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出会いのその後を語るスレ

[129:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/03/19(金) 22:08 ID:X4.0rCRI)]
短期の募集に応じたのは、単なる偶然。しいていえば、さびしかったからかもしれない。
RO内で結婚式をあげた直後から相方とまったく連絡取れなくなって数ヶ月、
人づての伝言で「仕事で忙しいからいったん引退する」と聞いた。
認めたくはないけど、このまま捨てられてしまうかもしれない、と感じていた。

そんなわけで失意のどん底にいた私に、初対面のその人はとても優しかった。
お互いにメインではない鯖のメインではないキャラ同士、半分やけで私は彼に「抱かれた」。
しばらくして、再会したいという彼からの短期スレのカキコを見て心底驚いた。
二度目の逢瀬。
「もう一度会いたいと思ったのは、貴女がはじめて」――Hのための口実でもいい、
別に嘘でもかまわない、と思った。

一度きりの行きずりのはずが、逢瀬は繰り返され、互いのメイン鯖が実は同じであったこと、
メインキャラが公平を組めるLvだということを知った。
行きずりの一夜の相手のはずだった彼と、メイン鯖では公平の組める友人として、
出会った鯖では恋人としての付き合いになっていったのはごく自然なことだったと思う。

つい先日。
相方が引退を装ってメイン鯖を変えていたことを知った。
本当は、マイグレーションで鯖移動をした「本当の恋人」を追いかけていったのだ。
結婚までの間にも、二度、三度と裏切られつづけて、それでも信じてたのに。
私の中で何かが音を立てて崩れた。もう、限界だった。
結婚式そのものが相手にとっては茶番でしかなかったことが、虚しかった。

その日、メイン鯖での狩りを終えて、私が動揺していた理由を知った彼は静かにこう言った。
「気持ちの整理がつくまで、いつまででも待つ。メインのここで、俺の相方になってほしい。
単なる狩りの相方じゃなく、本当の意味での相方に、なってほしい」
弱みに付け込むような真似はしたくないが、俺は本気だ、と彼は言った。

元の相方がとっくに(結婚式直後に)私を捨てたという事実は、薄々わかっていたことだ。
私の心が彼に傾いていったことも、事実だ。
彼への思いを押しとどめる理由も、申し出を拒む理由ももうない。
そして私は自分の意志で、自分自身にもっとも近い分身・メインキャラで、彼のメインキャラに「抱かれた」。

このことは誰も知らない。
仮にこのことを知ったとしても、私を知る人は誰も私と彼を祝福してはくれないだろう。
誰もが、結婚式以来の相方の不在を「仕事のための一時的引退」と信じているのだから。
これから先、元相方が不在を続けている本当の理由も、今の彼との関係も、
その一切を知人・友人に話すつもりはない。不必要に人を傷つける必要などないからだ。

今、元相方からもらった思い出の品々を、心の整理をしながら処分している。
結婚指輪は海に投げ捨てた。消えていく指輪を見ても、涙は出なかった。
きっと、全ての処分が終わった時、私の倉庫はほとんど空っぽになってしまうと思う。
βからROを始めて2年、元相方と出会ったのは始めてすぐの頃のこと。
思い出の品も当然多いから、当然と言えば当然かもしれない。

彼の申し出に、昨日私はこう答えた。
「約束も未来もいらない、束縛もしない。でも、私がいらなくなったら必ずそのことを告げて欲しい。
いつ捨てられてもかまわないけど、黙っていなくならないで。私の願いはただそれだけ」
私の答えに彼は少し不満そうだったけれど、それでも受け入れてくれた。

幸せを欲張ることでの失敗は、もうしないようにしたい。ただ日々を、彼と過ごせればそれでいい。
この先、彼に別れを告げられることがあったなら、黙って見送ろうと思う。
これが私の幸せのかたち。誰にも理解されないとしても。


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