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【箱から】DOP様燃え萌えスレ in 萌え板【馬まで】

[14:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/01/27(金) 09:25:53 ID:TZBsEnJA)]
えーと、以前始祖様と金髪騎士さんのお話を置いていった者です。
ぷち続編っぽいものが書けたのでこっそり投下。
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いつもと同じ巡回時間、いつものように冒険者を切り捨てて
いつものように、その身に最強の証たる青い燐光を纏った冒険者が目の前に立ちはだかって
―いつものように、供としていたナイトメアが主の先陣を切って襲い掛かる。

なんてありふれた光景。
なんて代わり映えのしない日々。

ただ、お互いの顔を凝視したまま立ち尽くす
騎士とDOPだけが、ゲフェンダンジョンの日常からは切り取られていた。

「騎士さん!」
先に我に返ったのは騎士だった。斜め後ろからかかった声に、はっとしたように腰の剣に手を掛ける。
相手が動いたのを見て、素早くDOPも剣を構える。

騎士は、動かなかった。
その場に縫い止められたかのように、目の前で臨戦態勢の構えを取るDOPを
食い入るように見詰め、ただぎゅっと、剣の柄を握る手に力を込めただけだった。

DOPと騎士と。二人の間にあったのは奇妙な違和感だった。
相手と対峙する事への、痛切なまでの忌避感だった。

「っ…臆したか、人間!!」
先に動いたのはDOPだった。その場に居た者が竦み上がるような怒声を響かせ、
大上段に構えた大剣を騎士に向かって振り下ろす。
襲い掛かる切っ先に、騎士も反射的に剣を引き抜いて振り下ろされた刃を受け止める。
ガキンと鋭く響く音がその余韻を周囲に残した間に、騎士は素早く剣を返し
DOPの手元から武器を跳ね上げるかのように切っ先を滑らせる。
無論DOPも相手の意図は見抜き、即座に剣を引いて後ろへ飛び退り、騎士との距離を取る。


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