【BS】テキサス娘への愛情を発露するスレ3【WS】
[525:508(2005/02/23(水) 01:05 ID:Y9TMtYn.)]
私は今プロンテラ東の小高い丘の上でため息を吐いています…
wizお兄さんが手にチョコを持ってるのをみて、頭の中が真っ白になって
お兄さんの前から逃げ出してきちゃった…
「はぁ…」
きっと、お兄さんはもっとステキな女の人からチョコ貰ってたりするんだろうなぁ…
それに比べて、私は戦闘も出来ないし、いつも鉄ばっかり叩いて…。
あんまりおしゃれでもないし…
「このチョコレートどうしよう…」
お兄さんに渡すはずだった手作りチョコレートを見ていると
「ああ、やっぱりここに居たんですね」
え?と振り返ると、プリーストのお兄さんがいました
「あ…、プリさん…」
「どうしたんですか?元気ないですよ?」
と、いつもと変わらない笑顔で隣に座るプリさん
「そうですか?そんなことありませんよ」
と、無理に笑顔で答える
「そうですか…」
プリさんは私の目をまっすぐに見つめてきました
その目で、私は全てを見透かされたような気がしました
「ごめんなさい、私嘘つきました…」
「謝る必要はありませんよ、誰にだって言いたくないことはありますから」
手元にあった手作りチョコレートを見て、私はぽつぽつと喋り始めました
「私、今日、wizお兄さんの為にチョコレートを作ったんです。
普段から、お世話になってるから何かお返ししたかったんです。
でも、私戦闘型じゃないから、狩りとかじゃ、足をひっぱってしまいますし、
それにwizお兄さんじゃ、属性武器も必要ないから…」
と、そこまで言って言葉を切りました。
私はwizお兄さんの役に何一つ立っていないということに気づいて、自分が情けなくなってしまいました
「だから…、だから少しでもwizお兄さんに喜んで欲しくて…、自分で出来ること精一杯やろうと思ったんです、
だけど、よく考えたら、どれも誰でも出来るような事ばかりで…。それで、お兄さんが沢山チョコ貰ってるのを見て
凄く自分が惨めに思えて…」
「ハイ、そこでストップ」
ここまで話してプリさんに話を止められました、自分でもこれ以上話してたら
泣き出してしまうところだったかもしれません
「なるほど、よく分かりました。」
と、言ってプリさんは立ち上がりました
「実はそのチョコなんですけどね…」
………
「ええ!そうなんですか!!」
「はい」
プリさんは屈託のない笑顔で答える
そして自分が勘違いでwizお兄さんの前から逃げ出してしまったことが今になって凄く恥ずかしい
「私、今からwizお兄さんに謝ってきます!」
私は急いでお兄さんの元へと走りました
後に残されたプリーストはフッとため息を吐いて
「まったく、仲が良いですね」と、BS娘に渡すはずだった名前入りの手作りチョコを見て呟いた
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