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【18歳未満進入禁止】弓職&踊り子命令スレ Part4

[62:高慢なジプシー(2010/02/17(水) 23:41:39 ID:m0sOoCP2)]
イチゴのアイスがおいしいですわ♥

>>50

頭を下げる50に対し、テーブルの向かいに座る高慢なジプシーは冷ややかな視線を送っていた。
身体の調子が戻り、ようやく外に出られるようになった彼女が食事に酒場に下りると、依頼があると
50に呼び止められ、そのまま喧騒のする酒場で食事をしながら話を聞いていた高慢なジプシーは、
食事の手を止めると50に対し、
「勝手にベントスだろうがトールだろうが旅に出なさいな」
その言葉に跳ね起きた50は期待をこめた声で、
「つまりそれは俺に協力してくれる――――」
「―――どれだけ前向きでしたらそうなりますの?
このわたくしがっ、あなたごときにっ、身体を許すわけがありませんわ!」
50に対して憤りを隠そうともせずに言う高慢なジプシー。
「大体、その程度では逃げられて当然ですわね!
わたくしに似ていたのでしたら、尚更あなたごときでは手が届かない存在だと理解しなさいな」
指をびしっと50に向けるとさらに高慢なジプシーは続ける。
「そもそもわたくしがその彼女とやらの代わりにはなれませんし、逆もまた然りですわ!
あなたのように見下げ果てた男に、わたくしがして差し上げることなどひとつもありませんので、
どうぞお引取りくださいな。街に出れば娼館など沢山ありますわよ」
それだけ言う再び食事に励む高慢なジプシー。
どうやら燻製のチキンが硬くて手ごろな大きさにするのに苦戦しているようだった。
もはや50が何を言おうとも全く興味のない様子で食事を続ける高慢なジプシーのその態度は、
明らかに彼に対して拒絶の姿勢を示していた。
全く話を聞く様子のない態度の高慢なジプシーに苛立ちながらも、彼女の関心を引く術を知らない
50にはどうしようもなく、テーブルから去ることしか出来なかった。
それを確認した高慢なジプシーは、
「やっと行きましたのね・・・あぁ折角のお食事の味が落ちてしまいますわ」
一人呟き、チキンの攻略を進めていくのだった。

では女性の良さを・・・くすv

>>51

2件目の依頼を聞いた高慢なジプシーは51の弟を遠くから見ていた。
(あのこが女性が苦手な子ですわね)
手元の写真を見比べると、視線の先にはまだ若干幼さが残る顔つきのクラウンが友人らしき男と
談笑している姿があった。
(さて・・・どうしましょ。依頼人からはまともな情報ももらえませんでしたし・・・・
というか、あの方が隠れていないでさっさと助ければよかったのですわ)
高慢なジプシーは心の中で毒付きながら、51の弟が友人と離れて人気のない場所へと向かうのが
見えた。
その後についていくとどうやら51の弟は歌の練習をしているようだった。
まだ幼さはあるものの、流石にクラウンとなるだけあって、自身の研磨には余念がないようだった。
その様子を見て高慢なジプシーは女神の仮面を被り、そっと近づくと51の弟の歌に合わせて歌いだす。
それで高慢なジプシーの存在に気づいた51の弟は、まるで怯えるような態度で歌をやめて、彼女を
見ていた。
「くす・・・こんにちは。今日も寒いですわね」
そんな態度に気に留めず高慢なジプシーが話しかける。
女神の仮面で顔はよくみえなかったが、仮面越しでも彼女が美しい笑顔を向けていたのを感じていた。
「こ、こんにちは・・・」
しどろもどろながらも、照れたように高慢なジプシーに対して挨拶を返す51の弟。
そんな彼に対して高慢なジプシーは他愛もないことを話しながら、彼が女性が苦手であること、
彼自身もなんとかしたいと思っていることを根気よく聞きだしていた。
「そうですのね・・・女性が苦手とは残念ですわ。やはり異性は惹かれあわなければv」
座っていた高慢なジプシーは今日はもう遅いから、と帰路に着き始める。
51の弟と別れる前に一言、
「では、また明日ここで歌って迎えてくださいまし」
そういい残すと姿を消す高慢なジプシー。
そんな彼女の後姿をまぶしそうに51の弟は見送っていた。

それから毎日高慢なジプシーは51の弟の下へと通い、彼が歌っているところにそっと高慢なジプシーが
歌を重ねていった。
毎回さりげなく現れる高慢なジプシーに、やがて慣れていったのか、51の弟は高慢なジプシーと合唱
できるようになっていた。
そんなあるとき、51の弟が合奏を試してみたいと高慢なジプシーにお願いする。
曲は幸いにも高慢なジプシーが使用できる「不死身のジークフリート」だった。
『♪〜〜♪〜♪♪〜〜♪〜〜〜♪♪〜♪』
今度は真似事ではなく、曲に合わせて自身の踊りを51の弟に見せる高慢なジプシー。
今まで苦手意識もあって、踊りをまともに見れなかった51の弟は初めて見るそのステップに思わず心が
奪われ、つい何度も曲を止めてしまう。
「くすくす・・・v」
その様子を見ながら高慢なジプシーは笑いかけながら、気にした風もなく何度も最初からステップを披露
して見せていた。
やがて曲が終わり、初めて完奏できたことに驚く51の弟を高慢なジプシーは優しく見守っていた。
「合奏もできたことですし、今度は臨時PTでも組んでみたらよろしいと思いますわ」
さり気に高慢なジプシーは51の弟に提案をするが、やはり答えに詰まっている様子だった。
今までの体験を考えると無理もないのだろうが、折角なので強気に高慢なジプシーは51の弟に言うと、
「な、なら・・・臨時PTをやり遂げたら、あなたに言いたいことがあるので、聞いてくれますか?」
照れたように51の弟は高慢なジプシーにそんな答えを返す。
「・・・ええ。構いませんわよ」
一瞬だけ考えた後、高慢なジプシーは彼に了承の答えを返し、その日は別れるのだった。

別れた帰り道で51に出会う高慢なジプシー。
「よぉ、順調そうじゃないか。兄としてとても助かるよ」
「ええ。見所はありそうでしたので、あとは意識の問題ですわ」
「そうかそうか・・・余計なお世話だけどあいつ、あんたに惚れてるぜ?
俺の弟だから、仲良くやっといてくれよw」
含みのある笑いを残して高慢なジプシーと別れる51。
彼女もまたそのことには薄々気づいていたが、
「くす・・・」
女神の仮面を外し、いつもの伊達メガネをつけながら何事もなく宿へと戻っていった。

翌日、51の弟の背中を押す形で臨時PTへと彼を参加させる高慢なジプシー。
高慢なジプシーは自分がいては成果を試せないということで、彼女はPTには参加しないようだった。
尤も高慢なジプシーのレベルが高レベルであることや、職業的にあまり歓迎されないというのもあったが。
PTは男女が程よく混ざり合ったPTでピラミッドへと向かうとのことなので、問題はないだろう。
その後、嘘のように緊張もなくPTに貢献できたことを高慢なジプシーに報告するためと、胸に秘めた想いを
彼女に告白しようと、胸を高鳴らせながらいつもの待ち合わせ場所で待つ51の弟。
そしていつものように歌を歌って彼女を待つが、いつもの時間を過ぎても彼女は現れなかった。

「・・・いい歌ですわ」
物陰でクロークしながらブラギの詩を聞く高慢なジプシーは、臨時PTに自分の知り合いを紛れ込ませて
いたことや、近くに51が潜んでいるだろうことや、51の弟が彼女に何を言いたいのかを少しだけ考え
ながらも。自分の宿へと帰っていった。
後日、51の弟が気後れせずに女性の友人ができたことを遠くから確認した高慢なジプシーは、今日も
自分の新しい服について悩むのだった。


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