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【18歳未満進入禁止】総合命令スレ31【inハァハァ鯖】

[221:人造戦乙女姉妹と母親達(2020/08/13(木) 06:42:41 ID:TpWX1Xqg)]
>>217

自分から振ったネタなのお盆感が薄いのは仕様…です


「意外だったかしらぁ?」
「正直、な」
 式典が終わり、人の居なくなったカピトーリナ寺院墓地。
 墓地の中央に建つ慰霊碑を感慨深げな表情で眺めるにフリッダの問いに、アリス装束を纏いキューペットのように付き従うミシェラが答える。
 小一時間前、彼女はカピトーリナ寺院の合同慰霊祭で多くの修行僧を代表し、慰霊碑に献花を行った。
 大聖堂では半妖の彼女を重用することに異議を唱える者は少なくない一方、寺院では実力に秀で、妖魔相手に多くの武勲をあげる彼女は尊敬を持って受け入れられている。
「一応、立場相応のことはしてるわよぉ」
「そうだな」
 戦って死ねる事がどれだけ『マシ』なのかを理解している者同士で頷き合う。
「お盆という風習も、上手いこと考えたわよねぇ…故人にとって『忘れない』のは最高の弔い方よぉ」
 アマツから伝わった盆の風習は、年に数回行われる慰霊祭の1つとして定着。
 首都では騎士団や大聖堂、そして各職能(転職)ギルド合同での殉職冒険者慰霊祭が行われ、住民達もそれに倣い親類縁者の墓参りをするようになった。
 これまでも各職制毎にそれぞれの記念日に行われていたが、実質的に国を挙げてそれ全てで合同開催するようになったのもお盆という文化の影響によるものだ。
「さ、やることやったし帰るわよぉ」
 フリッダがそう言って指を鳴らすと、足下が輝きはじめ、やがて光の柱となる。
「はい、プロ行きよぉ」
「助かる」
 ミシェラが光に入り、フリッダが続き、術者が消え光柱は虚空にかき消えた。


「随分と静かな場所に出たものだな…」
 ミシェラは言う。
 ポータルの出口はヴァルキリーレルム北東、城壁の外に広がる森林の中だ。
「いきなり人混みの中に出ると、色々と間違われて面倒なのよぉ」
「そうか心中察する」
 こればかりは心の底からそう思うミシェラであった。
「せっかくだしぃ、あの子達が帰るまでデートとしゃれ込まなぁい?」
「……そうだな。特に予定も無い…こら、耳を…っ」
 腕を絡めてきたフリッダがそのまま彼女にしなだれかかり、その細長い耳に口付けをする。
「いきなりだな…ここでする気か?」
「それでもいいけどぉ。ここ最近ずっとご無沙汰だったしぃ…久しぶりに地下で盛りましょうよぉ…これ以上無いくらい甲高い悲鳴を上げさせてあげるわよぉ」
 言葉と共に、彼女の耳の先端を『まるで蛇のようだ』と評判の舌で絡めとるフリッダ。
「ひ…うく…ば、ばかいきなり」
「ふふ。いい顔になってきたわねぇ」
 口を大きく開け、男性のイチモツをそうするように彼女の長耳を根本まで飲み込むフリッダ。
「んっ…ずちゅう…」
 頬を窄め、口腔全体で耳全体を吸いたてる。
 同時に舌先で耳穴をこじるフリッダ。
「くう…はぁっ!ん。なにか…いいたい…のな…ら…早…く本題に…」
 途切れなく背筋を駆け上る官能に堪えながらフリッダは言う。
 彼女が問いかけながら耳を執拗に攻めるときは、大抵何らかの無理難題を押しつける前触れだ。
 膝を震わせ、責めに耐えるミシェラ。
 その様に普段のクールな面影は欠片も無かった。


「ふふ。クールな聖騎士様が台無しね」
 ひとしきり耳への責めを楽しんだ後、上気したミシェラを正面から見据えるフリッダ。
 舌なめずりをしてから、唇を奪う。
「れろ…ん…っ…はぁ…っ」
 舌で彼女の歯列をなぞり、舌同士を絡ませあうミシェラ。
 同時に耳に手を伸ばし、唾液まみれのそこを手のひらで包み扱きたてる。
「ん…は……っ…んんっ!」
 徐々に意識に靄がかかり始め、ミシェラは自身が発情しているのを自覚する。
「ん…ぷはぁ…っ!」
 最後の理性を振り絞り、ミシェラは唇を離す。
 そして…


 ごっ…
 力を振り絞っての素手バッシュがフリッダの顎を直撃する。
「いったぁい…」
「全く…いきなりはやめてほしいものだ」
 顎を打ち据えた手をさすりながらミシェラは言う。
「で、私になにをさせたいんだ?」
「なにをって…ああ、そうそう。ミリーちゃんとレニちゃんだけどぉ」
「なにか…有ったのか?」
「いいえ。2人ともいい子よぉ。だから…私が堕としても良いかしらぁ?」
「な…なにを…急に…」
「どこの誰とも分からない魔族の玩具にされるよりもぉ…」
 言葉の合間に、ふっ、と耳に息を吹きかけるフリッダ。
「肉玩具兼剣闘奴隷でも、見える所に置いておいた方がマシだとは思わないかしらぁ?」
「私を手折れなかったことに対する意趣返しか?」
 ミシェラは言う。
 元々2人は敵同士、当時妖魔側だったフリッダは、捕らえたミシェラを玩具とすべく調教するも心を折るには至らなかった。
 その後ミシェラはある深淵の騎士により堕とされた後に解放され、フリッダはモンクとしてカピトーリナ寺院の門を叩き、それ以来腐れ縁が続いている。
「そんなことはないわよぉ…まあ残念と言えば残念だけど、縁は続いてるしぃ」
「…お前の一存で決められる話でも無いだろう」
「そうねぇ…でもどこのナイトメアの骨とも分からない輩よりも確実に『愛する』わよぉ?」
「…お前の愛し方も大概だと思うが…」
「知ってる人が言うと重いわねぇ…あら?」
 生まれた気配に耳を澄ますと、ヴァルキリーレルムの方から悲鳴や雄叫びが聞こえてくる。
「慰霊祭に誘われ『迎え』の無い者達が『里帰り』をしたようだな」
「まったくもぉ…ニフルヘイムで寝ていれば良い物をぉ」
 肩をコキコキとならしながらフリッダは言う。
「ちょっといって沈めてくるわぁ…さっきの件も考えておいてねえ」
 フリッダはそう言ってミシェラに口付けをし、騒ぎの方へと残影を用いて駆けだした。
「やれやれ…」
 溜息を吐くミシェラ。
 自身が産んだ子を堕とさせてくれとは。
 己の立場といずれ来る結末を理解しているが故に怒りはない。
 フリッダの執着にはただあきれるだけだ。
「どうしたものか…」
 自分になに模できないことは理解している。
 久々に諦観の念を覚えつつ首都の方を見やると、2人の小さな戦乙女が獲物を狩る猛禽のように空を舞い、槍を構え黄泉帰ったアンデット達めがけ急降下を繰り返していた。


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