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【18歳未満進入禁止】聖職者命令スレ Part12

[54:若葉アコライト。(2012/03/08(木) 01:03:21 ID:sjIquz0.)]
[ >>41 さまからのご命令 ]


「僕はずっと、君のことが好きだったんだ・・・」
「・・・っ」

 衝撃的な言葉が、わたしの耳に飛び込んで。大きな混乱が頭の中を襲います。
 態度に出ることを必死に抑えながら、わたしは何度も彼の言葉の意味を考えました。

 本当のことを言えば命令者である彼の名前を聞いて、なんとなくは予想はしていました。
 でも、そんなまさか。という思いから、こうして確かめに来てしまって・・・

 待ち合わせの場所にいたのは、どこかほんわかとした雰囲気をたたえた聖職者さま。
 誠実な方なのでしょう。まっすぐにこちらを見つめる視線から、わたしを心配していたことが伺えます。
 そして彼の口から出てくるいくつかの思い出話。それを語るときの優しい声。
 時折、照れたように瞳を泳がせる仕草が可愛らしくも感じられて。

 そういったすべてがわたしの中で結びつき、ひとつの答えを導き出します。
 うん、間違いなく・・・見覚えありません!

(ひとちがいだ、これーっ)

 そもそもが、彼が手伝われたというアコライト成り立ての時期はまさに今。
 いくらわたしがおバカでも、さすがにこの短期間でお世話になった方を忘れるほどじゃありません。
 しかも自分でいうのもなさけないですが、わたしはいわゆる箱入り。
 街の外へは、お姉ちゃんや、お姉ちゃんの知り合いとしか出たことがないのです。

 これらの(大変情けない)理由から、完全な勘違いであることはわかります。
 もしかしてどこかで会っていたのかもとも思いましたが、彼の顔も声もまったく覚えがありません。

 人違いかもしれないとわかっていながら、告白までさせて。わたしが彼を辱めたのだと言われても文句も言えません。
 ですが・・・このときになってまで、まだ。わたしはこの人の良さそうな聖職者さまに、本当のことを告げられずにいました。

 理由はただの、わたしのわがまま。
 恥をかかせてしまったお詫びに、なんていうのは建前。
 たとえ人違いだとしても、男性からこんなにまっすぐに好意を伝えられたことなんてなくて。
 求められることを心地よく感じてしまったのも、きっと真実・・・

 だけど、なにより。

「お望みは・・・わたしの奉仕なんですね・・・?」
「ああ・・・、そうだ」

 わたしの内側が、拒んではならないと叫ぶから――

「わかりました・・・聖職者として、この身をあなたに捧げます」

 彼の意志を示す強い眼差しに射抜かれながら、わたしははっきりとそう告げたのです。

 ----

「・・・っ、ふぁ・・・ぅん・・・」

 彼の硬く太い指が、わたしの身体を隅々まで這い回り。昂ぶりから汗の浮いた肌は、触れ合いを悦ぶように吸い付いて。
 やがて指がわたしの一番目立つ部分・・・白く大きなふたつのふくらみに戻ってくると、唇から漏れる声は一段高く響いてしまいます。
 そのことに気付き彼を見上げれば、どこか楽しそうな微笑み。黒い瞳は、まるでわたしの内側をすべて見透かしていくみたい。
 君はここが弱いんだね。と、確信を得たのか。深く指が沈みこんで、歪な形に変えられてしまい・・・

「ひっ、んぁぁ・・・っ」

 わたしははしたなく、甘く狂わしい叫びを上げてしまいます・・・
 そして彼もまた。腰の下のこわばりを、法衣の下で苦しそうに震わせていました。


 彼が望んだのは、わたしの奉仕。けれど、行為はずっと彼の主導のまま。まるで男がリードするのが当たり前と言わんばかりに。
 わたしに触れるときも、言葉をささやくときも。怖がらせないように、壊さないように。彼は気を使い、慎重に求めてきました。
 優しい愛撫は、しかし執拗で。幾度となく重ねられ、わたしという人格を壊し。精を求める獣へと変えていくのです。
 そんなわたしの様子を、あの眼に・・・彼のまっすぐな瞳に。わずかな反応のひとつたりとも逃さず、映されてしまいます。

 けれども。
 彼は今のここまで、一度たりとも。唇を触れ合わせることをしませんでした。
 そこに、彼の迷いが見えるような気がします。
 だからといって、二人とも止まることはできなかったのですが。


「ぁ・・・っ、すごい・・・」

 ようやくわたしの前に現れた彼の半身は、今にも弾けそうなまでにふくらみ、震えていました。
 その姿を見ただけで、つんと。鼻の奥に雄の香りの幻を覚えてしまうほど。
 おへその下のはしたない疼きに気付き、あわてて顔を背けても。視線はどうしてもそちらを向いて。
 わたしという雌が彼をああしたのだ、と考えてしまうことをやめられません。

 そして彼もまた、ちらちらと。本来は隠されているべきところ・・・
 わずかな産毛に覆われただけの、わたしの秘部を見ていて・・・

「や、だぁ・・・」

 恥ずかしさに顔を隠してしまうものの、それ以外のすべてはさらしたまま。
 彼がくすりと笑みをもらし身体を寄せるのを、ぞくぞくと肌が粟立つことで感じて。
 ますます鼓動が大きくなるのは、羞恥からか期待からか。
 あふれる蜜は増すばかりで、内側に叫ぶ雌の衝動に気が狂いそう。

「っ、ぁ・・・、は、ぁん・・・」

 わたしの鳴き声を聞き、真っ赤に染まる頬を眺めながら。彼は何を思うのでしょう。
 彼の堅い指が優しく腰を引き寄せ、お尻の丸みをなぞります。
 びくびくと今にも果ててしまいそうなわたしの反応を楽しみながら、やがて指は太股に食い込んで。
 ゆっくり脚を開かれ、その間に湧き立つ泉に猛々しい雄がすり寄って・・・

 ぴたり、と。刻を止めてしまったかのように、進むのをやめてしまったのです。

「すまない、僕は・・・」

 その言葉はおそらく、ずっと抱えていた迷いから。
 彼がわたしの身体をなぶり、その様子をずっと見ていたのもそう。ここに至る勇気をもてなかったため。
 わたしの痴態にみずからをいきり立て、心の内を隠してしまわなければ進めなかったのでしょう。
 恋人でもない女性を抱く。それがあまりに似合わない、純朴な人だから。

 そう、だから・・・

「ちゅ、ぅ・・・ん――っ、は・・・」

 驚くほど自然で、唇が離れてようやく自分がなにをしたかを気付いたくらい。
 彼の顔を抱き寄せ、謝罪を遮るようにキスをして・・・わたしが続きを望んでいることを伝えます。
 それは慈愛を宿した聖職者としてなのか、情欲に犯された獣としてなのか。
 どちらにしても、苦しむ彼をこの身で受け止めてあげたい。そう思えたんです。

「っ、ふぁ・・・ぁ、っ、ん・・・ふぁぁ・・・っ♥」

 わたしの望みのままに、彼がわたしの中に満ちていきます。
 解き放たれた彼は、もう止まることもなく。
 わたしも小さく柔らかい身体を押し付けて。
 求められるままに、求めるままに。交わりは夜が明けるまで続くのでした・・・

 ----

「悪かったね、知らない男の想い人役を務めさせてしまって」
「え・・・、き、気付いてたんですか、ちがう子だって・・・いつからっ?」

 昼過ぎにようやく目覚めたわたしに、彼は優しく髪を撫でながら爆弾発言をしてくださいました。
 先ほどまで昨夜の自分を思い出して赤くなっていたわたしが、唐突に目を白黒させるわ様子が滑稽だったのか。
 彼はくつくつと笑いをこらえながらタネ明かしをしてくれます。

「本当のことを言えば、会ってすぐ。姿はすごく似ていて本人かとも思ったんだけれど、雰囲気は違ってたから」
「それなら、なんで・・・」
「・・・諦められなかったのかな。もう会えないなんて、思いたくなかったんだ」

 彼の視線が虚空に投げられて。その先には、わたしではない誰かが映っているのでしょうか。
 黒く優しい瞳を覗いても、わたしには何も見えず。ただ、そっと肌を寄せて。

「今は、もう・・・」
「ああ、吹っ切れたよ。君のお陰かな」

 それは、きっとまだ強がり。けれどやがて素敵な思い出に変わる。そう感じさせてくれる微笑み。
 それを見上げながら、ああ、恋って素敵なんだなあ・・・って。いつか自分にもそんな想いが宿るのかな、なんて考えてしまうのでした。


 ――オマケ。

「なんで、といえば」
「はい?」
「どうしてこの命令を受けたんだい。てっきり断られると思ってた」
「それは、その・・・ご命令だったから、ということで・・・」
「命令ならどんなことでもしてくれるの?」
「そ、それは・・・うぅぅっ、いじわるですっ」

 また彼が笑って・・・その姿に、どきりと。胸の高鳴りを感じてしまい・・・
 うぅ、なんで意地悪されたのにドキドキしちゃうんでしょう。

 今回は頑張れたと思うのですが、本当は自分のことさえわからない未熟なわたし。
 まだまだ修行が足りません。とほほ。


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