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【萌え】みんなで作るRagnarok萌え小説スレ 第14巻【燃え】
- 1 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/06/15(金) 17:18:15 ID:0fDIHQ5k
- このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』ではない萌えな自作小説の発表の場です。
・ 共通ルール(ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/2n)
・ リレー小説でも、万事OK。
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ エロ等の18禁小説は『【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ』におながいします。
▼リレールール
--------------------------------------------------------------------------------------------
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメでつ
・ リレーごとのローカルルールは、第一話を書いた人が決めてください。
(たとえば、行数限定リレーなどですね。)
--------------------------------------------------------------------------------------------
※ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
前スレ【萌え】みんなで作るRagnarok萌え小説スレ 第12巻【燃え】
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1136792603/l50
保管庫様
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki/pukiwiki.php
- 69 名前:ミニ文章 投稿日:2015/03/23(月) 21:58:00 ID:MWvUK/bE
- 同じネタでガールズトークすりゃええんじゃい!と気づいた。
今度こそ男キャラは出さねーぜ!とノリノリだったのに気を抜くと登場する出たがりが多い。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
借りてきた本を返しにいく途中、楽しげな声にちょっと寄り道。
同じギルドのセージとダンサーとウィザード、それにサブマスのブラックスミスがいらっしゃいました。
こちらに気づいたサブマスが「おいでおいで」と手招きしています。
「なにしてるんですか?」
近づいてみれば、テーブルの上にどっさりとアイテムが置いてあります。
ハイヒールや荒れ狂う波の書、天使の守護など、ちょっと珍しい品が多いような。
ブラックスミスがテーブルに並べながら、説明してくださいました。
「紫箱が安売りされてたから、大量購入してあけてるとこなのよ」
「え、これ全部、紫箱から出たものですかっ?」
「すごいよね〜」
「開けちゃうとこみせてってお願いしちゃった」
「間近で見る機会なんて滅多にないから、ウフフフ、レアな経験よ」
なるほど、と種類のバラバラな矢を摘み上げます。
「一攫千金とはいかないわよね、そろそろ破魔矢も出るかしら」
「起こらないから奇跡っていうバニラアイスジャンキーの名言もありますから。
そういえば男性陣は呼ばないのですか? ギャンブルみたいなノリ、好きそうな方ばかりですのに」
「さっきまでいたけど、2名は自室で死んでるわ。一撃死だったそうよ」
よくわからないので「そうですか」と答えておきます。2名って誰でしょう?
あ、尖っているいばらのカタールがあります。
手にとって装着。
「……なんでしょう、この微妙な付け心地は」
「私もさっき荒れ狂う波の書を構えて、似たことを思っちゃった。属性付与にはない違和感がでちゃうの」
「慣れれば馴染むのかしら? 私は本より杖だけど」
「属性矢でも、やっぱわかんないよね〜」
カタールを外してテーブルに戻すと、ブラックスミスが首を傾げて、
「気になるなら、あげるわよ?」
「えっ、いや、気にならない――わけでもないですが、うーん」
「じゃあ、プレゼントってことで」
もしも「気に入ったなら」だったら、断ってお金を受け取ってもらおうとしましたよ、ええ。
だけど「気になるなら」だと難しい。だって興味はありますし。
お世話になってるのにプレゼントまでいただくには、と断っても押し切られる未来がみえました。
ならば、取り置きをしていただいて、お金が揃ってから購入・受取がよろしいかと。
それに、
「プレゼントだったら意中の殿方からいただきたいですからね、やはり購入させてください」
不意に静寂が訪れました。
サブマスは呆れ顔で。
ダンサーとセージは互いの手を合わせて。
ウィザードはからかうような笑みを浮かべて。
それぞれ、こちらを注視しています。
………はっ。
「いまのなしですッ! 口が滑りましたッ!
そこの御三方、ニヤニヤしないでくださいッ!」
「ほ〜ぉ、ほほ〜ぉ、案の定、好きな人いるのね〜。誰かな〜? 誰なのかな〜?」
「盛大に自爆しちゃったね。やっぱりギルメンの誰かでしょ」
なぜバレてるんですかっ!?という叫びを慌てて飲み込んだ。
せ、セーフです、まだセーフです!
セージに向かって「なんのことですか」と笑いかけようとして、
「ほら、赤くなっちゃったし正解でしょ。証明終了ーっと」
「〜〜〜〜〜ッ!?」
なんですぐ顔に出ますかねぇ!?
両手で頬を押さえ、ってめちゃくちゃ熱いしッ!
「フフフ、純情アピールね! 一人ずつ名前をあげていったらすぐわかりそう。
本人がいる前でやったら、即バレ告白コースよ。まさにヘル・オア・ヘブン!」
「そんな怖いこと言う人キライですっ!!」
ご本人に知られるのだけは回避しなくてはなりませんッ!
……実らない恋ですし、ちょっと夢みただけなんです。
OK、かなりへこんだので少し落ち着きました。
「そ・れ・よ・り・もっ!
みなさんは殿方から贈られるなら、どんなプレゼントがいいですか!?」
強引な話題そらし、けどこれが精いっぱいなんです。へるぷみー。
苦笑しながら、そうねぇ、とブラックスミスが乗っかってくれました。まじサブマス女神さま。
「しおれないバラなんて、ロマンチックでいいわね」
ふむふむ、とダンサーが大げさに頷き、
「その口ぶり、さては貰ったことがあるのかな〜?」
「そうよ。ほら、常に持ち歩くくらい、うれしかったの」
「惚気か〜。しかも即答だよ〜」
羨ましいな〜、と言いながらソファーに沈むダンサー。
その隣でセージが「んー」と宙を見上げ、
「私は偽天使の羽かな。
『偽物』って天使の存在を否定しちゃってるとこが好感高め。
ドロップ元の偽天使の存在はガン無視しちゃうけど」
「フフフ、このロマンチストの振りしたリアリストめ。
装備の『天使の守護』シリーズを貰って悶えるといいわ」
「それってスパノビ専用装備だし。まぁ、そういう微妙なチョイスは確かに悶えちゃうね」
よし、話題すり替え成功。
後日にまた詰め寄られたら、そのときはそのときです。全力バックステップで逃げます。
「では誰もがタブー化してる願望をオープン!
ホワイトリリーなんてどう? ゾクゾクするわね!」
自身の体を抱きしめて悶えるウィザードに、
「相場がギガ単位だね〜……、ゼロの数が多いな〜」
「もはや贈り物じゃなくて、貢物の域に達しちゃう」
ブラックスミスがスモーキー人形をぽーんと放り投げました。
宙を舞うスモーキーは、ウィザードの手の中にぽふっと着地。
「ホワイトリリーよりぬいぐるみのほうが喜ぶでしょ、あなた」
「まあね。『毎晩添い寝してます』と言うシチュ萌え付きもいいでしょ。
フフフ、全裸のぬいぐるみと添い寝なんて、まさに淫乱っ!」
「オシリス人形は包帯ぐるぐるですけど、あれも剥いたんですか?」
「残念ながら包帯ごと縫い付けてあるから剥けないわよ。ムナック人形も同じ。
フフフ、『解いた』じゃなくて『剥いた』という表現のチョイスに戦慄したわ」
スモーキー人形を膝の上にのせて、もふもふと撫でまわすウィザード。
こうしてみると常識人っぽくみえますのに。
「このコ、もらっていいかしら?」
「そのつもりで渡したのよ」
「ありがと。フフフ、触り心地がサイコーよ!」
それはよかった、とブラックスミスは紫箱から青箱を取り出しました。マトリョーシカですか。
「で、あなたは何を贈られたいの? 動くスポア人形かしら? その巨乳に挟んで男に迫ればいいわっ!」
「意味はわかりませんが、えっちぃ意味ですね!? まだ怒ってませんけど怒りますよ!?」
テーブルに埋もれてたポリン人形をばしっとウィザードに投げつけましたが、素早くキャッチ。おのれ高DEXめ。
「ポリン人形もありね。2個あればエセ巨乳も可能よー!」とか言ってますが幻聴だから聞こえません。
「御本人の銘入りアイテムなんていいですね。イベントでよくやってるサービスの。
難点は、イベントアイテムって食料品が多いところでしょうか。もったいなくて食べられなさそうです」
「逆の発想で、ランカーのスリムポーションいっぱいなんてどうかな〜?
すっごい特濃だよ〜」
「ええ、ええ、回復量が多いから特濃ですよね、他意はないって信じてますからねッ!?」
「草の葉や花びらみたいな、プラス効果のついたかわいい装備もいいよね。もちろん一度は使用しちゃったやつ」
「遠回しに間接キス要求してるじゃないですか、あと強引にこじつけないでくださいッ!」
やいのやいの騒いでる間にも、アイテムが増えていきました。
神官の手袋、プレゼントボックス、未熟リンゴ、プラコンなどなど。
「見事に微妙なラインナップで笑えるわね。ほとんどが売却処分かしら」
「矢全部もらうよ〜。計算めんどいし、まとめて千ゼニーでいい〜?」
「その半額でいいわよ。それでも貰いすぎてるくらい」
「うーむ、属性本、ちょっと欲しくなっちゃったから、売ってほしい」
「いいわよ。はい、どうぞ」
「私はプレゼントボックスを全部いただくわ。カモン、ぬいぐるみっ!」
「出るといいわね、3コだったけど」
外はすっかり暗くなってしまいました。
……そう、図書館は閉館してる時間です。
返しそびれましたね、本。
おもしろかったし楽しかったので、まぁ、いいかな、と。
<オチなしでおしまい>
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