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ときめきラグナロク Episode4.0

[353:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2007/04/04(水) 18:48:24 ID:hmU.j44A)]
逆毛「なぁおい、きいたか?」
主人公「あ?」
妙なテンションで突然そんなことを言われても、何のことやらさっぱりだ。
逆毛「転校生だ転校生!しかも可愛い女の子が!3人も!」
……コイツがはしゃぐといったら、女の子のことくらいだったな。
逆毛「おぉーっと、お前は手ぇ出すんじゃねぇぞ!お前にはアコたんたちがいるんだからな!」
主人公「へいへい」
鼻の下を伸ばした顔で凄まれてもこれっぽっちも怖くはなかったが、面倒なので適当に流す。

モンク先生「今日は転校生を紹介するぞ」
ワーワーキャーキャーと騒ぎ出す教室内。
特にそこの逆毛、うるさいぞ。
モンク先生「本当は3人いるんだが、手続きやらの関係で3日に分けて転入してくることになった」
そんな説明をしているが、案の定だれも聞いていない。
……否、逆毛の奇声のせいで聞き取れなかった。
モンク先生「よし、それじゃあ入ってきてくれ」
瞬時にして静まり返る教室。
その全員が入り口の扉に注目していた。
シーン……。
ドゴォォン!
いきなり扉が吹き飛び、吹っ飛んだ扉がモンク先生に直撃していた。
テコ子「はじめまして!テコ子です!よろしくお願いします!!」
えらく元気のいい娘だった。

テコ子「先生!わたしはどこに座ればいいですか!?」
モンク先生「(ピヨピヨピヨピヨ)…はっ!あー、そうだな、そこの席に座ってくれ」
先生が指したのは俺の右後ろ、剣士子の後ろだ。
テコ子「わかりました!とうっ!」
言うが早いか、テコ子さんは席まで一気に跳躍した。
テコ子「よろしく!テコ子でいいよ!」
剣士子「よ、よろしく」
奇抜な行動と超ハイテンションに、おもわずたじろぐ剣士子。
主人公「よろしくな」
テコ子「っ!!」
俺を見て固まるテコ子。
主人公「顔が赤いみたいだけど…風邪か?」
テコ子「べ、別に!とにかく、よろしくね!」
隣を見ると、ちょっとむすっとした顔の剣士子。
いったい何なんだ。


翌朝。
テコ子は早くも同じクラスの殴りアコさんと意気投合し、格闘談義に華を咲かせていた。
さっそく突撃していった逆毛は、テコ子の華麗な足技でピヨピヨしている。
そこを殴りアコさんにぶん殴られて、今は自分の席に転がっていた。
この二人、いいコンビになりそうだ。
モンク先生「よーし、全員席につけー。今日も転校生を紹介するぞー」
またもやどっと沸く教室。
モンク先生「入ってきなさい」
次の瞬間、小柄な人ほどの大きさの風車のような物体が、扉と共に吹っ飛んできた。
風車(?)は床に刺さり、モンク先生は再び扉の破片によってKOされていた。
忍「忍です……よろしく……」
小さな声でそれだけ言うと、忍さんは黙ってしまった。
のびているモンク先生を一瞥したあと、シフ子のハイディングのように姿を消してしまった。
……また妙な子が来たもんだ。
忍「…………」
主人公「うおっ!?」
視線を感じて振り向くと、俺の後ろの席に座っている忍さんがいた。
忍「……よろしく」
主人公「お、おう…よろしく」

休み時間。
俺がトイレから戻ると、再び逆毛が忍さんにちょっかいを出していた。
主人公「まったく……よくやるよ」
逆毛の手が忍さんの肩に触れた瞬間、忍さんの姿が消えていた。
主人公「あ、あれ?」
消えたはずの忍さんは、なぜか俺の腕の中にいた。
忍「…!!?」
主人公「うわぁ!なんでここに!!?」
キャーキャー騒ぎ出す教室。
シフ子「主人公、意外と手が早いねぇ」
そんな逆毛を見るような目で見るんじゃない!


転校生ラッシュ最終日。
今までの傾向からすると、おそらく今日の3人目もクセのあるキャラだろう。
まぁ、面倒なことにならなきゃいいけど……。
被害は大抵俺か逆毛に降りかかるからな。
モンク「さぁ最後の転校生だ!」
言いながら、さすがに学習したのかニューマを張るモンク先生。
ズダダダダダダダダダダダ!!
轟音と共に粉々に粉砕される扉。
残った部分を蹴破りながら入ってくる転校生。
銃子「銃子よ。よろしく」
その背中にはデカい筒状の回転式連射銃(ガトリング)を担いでいた。
モンク先生「…校内では発砲しないように言っておいたはずだが……」
注意する先生だが、顔が青い。ニューマが無かったら……。
銃子「あぁ、そうだったわね、悪かったわ」
モンク先生「……わかればいい」
懐から取り出されたハンドガンを突きつけながら。
……あなた、本当に同級生ですか?

先生に銃を突きつけたまま教室内を見回す銃子さんは、さながらスクールジャックのようだ。
その視線が俺のほうで停止した。
銃子「へぇ……」
見るな!そのおもしろい玩具を見つけたかのような目で見るな!
その銃子さんが視線に気づき、アチャたんのほうに向き直る。
好奇心旺盛なアチャたんは、目をキラキラさせて銃子さんをガン見していた。
…どうして俺の周りはこうもアクの強いキャラばかりなんだろう……。

こんにちは、3人の転校生。
さようなら、俺の平穏な学園生活。


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