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【百合も】生体DOP達に萌えるスレB2F【801も】

[106:90(2011/10/11(火) 23:26:20 ID:4KUclCaU)]
初めは、押しつけるだけの

プニとも、フワともつかない感触のカトリーヌの唇と、私の唇とが互いに隙間を埋める
他の何も入れないように、ぴたりとくっつく

すぐに息苦しくなって、すいと離れた
二人で一緒に息を継ぐ

クスクス小さく笑い合って、細めた眼を、カトリーヌが片方瞑る
応えて、私も片目で返す
再び二人の間が閉じた時には、視覚の手の届かない世界
そんな事ぐらいで、私はカトリーヌの位置を誤りなどしない

カトリーヌの頬に添えていた手を奥へと、耳の裏側を抜け、うなじへと進めて引き寄せる
カトリーヌの手は、胸上の私の手を開放して、再び左右二方向から私の体に巻きつく

二度目は、食むように

唇で唇を食べ合うようにして、呼吸を、交換する
私が飲む息に、カトリーヌの甘さが混じる
カトリーヌの求める空気には、私の吐息が織り込まれた
そこから、熱が伝播して行き、頭の奥にどんどん浸み込んで行く

カトリーヌの下唇を、自分の唇で啄む
クニクニと、二、三度甘噛みすると、カトリーヌが顔を横に倒して、
首を軽く左右に揺すりながら唇を擦りつけてくる
お互いに小さく口を開いて、できた口角の端っこから、わずかな酸素を吸い込んだ
それ以上に、口腔いっぱいに二人の香りが満ちた

瞼の裏の、黒の世界で、
何度も頭を組み交わして、形を確認し合った

どちらからともなく、自然に、唇が離れた
瞳を通じた、光の世界が、久しぶりだと感じられた

眼前には、カトリーヌの鮮やかな艶貌
空気が薄くて、頭がぼうっとする

私は舌先で、右から左へと自分の口の端から端までを味わう
カトリーヌは、軽く開けた唇の間から小さな舌を誇示して、
自身の下唇を濡らしながら、口内に引っ込める
テラリと瞬いた薄紅が、網膜に焼きついた

三度目からは、貪るように

息の整う間すら待たない

カトリーヌが、私の頭を両手で抱えて、引き寄せる

口付けるや否や、カトリーヌの舌先が、私の口唇をノックする
心臓の回転数と脈動音が増すのを感じながら、私はそっと唇を割いた
その隙間はわずかだったが、それを押し拡げる様に、ヌルリとした軟体が侵入してくる
一瞬、身が強張るが、なおも侵攻は止まらない
下顎の歯の裏を滑り、チョンと筆で点を打つように、縮こまった私の舌先に触れる
すると、元来た道を一歩戻って、歯の裏をぞろりと這う
舌側を左から右へ、上顎側を右から左へ
そのまま、口蓋を奥から手前へと舐め取られて行く
呼吸と、顎が震えた

再度、白いエナメル質に柔塊が身を擦り寄せると、
私の方から舌を伸ばした
ペタっと、カトリーヌの舌の裏に潜り込む
つるりとして、熱い
カトリーヌの舌が、ぐるりと私の舌の上、側面、裏側を巡り、吸いついてくる
こちらも負けじと、蠢かせ、絡め捕る
前後に揺するように動かして、飴玉を転がすように
カトリーヌは、左右に円を描くようにくねらせる
唇と唇が繋がった所から、小さな泡沫の、くぐもった音が溢れた

ざらりとした表面同士を押し付け合って、口内から、じわじわとカトリーヌを下がらせていく
唇を離さないまま、二人で作ったトンネルを舌でくぐる

今度は私が、カトリーヌの口を侵す

可能な限り舌を出して、届く限りのあらゆる場所に、滅茶苦茶に自分を塗り込む
迎えるカトリーヌごと巻き込んで、何度も何度も絡めて、練り合った
その内に、重力に従って、雫が私の舌を伝い落ちて、溜まる

コクン

カトリーヌの、喉が鳴ったのを確かめて、
私は、ゆっくりと舌を抜いた

所々に珠のなった、さらりとした透明な糸が伸びて、私達は離れられない
自らの唇を食むように閉じると、音もなく切れた

唇から零れた銀糸が、カトリーヌの胸元まで、線を引いた


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