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【アラームたん】時計塔物語 in萌え板【12歳】

[296:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/06/16(金) 18:33:17 ID:/7FYlxtI)]
アラームたん可愛いよアラームたん。
──

それはある日の出来事です。
時計の歯車はぐるぐる回って、チクタクチクタクという音が聞こえる何時もの一日でした。
アラームは、と言うと今日もお勉強なのでした。
彼女は子供で女の子ですから、勉強しなくちゃいけないのです。

とは言え、彼女は余り勉強が好きではありません。
推定年齢十二歳の女の子は、机にかじりつくだけの一日は退屈すぎるからでした。
「と、言う訳で火は燃えて、そのおかげで私達はお魚やお肉を焼いたりできる訳だけど──聞いてるの?アラーム」
ライドおねーさんはぷかぷかと浮いていて、少し呆れた風に言ったので、アラームは慌てて、「うん。うん」と答えます。

一応、アラームの名誉の為に言葉を付け足しておくと、普段はこんな事は無いのです。
聞き訳はありますし、十二歳には分不相応なくらいの分別だってありますし、素直な女の子です。
無いのですが、じめじめとした雨が何日も続いていて、今日は久しぶりに晴れた日だったのです。

ぱたん、と音がして。ライドおねーさんの広げていた教科書が閉じられます。授業はこれでオシマイだ、と言う事でしょう。
ですが、彼女はアラームをじっ、と見つめていたのでした。それで、アラームは不安になります。
ひょっとすると、怒られるんじゃないかなぁ、と思ってしまいます。
自分の間違いを認められるのはオウルデューク先生の厳しいしつけの賜物でしたが、しゅんとして肩を縮こませるのはいい気分ではありません。

「アラーム、今日は晴れね」とライドおねーさんが言い、アラームは頷きます。
「でも、それで授業を聞かないのは駄目よ」と続けて、アラームは益々小さくなってしまいます。
ふよふよと飛んで、ライドおねーさんはアラームの方に近づき、いかにも怒ったぞ、と言う風な様子でしたからなおさらでした。
「──良し。反省してる?」と聞かれて、「うん」と言い。
すると、ライドおねーさんは一転して悪戯っぽく笑ったのでした。

 (その後色々あって294に続く。即興なので出来は気にしないように)


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