【憎悪と狂気】バトルROワイアル 十冊目【恐怖と絶望】
[19:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2007/03/29(木) 03:06:25 ID:Q7divT4Q)]
264.プリズナー(三日目・午前) (NG?)
(すごい・・・)
♂シーフは♀WIZに見とれていた
詠唱の早さ、そしてその威力は勿論の事だが
薄暗い地下室をリムーバの残骸が火の粉を上げて舞い踊る
その中心に、彼女が居た
闇に映える銀髪がサラリと流れ、微笑を浮かべて僕を見ている
神聖で妖絶で、その姿は今まで見てきた絵本のどんな女神よりも・・・
「・・・♂シーフ君?」
「…あっひゃい!?」
思いっきり裏返った声が出た
「どうしたんですか?ぼーっとして…落ちた時どこか痛めました?」
「いっいえ、大丈夫です」
見とれてました、とは流石に言えない
「でも、何か変ですよ?熱でもあるのかしら・・・」
無防備に顔を覗き込んでくる♀WIZ
(えっちょっまっうぇwwwwテラヤバスwww)
♂シーフ、思考回路ショート寸前
「ほっ本当に大丈夫ですからっ!」
バックステップを辛うじて抑えながら♀WIZを牽制
逆毛語で支配されつつある思考回路に鞭打って対策をはじき出す
(自我が崩壊する前に何とか話題をそらさねば…!)
手を振り回しながらあとずさるという格好悪い体勢ながら、目と頭でネタを必死に探す
と、
「あ、あれなんでしょうか」
床に光るものを発見、考える間も無く「それ」に飛びつく
「さっきの奴のドロップですかねぇ」
♂シーフの妙なテンションに首を傾げていた♀WIZだが、気を取り直して「ソレ」に目を向ける
「それは…確か囚人の腕輪です」
シュバルツバルドの生体工学研究所に忍び込んだという知人に何度か見せて貰った事がある
「へぇ、コレがそうなんですかぁ」
職業柄か性格か、腕輪を手にとって色々な角度でそれを眺める
まるで子供のような♂シーフを微笑ましいと思いながらも、ふと疑問が頭を掠める
(…囚人の腕輪…?リムーバが落とすなんて話は聞いたことがないけれど…)
「うぐっ!」
「♂シーフ君!?」
突然♂シーフが呻き、膝を地に着けた
♀WIZは慌てて♂シーフの元へ駆け寄る
コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ
圧倒的な殺意が♂シーフの頭に響く
コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ
(何・・・だよ、これ・・・)
むき出しの意識が呪詛の刃で切刻まれる
コロセコロセコロセコロセ殺セ殺セ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!!
(あぁ…「自分」が壊れていく…)
♂シーフの右腕に、囚人の腕輪が鈍く光る
<♂シーフ>
現在地:D-6→北か西の半島を目指す→謎の地下室?へ
所持品:多めの食料 +7トリプルハリケーングラディウス 囚人の腕輪?
容 姿:栗毛
備 考:ハイディング所持 盗作ローグ志望でちょっと頭が良い ♀Wizと同行 呪詛に体を蝕まれる
<♀WIZ>
現在地:D-6→北か西の半島を目指す→謎の地下室?へ
所持品:クローキングマフラー ロザリオ(カードは刺さっていない) 案内要員の鞄(DCカタール入) ウィザードスタッフ
容 姿:WIZデフォの銀色
備 考:LV99のAGIWIZ GMに復讐 ♂シーフと同行 年の事は聞かないでね?
状 態:容態安定。ただし全身に傷跡が残る。HPは半分ぐらい?希望が見えてきて気持ちが前向きに
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