◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆
[114:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2022/03/23(水) 08:22:43 ID:UIKDZkAA)]
命令にていただいたネタなのですが、メインが二人の雑談になってしまったので供養がてらこちらに投下。
二人のリリィナ嬢に対する感情、(いろいろないみで)あこがれのお姉さんであり、そして嫉妬の対象でもある、という感じでしょうかねぇ。
【ある一日の終わりに】
ある日。
オークダンジョン近くの森林地帯にて。
「うおっと… 」
巡視を兼ねた鍛錬のため林道をゆくレイリとヴァレー。
ふと、前をゆくヴァレーが足を止める。
「どうしたの?」
後ろを歩くレイリが手にした杖を握りしめる。
彼の問いに対し、ヴァレーは無言で街道からはずれた先、森林の奥を指さした。
「敵?」
「分からねぇ。多分…女の…声が聞こえた…」
「じゃあ助けないと」
ヴァレーの言葉に、最悪な状況を想像するレイリ。
「様子を見に行くぞ」
「うん」
二人は頷き合い、自身に支援魔法を掛けると街道をはずれ茂みへと分け入った。
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「まったく、あんな場所でやってんなよ…」
その日の夜、二人に割り当てられた寝室にてヴァレーは呆れていた。
声のする方に忍び寄ってみれば、そこに居たのは見知った顔。
オークやゴブリン達だったモノが散乱する中、大木に手をつき腰を突き出すリリィナと、そんな彼女を背後から激しく貫くジェダ。
容赦なく腰を叩きつける音、尻肉を平手で打ち据える音。
それらの合間合間に響き渡るリリィナの甘い鳴声。
戦いで昂ぶった精神を鎮め合うためだという。
2人の存在に気付いたジェダはそう答えた。
「すごいよね。ヴァレーと同じくらいの背丈なのに」
レイリは言う。
背格好は眼前の友と同じくらいの少女が細身の肉体に、文字通り凶器と言っても過言では無いジェダの肉槍を根元まで受け入れていた。
身長差からリリィナの足は貫かれたまま地面から離れ、自重により根元まで。
「僕達もいずれは…」
レイリは『レイラ』として、ヴァレーは『ヴァレリア』として寵愛と躾を受ける以上、2人もいずれはあの凶器を受け入れることになるのだろう。
「いやいやいや無理だろ、さすがに」
ヴァレーは言う。
その口調には微かに棘が感じられた。
「だいたいよ、お互い指も満足に入らなねぇだろうが」
「あはは…そうだったね」
屈託の無い笑顔。
これを見る度に、ヴァレーは自らの心にどす黒い感情が浮かび上がるのを自覚する。
「ねえヴァレー」
「な、なんだよ」
「ひょっとして、妬いてる?」
「な、なんだよそれ…」
レイリの指摘に戸惑うヴァレー。
「なんとなくだけどね」
ヴァレーの反応が面白かったのか、クスリと笑うレイリ。
「いくらレイアになっても、他の皆みたいに主様を受け入れるとは出来ないから…」
「お前はそれでも尽くすんだな…」
「うん…最初は…戸惑ったけどね」
少女として扱われる事に抵抗感や戸惑いもあったが、ジェダは彼がレイアでいる間は真剣に少女として接してくる。
そのうち、相手の真剣さに答えようという気持ちになったのだという。
「…それなのに、か」
ヴァレーには自分達を少女に作りかえようとする一う方でリリィナとよろしくやっている光景が、なんとなくレイリに対する背信に思えてならなかった。
「確かに、僕も好色だとはおもうけどね」
そう言ってまた屈託のない笑顔を浮かべるレイリ。
「でも、ドロテアさんやマリオンちゃんも、なんだかんだで納得しているしね」
「まぁなぁ…」
ハーレムのメンバー達の躾に同席した時の事尾を思い出す。
「ただれてるよなぁ…」
「あはは…そうだね」
流されている自覚はある。
だけど、ジェダの期待にも応えたいという気持ちもある。
レイリは言う。
「リリィナさんも、ミラリーゼさんも、ハーレムの皆も、それは同じなんだろうね」
「…爺さんも大変なことで」
裏を返せば、彼にも皆の期待に応え続ける義務があるのだ。
躾とは調教であり、そして調教は文字通り人の根幹を変えてしまう行為だ。
彼も知った上でハーレムの女性達に施し、レイリも皆もそれを受け入れている。
「……」
自分はどうだ。
レイリと離ればなれになりたくない。
ここにいる理由はそれだけだ。
(だけだったはずなんだけどなぁ…)
ただそれだけの理由で、ヴァレリアというもう一人の自分を受け入れてる自分がいる。
(だけど、どうもがいても…リリィナさんみたいにはなれねぇんだよな)
ヴァレリアは天井を眺めながら呟いた。
ジェダが不思議なサークレットを手に入れたのは、それから少し後のことである。
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