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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目

[170:【アリスとイリス】(2010/07/04(日) 18:38:56 ID:kSh8W/g.)]
「に、似合ってるかな…」
 ショートカットの少女(1017y414)が、姿見に映し出された自分の姿を見て頬を赤らめている。
 まだあどけなさの残る彼女はが纏っているのは、濃紺のワンピースの上からエプロンとカプラのヘアバンド。
 いわゆるメイドの格好。
「大丈夫ですよ。よく似合ってます」
 隣に立ち彼女を励ましているいるのはキューペットのアリス。
 言うならば本職のメイドで、彼女の身の周りの世話をしているが、こうして並ぶと仲の良い姉妹のようだ。
「本当に?アリスより胸だって小さいのに…」
 そう言って胸を見比べる少女の口調からは、不安が色濃く感じられた。
「大丈夫ですよ。自信をお持ちください、お嬢様」
 肩を押すアリス。
「さあ、お義父様のところに向かいましょう」
「う、うん…」
 アリスに手を引かれ、少女は『義父』の元へと歩きだした。


 ミッドガルドにおいて探究の過程で命を落とした同志の忘れ形見に、残された者が手を差し延べる事は珍くない。
 確かに大聖堂にはリザレクションなる奇跡が存在するが、全ての者がその恩恵を受けられる訳ではない。
 そして冒険者には同業内の問題は当事者達で解決するという不文律の一貫がある。
 彼とその娘も、その秩序によって引き合わされた一組であった。
「………」
 彼-クリエイターのトマスは、目の前に現れた『娘』の姿に唖然とした。
「何故イリスが…それに、その格好は一体」
 メイド装束に身を包んだ少女-イリス-に問い掛けるトマス。
「そ、その…」
 用意していた『ご主人様のためです』という一言が中々出てこない。
 口ごもるイリスに呆れつつも、トマスはアリスへと向き直った。
「貴女ですねアリス。イリスに変な入れ知恵をしたのは」
「はい。これも全てはマスターのため。サーバントの務めでございますわ」
 涼しげな表情を浮かべアリスは言う。
「それに『使用人』がこんな『夜更け』に主の部屋に来たのですよ?」
 鈍いですわねと、アリスの瞳は無言でそう語っていた。
 確かに彼女とは逢瀬を交わす関係にあるし、この日アリスが来たのも本来そのため。
 だが、そこに『娘』が入り込む道理等無い…筈であった。
「わっ、私…お義父さ…ご主人様の為…に…よっ…夜伽にっ…参りました」
「イリス。貴女は自分が何を言っているのか分かっているのですか…?」
「分かっています!そ、その…お…ご主人様だって、一人より二人の方が良いと思うし…練習して…来ましたから」
 必死に訴えるイリスを見て、義父は逡巡した。
 どこかで見られていたのだろうと、己の詰めの甘さを悔いる。
「わかりました。では貴女の覚悟に答えましょう」
 トマスがそう言うと、娘-イリスは静かに義父の元へと歩み寄った。


 イリスはトマスの足元で膝立ちになり、神妙な面持ちでこちらを見上げている。
 思い慕っていたのだろう相手にキスも抱擁も求めることなく、奉仕者然と。
 そんな彼女を上から見下ろしているトマスは複雑な気持ちだった。
 最初は同業としての義務感、あるいは侠義心や同情心から彼女に手を差し延べたのは事実だった。
 だが年を追う毎に、彼女に『女性』を意識するに連れ心に不純物が堆積していった事もまた然り。
 アリスを買ったのも、彼女を手折りたくはなかったからだ。
「お嬢様。練習通りになさればうまくいきますわ」
 戸惑うイリスの背に立ち、助言するアリス。
 その様は見守るようでもあり、逃げ道を塞いでいるかのようでもあった。
「う、うん」
 意を決し、ズボンへと手を伸ばすイリス。
 トマスは期待と罪悪感、そして後者が齎す背徳的な高ぶりを胸に彼女の動作をじっと見守っている。
 静かな室内にジッパーと衣擦れの音が響き、それが終わるとトマスの下半身にヒンヤリとした冷気が纏わり付いた。


「こ、これが…ご主人様…の」
 露になった父の剛直を目の当たりにし、息を飲むイリス。
 先端を天に向けビクビクと脈打つその様は、彼の中の欲望が理性に対しあげた勝鬨の如く。
「イリス。今ならまだ踏み止まれますよ」
「ここまで来て退くわけには行かないじゃない」
 最後通牒をあっさりと拒絶しイリスは、剛直に顔を近づけた。
(練習とは全然違うよぉ…)
 吐息がかかるところまで顔を近付けると、強烈な牡の臭い意識が揺らぐ。
 太さも、アリスが『技術指導』に用意したバナナや硬い角とは比較にならない圧倒的な存在感。
 ましてそれに貫かれる自分の姿など想像もつかなかった。
「は、はじめるね…お義父…いいえ、ご、ご主人様」
 イリスは緊張した声で宣言すると、恐る恐る肉の柱に指を添える。
 触れた瞬間、ビクリと震える彼の肉柱と彼女の背筋。
「大丈夫。ご主人様の一部なのですよ」
 子をあやすようにイリスの背を触れるように優しく叩くアリス。
 その一言で我に返ったイリスは呼吸を整え、気を取り直して再び顔を近付けた。
 眼前に聳える、グロデスクという形容すら間違いではない男の象徴。
 だが思い慕う義父のものと再確認すると、自然と嫌悪感は薄らいで行く。
 イリスは意を決すると、剛直に唇を寄せた。


「んくっ」
 剛直に柔らかな唇が触れると、トマスは切なげな声を上げる。
 しばしば妄想した、養女からの奉仕がいまここに実のものとなった。
「そのまま。続けてください」
 切なげな声を聴き、心配そうな顔で見上げるイリスに続きを促すアリス。
「う、うん」
 イリスは頷くと剛直の裏スジに沿って下から上へと口づけを繰り返す。
 触れるだけの、奉仕と呼ぶには余りにも拙い行為。
 だが唇が触れるたびに剛直はビクッ、ビクッと打ち震えた。
「お嬢様。そろそろ」
「うん」
 イリスのキスの雨が止む。
 見上げると、トマスは心ここに在らずと言った状態だった。
「ご主人様。ここからが本番ですわ」
 アリスが宣言すると、イリスは大きく口をあげその剛直を口に含む。


 口の中に充満するむせ返るような牡の臭い。
 剛直はビクビクと震え、今にも破裂しそうに思えた。
「ふぐっ…んっ」
 張り型等とは全く違う感触に、思わず吐き出そうとするイリス。
 だがアリスが彼女の後頭部に手を添え、吐き出すことを許さない。
「一度始めた奉仕は止めないのがサーバントの矜持です。それに最初が肝心ですよ」
 最後の一言はイリスではなく、トマスに向けられたものだった。
「そう…ですね」
 足元から聞こえて来る水音と、下腹部を包み込む熱を感じながら、トマスは頷いた。
「正直、貴女に邪な感情を抱いたことは一度や二度ではありませんでした」
 奉仕を続けるイリスの頭を撫でながら、懺悔をするかのように言葉をかけるトマス。
 下半身からはジュルジュルと下品な音が聞こえて来る。
 彼の剛直は少女の熱い頬に包まれ、精はおろか理性までをも吸い取らんとしているのだ。
 少しお転婆ながら、無垢な笑みをう浮かべていた彼女。
 それを最後に見た夕食の時が、えらく昔に感じられた。
「でも…もう我慢できません」
 トマスは申し訳なさそうにいいながら、半ば強引にイリスの口から己のものを引き抜いた。
「あ…」
 奉仕を中断させられ、戸惑うイリス。
「さあ。しっかりとお受けなさい」
 アリスが少女の両頬に手の平を添え固定する。
「え?」
 目の前では、トマスが自らの手で剛直を扱きあげていた。
「洗礼です。貴女がノービスからサーバントへとなるための…」
 アリスの言葉に、イリスは胸をドキリとさせた。
「ご主人様が望むのなら」
 自分でも驚くくらいにすらすらと言葉が出てきた。
 親子ではなくなるが、アリスと並ぶことができる。
 目の前の男性に奉仕を続けることが出来る。
 そう思えば、サーバントになるのは本望だった。
「くう…イリス…っ!」
 トマスが叫んだ瞬間、彼女の顔に子種がほとばしった。
 整った顔、上質な黒曜石のような髪、紅ささずとも紅い唇。
 それらに容赦なく男の精が降り注ぎ白く穢して行く。
 イリスは目を背けることなく、じっとそれを受け止めた。
 時折からだがビクリと震えるのは、それだけで軽い絶頂を迎えているからだろう。
(熱い…これがご主人様の)
 より強い牡の臭いが立ち込め始める中、精を浴びながらイリスは心の底で呟いた。
 雰囲気作りのためだけにそうした呼び方を。
 やがて長い長い射精が終わり、最初の洗礼は終焉を迎えた。


 口付けも抱擁も、愛を囁かれることも無く、欲望の捌け口となる事を選んだ少女がそこに居た。
 初めての顔射体験と、高揚感からに放心状態でぼんやりと男を見上げている。
「私の時より濃いのですね」
 イリスの頬にアリスの指が触れ、それからしばらくしてそんな声が聞こえて来る
 ちょっと嫉妬が混じっているようにも聞こえた。
「とにかく、この子の進路は決まりましたわ」
「ええ。しっかりと躾けていかなければ」
 再びアリスの声が聞こえ、トマスが同意している。
 彼の声はどことなく吹っ切れたような、あるいは冷徹と紙一重の冷たさが感じられた。
(ご主人様は…もう引き返さないと決めたんだ…)
 イリスはぼんやりとした意識の中、もう過去のような関係には戻れないことを悟った。
 この先自分がどのように主と接していくのかは分からない。
 だがその疑問は次の瞬間に氷解した。
 トマスがアリスから受け取り、それを手に自分に歩み寄ってくる。
 未来を暗示するものを手に。
 黒いマタの首輪を手に。


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