ときめきラグナロク Episode4.0
[367:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2011/05/21(土) 09:50:26 ID:X8S59bdI)]
2003年から1次職をやっている彼らにも、当然配布されているわけで。
-----------------------------------------------------------------------
時は春。
入ったばかりの若者に自分の実力を認識させ、
育ちゆく経験者には、1年間の成長を自覚させる。
とか、それっぽい名目で、
また総合検定の季節がやってきた。
身体計測と各種体力測定はいいとして、
基礎とはいえ学力試験もあるのが、ちょっとつらい。
♂盗「お。○○、もう検診終わったのかよ。」
主 「ふっ。まかせろ。とりあえず今日のメニューはクリアしたぜ」
♂盗「○○のくせに生意気なっ!」
主 「まぁ、そんなわけで。適当にぶらついてくらー」
♂盗「おぅ。またなー」
去年は、女子更衣室に忍び込もうとした♂盗の騒ぎに、
なぜか巻き込まれてひどい目にあったよなーとか思いながら。
俺は木陰で昼寝でもすることにした。
***
つんつん。
主「んぁ?」
弓「やほー。 そろそろ涼しくなってきたんじゃない?」
主「んーむ‥。 おはやう‥?」
弓「んむ。おはよう!」
頬を突つかれて目を開けた俺の前には。
にっこり笑顔なあちゃたんがいた。
主「ふわぁ〜。 あちゃたんも検診おわったの?」
弓「うむ。まぁ私は今日は体力検定だったけど。」
主「あー。メニュー違うもんなー。」
弓「去年よりも、弓の射程も精度もあがったよー。」
主「おー(ぱちぱち)」
弓「えっへっへ。」
主「他のみんなは?」
弓「んー。朝にあったけど、午後はしらなーい。
あ、そうそう。なんかさぁ、ちょっと変な噂を聞いたんだけど。
○○くん、なんか知ってる?」
主「??? なにが?」
そういってあちゃたんが話し出した内容は。
曰く。剣士たんが魔力検定でいい数字をたたき出していたとか。
曰く。アコたんが格闘試験で丁々発止と釘バットを振り回していたとか。
曰く。マジたんがカウンターダガーの刃先を眺め、うっとりしていたとか。
曰く。シーフたんが盗賊の弓を振り回したり、罠の参考書を熟読していたとか。
曰く。まーちゃんが実技試験で頭上に変な雲をふわふわ浮かべ、OD1を笑いながら爆走してたとか。
主「なんだそりゃ‥?」
弓「なんか変だよねぇ‥?」
主「また、♂どもが流した馬鹿話とかじゃないのー?」
弓「でも、朝、剣士たんがまーちゃんと火宝剣と氷宝剣の優位性を議論してたのはほんとなのよー。
私にはなにをいってるのか、よくわからんかったけど。」
主「ふーむ。なんだろなぁ。」
友人の振るまいが、昨日までのと急に変わる。
今までとは急に違ったスキルを身につける。
そこから導き出される答えは‥。
主「やはり、エイリアンによる乗っ取り!?」
弓「最近噂の、異世界からの静かな侵略!?」
主「やっぱりそれか!!」
弓「あ、○○くんもあのマンガ読んだんだ。」
主「読んだ、読んだ。おもろかったよな。」
弓「うんうん。おもろかったー。」
そんなこんなで雑談をしばし。
腹も減ったなーと、俺たちは寮に戻るべく歩き出した。
そこにどんな現実が待ち受けているのか、何も知らずに‥。
-----------------------------------------------------------------------
read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)