【18歳未満進入禁止】総合命令スレ31【inハァハァ鯖】
[64:人造戦乙女ミリーと『母親』達(2020/01/01(水) 20:24:21 ID:0YMYxniE)]
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
手始めに、>>61は自分で振ったネタなのでキッチリと遂行します
クリスマスの翌日。
枕元に置かれていたのはひとつの鍵。
手に取ると、見た目の割に重厚なそれはおそらく鋼鉄製だ。
「私は知らないわよぉ…まあ、どこの鍵かは察しがつくけれどもぉ」
「…本当にお師匠様じゃ無いの?」
またフリッダお師匠のいたずらだろうう。
翌朝、リビングにて彼女を問いただすと、おそらくアンソニのいたずらだろうという見解が戻ってきた。
「渡すなら直接渡すわよぉ。心当たりがあるのなら開けてみれば良いじゃなぁい」
「開けてみればって…もう…」
ため息をつくミリー。
彼女の『母親』達は本職、あるいは表の顔の仕事で大聖堂に詰めている。
立場的に一年で最も気を張る時期なだけに、未熟者である彼女は自宅で留守番となっていた。
「もう…ママ達がいないときに…」
鍵を手にためを吐くミリー。
だが、掌の鍵を見ると不思議と興味がかき立てられる。
「………」
ふと、母達の痴態が脳裏をよぎり頬が熱を帯びる。
「あら、年の割にませてるのねぇ?」
いつの間にか背後に回ったフリッダが剣士用の胸甲冑と布地の隙間に指を差し入れる。
「ん…!」
びくり、と全身を震わせながら呻き声を上げるミリー。
「貴女さえよければ、いつでもお相手するわよぉ…」
ピンと立つ頂を捉え、指で押し付けながらフリッダは言う。
「も、も…う…や、やめ…!」
「ひゃっ!」
顔を赤らめ、背後に向け腕を振り抜くミリー。
彼女の拳はフリッダの顔面を直撃し、盛大に吹っ飛ばした。
「酷いわねぇ…もう少し力を制御なさいな」
頭に手を添え、首の位置を直しながら苦言を呈するフリッダ。
「もう…お師匠様はスケベすぎます」
「それは、貴女が魅力的だからかしらぁ」
「し、知りません!」
ミリーはそう言うと、リビングを後にした。
「もう…お師匠様ったら」
廊下を歩きながらため息を吐くミリー。
自然と、隠し扉の前で足が止まる。
「………」
壁に隠された扉と、手元の鍵を交互に見るミリー。
逡巡し、彼女は地下へと足を向けた。
暗く静かな通路。
陰鬱な通路も、時節のせいか少し様子が違うように見える。
「まえと同じはずなんだけどなぁ…」
初めて立ち入り、師匠に弄ばれたあの日を思い出すミリー。
ふと、ある扉の前で足を止める。
「これ…ママの名前」
扉にはミカエラの名が刻まれたプレートが下げられていた。
「うそ…」
驚き隣を見ると、ミシェラの名前の刻まれたそれが下げられた扉が続いている。
構造が変わったというのだろうか。
驚き、ドアに付けられた小さな格子窓から個々の部屋をのぞき見ようと飛び上がるミリー。
どの部屋も手入れが行き届き、壁には棚、拷問具が並んだラック、そして部屋の端には大型の責め具。
「お師匠様でもここまでは…本当にアンソニの仕業なの?」
呟き、呈した鍵をじっと見る。
恐る恐る歩みを進め、隣の扉の前に立つミリー。
「!」
予想通り、扉には自分の名が刻印されたプレート。
「………」
鍵を手にした手が震え始める。
背筋に寒気を覚え、ばっと振り向く。
そこには誰もおらず、あるのは扉だった。
ネームプレートには何も描かれていない。
「一体…僕に何をさせたいの…?」
ミリーは震える手で鍵穴に鍵を入れると、それをゆっくりと回した。
部屋の中は以前自分が立ち入ったときと余り変わっていない。
ただ、部屋が若干広くなり責め具の数は増えたように見える。
そして、テーブルとベッドを兼ねた台の上には丁寧に畳まれた衣類が置かれ、その上にはまたの首輪と手紙が添えられていた。
「……」
手に取り、乱暴に手で封を開け目を通す。
「なにこれ『新たなる奉仕者』へ?」
戦いに敗れ者に課せられる務めが記されていた。
「……うそ…」
ならば、コレを纏っている母は達は既に奉仕者だとでも言うのだろうか。
「じゃあ…じゃあママ達は…」
「落ち着きなさい」
「!」
振り向くと、そこにはフリッダが立っていた。
「ふ、フリッダさん、これは一体…」
「その通りよ」
フリッダは静かに、神妙な面持ちで頷いた。
「
「…ママ達が何をしてきたのか大体分かったよ」
台の縁に腰掛け、うつむき呟くミリー。
「いきなりこんなモン渡されたら動揺するのも無理は無いわねぇ」
アンソニも趣味が悪い。
手紙を手にあきれ顔を浮かべるフリッダ。
「やっぱり…ママ達は」
「まー確かに過去に負けてメイド服着ろっていわれたのは事実だしぃ…他にも対価は払ってきたわよぉ」
ため息交じりに答えるフリッダ。
もっとも、対価の内容は貴女の想像している者を遙かに超えているけれども。
心の中でそう付け加える。
「でも、ママ達はママ達でしょ?」
その問いに頷くミリー。
「ここは確かにそう言う目的で作られたそうだけど、ママ達がここでしてるのは、お互いを愛し合ってるからよぉ」
「うん…」
では、あの名前の付いた部屋は何なのだろうか。
その疑問を口にするよりも早く、フリッダが口を開く。
「そうだ。今度の稽古で、負けたらコレ着てみないかしらぁ?」
「へ?」
突然の提案に、目を丸くするミリー。
「ほらぁ…実戦で負けたらそう言う事もしなきゃいけなくなることもあるでしょうしぃ」
だから、その練習よ。
フリッダは言う。
「大丈夫よぉ。いきなり激しいことはしないからぁ」
「お、お、お、お師匠様ぁ!」
石壁にミリーの絶叫が響き、次いで何かが壁にたたき付けられるような更に音が地下牢獄に響き渡った。
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