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【いくら】♀アルケミたんに萌えるスレ【ひまわり】

[18:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/01/28(水) 13:43 ID:E44hufH6)]
「こぉぉぉぉらぁぁぁぁ〜〜〜、待ちなさぁぁぁぃぃぃぃ…」
「ぇぇ〜〜ん、あたしが何したって言うのさぁぁぁぁ〜〜…」
今日もいつもと変わらぬ光景が繰り広げられている。
全てに平等に降り注ぐ太陽、真っ青な空の下を流れる爽やかな雲。
小さいことを全て吹き飛ばしてしまうような人々の喧噪。
そして、日常となった悪ケミと騎士子の追いかけっこ。
それがルーンミドガッツ王国首都プロンテラの日常。

そんな賑わいの中、私は1人寂しく宿屋の自室にいた。
この一角だけ、外の喧噪から切り離された別世界のようだった。
「はぁ〜…」
その世界の中で唯一動くのは、私のため息。

原因は今に始ったことではない。前々から薄々気付いていたことだ。
しかし、どうしても気になって、昨日遂にアルケミギルドに行って真相を確かめてみた。
予想が外れていることを祈りながら…。
しかし、結果は予想通りだった。

町中以外でとんと他のアルケミを見なくなった。
製薬材料のよく集まる森でも、研究材料のよく集まる山でも。
町中でも製薬しているアルケミをとんと見ない。
苦難の道を切り開き、様々な理論を発見していった先輩達。
一緒に転職し、頑張っていこうと誓った同期達。
まだ見ぬ世界に、胸をときめかしていた後輩達。
一体みんなどうしてるのかしら…。
新たな道が切り開けず、挫折してしまったのだろうか。
寂しいなぁ…。

それに…
一日中山を歩き回ったせいで、めっきり足が太くなってしまった。
重労働な材料集めのせいで、めっきり腕が太くなってしまった。
これでも年頃の女の子なのになぁ…。

「はぁ〜…」
何度目ともしれぬため息が、止まっていた世界を動かす。


でもっ!
私は私。
落ち込んでいたって仕方がない。
悪ケミだってめげずに頑張っている。
みんながダメでも私が頑張ればいい。
誰も道を切り開かないなら、私が切り開けばいい。
昨日組み立てた理論を実証するために、材料を集めてこよう!

私はベッドに立てかけてあった剣を手に取り、ため息を切り捨てた。
いつかこの理論が完成し、ホムンクルスが出来上がる日を夢見て。

「ふっふっふ〜、つーかーまーえーたーわーよー」
「いやぁぁぁ〜、下着見えちゃぅぅぅ〜」

…今日も良い天気だなぁ。


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