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【18歳未満進入禁止】総合命令スレ19【inハァハァ鯖】

[21:身代わり少年ハイウィズ(2011/09/04(日) 19:28:37 ID:eKm9cdpY)]
>>20

居場所を知っていると言う事で引きずりすぎるのもなんですのでここでENDとさせていただきます。
エロが薄い上に2つ程パロネタが混じってますが一つご容赦を。


「はぁい♪」
 宿に戻った少年ハイウィズが部屋のドアを開けると『自分が』、いや自分が探しているよく似た女性がベッドに座っていた。
「………」
 少年ハイウィズは溜息を吐き、ドアを閉める。
「何の用ですか…」
「分かっているくせに」
 そう言ってクスクスと含み藁をするサキュバス。
「その様子だと、未だ何も手がかりは…あ」
 挑発するサキュバスだったが、少年ハイウィズは彼女の存在を無視するかのように横を通り過ぎてローセットの前へと向かう。
「それ、ちょーっと傷つくわよぉ。ペットのくせに」
 ぷくーと頬を膨らませながらサキュバスが言う。
「これをはずしてください。僕は貴方のペットになったつもりはありません」
 ハイウィズの衣装を脱ぎ下着姿となったハイウィズ少年はサキュバスを睨みつけた。
「あら、下着は女性物じゃないのね」
 臆することなく指摘され、ギクリとする少年ハイウィズ。
「た、単なるビキニパンツですよ」
「あら、ご親族からは下着も女性用って指定されていなかった?」
「…どうして知っているんですか!?」
「肩書きに『魔』が付く者同士、色々とつきあいがね」
 ふふん、と笑うサキュバス。
「で、さ。教えて上げても良いのよ?その首輪、貰ってくれるのなら」
「…それはつまり」
「そう難しく考えない。貴方が私に最高の食事をくれる。私は貴方に魔族の知識と技術を提供する。要は私が使い魔で淫魔なら人件費は言わずもがなってね。要はウィンウィンの関係よ」
「……はぁ、そもそも貴方は本当に姉上の居場所を知っているのですか?」
「んー…居場所って言うか、真相?貴方、どんな結果も受け入れる自信はある?」
 軽い口調で問うインキュバス。
 だが少年ハイウィズは顔をしかめ、口を開いた。
「………姉上が魔族に連れ去られ、僕に家督継承の話がきた時、有る程度の覚悟はしてたよ。それでも…」
「そう…」
 サキュバスは目を細め、少年ハイウィズの背中ににしなだれかかった。
「なに…を」
 背中に柔らかな肉果実を押しつけられ、声を上擦らせる少年ハイウィズ。
「強いのね、貴方」
 耳元にでささやかれるその言葉は、まるで母のように優しい声色だった。


「どうしたの?」
 ベッドに横たわり、戸惑う少年ハイウィズを誘うサキュバス。
「僕は…まだ」
「いいのよ。今夜は私のおごり。地獄をみる事を覚悟した貴方の決心に敬意を表して、ね」
 そう言って手に取った彼の手をぐいっと引きベッドに引きずり込んだ。


 寝台に肉のぶつかり合う音が響く。
 少年の上にサキュバスが跨がっているのだ。
「そうよ。もっと腰を突き上げて。貴方に併せて動いて上げる」
 乳房を揺らしながら硬骨の笑みを浮かべるサキュバス。
 彼が腰を突き上げる度に、結合部からジュポジュポと隠微な音と男女の欲望が混じり合ったモノが漏れ滴る。
 未だ少年と言うこともあり、大きさは物足りない。
 だが彼が絶頂する度に体内に極上の生気が迸る度に、彼女の女唇から子宮に至るまでがきゅうっ疼く。
「うあっ…う」
「またいった…」
 切なげな表情を浮かべ絶頂を迎える少年ハイウィズを見下ろしながら満足げな表情を浮かべ精を絞るサキュバス。
 人間ならば名器として名を馳せるだろうその締め付けは、若く経験の乏しい少年から精はおろか魂までをも吸い上げるのではないかという快楽をもたらした。
「はぁ…美味しいわ…」
 体の中に精液が染み渡る感覚に、サキュバスは声を震わせた。


「大丈夫?」
 何度目かの絶頂に導いた後、、つらそうに呼吸を繰り返す少年ハイウィズの顔をのぞき込むサキュバス。
「………」
 少年ハイウィズは中を見つめ、ぼーっとした表情を浮かべていた。
「僕は…姉上と…」
「寝ぼけないの。姉じゃないわよ?」
 呆然とする少年ハイウィズの額に、サキュバスは苦笑しながらデコピンをした。
「真実を見るんでしょ?しっかりなさい」
「え…僕は貴方と契約するつもりは…」
「真実が向ってきた来たの」
「え?それはどういう…」
 寂しそうな笑顔を浮かべるサキュバスに、怪訝な表情を浮かべ問い返す少年ハイウィズ。
 だが、それは廊下から聞こえてくるけたたましい足音にかき消された。


「…信じられません。信じられませんよそんなこと!」
「お気の毒ですが、事実なのです。恐らく魔族の妖術は貴方の記憶そのものを書き換えてしまった…」
 目の前にいる医者のヘアバンドを被ったプロフェッサーは申し訳なさそうにそう言った。
 あの日、少年ハイウィズは宿にやってきた父親によってゲフェンに連れ戻された。
 その後病院に連れて行かれ、医師資格を持ったプロフェッサーにからされた説明は彼を絶望のどん底に叩き落した。
「おまえが女装して方々を彷徨いていた時は気が触れたかとおもったが…残念ながらそう言う事だのだよ」
 やれやれ、といった口調で父が肩を落とす少年ハイウィズの背を叩く。
「それに見ただろう?おまえが姉の部屋と行った場所も、単なる物置だ。お前が生まれる前からずっと、な」
 連れ戻された少年ハイウィズは姉の存在を主張し、痕跡を求め家中を探し回ったものの終ぞ何も見つからなかった。
「家系も…姉上も…全部、全部僕の妄想だったの…?」
「妄想は異常者が抱くモノだ。おまえは騙されただけなんだ」
 父が言う。
「そんな…全部嘘だなんて…」
 次々とよみがえる姉との思い出をすべて偽りと言われ、愕然とする少年ハイウィズ。
「…け、消せないんですか…これ?」
「確かに私の祖国ではマインドブレーカーによる心的外傷治療は研究されていますが、技術的にも倫理的にも…」
「そう…ですか」
「休養をかねて、しばらく休む事をおすすめします」
 医師はカルテに書き込みながらそう言った。
「はい…」
「私は先生と少し話すことがある。先に戻ってなさい」
「うん…」
 少年ハイウィズは死人のような足取りでその場を後にした。


「どうします?信じていないようですが」
「手はず通りにカルテを偽造して隔離病棟に強制入院させる。どうせ女装で町を歩き回ってたキ印だ」
「かしこまりました。手配いたし…」
 そこまで言い書けた医師の顔が硬直する。
「あら、実の子相手に随分と強引な幕引きね」
「な、おまえ…は」
 声の法を振り向き、愕然とする父。
 そこにはあのサキュバスが立っていた。
「無理もないわよね。姉の足取りを辿れば、娘を魔族に差し出しておいて、弟に女装をさせて探し回らせた鬼畜外道な父親に行き着くかもしれないものね」
 サキュバスの言葉に、わなわなと顎を震わせる父。
「ふ、ふん!だがどうする?魔族風情が私を告発するとでも?それとも姉を詐称して弟を誑かすか?ははっ…滑稽だな。そもそもアイツが探しに行くとさえ言わなければこんなことには…」
 恐怖を紛らわすため大声で父が怒鳴ったその時、部屋の空気がピンと張りつめた。
「最低の人間ね。居ない方が子のためになる親なんて」
 深淵の底に棲む魔獣ですら怯むだろう低い声で呟き、手を振りかざすサキュバス。
 次の瞬間、小さな診察室に血と肉片が花吹雪のように舞う。
「魔族ってね、いい餌を食べられればこんな事だってできるのよ?」
 呟いたサキュバスの頬には一筋の水滴が滴っていた。


「大旦那様、残念でしたね」
「うん。だけど何時までも悲しんでいられない。僕がクラン(一族)を引っ張っていかないといけないんだ」
 少年ハイウィズは一族の墓に花束を供えながらそう言った。
 彼の父は持病の診察のため向った病院で枝テロに巻き込まれて死んだ。
 事件は新聞にも載る程大きなモノだったが、規模の割には犠牲者が父と彼のかかりつけ医だけだったのが奇跡であるとも書き添えられていた。
「君には本当にお世話になったね」
 隣に控えるメイド服をまとった緑髪のサキュバスに礼を言う少年ハイウィズ。
 父の訃報を聞き帰郷した彼を出迎えた彼女は、先祖代々当主に仕える使い魔だ。
 最初は疑われた彼女だったが、自分の家督継承に当たって一族間の利害調整に駆け回る姿を見せている内に信用を得た。
「…ところで、こんなところで言うのもなんだけどさ…」
「はい?」
「君とはどこかで、別の形で会っていた気がするんだ…」
 額を押さえ思案する少年ハイウィズ。
「そうですねぇ…普段は使用人として働いておりましたので…恐らく幼少の頃館の中でお会いしていたのでは?」
「あーそうか…」
「それよりも、契約の件。さっそく今夜からお願いしますよ?若旦那様」
 うーん、と首をひねる少年ハイウィズの腕を手に取り、胸を押しつけるサキュバス。
「あ、うん。わかってる…よ」
 顔を真っ赤にしながら、少年ハイウィズは頷いた。


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