【18歳未満進入禁止】総合命令スレ30【inハァハァ鯖】
[222:冒険者コンビ【騎士ファム】と【魔道士フラウ】(2019/10/02(水) 22:07:38 ID:HvVpskKo)]
>>204様
(>>202様の件でで彼女達の荷物を検めた黒髪のアリス曰く)
あら、素敵なお写真。
このすました出で立ちがいつまで続くのか楽しみですわ…フフ
※素敵なプロフ絵をありがとうございます
>>202様
「歩みが遅くなってますよ」
かわいらしい声の直後、監獄に鋭い鞭の音が響く。
「ぐ…っ!」
背中に走る鋭い痛みに顔をしかめるファム。
「ごめん…なさい…」
よろよろとした足取りでファムの背中を追いかけるフラウ。
縄を纏う2人は後ろ手に縛られ、腹部には縄目で菱形の文様が描かれている。
フラウの歩みが遅れる度に、彼女の代わりに目の前を行くファムの背中に鞭が打たれ、赤い筋が刻まれる。
既に一部の皮膚は裂け、血が滴り始めていた。
必死に彼女に追いすがろうとするが、仕込まれた張り型がその歩みを阻む。
「気にしないで。この程度平気だから」
ファムは振り向きながら言った。
監獄。
力なき冒険者にとっては人生の終着点であり、時に出発点ともなる場所だ。
ファムとフラウは古城探索に赴き彷徨う者と遭遇。
勇戦するも及ばず、虜囚となった。
その後、居城に住む彷徨うものの手により張り型を仕込まれた上で縄をかけられ、監獄へと送られようとしていた。
「ふふ。仲がよろしいのですね」
護送を主導する黒髪のアリスが鞭を手に微笑みながらファムに歩み寄り言う。
「だったら、どうなんだよ?」
「そうですね。別々のご主人様に宛がうというのはどうです?」
アリスは言う。
「き、貴様…」
「はぁ…学習しない方ですね」
アリスはため息を吐き、鞭をしならせた。
背後で鞭が肉を打つ大音が響き、悲鳴が上がる。
ファムの態度の報いをフラウが受けたのだ。
「くっ…」
全身をびくりと身を竦ませ、同時に仕込まれた張り型の形を強く意識するファム。
「ん…っ!」
快楽に膝を震わせるが、必死に堪え前に進もうとする。
「ちく…しょう」
歩みの先に待ち構えているのが救いでは無いことは分かっていた。
「相方さん、良い声ですね」
フラウに鞭を振るったアリスが再び歩み寄りファムに言う。
「…」
「私も分かりますよ。愛する人の声、とても胸に響きますよね」
くすくす、と笑いながら言う。
「こうなる前は、もっとプラトニックだったんですけれどもね」
若干の自嘲を含んだ笑みを浮かべるアリス。
「…ま、仕方ないですわね」
沈黙を貫くファムに飽きたのか、アリスはフラウのように歩み寄った。
「相方さんの背中、大変ですね」
「……」
話しかけるも、フラウは苦痛に顔を歪め、それでも泣き叫ぶのを必死に堪えているのに精一杯だった。
「それでも、騎士として取り乱すまいとしている彼女は、格好良いとは思いませんか」
アリスは言う。
「………」
心に秘めた本音を言い当てられたフラウの背筋に寒気が走る。
「ふふ。図星かしら?」
「………」
「はぁ…だんまりですか…」
再びため息を吐くアリス。
「ま、良いでしょう。もう少しで監獄。あなたたちの終着点か、出発点になるかはお二人次第ですわ」
鞭を地面にたたきつけ、アリスは歩みを促した。
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