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【18歳未満進入禁止】聖職者命令スレ Part12

[83:花簪のアコライト。(2012/03/16(金) 13:33:21 ID:vhiGTxHs)]
>>77さま

はじめまして…!ご命令、ありがとうございます……っ。
よろしくお願いいたします……!


* * *

「は、ぅ…。 >>77さん……もう寝ちゃいましたか……?」
大きな寝袋とはいえふたりが入ると寝返りもうつことができない。
ドキドキとうるさい心臓を押さえ、花簪のアコライトはちらりと>>77さんをうかがう。

一晩明かす!? → 寝袋はひとつ!? → 男の方と一緒になんて!?
と三段階にわけて抗議したのだが、やんわりと言いくるめられてしまった。
ふたりとも1次職、新米なのだ。夜中にひとりになるのは、いくらゲフェンの近くでも危ないですよ、と。

>>77さんからの返事はない。すうすうと穏やかな寝息が聞こえるだけだ。
(すごくドキドキする、けど……おかしな心配はしなくて良いのかな……。)
いっしょうけんめい恥ずかしがった自分が、少しだけ恥ずかしい。
生真面目な花簪のアコライトがこっそりとためいきをついた……瞬間。


むぎゅうっ。


「ひゃわぁっ!?」


>>77さんの腕が思い切り花簪のアコライトを抱きしめた。
反射的にじたばたともがくものの、マジシャンのどこにこんなちからが、と思うほど>>77さんの力が強くて振りほどけない。
実際はSTR1同士の戦いなのだから、純粋に男女の差なのだろうけど。

「Zzz……。」
「やっ、>>77さん、はなし…… ふわゎっ……!?」
やすらかな寝顔のまま、>>77さんは花簪のアコライトをはがいじめにし、
抱き枕にそうするように両足を彼女の腰にがっちりとからめ、首筋に顔をうずめてくる。
正面から抱き合うような格好。
さらさらの髪が鼻をくすぐり、うなじに彼の吐息がかかり、ゾクゾクとアコライトは身悶えた。
「やぁ…んっ、ぁの、>>77さ……くすぐったぃ、です ひぁ、ゎ……っ!?」
抗議をしかけたものの、まるでなついた猫のようにすりすりと全身をこすりつけてくる>>77さんの動きに、
たまらなく恥ずかしくて涙目になる。色々と、……あたっているから。


もちろん>>77さんの行動は、PTMのおねえさま方から見れば、
可愛らしいマジシャン少年のちょっとした悪癖にすぎないのだけれど。
まともな恋愛をしたこともなく、男性に抱きしめられることさえはじめての花簪のアコライトには、
その寝癖は刺激的すぎたのだ。そして>>77さんは寝つきがよすぎた。

>>77さんっ……やんっ、起きてくださいぃ……っ!」
とにかくうなじはまずい、と、どうにか腕から逃れようと身体を反転させてはみたが、
後ろから抱きすくめられた格好になっただけ。
「ひゃぅ!?や、それ胸ぇ……っ、 ぁ、おしりにすりすりしちゃ……ゃあ……んん…!」
ますますヘンなところにヘンなところがあたり、
結局花簪のアコライトは明け方>>77さんが目を覚ますまで、ひとりで彼の寝癖と戦い続けた。

……翌日。

「うーんっ、おはようございます。 ……あれ?アコさん、顔が真っ赤ですが大丈夫ですか?」
「あ、ぅ……。 な、なんでも……ないですぅ……。」
すっきりと目覚めた>>77さんの隣には、ぽわんととろけた表情で俯く花簪のアコライトの姿。
「風邪かな……アコさんには少し寒かったでしょうか。ともあれ、助かりました。」
「はひぃ……。よかったです……。」
「おかげさまで課題をクリアできそうです。また何かあったらよろしくお願いしますね。」
にっこりと微笑む>>77さんに連れられて、ふたりはマジシャンタワーの前で別れ、命令は終了。

だけどはじめて男性のあちこちに触れた花簪のアコライトは、
その日はじめて、もんもんとひとりで眠れない夜をすごしたのでした。

* * *


ほのぼのになりましたっ。またどうぞご命令してくださいねっ。


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