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【自己犠牲】クルセ娘を愛でる会 その2【神々の守護】

[624:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/04/26(水) 15:44:35 ID:veqsOd0M)]
槍クルセに萌えない?そうかそうか、わかったよ。じゃあ少しだけ萌やしてあげよう。萌えるかどうかはしらないけど!

「あれ?グランペコが勝手に出歩いてる……逃げ出したのかな。さ、帰りますよ。街にでちゃったら大変ですよ」
「こらこらー!ちょっとお兄ちゃん、私のペコにさわんないで」
「うわ!ペコペコがしゃべった!」
「何言ってるの?私がのってるでしょ!もう」
 はぐれたグランペコを鳥舎に戻そうとした少年は、突然声をかけられて驚いた。よく見ると、グランペコの上には小さな女の子の顔。
 それに似合わない分厚い甲冑に覆われた小柄な少女がペコの羽毛に埋もれるように騎乗している。
「これからお仕事なんだから、邪魔しないでよ、お兄ちゃん?」
「これはこれは……ごめんね。グランペコしか見えなかったものだから逃げ出してしまったのだとばかり」
「まあいいわ、よくある事だし。お兄ちゃんアコライトなんだ、最近入ったの?」
「いいえ、違いますよ。子供の頃から大聖堂でお世話になってます、キミは?」
「私はねぇ、こないだくるせーだーになったばっか!最年少って言われてるんだ!すごいでしょ」
「へぇ。知らなかった、そうだったんだ。おめでとう」
「うん、ありがとう。私の名前、ゴルバヤロザっていうの。お兄ちゃんは?」
「何だかよくわかんないけど、やたら強そうな名前だね。僕はレイニー、みんなはレイって呼んでる」
「そっか、それじゃあねレイお兄ちゃん!今度私のペコに触ったら轢いちゃうからね〜」
「うん。それじゃあ、頑張って。って轢かれるのはちょっと;」

「ゴルバヤロザ?ああ、あの子か」
「やっぱり知っていましたか」
「この前剣士を助けた事があっただろう?それよりも少し前の話でな。勧誘といえば勧誘だったらしいんだが……」
「ん?という事は六子さんが勧誘した、という訳ではないんですか」
「私じゃない。ツンデレラの仕業だ」
「ツンデレラ?シンデレラの親戚か何かですか」
「違う。槍クルセの一人でな、槍マニアのツンデレラといえば結構悪名……いや、有名なものだ」
「ツンツン突くからツンデレラですか。姫クルセって感じですか」
「まぁ、そのツンデレラがあのゴルバヤロザを無理やり聖堂騎士団に引き入れた、という訳だ」
「はあ。それはすごいですね、あんなに小さな女の子を正式に入団させるなんて、驚きです」
「何せもの凄い勢いで推薦し続けて、半ば無理やりだったからな。まぁしかし、意外とあの子は頑張っているぞ」
「ところで、ゴルバヤロザってどういう意味なんです?やたら強そうな印象しか残ってないんですけど」
「どこの地方の言葉か知らんが、『青薔薇』という意味なんだそうだ。綺麗な青い髪の色をしていてな、それでそういう名前だと聞いている。彼女もまた、槍クルセだ」
「ツンデレラの弟子もツンデレラという訳ですね。ツンデレの系譜、という訳ですか」
「上手い事言ったつもりか」


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