【自己犠牲】クルセ娘を愛でる会 その2【神々の守護】
[683:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/05/26(金) 15:29:23 ID:QHIn8OFo)]
「ところで六子さん、六子さんには特技はありますか?」
「いつに増して唐突だな、貴様」
「で、あるんですか?ないんですか?」
「なぜそんな事を聞く?」
「質問に質問で返さないで下さいよ。就職したり転職したりする時に、得意なものはありますか?って聞かれて困ったりしたら、どんなに六子さんが優秀なクルセイダーでも落ちちゃいますよ。そうならない為にも、得意なものの一つや二つはっきりと言える位立派な特技を身に付けてみてはいかがなものかと思うのです」
「ふむ。よくもまぁ、そんなセリフを長々と噛まずに言えるものだな」
「六子さんの為に、必死で覚えてきました」
「そんな話はどうでもいい。で、だ。ふむ……そうか、特技か。改めて言われてみると特にこれといった必殺技は覚えていないな」
「必殺技じゃないです。特技です。同じ技でもそれは相手にかける技であって、僕が言っているのは自分の得意な技術の事を言います」
「むむっ。違うものなのか?」
「違います。大体名前からして違います。意味も全然違います」
「しかしだな、私は一生を神に捧げるクルセイダーとしてだな、別に転職などを考えてはいないのだが」
「ですが六子さん。特技のひとつやふたつ無いと、年末年始の恒例行事、忘年会や新年会での隠し芸を乗り切る事が出来ません!」
「いや、聖職者は忘年会しないだろ;」
「そんな事はありません。もしそうだとしても、それは今関係ない事です」
「いよいよ強気で押してきたな貴様……」
「人生プッシュプッシュ。六子さんだってパラディンに転生したらプレッシャーを覚えるんですよ。やはり一押しが無いといけません」
「プレッシャーはあまり関係ないと思うのだが」
「それはそうと、お前にはその特技とやらはあるのか?」
「僕ですか。ありますよ。で、六子さんはあるんですか」
「特技と言われても、あまり思い当る節はないな。お前にあって、私にないというのはとても居心地が悪い。これは私もひとつ特技とやらを編み出すべきだ!なんだかロボハートが燃え上がってきたぞ!」
「やっと目覚めてくれましたか。それでいいんです、それでこそ六子さんです!クルセイダーの鑑です!」
「うむ。クルセイダーとしての特技となれば、やはりここはひとつクルセの特性を再度、理解するべきだ。クルセイダーの特徴といえば、何だ。言ってみろ」
「はい。クルセといえばPTの要、防御スキルと神のご加護による奇跡を使いこなす事です。他にも、槍を使ったスキルもありますが槍スキルの使い手さんは六子さんのお知り合いにもいるようですし、ここは少し抑える形で」
「そうだな。だが、だからといって槍スキルに比重を置くというスキル配分が、間違えという訳では決して無いという事を忘れるな」
「はい!特に六子さんの場合は献身というPTには欠かせない重要なスキルを覚えていますから、作戦名からいうといのちだいじにって感じだと思うのです」
「うむ。聖職者は正しき心で神の道を全うする職業である。我々聖堂騎士も同様、終末に訪れるというラグナロクに備え日々鍛錬を疎かにする事無く励んでいる」
「そうですね。そういえば六子さんのスキル配分はというと…… (URL) こんな感じですか」
「盾を投げて投げて、将来は盾を投げるだけでなく色々なものを投げてみたいと思っている」
「パイ投げとかですか」
「だが、勢いよく投げすぎてパイで気絶させたりすると後でコトだからな。そこは自重する方向だ」
「パイ投げで死傷者続出なんて、いくらなんでもそんな事出来るのは六子さん以外にありえませんよ!怖いです!ああ、でもそういえば」
「ん?なんだ」
「そういえば、六子さんにはちゃんと特技がありましたね」
「?そうなのか?」
「はい。内職の造花つくりです!手先が器用という事はそれだけで特技だと思うのです。DEXが高いという事でしょうか」
「造花か。ああ、そうだ、お前はもう手伝わなくていいからな。あれは私の仕事だ。わかったか」
「は、はぁ……まぁ確かに六子さんの作った花の方が出来がいいですもんね。わかりました。僕は見ているだけにしましょう」
「いや、お前は他にやる事があるだろ;」
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