ときめきラグナロク Episode4.0
[327:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/09/12(火) 10:59:20 ID:1fZAbNE6)]
突然電話が鳴った。
電話なんだからそりゃ突然だわな。
予告する電話ってのがあったとしてもその予告が分からなければ結局同じだしなぁ。
手紙で予告しておく?それだったら手紙で済ますよな・・・
そんなことを考えるほど徹底的に今日は主人公にとって休日だった
と言うのも今日は各課合同訓練日であり
職業と言う概念からはずれたスパノビである主人公は当然お誘いは来ない。
いや、参加しようとすれば出来るのだが。
アチャたんやアコたん、剣士たんとかは気にしていないが
その実主人公に向けられる視線は侮蔑と憎悪以外あまり無い
ノービスの姿をしながら自分たちのスキルを習得する主人公は異端以外の何者でもない
当然のように村八分状態であった。
「こっちもそれなりに苦労してんだけどね・・・」
本職には到底敵わないところをこの人物は努力と根性と言うそれだけで補っていた。
カードで補い、手数で補い、思考で補い、その差を埋めてきた。
モンスターを狩る毎日よりも主人公はこうした何も狩る事無く無駄な思考をすることを好いていた
今日は休日である。そう決めた日である。
今日は何があっても狩るという行為自体がタブー。
「昼ナニ食おうかな〜」
ドドドド
飯処に向かう方向から土煙が上がってくる
「・・・?」
見覚えのある飯処の店主とその他軽食屋の店主たちが鬼のような形相でこっちに向かってくる
「はて?今日なんかしたっけ?」
ツケはこの前払ったし。出前を無理に頼んで場所間違えて教えたのは謝ったし
バイト中に客に皿投げつけてパイ投げやらかしたのも金で解決したし
「ん?誰か追いかけられてる?」
見たことも無い服装ではだしで走る女の子がその先頭を走っていた
って結構早い?
「おいおい。ぶつかる早さだな・・・」
「どきなさいっ」
と言ってどける速さでもなかった
ドン
衝撃、そして持ち上げられてる感覚
「これって・・・お姫様抱っこってやつですか」
「黙ってなさい!舌噛むわっべ」
「自分で噛んでりゃ世話ないわなぁ」
「うっさひわねっ!それより道案内しなさいよ!」
後ろにはなおも追いすがる店主一同、あ、コーヒー屋店主脱落した。
「と言われても。」
実際逃げる理由も主人公には無い。そしてこの娘が逃げる理由が分からない以上
加担する理由も無い。
「増えたぞ!あんにゃろう!またあいつか!」
理由が発生した。とんでもなく誤解だが。
しかし考えてる間にも走り続けていたため主人公があまり来ない区域にまで来ていた
正直明るくない
「たしかその道右だったかな」
「右ね!」
そして行き止まりだった
「あんた役に立たないわね・・・」
「申し訳ない」
情けない
「追い詰めたぜ!お醸ちゃん観念しな・・・」
後ろは壁前は店主一同。絶体絶命
「しかたないわね・・・諦めてただ働きでもなんでもやるわよ。なんてね」
凄いG。下に見える店主。遠ざかる地面
「ぐぇ」
すたっ
「ちょろいわね大人なんて」
華麗に着地し走る
そしてまだお姫様抱っこの主人公
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