ときめきラグナロク Episode4.0
[111:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/05/25(火) 03:45 ID:3Bwht4m2)]
ちょっと気が早いかもしれないネタをば。
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夕暮れの学園。剣技の演習場を訪れた俺は、変わった色の鎧を着込んだ人が騎士先輩と話してるのを見かけた。
「先輩!」
「あぁ、主人公君」
先輩の下へ駆け寄ると、俺はそばの人は誰かと問いかけた。
「あぁ、このお方はロードナイト。騎士の中でも大隊の隊長を勤められてる方よ」
「よろしく」
噂は聞いたことがある。なんでも一度生まれ変わって二度目の生を授かった人がなれる職業があるとか。
本当か嘘かは知らないが、なんでも普通の騎士には扱えない技を持っていると言うことだ。
その人は俺の顔をじっと見つめている。
「何か、顔についてますか?」
「ん? いや、なんでもないよ」
その人(今更だけどきれいな女の人だ)は突然信じられない事を俺に提案してきた。
「君、私と手合わせしてみないか?」
数分後。俺はなぜかロードナイト隊長と手合わせをすることになっていた。
「剣と槍、武器は好きなほうを選びたまえ」
→ 辛うじてスキルは同じはず! 両手剣で
スキルも修練もないけど槍で!
「分かった、両手剣だな」
お互い練習用の剣を構える。
・・・隙が無い・・・
一定の距離を保って攻撃の機会を伺ったが、このままではいつまでたっても攻め込めない。
(こうなったら・・・!)
一歩、左に踏み出そうとして、猛然と前にダッシュ。一気に間合いを詰めて最上段から剣を振り下ろした。
ガッ!!
が、その剣は軽く弾かれてしまった。辛うじて剣を手放さなかったが、隊長はその隙を逃さない。
反撃の剣が俺の胴を狙って放たれる。後ろに飛びのいてかわした・・・つもりだったのだが。
「うぁ!」
見えない『何か』が剣から放たれ、俺はバランスを崩して倒れてしまった。
「どうした? その程度の訓練しか学校ではしてもらってないのか?」
そこまで言われて立ち上がらないわけにはいかない。
「まだまだ・・・やれますよ!」
再び俺は剣を構える。
とはいえ、あの鉄壁の防御を崩すにはどうしたらよいか・・・
距離を取り、考えを巡らし、結論は出た。一発限りの大勝負だが、やらないよりマシだろう。
再び突っ込むと、最上段から振り下ろす。
「・・・」
隊長は俺の剣を受け止めるべく、横に剣を構えた。
(・・・今だ!)
そのままくるりと後ろを向く俺。流石にこの行動には虚を付かれた様だ。
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
そのまま一回転しながら、剣を下から振り上げる・・・!
結局、倒れていたのは俺だった。体勢を崩しながらも渾身の一撃をかわした隊長に、俺はとどめにきつい一撃(バッシュ)をもらって地に臥せっていた。
「いたたた・・・だめだったかぁ」
「いや、最後のあれは予想がつかなかった。私もまだ精進が足りないようだね」
「やっぱり隊長の戦いは凄いです! 見惚れてしまいました・・・」
騎士先輩の顔が赤いのは気のせいだろうか・・・?
「ご指導、ありがとうございました! じゃあ俺はこれで!」
走ってその場を去る主人公。
「彼は・・・私と同じかもしれないな・・・」
「?・・・何か言いました?」
「いや、楽しみな逸材だな、と思ってね」
ロードナイト隊長は、走り去る主人公を微笑みながら見送っていた。
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