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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
- 1 名前:226&;&;&;&; 投稿日:2007/11/19(月) 18:56:57 ID:Dch1lsTM
- このスレは、萌えでなおかつ女性同士のえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。
・ リレー小説でも、万事OK。
・ 萌えだけでなく燃えも期待してます。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルです。
・ どのジャンルの文神様でも大歓迎!書いてて百合になった小説は是非こちらへご投稿ください。
・ あえて許容範囲を大きくしてあります。読者様もおおらかな気持ちで受け入れてください。
・ 保管庫を積極的に利用しましょう。作者自身で保管してしまうのが一番。不完全でも誰かが直してくれます!
・ 題のわからない作品は仮題をつけて保管。作業内容はここか保管庫で報告。
・ 現在保管庫は垢ハックアドレス対策のため編集規制中です。
・ 投稿も感想も気軽に書き込み、温かく受け入れる雰囲気を作りましょう!
▼小説内容に関して
--------------------------------------------------------------------------------------------
・ ♀×♀の絡みをメインに据えた小説でお願いいたします。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
・ ふたなり、グロは冒頭に注意記述を。
・ 話の流れ上どうしても必要なら主人公を殺すのもアリとします。ただし描写はソフトに美しく!
・ 話の流れ上どうしても必要なら♂との絡みが入ってもOKとします。ただしあくまでも百合がメインで!
--------------------------------------------------------------------------------------------
▼リレールール
--------------------------------------------------------------------------------------------
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように
--------------------------------------------------------------------------------------------
※ 読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようご協力をお願いいたします。
※ 文神様を拒絶・萎えさせるような発言はご遠慮くださいますようお願いいたします。
前スレ
【お子チャマは進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第5巻【百合】
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1164307704/
保管庫
みんなで作る小説Ragnarok ♀×♀萌エロ保管庫
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki3/pukiwiki.php
♂×♀スレ
【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十六冊目
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1176575956/
- 2 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/19(月) 20:06:46 ID:CjTuJZmI
- スレ建て乙であります(`・ω・´)
- 3 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/26(月) 14:36:41 ID:1DyM0mcY
- そういえば226たんはdopの話もう書かないのかな?
- 4 名前:226たん 投稿日:2007/11/27(火) 05:32:20 ID:O38YdP9.
- >>3氏
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki3/pukiwiki.php?%C4%B9%A1%CBSpiralGarden%2F1
↑のシリーズのことでしたら、これは自分ではなくねえさまこと259の人の作品です。前にもありましたが…
自分はDOP関連の話を書いたことはありませんね…。
前スレ埋めの件ですが、容量で埋まろうとしているスレに短文レスしても仕方がないのですよね。
何か埋め作品を用意できればいいのですが…ちょっとネタがないですね、連投もあれですし。
- 5 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/27(火) 17:48:19 ID:P2VoAuE6
- >>4
リヒタルゼンの……はDOPの話ってわけでもないか。
何気にあのシリーズ大好きな俺ガイル
- 6 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/12/02(日) 01:33:31 ID:GR2b8HRw
- ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki3/pukiwiki.php?cmd=read&page=%C4%B9%A1%CB%C4%BA%B8%F7%C5%D4%BB%D4%B0%DB%CA%B9%2F%C2%E8%C6%F3%C9%F4&word=%2F226%A4%BF%A4%F3%BB%E1%2F
↑このシリーズでは?
っと、間違ってたらすいませんです。
個人的にワイルドローズと盗蟲ちゃんの顔合わせがあるのか気になる所っすー(・∀・)
- 7 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/12/02(日) 19:23:53 ID:ug0/sfrw
- 生体のは厳密に言えばDOPじゃないからなぁ。
どっちもDOPと呼ばうるれるから紛らわしい。
- 8 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/01/02(水) 02:19:49 ID:hs8jI.xY
- ほす?
- 9 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/01/02(水) 09:52:14 ID:qJRGjyQo
- |, ,_
|∀゚)
|⊂ノ
|, ,_ ∩
|∀゚) 彡 < 秘め始め!秘め始め!
|⊂彡
|
| ミ
| ピャッ
- 10 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/01/09(水) 00:33:40 ID:JIBXlHpk
- とりあえずwikiのtopからのリンクをこっちに変えたいよね
- 11 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/01/12(土) 08:24:24 ID:bqFJwWos
- いつのまにか変わってる…
- 12 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/19(火) 22:13:55 ID:2TWedWTI
- のんびり期待しつつ待ってみる
バレンタイン関連で何か出ると期待してたんだけどなあ・・・
- 13 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/20(水) 02:19:25 ID:SIjOhNgM
- >>12
226たんが新作練ってるって話だぞ
- 14 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/23(土) 16:47:10 ID:utZsxiVQ
- それを知ってるお前は何者だ
- 15 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/24(日) 00:05:49 ID:ro1nDEfY
- 226たんらしき人の知り合いみたいなそんな感じかね?
- 16 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/24(日) 01:11:14 ID:HuuAm6ww
- 適当言ったんじゃね?
新作無くてわびしいし。
- 17 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/24(日) 07:26:04 ID:ro1nDEfY
- >>16
ごめん、俺13なんだ
- 18 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:36:20 ID:du5kS1gY
- なんかわびしいようなので書いてみました。初めてですが、よろしくお願いします。
- 19 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:37:52 ID:du5kS1gY
- プロンテラの南門を城壁に沿って少し東に進んだところにある林。そこで一人の女ハンターが木の幹に寄りかかって眠っていた。ただし近くに転がっている得物はカードも刺さっていないクロスボウ。近くには鷹もおらず、まだ新米であることが窺い知れる。
女、とは言ってもまだ幼さの残る少女であり、寝顔には小動物的なかわいさがある。黒絹のような長い黒髪が微かに風に揺れ、少女の頬をくすぐる。
やがて目を開けた少女はゆっくりと体を起こし、その場で伸びをする。
「うっ、んん〜。……よく寝たぁ」
そう言って少女はきょろきょろと辺りを見回す。まるで誰かを探しているようだ。
この場所は彼女とその友人達のたまり場となっている。普段なら常に誰かがいて、賑やかに騒いだり喧嘩していたりするのだが、少女がここに来たときはまだ誰もおらず、特に狩りをする気分でもなかったため誰かが来るのを寝ながら待つことにしたのだ。結局人影どころか、ポリン一匹の気配すらしないが。
「なんだ、誰も来てないんだ。じゃ、もう一眠り……」
そう言うや否や、少女は再び目を閉じるとあっという間に眠りについた。
それから程なくして、バスケットを持った一人の女プリーストが彼女の前にやって来た。
このプリーストも、ハンターと同じ長い黒髪の持ち主だ。しかし目の前の少女とは対照的に、大人の雰囲気を醸し出している。胸元や腰、法衣のスリットから覗く脚は女性らしいラインを描いている。顔つきは少女と似ているがあどけなさは無く、艶やかな微笑を浮かべている。
プリーストは新米ハンターの前にしゃがみ込み、彼女の寝顔をじっと覗き込んだ。そして急に手を伸ばし、指でぷにぷにとした頬をつつく。
「ん……」
微かに声を漏らし身じろぎするハンター。それを見てプリーストはくすりと笑い、優しく頭を撫でながら声をかける。
「ほぉら、ミナちゃん。こんなところで寝てると風邪引いちゃうぞ。ただでさえお腹出してるんだから」
その声が聞こえたのか、ミナと呼ばれたハンターはゆっくりと瞼を開ける。そしてごしごしと目をこすり、そこにいるのが誰なのかを少し時間をかけてじっくりと確認した。
「あ……はやてお姉ちゃん。お祈り、終わったの?」
プリーストは頷き、
「ミナちゃんがいつまでも元気でいてくれますようにって、ね」
そう言ってもう一度ミナの頭を撫でてやった。
「ありがとう、お姉ちゃん」
ミナはそう言うと立ち上がり、うんっ、と伸びをした。
「ふぅ……目、覚めたー。ずいぶん眠っちゃったなぁ」
太陽はまだ気持ち西へと傾き始めたくらいなのだが、ミナがここに来たのは午前中だったのでかなり時間が経っている。
その時、どこからか「ぐぅ〜」という音が。
「……それに、お腹も空いちゃった」
えへへ、と笑ってごまかすミナ。はやてはもちろんその音を聞き逃さなかった。
「そうね。私もお腹ぺこぺこ。じゃあ、お昼にしようか。サンドイッチ、持ってきたから」
はやてはその場にぺたんと腰を下ろすと、バスケットを開けた。中には卵やトマト、レタスなど、色とりどりの具が挟まれたサンドイッチがいくつも並んでいた。
「誰かいると思って少し多く作ってきたんだけど……まあ、ミナちゃんなら食べられるよね?」
「とーぜん! 育ち盛りだもん。いっぱい食べちゃうんだから」
そう言って早速一つ目を取り出すミナ。
「いっただっきまーす!」
ぱくりと頬張る。ふんわりとしたパンと新鮮な野菜が絶妙なハーモニーを奏でる。
「んーっ! 美味しい! ほら、お姉ちゃんも食べて食べて。早くしないと全部食べちゃうよ」
ミナは瞬く間に一つ目を平らげ、早くも二つ目に手をかける。はやてはそんな妹を微笑ましく眺めながら、自らも一つ目を手に取った。
「ふぅ、お腹いっぱい。美味しかった〜」
それからあっという間にバスケットは空になった。そのほとんどはミナのお腹に収まっている。
そのミナは草の上に大の字になって仰向けに倒れている。お腹がきつくて動けないらしい。
「食べてすぐ寝たら、牛さんになっちゃうよ?」
冗談めかして古い迷信を口にするはやて。ミナは全く意に介さず、大丈夫〜、と手をぶらぶらと振る。
「……ところで、ミナちゃん」
はやてが急に真面目な声になる。
「ん、なぁに?」
対するミナはいつもの調子だが。
「その武器、いつまで使うつもりなの?」
「え?」
その武器、とはミナのクロスボウの事である。しっかりと手入れはされているが、それ以外では全く手の加えられていない、店売りの物。カードでも刺さない限り、ハンターの武器としては明らかに力不足だ。
「ミナちゃんなら、もう角弓くらいは使えるでしょう? プリーストの私が言うのも何だけど、ミナちゃんくらいの腕で狩るモンスターには火力不足じゃないかな?」
はやてはミナにそう訊いた。ダメとは言わないけれど、と最後に付け加えたが。
対するミナはと言うと、頬をほんのりと朱に染めて、
「だって……」
そうつぶやいた。
「だって?」
「だって……これ、お姉ちゃんが頑張って買ってくれた物だもん。ずっと大事に使いたい……」
ミナは視線を落とし、クロスボウを見つめる。
これは昔、二人がまだ一次職だったころ、なかなかお金がたまらず困っていたミナを見かねたはやてが、ミナに内緒でお金を貯めて買ってあげたものだ。その頃のはやては駆け出しのアコライト。自分の装備もろくに整っていない中、何度も危ない目にあいながら必死になってモンスターと戦った。買ってもらった後にそれをとある人物から聞いたミナは、これを一生だって使い続ける、と心に決めたのだった。
もちろん、一生なんて無理だと言うことは今のミナは分かる。それでも、できるだけ長く、大事に使っていたいのだ。
「ミナちゃん……。ふふ、ありがとう。でもね」
その気持ちを知っていて、なおはやてはミナを諭す。
「武器って言うのは相手を倒すためだけじゃなくて、自分を守るためにも必要なものよ。一つの物を大事に使い続けることは決して悪いことじゃないわ。でもね、そんな風に我を通し続けて、そのせいで自分の身を守れなくて死んじゃったなんて事になったら、悲しすぎるでしょ?」
「うん。でも……」
「私は怒っているわけじゃない。ただ、心配なの。そうやって大事にしてくれるのはうれしいけど、そのせいでミナちゃんが死んじゃったら……私が買ってあげた物のせいでミナちゃんが、たった一人の妹が死んじゃったら……」
その場面を想像してしまったのか、はやての目から涙がこぼれ、頬を伝う。
「お姉ちゃん……ごめんね、わがまま言って」
しゅん、と頭を下げて謝るミナ。彼女にとって姉の悲しみは自分の悲しみと同じ。姉が悲しむことが、ミナにとって最も辛いことなのだ。
「ううん、ミナちゃんが謝ることじゃないよ。ごめんね、急に泣いちゃったりして。驚いたでしょ?」
手の甲で涙をぬぐい、少し頑張って笑顔を作る。
「じゃあ、ミナちゃん。今度フェイヨン行ったら、私が新しい弓買ってあげる。もし余裕があったら、服とか、靴とかも……ね?」
「あ……うん! ありがとう、お姉ちゃん」
はやての提案に、ミナは満面の笑みで答えた。
こうして、うららかな午後は過ぎていく……
- 20 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:46:08 ID:du5kS1gY
- 夜、二人は家にいた。両親は既におらず、姉妹二人暮らしである。あまり大きな家では
ないが、そのせいで部屋は余りに余っている。一人に二部屋は当たる。だと言うのに二人は、寝るときは毎晩必ず姉の部屋に行く。それだけ仲がいい、と言うのもあるが、それにははやての女神のような微笑みの裏に隠されたもう一つの顔に大きな理由がある。
「……ん、はむ……んん! ……ぁ……」
部屋から聞こえてくるくぐもった声。それは姉妹が普通に会話するだけでは聞こえない
ような、甘い響きを持っていた。
その部屋には机と本棚、それにシングルベッドが一つあるだけ。そのベッドの上で、こ
の家の主である姉妹が一糸まとわぬ姿で絡み合っていた。
姉は妹の上に覆いかぶさり、自らの唇を妹の唇と重ね合わせ、舌を差し込んで唾液を送
り込みながら中も刺激してやる。更に豊かな両丘を妹の小さなふくらみに押し付けながら、
妹の脚の間に挟み込ませたむっちりとした太ももを前後させ、秘部を刺激する。
「あふっ……んむっ、ふぁ……おねえ、ちゃ……」
うわ言のように姉を呼ぶミナ。それを聞いたはやては、
「…………」
それまでの責めを一旦止め、黙って妹の左胸の突起を爪でつぶし、引っ張り上げた。
「ひぎっ!」
堪らずビンッ、と背中を反らせて悲鳴を上げるミナ。はやては追い討ちをかけるように
爪を立てたままクリクリと乳首を転がす。
「はぐっ、や、あぁっ! やめ、止めてぇ! 痛い、痛いよぉ!」
ミナは痛みから逃れようと体をくねらそうとするが、姉にのしかかられている今ではそ
れも叶わない。
「ミナ。前にも言ったはずよ。私のことは『お姉さま』って呼びなさいって」
そういう間も乳首を弄る手は止めない。ミナは叫び、許しを請う。
「はひっ、あ……ご、ごめんなさい、おねえさま! ……ひゃっ、ああ! い、痛いよ、
お姉さまぁ! 胸千切れちゃう! もうやめてぇ!」
しかしはやては手を止めず、それどころか更に強く引っ張り上げる。その上もう片方の
乳首も同じように引っ張り上げる。
「いやぁーっ! やだやだぁ、止めてよぉ!」
「いい、そこは『胸』じゃなくて『おっぱい』よ。それに妹がお姉さまに命令するなんて
失礼でしょ。きちんと敬語を使って、何かして欲しいときは丁寧にお願いするの。いい?」
今のはやての口調には昼間のような優しさは無く、氷のような冷たさがあるばかり。自
分の思い通りにならない者は、力で屈服させるだけ。
「はひ、はいぃ! だ、だから……お願いですから、もう、おっぱいをいじめるのは止め
てください、お姉さまぁ……」
「そう。それでいいのよ」
はやてはそう言うと、やっと乳首から手を離し、再びキスをする。
「ん……ミナ……ちゅ、くちゅ……」
「んは、はむ……お姉さま……んむ……」
互いに舌を絡め合わせるディープキス。二人の口の周りは互いの唾液で光り、こぼれた
唾液が口元から垂れる。
やがてはやては先ほどのように体を重ねると、全身をミナに擦り付けた。互いの乳首が
ぶつかり合い、切ない刺激が体を駆け巡る。更に姉の太ももで絶えず快感を送られている
秘部は既にグチョグチョに濡れており、シーツに大洪水を起こしている。
「ふふ……そろそろイきたいでしょ、ミナちゃん」
一旦ミナから顔を離して、そう訊いた。
それでも責めは止まらず、息も絶え絶えなミナは首を縦に振って答えた。
「そう。じゃあイかせてあげる」
そう言うとはやては手を妹の股間へと伸ばし、ソコに手を触れさせた。
「いい、入れるわよ?」
ミナはこくりと頷く。それを見て、はやては指を、同時に三本一気に奥まで入れた。
「ひぐっ!?」
びくん、とミナの体が跳ねる。
はやてはそれから少しずつ指を動かして、一番反応がいいところを探し始めた。
……本当は、どこにあるのかもう知っている。こうすることは、これが初めてではない。
今指を入れたとき、すぐにでもGスポットを突く事もできた。けれどそれをしなかったのは、
もう少し、妹を困らせたかったから。
「ミナが一番感じやすいのは……ここかな?」
そう言って見当違いの場所を刺激する。
「はぅっ!」
それでもずいぶん焦らされていたミナには十分強烈な快感だった。
「それとも、ここ?」
「ひゃふっ!」
「いや、ここかな?」
「はひっ、ああっ!」
「やっぱりここ?」
「いや、ああんっ! い、意地悪しないで、ください……」
ミナがお願いする。きちんとできたのならばお願いを聞いてあげる、というのがはやて
の考えである。
「そうね。それじゃ、イッちゃいな――」
そう言うとはやては少しざらついたGスポットをすぐに探り当て、
「――さいっ!」
ソコを強く突いた。
「ひゃっ! あぁ――」
更に逆の手ですっかり膨れ、皮もむけたクリトリスをぎゅっとつまむ。
「あっ! イ、イクっ、イクイク、イッちゃうぅーーーー!」
背筋を海老反りにし、ビクッと体を痙攣させながら絶頂を極めるミナ。彼女のアソコは
激しくひくつき、大量の愛液を噴射している。はやてはその様子を見ながらまだ手を休め
ていなかった。
「うぁ、あ、ああああああぁあぁぁぁーーーーーーーーー!」
その声は悲鳴にも近い。何度も姉と肌を重ね、開発されてきた彼女の体は既に、姉好み
の敏感でいやらしい体になっていた。ただイかされるだけでも、気が狂ってしまいそうに
なる程の快楽を感じるのだ。
「ああっ、あぁ……はぁ、はぁ、はぁ……」
やがてミナの体は脱力してベッドに崩れ落ちた。息は荒く、まだ余韻が残っているのか
時折ビクッと体が跳ねる。
「すごく気持ちよかったでしょう? 幸せだったでしょう? その幸せが感じられるのは
私のお陰なんだから、感謝してよ。ふふ……」
はやてはミナの髪を優しく手で梳かした。
「でね、今日はミナちゃんにお礼をしたいの」
はやてはそう言った。ミナは聞こえているのかいないのか、それとも返事をできる状態
ではないのか、反応は無い。それでもはやては勝手に続ける。
「ミナちゃん、私が買ってあげた武器をずっと大事にしていてくれたでしょ? 私、とって
もうれしかった。……だから、そのお礼」
そう言うとはやては自分の机の上に乗っていたビンを取り、その中身を口にした。そし
て未だ恍惚とした表情のミナに顔を近付け、口移しで喉に流し込む。ミナはこくりと喉を
鳴らして飲み込んだ。
「ん……な、何?」
「毎度おなじみ、バーサークポーション。月並みだけど、効果は抜群よ。すぐ効いてくる
から……」
その言葉通り、すぐにミナの息が荒く、熱くなり、頬が赤く染まる。そして、
「あ……だ、だめ……」
胸が疼きだし、アナルが疼きだし、股間が、クリトリスが疼きだす。
「ひゃっ……あ、あぁ……いやぁ……」
やがて堪らないむず痒さが全身を襲う。特に、一足先に疼きだした敏感な部分はひどい。
今すぐにでも触って、揉んで、引っ張って、ぐちゃぐちゃに掻き回さないと気が狂ってし
まう……
- 21 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:49:11 ID:du5kS1gY
- 腰をくねらせ、もじもじと太ももを擦り合わせるミナ。何もしていないと言うのにソコ
からは大量の愛液が溢れ出していた。
堪らず股間へと伸びそうになる手を止め、シーツをぎゅっと握って耐える。自分で触る
のはずいぶん前から固く禁じられていた。もしも耐えられずに触ってしまったら……
多分はやては、ミナの両手両足を拘束して絶対に自分でスる事ができない様にするだろ
う。そしてはやて自身もミナから離れ、苦しみ悶える姿をじっくりと眺めながら自分だけ
で楽しむのだろう。隣で好きなようにオナニーする姉の声を聞きながら、イきたくてもイ
けない苦しみを味わう……それはどれだけ辛いことか。
「あぁ……」
その場面を想像して、思わず震えた声を上げる。その声には怖さだけでなく、マゾヒス
ティックな悦びも含まれていた。
「どお? すごくシたくなってきたでしょ?」
「は、はい……もう、我慢できない、です」
「じゃあ、分かってるわね?」
はやてはいつもの合言葉を求める。
「はい。……わ、私のいやらしい、え、エッチな体を、お姉さまの手で、慰めて、下さい……
お願い、します……」
「はい、よくできました」
そう言うとはやてはミナに軽くキスをすると、まず乳首をつまんだ。
「ひゃふっ!」
軽く指で挟んだだけで敏感に反応するミナ。はやてはそれを上に引っ張った。
「あっ、ああん! ひゃっ、ひぃっ!」
激しく悶えるミナ。それを見たはやては一旦乳首から手を離し、その手を彼女の秘部へ
と伸ばす。まだ中には入れず、周辺をなぞるだけ。
「あ、お姉さま……いじわる、しないで下さい……」
「そうね。じゃあ……」
そう言って指を三本一気に入れ、激しくかき混ぜる。
「あっ! ああん、あぁーーーっ!」
歓喜の声を上げるミナ。中で指が動くたびに腰をビクンと浮かせ、大声で喘ぐ。
はやてはしばらくその反応を楽しんでから顔をミナの胸に近付け、右の乳首を口に含ん
だ。更に空いた手で左の胸を揉み始める。
「ひゃっ!? ぐひっ、あ、ああん! き、きつい……です……あぁっ!」
そう言うミナだったが、やがて切羽詰った声を上げ始める。
「あ、あ、ああ……ひゃっ、ああっ! お、おねえ、さまぁ……」
「イきそうなのね? またイッちゃいそうなのね?」
「は、はい! もう、イッちゃいま、すぅっ!」
「そう。じゃあ、思いっ切りイッちゃいなさい!」
そう言ってクリトリスをぎゅっとつまみ、転がす。
ミナは堪らず嬌声を上げて達した。
「い、イク、イクぅーーーーーーーーーっ!」
ビクビクッ、と体を震わせ、ヒクつく舌の口から大量の愛液を吐き出す。
やがてぐったりとベッドに崩れ落ちたミナ。しかしはやては休む暇を与えず、責めを再
開する。
「ひゃっ!? や、やめ……きつ、きつい、ぃ……あぁ!」
「大丈夫。女の子は何回だってイけちゃうから。今日は何回でもイかせてあげる。ミナち
ゃんが疲れて眠っちゃうまで、ね。それが、私のお礼……ふふ」
はやての責めは更に激しくなる。確実にGスポットを突き、クリトリスもゴシゴシと擦る。
胸もただ舌で転がすだけでなく、吸ってみたり甘噛みしてみたり、時には歯や爪を立てて
みたりして、絶えず様々な刺激を送る。
それだけの責めに、二度も達してひどく敏感になった体で耐えられるはずが無い。
「ま、またイッちゃう、イッちゃ……ああぁあぁああああああああああぁあああああぁ
あぁあーーーーっ!?」
口から大量のよだれをこぼし、白目をむくミナ。それでも快楽は送られ続け、すぐにま
た絶頂に達する。
「はひっ、イクッ、イクぅーーーーーーーっ! ま、またイクッ、イッちゃうーーーー!
ひゃ、ひっ! ああぁああああああああああああぁぁあああああああああああああああ!」
絶え間なく襲い来る絶頂。まさにイきっぱなしである。
「ああっ! あふっ、はひ……あ、あぁ……」
やがて精魂尽きたミナは汗と、涙、それに唾液と愛液でぐしゃぐしゃになったシーツに
ぐったりと崩れ落ち、そのまま気を失った。
「ふふ……さすがに疲れちゃったか」
はやては割と静かな寝息を立てている妹の横に横たわり、寝顔を除きこむ。涙やよだれ
の跡がいくつも残っている。それをシーツで綺麗な部分で軽く拭うと、はやても目を閉じ
た。
「おやすみ、ミナちゃん。また明日、ね」
やがて朝が来れば、いつものように妹が目を覚まし、なかなか起きない姉の代わりに朝
食を作るだろう。そしていつも通りの平和な一日が過ぎ、その夜もまた姉妹はこの部屋で
肌を重ねるのだろう。
そんな日々の繰り返しが、この姉妹の一番の幸せなのである。
- 22 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:52:39 ID:du5kS1gY
- なんとなく即興で書いたのですが、どうだったでしょうか?
ただ、改行とかを見事にミスってしまった事が申し訳ないです。
最初の辺りはかなり読みづらくなってしまいました……OTL
- 23 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/05(水) 23:07:18 ID:wDagsYtA
- >>18
ここは初めてか? まぁ、肩の力を抜け。
そして、メール欄には sage を入れろ。
- 24 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 23:26:45 ID:du5kS1gY
- >>23
色々とすみません。肝に銘じておきます。
- 25 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/06(木) 02:51:08 ID:wMwHEAVI
- 前半のほのぼのと後半のえろえろのギャップがいいw
- 26 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/10(月) 02:25:16 ID:2kB5pL7s
- これはえろい姉妹関係ですね!
次はもう少しSM寄りなのも見てみた(ry
- 27 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/13(木) 09:30:51 ID:7nn17lFQ
- おお!新作が(`・ω・´)キター!
はやてお姉様の女王様加減が素敵ですw
- 28 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/28(金) 01:56:13 ID:YVnXoLLU
- >>22
姉妹で百合でエロくて楽しめたのですが、
最初の投稿とHパートの関連が
もうちょい強まっているともっとエロさがアップしたんじゃないかなーとか思ったり
またがんばってくださいね!
- 29 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/04/26(土) 20:49:02 ID:qz2/Cpac
- 約一ヶ月の停滞か・・・。
- 30 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 02:05:43 ID:mdAfRSqc
- レーニャとチェリムの話、続き見たいーーーーーーー
作者さんまた降臨してくらはい;;
- 31 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/17(土) 00:19:14 ID:8NbvFjrs
- 続き見たいですね〜
降臨を気長にお待ちしております(・ω・)v
- 32 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/22(木) 20:02:06 ID:IMaP7s/2
- ふたなり物注意です、対象を右クリ保存して下さい
ttp://archer.s1.x-beat.com/cgi-bin/iconxb/20080522200026.txt
- 33 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:32:52 ID:FMQ88wlc
- すいません、
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1206324537/14
で、なりきり命令を受託している者です
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1206324537/263
の命令をこなそうとして、長くなってしまったのでお借りします
以下、ふたなり、グロが含まれますので、
目にされたく無い方は 名前 ♀騎士団専属アサ子 をNG指定していただくことで
お目にかけずにすむかと思います
長文ですが、失礼します(_ _
- 34 名前:&;&;♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:34:34 ID:FMQ88wlc
- 変な奴だ。
遠征から戻ってきた聖騎士ぱら子は、旅の疲れもとれないうちに
以前からそれほど快く思っていなかった女が奇矯な格好でうろついているのを見て頭を抱えた。
(前からはしたない格好だと思っていたけどっ……)
騎士娘達のスカートの丈にさえ腹を立てているぱら子にとって、
下手をすれば下着以上に胸元を強調しているアサシンの出で立ちは半ば許し難いもので、
溢れそうなほどの乳肉のふくらみは、ぱら子の怒りに油を注ぐのに役立っていた。
(今日こそちゃんと注意しないとっ……)
明らかに暗殺者の装具品ではない白い手袋。
卑猥な噂の絶えない女が遊びにでも使うのか、握りしめられていた鞭。
人を馬鹿にしているのか、入団時に視力は2ですと答えたアサ子の鼻先には、
透明なグラスがちょこんとのっかっていた。
「アサ子さん」
思い切って声をかけてみると、女は数歩行ったところで首をかしげた。
「おかえりなさい」
「え……あ、ありがと」
予想していた声とは違う、暗く沈んだ声が返ってくる。
何もこのはしたない女に礼儀正しい挨拶を期待したわけではないけど、
普段彼女?とはしゃぎ回っている姿からは想像もつかない声に、ぱら子は一瞬言いたいことを飲み込んだ。
その合間を縫うように、アサ子がもぞもぞと口を開く。
「……捕まりましたよ、犯人」
「え……?」
「ぱらちゃんが出かけてる間に、犯人。連続婦女暴行の……ふたつもち」
「あっ……」
ぱら子は、ぱらちゃんというなれなれしい呼び名も嫌だった。
おちゃらけているようで、妙になれなれしくて……
だが、今はそんなことを言い返す気分には到底なれなかった。
「ふたつもちって、前と後ろ……酷いことした……あいつがっ?!」
「うん。ここの皆が現行犯で取り押さえたみたい」
「そ……そう……良かった……良かったわぁ……」
- 35 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:35:29 ID:FMQ88wlc
- ふたつもち。
被害者の異常な犯され方からそう呼ばれていた連続婦女暴行犯は、
アサ子の話によればどうやら女性らしかった。
それも、錬金術で自身の身体を改造したおぞましい化け物だということだ。
「アサ子さん、敵……とれたんだ」
女性ばかりが集まるこの騎士団でも、一人犠牲者が出たことはぱら子も覚えていた。
神に仕える聖騎士でありながらこの破廉恥な女と仲良くしていたクルセイダーの少女が無残な姿で発見されたとき、
ちょうどぱら子は魔物討伐にかり出され、犯人逮捕には加われなかったのだが……
大切なところも、後ろも形が戻らないほど無残に犯された少女を前に、
アサ子が人一倍大きな声をあげて泣きついていた姿が蘇ってくる。
目の前のアサシンは少女の身体を抱きしめて何か泣き叫んで居た気がするが、
辛い記憶を無理矢理封印しようとしたぱら子には、それが何だったか思い出せなかった。
「とれてない」
アサ子の顔が、右半分だけ笑ったような気がしてぱら子は思わず半歩退いた。
「……ぁ……」
勘の良いぱら子は、目の前のアサシンが纏っているちぐはぐな装飾具が被害者のものであることを悟る。
路地裏で花を奪われたカプラ嬢
公演帰りに連れ去られたダンサー
プリーストになろうと砂漠の街へ向かっていったアコライト……
アサ子への怒りは何処かへ溶けてなくなっていた。
代わりに、被害者のファイルをめくっていたとき感じた、
ずきりと胸を締め付けられるような苦い味がぱら子の口の中一杯に広がっていく。
「……ねぇ、ぱらちゃんヒール出来るんだよね?」
「えっ?!あ、ぅん、勿論……だけど?」
「良かった」
不意に話題を変えられると、ぱら子はしばしまごついてから答える。
そのときは、既にアサ子は先へと進み出していた。
「……三時間したら、A棟の地下室まで来てもらえるかな」
ぱら子は、去っていく露出の多い背中に返事をすることが出来無かった。
- 36 名前:&;♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:36:29 ID:FMQ88wlc
- 「へーぇ……今度はアサシンさん?」
両手をYの字になるよう広げられ、天井に手首をくくりつけられた錬金術師は、
入ってきた尋問者を品定めするように頭から爪先まで視線を走らせた。
(何こいつ……頭悪いんじゃないの?)
最悪なセンスの出で立ち、騎士団に居るはずのないアサシン。
取るに足らない相手だと判断した錬金術師は、地面から離れるようにつるされた足をばたつかせて喚いた。
「ねーえー。早く離してよ、これ〜。大体、騎士団でこんな捕まえとく権利ないでしょ?警察に連れてってよ、ケーサツ」
手首を縛る鎖ががちゃがちゃと揺れるのを見ながら、アサ子は大まかに預かった情報を整理していた。
(尋問、たってねぇ……)
目の前の加害者は、下着姿で足もつけられないよう吊されている。
吊している鎖だけは動乱の時代の名残なのか、尋問するための満足な仕掛けだったけど、
アサ子の見たところ、どうやらこの騎士団にはあまり尋問のテクニックが備わっていないようだった。
「ねぇ聞いてるの?そこのアサシン、あなたよ、あなた!」
「…………あんた、名前は?」
元々ずいぶん大柄な錬金術師は、天井から吊されていることでアサ子の頭一つ上から見おろすような姿勢になる。
「そんなことあんたに関係ないでしょ!さっさと下ろしなさ……げぅっ?!」
ほんの少し、張り手でもした程度の赤い跡がうっすら残るだけの腹部に。
カタールの硬質な柄が、先端が見えなくなるほどめり込むと、錬金術師はげふっとだらしなく涎を吹き出した。
「名前は?」
「げほっ……ごほ、こんな扱い、不当だわ!弁」
ごっ……と錬金術師の胃がよじれ、めり込んだカタールは、僅かに触れた刃の先に血を滴らせている。
錬金術師も馬鹿ではなかった。
目の前の女が、犯罪者にも礼儀を失わない騎士娘達の道徳律から外れた尋問の為の存在だと悟ると、
とっさに思いついた偽名を口にする。
「……リナリー……リナリー・ストクリフよ」
「あたしはアサ子……レオナの友達だ」
「は?レオっ……?!」
「お前がその名前を口にするな」
- 37 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:37:46 ID:FMQ88wlc
- 今度は、拳だった。
鈍く輝く純銀のガントレットは本来神に仕える騎士にのみ与えられるはずのものだったが、
何処で手に入れたのか、アサ子の拳にのったその聖なる小手は、
リナリーの腹筋深くまでぐっさりとめり込んでいる。
「おげえっ……おぶっ、ひっ……?!」
「今からお前に許すのは、お前が汚した大勢の女の子達に泣いて許しを請うことだけだから……無駄口を叩くんじゃないよ」
「げほっ、ひぐ、ぷはっ……あなたっ、こんなことして、あとで許さないわよっ!」
「お前に許してもらいたいとは思わないんでね」
「おごっ?!げぶっ……がはっ、ひっ?!」
乳房がえぐれ、ブラから乳肉がはみ出してしまうほどに激しくガントレットをめり込ませる。
片肺を圧迫され、酸素を求めて大きく胸をのけぞらせるリナリーの乳房から、カプラ用の手袋が躊躇泣くブラをはぎ取った。
その合間に、もう片方の手に握ったガントレットが容赦なく腹部を、胸を殴りつけていく。
「げえっ、ごほっ、ぐぅぁっ……ひぐっ?!いぎっ、げっ、あっ、うあああっ!!」
密かな怪力を誇るリナリーだったが、こう金属で殴りつけられたのではたまらない。
空中に浮いた足をもがかせ、アサ子を蹴り倒そうと腰をひねり、
「げほっ……ふはっ、はっ、ひっ……?!」
アサ子の怒りをあざ笑うかのように、ショーツを異常な形にふくらませていた異形の、
二本のペニスがあらわになる。
(こいつ、イカれてるっ)
躊躇なく下着を引き裂き、自身を全裸にさせた女アサシンを前に、リナリーは身体を強ばらせた。
尋問といっても、これまでやってきた連中は本当に生ぬるかった。
吊されたときはどうなるかと思ったが、あとの詰問は本当に形ばかり、
犯してやったメスの友達らしい騎士娘たちが何人か手をあげてきたが、
どれも直ぐに他の騎士達に取り押さえられ、精々数発手でぶってくるのが関の山だったというのに。
(こいつっ……私をオモチャにしてっ……)
ショーツを引き裂きながら背中に回ったせいで、アサシンの顔を見ることは出来無かった。
吊された首を曲げて、なんとか後ろの女に声をかけようとするが。
「ねっ、あなたっ、ちょっとまって、話っ、きっ……いぎああああああああっ?!」
「五月蠅い穴だね……おちおち身体検査も出来やしない」
「まへっ、まって、身体検査したっ、もうしたぁああっ?!ひっ、うぐっ、だめっ、千切れっぁぁぁがぁああっ?!!!??」
アサ子の二本の腕が、リナリーの股間に突き通っていた。
手袋をした手はひじの側までめり込んで後ろを押し割り、
金属質のガントレットはリナリーの女性に突き刺さっている。
その金具に、ぽたぽたと先走りがしたたり落ちるのを止めることも出来ず、異形の錬金術師は声にならない悲鳴を上げた。
「直腸検査よし……や、もっと奥まで確かめとこうかな」
「おげえええっ?!ごりごりっ、ごひって、ひぎっ、うあああああっ、こわれっ、こわれるぅぁああっ、私のおしり、お尻裂けちゃうっ?!」
「どうせこの辺に武器でも隠し持ってるんだろ?さっさと出しちゃいなよ」
「ないいいっ、あるわけっ、ひぎーっ!!んぐああああっ、おっ……で……出るっ、でちゃうっ、ひっ、おぐああああっ?!」
腕をねじ込まれ、完全に引き裂かれた括約筋はガマンというものを知らなかった。
「ひあああっ、いやあああっ、こわれたっ、わたしのおひりこわれっ、ひっ、見てるのに、見られてるのにっ、やだっ、やだやだとまってっ?!!!」
アサ子がずぶずぶと手を引っ張り出すのにあわせ、ぎゅぶぶ……とだらしない音を上げて汚物があふれ出す。
鼻をつく異臭がレオタードを汚しても、アサ子は微動だにせず秘所への身体検査を続ける。
排泄物で汚れた手をリナリーの背中で拭き、意志のない機械のように、金属の手で女性器を押し割っていく。
「あぎいいっ!!ひっ、千切れるっ、やああっ!こわれっ、あがああっ……ひぐぁっ?!うがああっ、あ、がっ……!!!」
銀の板が柔らかい肉を引き裂き、ごりごりと中をまさぐっていく。
それでなくても入るサイズではないガントレットが膣内で暴れると、
変なところを圧迫したのか、のけぞったリナリーの尿道口からぷしゅう……と水が溢れだした。
「あひあああっ?!漏れるっ、漏れてるっ、わたひのおしっこ漏れっ……ひぐっ、んぐううぅぅっぁぁぁぁ?!」
「静かにしな……と、これ……なんだ?」
「ひっぐっ……!」
- 38 名前:&;&;♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:38:42 ID:FMQ88wlc
- ごりごりと中をかき回され、割れ目からは蜜よりも多く血を滴らせながらも、
アサ子の手がそれたどり着いたのを感じると、リナリーは必死に足を振り戻して尋問者を蹴り飛ばそうとする。
だが、前への蹴りと違って、背後に居る相手を蹴飛ばすのは難しい。
それが身体を宙づりにされていれば力を込めにくいのはなおのことで、アサ子は易々とそれを握りしめた。
「……大方このマリンスフィアで脱獄しようとでも考えてたんでしょ?
ここのお行儀が良い騎士ちゃん達はここまで調べなかったんだろうけどね」
「ひっ……あ、あなたっ……そうよ、取引、取引しなさいっ!
私が今ちょっと力を入れればあなたを吹き飛ばすなんてわけないんだからっ」
「その前にあんたの大事なところが吹っ飛ぶけどね」
「なっ……まさっ、そんなっ、ひっ……!?」
リナリーの絶叫より早く、何かが弾け飛ぶすさまじい音が錬金術師の体内からわき起こった。
「びぎゃああああああああああああ?!あがあっ、ひぐっ、うああああああっ?!!!」
「……レオナのガントレットにはこの程度の爆発、なんでもないけどね」
ずたぼろになった下腹部から、真っ赤に染まったガントレットを引き抜く。
身体の中で爆発させられたマリンスフィア爆弾は、
握りしめたガントレットに大分勢いを弱められていたとはいえ、
女の子の一番深いところを吹き飛ばすには十分過ぎる威力を備えていた。
「あげええええああっ、ひっ、あかちゃん、赤ちゃん産むところがっ……ああがあああっ?!おげっ、ぶぉっ……!」
「ふざけるなッ……!!」
異物を引き抜かれた秘所からどぷどぷと赤黒い中身を吐き出し、
鎖をがちゃつかせるリナリーの腹部へとどめとばかりにアサ子のガントレットがうなる。
吐き出せる涎もなくなったのか、錬金術師の口からは鮮血がごぼっと吐き出された。
「……レオナはっ……レオナはお前のせいでっ……糞っ……くそぉっ……!!!」
「おげっ、あがあああっ?!ひげえっ、ひっ、ひぬっ、たすけっ、ひぎぃっ?!!!」
異常な性器で、大切なところを滅茶苦茶に引き裂かれた聖騎士レオナは、二度と子供を孕めない身体にされていた。
「私は神に仕える身だもの、だから、良いの……」
と、泣きつく自分を優しく撫でてくれたレオナの優しい手のひらの温度が蘇り、
アサ子は目元に滲むものが見られないよう、強く、もっと深くまでリナリーの身体を殴りつけていく。
銀色のガントレットが赤く、赤く、隅々まで赤く染め上げられていくのは、決して錬金術師の出血によるものだけではなかった。
「っ……!!」
アサ子の台詞を思い出すと、ぱら子はがたんと椅子を蹴って立ち上がっていた。
犠牲になった騎士子の身体に追いすがって泣いていたアサ子は、
聞かせるつもりじゃなかったんだろう、低いうなり声を上げて、
自分だけにしか聞こえないような小さい声でこう繰り返していたのを思い出したからだ。
殺してやる、殺してやる、殺してやる……
- 39 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:39:29 ID:FMQ88wlc
- 「アサ子さん!」
かび臭い地下室……と銘打たれた、拷問と懺悔の為の部屋にぱら子が飛び込むと、
幸か不幸か丁度リナリーがぐったりと動かなくなったところだった。
体中から吹き出せるものを全て吐き出し、何もかもぶちまけた錬金術師は、
今は虚ろな声を上げて空中につる下げられている。
余程激しく暴れたのか、その手首は肉がはみ出し、おびただしい血が滲んでさえいた。
「あ、ぱらちゃん良いところに……こいつにヒールしてやってよ」
「あ、アサ子さん、あなた、何をっ……」
「早めにお願い……あたし、疲れちゃってさあ」
まるで軽い任務をこなしたかのように軽くいってのけるアサ子に追いすがろうとするが、
汚物と体液のいりまじった血だまりにブーツをとられて身体のバランスを崩すぱら子。
「あっ……」
「ぶないなぁ。そこ、汚いから気をつけてよね」
その手を取って支えてくれたガントレットには見覚えがあった。
忘れるわけもない。これはレオナが神に仕える騎士となったときに自分が記念として与えたものだったのだから。
「面倒な役で悪いけど……そいつにヒールお願いね。あったし、もうお風呂でも入りたいよ、ホント」
ぱたん、と重い扉が閉まり、その場に一人取り残されるぱら子。
だが、ぱら子は目の前を通り過ぎていったアサシンの後を追うことが出来無かった。
- 40 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:41:11 ID:FMQ88wlc
- すいませんxx;
なんだか名前に変な文字列が混ざってしまいました
同じ名前の方はいらっしゃらないので、
♀騎士団専属アサ子 を文字列に含むの名前をNG化みたいなことで対処お願い出来れば…
どうもすいませんでした
- 41 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/31(土) 08:43:48 ID:v8Iybrn6
- 悪くは無いと思う。
思うんだが・・・ここは百合スレであってグロスレでは無いと思うんだ。
- 42 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/31(土) 13:30:30 ID:REX2U54A
- ♀アサさんの投稿は気合が入りすぎで読むのが大変・・・
- 43 名前:れにゃちぇりのひと 投稿日:2008/05/31(土) 16:43:11 ID:dTAcWTNs
- みなさまお久しぶりです。
リアル環境の劇的な変化に順応するために、非常に時間をかけてしまいました。
楽しみにされている方、大変申し訳ありません。
とにかく、新しい企画のためにさっさとれにゃちぇりを終わらせる所存ですので、至らぬ私に今しばらくの猶予をお願いいたします。
- 44 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/31(土) 20:50:08 ID:pFs1XfKw
- Wooooooooooo!
れにゃちぇりのひとお久しぶり〜!
楽しみにおまちしちょります〜
焦らず書いてください〜
- 45 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/01(日) 05:12:07 ID:yzz8WFbQ
- >♀騎士団専属アサ子
向こうのスレの263ですがドッチかというとこのスレ向けだと思ったり(笑)
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1143131479/
でも新たな性癖に目覚めそうです。
- 46 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/03(火) 00:34:42 ID:yyAn7jBA
- れにゃちぇりのひと!!ヽ(^∀^)ノ
楽しみにしてますよーー!
- 47 名前:れにゃちぇりのひと 投稿日:2008/06/28(土) 19:12:42 ID:HOybdS02
- 宣言より1ヶ月、れにゃちぇりその3、前編をお送りします。
楽しんでいただければ幸いです。
- 48 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/28(土) 19:15:43 ID:A3UvC1BE
- れにゃちぇりのひとはエミュはもうやめたんですか?
- 49 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 1 投稿日:2008/06/28(土) 19:25:38 ID:HOybdS02
- チェリムと、組み始めたのはそれほど劇的な出会いというわけでもない。そう考えるべきと私は思うのだけれど、
かといってその出来事はさらっと流せる日常の一幕と片付けるにはあまりにも惜しい邂逅だった。
私はあのお風呂での出会いの後、ある日は亀島へ、ある日はジュノー近郊へ、ある日はコンロンへ足を運んで
狩りにいそしんでいたのだけれど、いつもなら専念すれば払拭できるはずの、その雑念とも呼ぶべき心の領域
は、もはや捨て置くものではなく、なくてはならないものになっていた。
理由を考えるのに要した時間は一瞬と言えた。
チェリムを恋してしまったから。好きになってしまったから。
一言二言で語るだけで十分だった。
そのころはもう腐れ縁ともなっていたセーテスと、頻繁にwisを交わしながら時折ペアを組んで狩り、修行に
いそしんでいた。私もセーテスも、お互いの道を歩むその途上は9割を過ぎたと思える。極めるのはもう、
時間の問題だろうか。
もっとも、転生していないセーテスと、転生済みの私とでは、その必要とする道のりの長さに明らかな差が
あるのだけれど。
セーテスとは出会う先の重なることは2度や3度ではなかったせいか、もともと人付き合いを大事にするタイプ
だったセーテスに誘われて、食事したり、酒を酌み交わすうちに、いつしか二人で行動する時間が増えていった
感じだった。
そこに、チェリムと組んだときのような、劇的な変化はない。
でも、私はセーテスといる時間がけして無駄には思えなかった。セーテスはどこか不安をあおり、私を振り回す
ふしはあるけれど、気遣いを忘れず、けして優しい心の感じられない人ではなかったから。
だから、恋にも似た感情を彼女へ抱くようにもなったんだ。少なくとも、チェリムに出会う前までは、あやふやでも
セーテスのことが好きな自分を感じずにはいられなかった。
その日行ったのは、よく二人で訪れた場所のひとつ、亀の住む島の地上。
亀の島の内部へ入ると、実際その固い亀甲羅に身を包んだ亀たちに出迎えられる。私はその甲羅をむしろ利用
した術をもって彼らを粉砕できるが、短剣の刃の鋭さが甲羅に阻まれるセーテスはかなり苦手な場所らしい。
逆に、亀島の地上は一度に複数への対応の難しい私には、何匹もたかってくる蜻蛉の群れが邪魔だった。
とはいえ、島の外の敵は分担するだけでセーテスも私もお互いが手を出せずにいた部分に触れられて、
あるいはそのさまざまな厄介さを解消することが可能だったから、ローグとチャンプというちぐはぐなペアでも、
それなりにやってこれた。
私はセーテスのような手さばきは持っていない。気を練り、撃ち出す術については他のモンクやチャンプに
比べてそれなりに優れているほうと自負できても、相手の刃を、爪を、牙を交わす手段にはやや疎い。
振り払い、受け止めて、拳を叩き入れる。時折その掌を幾重にも返して敵を打ちのめす。その際、無理に
食らわないようにする必要はなかった。
「やっぱりレーニャってすごいわ」
「無いものねだりだ。私にはセーテスの身のこなしがうらやましいくらい」
そんな会話を幾度交わしただろう。
セーテスが交戦中の相手に対して、ヒールをかけてくる野暮な緑色に発勁を叩き込んだことは2度や3度じゃ
ない。
セーテスの足元にひっついてくるペストを、指弾で吹き飛ばした回数も数え切れない。
代わりに、巨大な蜻蛉の群れに手間取っている私の側に潜んで、サプライズアタックで彼らを散らしてくれた
のは、きっとそのお礼なのだと思う。
そんな修行に明け暮れた日々の中、私にとってすべての運命を覆す出来事が起きたのは、私の初めてを
捧げたあの日のような、しとしとと降り続く長雨の夜だったんだ。
- 50 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 2 投稿日:2008/06/28(土) 19:26:36 ID:HOybdS02
- 住まいはセーテスと別々だった。
それが私とセーテスとの関係を長い間続けてこられた理由だと、私なりに考えていた。
アルベルタからイズルードに戻ってきた港で、彼女はその港町に、私はここから歩いて半日ほどの首都
プロンテラに居を構えていたから、そこで狩りの収集品をお金に換えて多少の船賃に充てる。
それからお互いの帰る場所へと散っていく。
ひとりで修行するときは亀の島の洞窟にこもるけれど、誰かと組むことになる場合は大抵、住まいまで戻る
ことにしていた。これといった理由付けはしていないけれど、考え方を切り替えるには丁度よいきっかけに
なった。
別に、アルベルタに泊まっても良かったのだけれど、そろそろ手持ちが少なくなってきていたことをセーテスと
ともに実感していたので、お互いここからお金も入る場所に狩り場を移すことを相談していたという経緯も
あったから、ここはいつもどおりの道のりをたどることにしていた。
一戸建てではないにしろ、集合住宅の一角にある住まいに、一人で帰ってくる私。すっかり辺りは暗くなり、
露店商人たちも明かりが欠かせない時間帯になった。
手持ちが無い、とはいえ資産自体はそれ相応の装備品を十二分に準備できるだけのものをもっているわけで、
完全な貧乏暮らしではない。単純に運用の問題だ。セーテスもそれなりに装備を整えていたけれど、まだまだ
これからであろうことは伺えた。
なお、詳細については省かせてもらうけれど、基本的な特化武器、属性武器はすべて揃えていたし、特に
属性武器はホーミラに割り引いて作ってもらえたから、手放すのは当然惜しいものだ。
武装は解かず、イズルードとミッドガッツ王国の陸地をつなぐ橋に差し掛かる。中央でクランクしているその橋
には、時折カップルや、観光客などなどを見かけるが、今日はそういった人たちの姿を見かけることは無い。
ここを通るのはもうひとつきぶりくらいだっただろうか。アルベルタに滞在する時間が長くなかなか家に戻って
こられないのは、修行に明け暮れること自体に半ばとりつかれているような無意識に支配されている自分が
いるようだった。
吹き付ける潮風を体に感じながら、石畳を一歩一歩進む。足取りは重くない。疲労自体はだいぶ重かった
けれど、それはまったく枷になっていない。
私はそのまま真っ直ぐプロンテラへの道のりをたどるつもりだった。
寂しげなその姿を見るまでは。
「そうなんだ。そのときに、あなたはチェリムと運命的な再会を果たしたのね」
「……話のこしを折らないでほしいんだけど」
「ああ、ごめんごめん、でも今らぶらぶですごくうれしそうよ?」
いや、そこまで私はチェリムと熱い関係ではないんだけれど。むしろ、暖かなぬくもりのある関係というほうが。
チェリムとの出会いについて聞かれたので、私はついついそのいきさつを話してしまっていた。
相手は、たまたま呼び止めてきた、行きつけの露店商人にしてブラックスミスのホーミラである。露店商人は
ちゃんと売り子して商品をアピールしなければならないというスタイルもあるけれど、彼女の場合は看板立てて
座っているだけで勝手に品物が流れていく。
鉱物商メインだから当たり前といえば当たり前なんだけれど。
「さては、あのときにいたずらしたせいで、火がついちゃったかな、彼女」
「やめろよ、そんなんじゃない」
「あら、そう言い切れる?」
まだ20もいっていないのに、私のほうがだいぶ年上のはずなのに、ホーミラの口調はどこか挑発的で目線は
下向きだ。もっとも、年齢は後から聞いた話で、実際見た目は同い年くらいだと思えるから、私自身そこまで
不機嫌にはならないんだけれど。
そんなホーミラの指摘は、私の否定を突き崩した。
「それは……チェリムじゃないとわからないけれど」
「でしょ。あんなにえっちな人だから、きっとそうなるだろうと思ったけどね。なんというか、♀×♀えっちもして
みたいーっていうような? 私もそういう気持ちわかるなぁ」
「いや、ホーミラはノンケだろ?」
「ノンケって、そりゃノーマルだけど、でも同性愛を否定しないし、同性のえっちはあってあたりまえだと思うもの」
ホーミラって好奇心だけは人一倍、だからか、そんな話題を持ち上げても嫌悪という言葉の意味するところが
彼女から感じられなかった。興味津々、という言葉だけ、今の彼女にあった。私とチェリムのことは、野次馬
根性丸出し、という言葉が似合いそうなほどに、知りたい見てみたい他人事としてホーミラの中にあった。
「私はチェリムじゃないけど、私がチェリムだったらそう思うな、うん」
「あのね……」
- 51 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 3 投稿日:2008/06/28(土) 19:27:28 ID:HOybdS02
- さんざんホーミラにからかわれ弄ばれて、一段落ついて彼女と別れるころには、日が西の彼方に沈みかけ、
この上なく美しく、地平線を赤く焼いていた。
いつかぶりだろうと振り返るにはあまりにもあいまいな昔の夕焼けに今を重ねながら、そのときの私、今の私を
追ってみる。チェリムと結ばれた。最後にみた夕焼けのころよりは力をつけた。でも、本当に好きあう人と結ばれて
いるわけじゃない。
私はこれからどうすればいいんだろう?
チェリムはきっと、一晩の出会い、燃えるような情事を毎日のように楽しみ、悦んでいるだろう。
私は、きっと、大好きなチェリムとこのままずっと添い遂げているのだと思う。別れることがあるとすれば、きっと
死ぬときだと断言できる。あの晩、シャワールームで重ねた体に、その確信を刻んでいたから。
彼女は運命の人、私の愛する人。
改めて考え直してもそれは一緒だった。
プロンテラの自宅までの道のりの途中に、考え事にふけって、チェリムのさまざまなことを想って、その目の前
に意中の人を向かえていた。
「あーっ、レーニャさんだっ」
「チェリム?」
「レーニャさんもお帰りなんだ?」
「ああ、今日はあまり稼いでいないけどな。チェリムはやっぱり……してたんだ?」
「うんっ、今日はね、ちょっとかわいい系な男の子だったんだ。でもすごく剣が上手なんだよ」
ああ、ペア狩りでもしてきたのか。
チェリムはまかりなりにも癒しと補助のプロたる聖職者だ。それに、かわいい人。男性がこぞって彼女を臨時
の編成に組み込みたがるはず。そんな中で、チェリムとペアをして、彼女を独占できるということ自体、幸運
すぎる。
「ペア狩りだったんだ」
「そうだよ。そのあとちょっとお茶飲んで、お昼食べて……」
「その後はいわなくてもわかる。そんな満足そうな顔してればなおさらだ」
「ふふふ〜まだあんまり慣れてないのかな、ちょっと早めだったけど、でもすごく良かったよ〜」
チェリムはその感覚に、まるで酔っているかのようにご機嫌だった。
思えば、この間延びするようでいて、ほんわかした口調は、いつも男の精液を受け止める際に吐く熱っぽさ
そのものなんじゃないだろうか。それが失われたら、チェリムはどういう人になってしまうんだろう?
「さて、レーニャさんは夕ご飯これから?」
「あ、ああ、うん」
「じゃあちょっと歩くけど、おいしいお店そのこに教えてもらったんだ。一緒にいこ」
チェリムとの今、これから。考えることが多すぎてどれから片付けるべきかを迷う私の手をとって、引っ張って、
いつものように私はチェリムのペースのままに、彼女のおすすめを味わうことになった。
あれから……
そう、あのときお風呂でシテから、汗を洗い流しに体をはだけると、あの情事がよぎって、鼓動の高鳴りが
止まらなくなる。太ももの付け根の間が、ぬるみを帯びてくる。
いつチェリムが不意打ちを仕掛けてくるとも知れない。
私はあの後、それまで以上にチェリムと入ることができなかった。別に、嫌じゃない。嫌というより、恥ずかしい。
裸を見られることが、彼女に生まれたままの姿をさらすことが、私が私であるという一切を自ら投げ捨てて、
自分で自分の尊厳に首をしめているようで、辛かった。
だから、あれから、チェリムを先に入れて、その後で私が入ることにしていた。
そうでないと、チェリムが私の入っているときに割り込んできて、チェリムに私の素肌をすべて見られてしまう。
どうしても、避けたい。
できればそんな恥ずかしい思いは……
でも。
もうそうして、だいぶ長いこと、チェリムと肌を重ねることすら拒んでる。チェリムの体に自らを密着させることが
できないでいた。チェリムは別に、私とそこまでの関係を積極的に望んでいないはずだし、私だけ我慢して
いれば、チェリムを苦しめることは絶対ないはずだ。
最近、いろいろな煩悩を振り払うように、狩りにいそしんでいた。
チェリムにのぼせてしまわないように、自分を見失わないように。だから、だんだんと満たすことのできない
淫らを体にため続けて、堪えきれなくなると、彼女の目の届かない宿泊があるときに、私は、自分で慰めてた。
彼女はどこかで誰かに抱かれて、そのときは私を振り返っていない。目の前のその人を満たそうとしてるから。
その底なしの優しさで包み込んでるから。
でも、そろそろ。
限界みたいだった。
チェリムが好きでたまらない自分がいつもいつもいたから、彼女といつもいつも一緒にいたいから。
チェリムを求める自分をもう、抑えたくない。
彼女がほしい。彼女と満たしたい、この体の熱さを。
- 52 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 4 投稿日:2008/06/28(土) 19:28:27 ID:HOybdS02
- だから今日は、チェリムより前に入ってた。
何を期待しているんだろう、私は。
チェリムは不意打ちらしい何かをすることがなかった。私と入れ替わりでチェリムはお風呂へ向かっていった。
湯上りにしなびていそうな体をベッドに投げ出して、私は静かに体の疲れをやわらかなマットにゆだねる。
ツインのベッドで、でも距離を離しすぎていない私とチェリムの寝室。
思えば、一緒の部屋、一緒の家に住んでいるんだ。最初から、彼女と組むようになってから、なぜ同じ部屋で
寝ているんだろう。同性同士なら、むしろ部屋を別にするはずなのに。間取りが許さなかった? だとしたら
どっちかが居間で眠ればいい。チェリムが私をベッドに眠らせたか、あるいは私がチェリムにベッドを譲って
いたはず。
なら、なぜふたつベッドがある部屋をわざわざ確保したのだろう。
いや、そんなことを深々と気にするのは、私の杞憂だろうか。
「もふふ、レーニャさ〜ん」
隣で枕と戯れながら、だらしの無い声をあげるチェリムだが、呼ばれた理由をふと考えてしまう。
「ん?」
「そろそろレーニャさんと狩りしたいな〜」
狩りか。
心臓が不意を突かれて跳ねていたのを、必死で落ち着かせようとしていた自分に気づいた。
バカだ。何を……怯えているんだ。
「狩りか。チェリムがいける場所はまだそんなにないぞ?」
「そんなの気にしないよ〜、レーニャさんとせっかく相方になったのに、最近全然ごぶさただし。はぁ」
「そういえば。じゃあどこか、行こうか。いつ行こうか」
「それはレーニャさんにおまかせするよ。私はどこにでもついていくから」
「そうか、じゃあ……」
思わず、私は自分がこれからチェリムと何をどう進めるかを思い返してしまっていた。これから、チェリムと
二人で狩りに行くのである。それはつまり、ふたりきり。
ペア狩り。
実は、あまりチェリムとふたりだけで狩りしたことない。
たいていはチェリムと私と誰か。
私にその誰かを言えるほどの知り合いはいないから、普通はチェリムがつれてくる。もちろんチェリムのこと
だから、男しかこないわけなんだけれど。
「スリーパーを倒しに行こうか」
「うん、うんっ」
こういう機会、他にない。
チェリムと二人きりになれるという期待と、その後のことの期待と、照れくささとが葛藤になったけれど、期待が2、
恥ずかしさが1で、私の中の多数決は期待で決まった。
その良いここちの緊張が、やや心臓を駆け足させていた。
「レーニャさんと狩り〜ひっさしぶりのペア〜はははっ」
ベッドの上でうつぶせに足をばたばたさせてる。このこは、どこまでもかわいい姿を見せて、私の心を
飽きさせずに焦がれさせる。
「チェリム……」
「うん、よろしくねっ」
「あ、ああ、そうだな」
「ジュノーからぽんぽんと現地に行っちゃおう。あ、でもそれだと……」
「ん?」
チェリムがちょっと思いにふけって口を閉ざし、寝返りを打って一度私に背を向けると、また私のほうを向いて
笑顔を見せる。
「なんでもないっ。だいじょーぶだよ、レーニャさん」
「ならいいんだけど」
「でも、ほんとはよくないんだよ〜」
「よくないって、ペアでジュノーまで遠征すること?」
「ううん」
「……つまり、男がらみ?」
「そういうところかな? 2日〜3日えっちできないんだもん」
「そういうことか」
当たり前すぎるほど、チェリムらしい返答だった。
というよりも、チェリムは暇なときは誰かしかの欲求不満を解消してるんだから……
それは。
- 53 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 5 投稿日:2008/06/28(土) 19:29:27 ID:HOybdS02
- 何か私の中で音を立てて切れたような感じ。私自身のたがが外れる音だろうか。
「チェリム……」
「ん? なになに?」
「近くに行っていい?」
さっきの、ペアできるうれしさの緊張以上に、私の心臓の鼓動が耳に聞こえてくるほど強くなってた。
チェリムとしてない不満と、チェリムに対する強すぎるくらいの欲情と。
それと、チェリムとしてるいろんな男への、かなり激しい嫉妬心。
「いいよ。レーニャさん」
「……っ」
その上で、すんなりとチェリムが受け入れてくれたからもう、私の限界はふりきっていた。
チェリムと今すぐえっちするんだ。
「わ、わ、レーニャさんっ」
「だめ、チェリムがかわいくて……我慢できないんだ」
「そんな、もう……レーニャさん溜めすぎ」
「仕方ないだろう……女同士だし」
チェリムの体を真後ろからぎゅっと抱きしめた。
私よりも細くて小さいけど、でも小さすぎなくて、あたたかい。
いいにおいが、する。
「ふつーは女同士で発情しないよ〜?」
「私は女同士だから発情する……」
迷うことなく耳にキスしていた。
前に聞いていた、チェリムの一番弱いところだ。
「ひっ!?」
「今日は私が、ふぅう、タチでチェリムを撫でる」
口付けして、息を吹きかけて、唇ではさんで、舌をなぞらせる。
くっきりと形のわかる、それでいて舌で形のゆがまないチェリムの耳を、やや強めと思うくらいの力で舌を、
唇を使って食むようにしてあげた。
「やぁぁ、れーにゃさん、ほんきすぎだよぉ」
「本気でしたい、チェリムとしたくて我慢できなくて……」
吸い付いて、甘く噛んで、息を吹きかけて。
私のひとつひとつの愛撫に、チェリムの体はいちいちびく、びくと反応する。
チェリムが、このことを本当に嫌がっているのか、それならやめなければならないのではないか。いろいろ
考慮すれば優しさ、というより遠慮で彼女を解放したんだろうけれど、今の私にそんな気遣いという言葉は
思いつかなかった。
「ふぁ、ぁぁ、だ、だめぇ、そんなにされたら嫌って言えなくなっちゃう」
「ごめん、チェリム……優しくしてあげられないかもしれない」
無意識にチェリムの両方の胸、掌で包み込んでた。
掌の中でほどよくこねられるくらいの大きさで、改めて柔らかさがすごく気持ちいい。
「ひぁっ、は、激しくなっちゃうんだ……」
「だめ?」
耳の稜線に舌をたどらせながら、ささやきかける。
手に包む胸は、がむしゃらにやった割りに、すでに寄せて上げて、丁寧にこねるように揉み解してた。
「ぅ、ぅ、レーニャさんのこと、信じてるから、だいじょうぶ……」
「ありがとう」
耳たぶのあたりにお礼の口づけをして、両手の五本指を総動員してチェリムの胸を撫で回し、また掌の中に
包み込んでもてあそぶ。
チェリムの暖かさと、香りと、柔らかさとで、私自身もぼうっとしてる。もともと、興奮しすぎてどうにかなって
いるんだから、さらに拍車がかかっている。
きっと、下着はチェリムを撫でられた悦びでとろとろの蜜を受けて、すごく湿ってると思う……
「れーにゃさ、ん、すごいよぉ、愛撫が上手すぎて、どんどん熱くなっちゃう……」
「別に、今までに知ったチェリムの弱点を突いてるだけだし……」
「それがじょうず、なんだってばぁ、はぁ、あんっ」
耳への口撫をやめないまま、チェリムの胸からお腹にかけて、寝巻きのボタンをすべてはずす。
簡単にチェリムの胸元からおへそから、さらけ出される。
しかも、寝る前だったからか、今日のチェリムはノーブラだ。
「ノーブラだなんて、チェリムのきれいな肌と可愛い胸がよく見えて、もっと狂ってしまいそう」
「ち、ちが、寝る前だからなのにっ」
「えっちちぇりむ……」
寝巻きを開いて、かわいい乳房を両方じかに晒して、掌に生の吸い付くような感触を包み込んだ。
「ひぃぁんっ!」
「かわいい声……はむ……」
もう片方の耳に口づけにいく。こっちもまんべんなく、チェリムの体をびくつかせる感度だった。
「んー、乳首こりこりだ」
「ぁ、ぁぁ、レーニャさんの手、きもちよくて……」
「手がいいの? 耳にキスするほうでよくなってるの?」
「りょうほうだよぉぉ、っぁぁ」
「そうかぁ……このまま」
乳房をもてあそぶ掌の片方をそっとなでおろしながらお腹の上へ。
もう片方の手は、指先でチェリムの乳輪をなぞる。
- 54 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 6 投稿日:2008/06/28(土) 19:30:22 ID:HOybdS02
- 「ひぁぁ……」
「どうしようか。チェリムが決めて。このまま指を伸ばして乳首とクリ……大事なとこまで愛撫するのと、このまま
やめて寝ちゃうのと」
「レーニャさんのいじわる、こんなに熱くなって最後までいかないなんでできないよぉ」
「わかった。私もチェリムのイクのを見れないまま寝るなんて我慢できなかったし」
「うぅ、寝るって言うにいえない……」
「ふふ」
乳首の上にそっと右手の指先を乗せて、まだ脱いでいないチェリムのショーツ越しに左手の指先でクリを押して。
「ぁ、ぅあ、ぁぁ……」
「乳首こりこりで、クリがびんびんに固く張ってる……チェリム本当にノーマルか」
「そうだよぉ……っあ、ぁ、ふぁあっ」
「それなのに、どんどん体がえっちになってくな……かわいい、すごく愛しい」
両方こねるように、動かし始める。
「ぁ、ぁあ、レーニャ、さ、ぁ、あっ」
最初はゆっくり。
「ふぁぁ……ぁぁぁ」
そのまま、じわじわと固さをはじくように指先をすべらせる。
セオリーに反せず。
でもチェリムは、私の愛撫にその高みへ追い詰められていっていた。
人差し指の腹でチェリムのクリを擦りながら、指先をそっと大事なところに伸ばすと、じっとりと湿ってる。
そういえば。
チェリム、パジャマは上だけしか着ていないんだ。下は、ズボン穿かないで、ショーツのままだった。
思い出して、自分がその色香にとりこにされるのが時間の問題だったことに、改めてそれを、彼女への
愛しさとして換えた。
それも、淫靡な意味で。
「チェリムがいつも、パジャマの上と、ショーツだけで寝てるから……」
「ぇ、ぇ……っぁ」
「可愛くて、我慢できなかったんだ」
「うぅ、勝手に興奮するなんてぇぇ」
「でも、今のチェリムは……えっちで愛しい、大好きなチェリム……」
そっと、ショーツの中に、上から手を滑り込ませた。
湿り気のある熱気の中をかきわけて、指先がチェリムの敏感なところへ届く。
「ふぁぁあっ!?」
包皮の上からでも、チェリムの体の興奮が手にとってわかるくらい、クリが大きく膨らんでる。
それに、思ったとおりぬるぬるにチェリムの蜜口は濡れていた。
耳を優しく食むように口付けして。
乳房を掌の中に、指先に乳首の硬さをつまんで。
チェリムの体の敏感なところ全部を、同時に、別々の動きで、改めて弄りなおしていく。
「れー、レーニャさん、す、すごく、て、っぁあ」
「チェリム……はむ、ちゅぅ」
「こ、こんな愛撫はじめて……」
クリの硬さを指で楽しんで、ぐにぐにとちょっとそのふくらむ勢いをさえぎるように押しやってみて。
もうチェリムの体、びくびくしならせるどころの話じゃないくらい、きつくこわばってる。
「んー? チェリムは誰かとこんなえっちしたことないの?」
「ないよぉ……男の人は、ぁぁ、だんだんおちんちんが、いうこと聞かなくなっちゃうもん……っぁ」
「ふうん……」
すごくうれしかった。
つまりは、他のどの男も、チェリムの前ではチェリムの手の内で弄ばれてるだけでしかないのだ。
「でも、れ、レーニャさ、ん、だってぇ……」
それは、私が他のどの男にも優れてるといえること。
たとえ、チェリムに愛されなくても、どの男よりもうまくて、素敵で、とろけるような感触を与えてあげられる
ことは、私がチェリムの必要な人間のひとりになれたということ、ではないだろうか?
「ん……ひぁああっ!?」
不意に、下腹部にくすぐったいどころの話じゃない、強烈な感触を覚えた。
- 55 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 7 投稿日:2008/06/28(土) 19:31:18 ID:HOybdS02
- 「ぬるぬるの、ぐちゅぐちゅだよぉ」
「な、なにして、チェリムだめだって、今日は私が……っ」
チェリムが後ろ手を伸ばして私の秘部に、私の寝巻きのすべての布地をかきわけて、直に指で触っていた。
ワンピース状の寝巻きでいる自分の、スカートのすそをめくって。
チェリムには見られてないけど、薄い紫の、ちょっとフリルっぽい襞のついたショーツ穿いて、ガードルも
きっちりとつけて。しかもルーンミッドガッツではとても高いシルクの下着セットは、地味な下着の
チェリムと違って……つまりは勝負下着で。
余計に自分がチェリムを求めていることに興奮してしまった。
「れーにゃ、さんの、ぱんつ、やわらか……そんなに、したかったんだね」
「だ、だめ、チェリムの指、だめだって、感じすぎ……っ、ちゅぅ」
不意打ちにびっくりしたけれど、悦の反撃を甘んじて受けていたくなかった。
信じられないけれど、ちょっとチェリムにさわられただけなのに、頂が見えるくらい感じてしまっていた。
気を抜いたら、すぐイッてしまいそうなくらい。
「っ、っ、ちゅぅ、はむっ」
「ふぁあ、れーにゃ、さ、わたし、がまん、できない、イッちゃ、イッちゃうぅっ」
そのままチェリムへの愛撫をすべて、続ける。
指先できゅっとつねるくらいの強さで乳首を摘んで。
チェリムの愛液をまぶした指で、チェリムのクリの包皮の上から覗いてる、一番敏感な部分へぬめりを
塗りつけるようにする。
適度に濡れたチェリムのクリ、包皮を完全にむいて、抑えてる指とは別の指先でぬめるままに
擦り上げた。
「わ、私だって、もうっ」
「そ、れーにゃさん、かんじすぎ、っ、ぁ、あ」
「チェリムがいとしくて、たまらないから……はぁ、ふぁぁ……私もイキそうになるんだ」
チェリムの指、滑り込んでどこいじってるんだろう。
見えないからわからないけど……敏感すぎる、背筋に電撃を走らせるような刺激は、きっとチェリムも
私のクリを弄ってる。
チェリムも、私みたいに、私の愛液を先に、クリの上にまぶしてる……
「じょうず、な、レーニャさん、への、おれ、い……ふぁぁっぁっ」
チェリムの体、すこし達してしまったみたい。
足が行き場を迷っているように、ばたばたともがいてる。
「すごく、うれしい……っはぁぁ……」
「れーにゃさ、、イッちゃっ、てる?」
「たぶん……ねっ」
「そっ、かぁ……わ、私、も……レーニャさん、私、ほんとうにイッちゃ……」
「もうイッってる、だろぉ……」
私も声出すの、きつい。
声出すと全部、気持ちいい声になってしまいそう。
”レーニャ〜こんばんは、起きてる?”
「ぁっあ、い、いるよ……」
「……?」
だから、私の声はもう、熱っぽさしか吐き出せなくなってた。
「っぅ、ま、まだ……ぁ……」
「チェリム?」
「wisなんて、いじわるだよぉっ」
「え、え、?」
「ご、ごめん、レーニャさん、wis、きちゃってるのぉっ」
”こらー、なにしてるんだ?”
って、私も誰かからwis来てないか?
- 56 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 8 投稿日:2008/06/28(土) 19:32:06 ID:HOybdS02
- 「私、もだ……」
「レーニャさんも……」
とたんに、チェリムの指先が私の蜜口にすべりこんで、きた。
「っぁあっ!?」
びっくりして口から嬉声を出して、しかもそれ、wisの念に飛ばしそうになってしまった。
”ち、違うんだ、何もやましいことはしてない”
”ふーん……お盛んでなによりじゃない”
”そ、そんなんじゃな……い”
”まあいいわ。明日時間空いてる……?”
声の主はたぶん、セーテスか。
判断はできたけれど、チェリムの愛撫は私を追い落とすかのように、とても的確に私の蜜内の敏感な
ところ、押してる。
しかも、掌でクリを押しつぶして擦るから、イキかけの体を支えるのがきついくらい、感じさせられてる。
イクの我慢すると、余計にせつなくなってくる。
イキたい。イキたくてたまらない。イカせてほしい……
「チェリム、ま、まって、wisに……っ」
「それは、れーにゃさん、も、っ……ちょっとま、ってよぉ」
無意識に、私もチェリムの秘部を擦り続けてたみたいで、チェリムの乳首を摘む指をこねていたみたいで。
イキそうなの我慢して体きつくこわばらせて、チェリムは震えていた。
「だめだ、チェリムばか、り、ずるい……」
「れーにゃさんだってぇっ」
”ちょっと、聞いてるの?”
”う、うん、あいて、る……大丈夫”
”じゃあ、私の話付き合って欲しいんだ”
”な、なんでっ……ぁ”
蜜の中、チェリムの指がいろんなところをたどって、かき混ぜてる。深く入っていないけれど、私の中、
無意識にチェリムの指を締め付けてるみたい。
チェリムの指の動きがちょっと鈍いけれど、それでも、腰が溶けそうなほど、声を熱く吐き出さなければ
すぐにでもイッてしまいそうなほど気持ちいい。でも、イッてしまったら、その声、セーテスに聞かれて
しまう。
”ちょっと、悩みがあってね……”
”そ、それ、なら、いつがいい……っ?”
wisに集中できない、しかもwisに載せてる声が完全に、悦で裏返ってるし。
「もう、げんかい……おね、がい……れーにゃ、さ、すこし、おやすみ……してよぉ」
「ちぇり、むが、先にやめてくれるなら……っ」
やめてっていうくせに、チェリムの指の動きぜんぜん止まらない。
むしろヒートアップしていて、私の中をぐちゃぐちゃにしている。
私だって、我慢するあまり、チェリムを激しく攻め立てているみたいで、彼女もすぐに落ちてしまい
そうなのを、必死でこらえているみたいだった。
”だから、明日っていったでしょ。どうしたの? やっぱりなんかいやらしいことしてるんでしょ。相方と
仲良く?”
”そ、そんなんじゃな……っぁあっ”
”いいじゃん。隠す間柄じゃなし。でも、仲よさそうでうらやましい”
”え……え……っっ”
”それじゃ、明日の朝に、臨時広場で待ってる”
”わ、わかった……”
っ、いまイク声っぽいの載せそうになった感じ。
「ま、まだぁ、まだイカせないでぇ」
「チェリムがやめて、くれるならぁ……っ」
「れーにゃ、さんのほうが、さきに……っ」
”相談にのってあげたんだし、ギブアンドテイクでね……お願い”
”そんなの、あたり、前……”
”うん”
気持ちよさに身をまかせそうになると、セーテスの声が聞こえてくる。
そのつど答えを返すのがとても大変で、そのつど……イクときのすごくいやらしい声をセーテスに
聞かせてしまいそうで。
”じゃあ、また明日ね”
”わ、わか……っぁああっ!!”
”れ、レーニャ……もう”
そろそろ、どんなに逆立ちしても限界だった。
- 57 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 9 投稿日:2008/06/28(土) 19:32:50 ID:HOybdS02
- 今すぐイク声出して、体中をオーガズムに投げないと、気が狂ってしまう。
”う、うあ、うあ……”
”よく恥ずかしげもなくそんな声出せるものだわ”
”そ、そんなんじゃ……なくて”
”お幸せに。はぁ、おなか一杯だわ……それにさびしい”
”う……”
「ちぇ、チェリム、だめ、もう……っぁぁっぁあんっ!!」
「れーにゃ、さぁぁあんっ、ふぁああああっ!!」
まだちゃんとwis終ってないのに、今の聞かれたかもしれないのに。
チェリムが思い切り私のあそこをひっかける指、持ち上げるから。
痛みみたいなのか、わからないくらいの感触がとどめになって、我慢の堰が決壊して、思い切り体中から
感じるままの声、上げていた。
それは、チェリムも一緒みたいで。
腕の中に抱くチェリムの体、痙攣にこわばって、私に身を預けるようにして、声高く張り上げて、思い切り
イッてしまっていた。
どんな顔をして、セーテスに会えばいいのか、わからない。
今の、声、完全にwisに載せてしまっていた。
それはどうやらチェリムも同じらしく、本当ならとても満足な余韻が、変に気まずかった。
私もチェリムも息を無理やり落ち着かせながら、冷静にどうしようか考えていた。
そう、チェリムも、だ。
「ど、どうしよ、今の声彼に、きかれ、ちゃったよぉぉ……」
「それは、私だって……っ」
セーテスからのwisは途切れたけれど、お互いにあまり今の声を聞かれたくない相手だったと思う。
私は、気まずさというより、とてつもなく、恥ずかしい。実際、一番この声を聞かれたくない人だと思う。
「えっちな声、一番聞いて欲しくない人からwis受けた」
「ううう、レーニャさんのばかぁぁ……彼が誤解しちゃうところだったっ」
「チェリムも、なんだ……」
「え……え?」
それはチェリムも同じみたい。でもその彼って人。
「でも、なんかすごくご執心な人みたい」
「……彼、素敵だもん。それにちょっと純真な人だから、大事にしてあげたいんだ」
そのひとことである程度察しがつく。なんとなく今までのチェリムの、男への接し方と違う。
もし普通の男なら、相当割り切ってて、相手のご機嫌を損ねてもちょっとため息をつけばすぐに
ふっきれてしまうような、とても簡単な間柄でしかない。
でも、今の彼というのは、どうやらとてもチェリムの心を揺り動かしたらしく、今の主張はとても
熱っぽかった。
それはもちろん、私の心を思い切り嫉妬の業火が包み込んでくれて、同時に胸がきゅううっと
せつなさでいっぱいになる。
「チェリム……」
私は両手でチェリムの胸を包み込んで、耳元から口元を離さず会話を続けることにした。
「れ、レーニャさ、まって、まだイッたばかりなの、胸もんじゃやだぁ……」
「そんなのわかってる。だから揉んでる」
「い、いじわるだぁ」
「今すごく心が焼き尽くされそうだったから、その分」
「やきもちやきぃ……うぅ」
「だってチェリムが大好きでたまらないから……」
チェリムがああいえばこういうように、私は言葉をつぶやき、彼女の胸に自分を刻み込むように、
力を込めて胸の形を変えた。
「ぁ、ぁ……ぁ……」
私はチェリムがまた再びイクまで、ずっと、ずっとチェリムの小ぶりだけれど柔らかな乳房を、
たくさん弄んだ。
そのまま尋問して、その相手が今日抱かれてた少年剣士、騎士だったかな? だから、もっと私は
意地悪したくなって、チェリムを思いっきりじらしつづけたりもした。
きゅっとかわいい唇をつぐみながら、感じさせて欲しいのを口に出しながら、それでも中途半端な
感触で高められているみたいで。
チェリムは、私の腕の中でぐったりしつつも、何度か、じらされたままイッていた。
- 58 名前:れにゃちぇりの人 投稿日:2008/06/28(土) 19:38:28 ID:HOybdS02
- 今回はここまでです。
ちょっとセーテスにからむお話を書こうと思ったのですが、
なかなかうまくお話が作れなかったのです。
お待たせしてしまってすみません。
前後で文章の形式が狂っていたら、それはブランクの長さのせいです。
重ねてお詫び申し上げます。
とりあえず骨組みはできているので、後は書くだけなのですが、
そう宣言してちゃんと書けたことが過去に幾度あっただろう、と
思い起こして反省する日々、後編はじっくりじっくり書きます。
とりあえず、これ+1〜2回でれにゃちぇりはいったん終わるかも
しれませんが、今しばらくお付き合いくださることをお願い申し上げ
ます。
- 59 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/29(日) 00:31:55 ID:wPkO5k66
- おおお!
お待ちしてました!
処女を失ってからのレーニャは、何となくえっちの時にも余裕が出てて
色っぽいですねー。
色々と気になる伏線もありますし、続きをまた楽しみにお待ちしてますね!
- 60 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/12(土) 00:49:08 ID:Z8zEaPuk
- わああああ!待ってましたよー!れにちぇりの人おお!
よいですねえ…このえっち度がまたツボです。
続き楽しみにしておりますよっ
>>48
前スレにも書いてましたねえ
でもスレ的には関係ないと思いますよー^^
- 61 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/17(木) 13:00:52 ID:P8tCWWLE
- レーニャさんには幸せになってもらいたい!!><
- 62 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/09(火) 19:32:30 ID:3ZyZAqqw
- ttp://archer.s1.x-beat.com/cgi-bin/iconxb/20080909193112.lzh
はじめてエロ書いたので、投稿してみる
クリエxケミの百合です
- 63 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/13(土) 13:55:52 ID:Xk2AF0VA
- >>62
読ませてもらったよ
もう少し激しくしても・・・いいかもっ!
って思った自分は毒されているのかもしれません。ゆりゆりー
- 64 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/18(木) 22:01:15 ID:OE.YArYk
- >>62
GJです!
もう少し設定&プレイ内容を過激にしたらもっといいかもしれない
ところでレニャチェリたんは続きまだかなー、っと期待
- 65 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/14(日) 08:57:53 ID:OEeJ0P7E
- しかし、誰も居ないな…
- 66 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/14(日) 14:48:58 ID:hHcp41p2
- んだね・・・
レーニャとチェリムの人とかwktkしてる
- 67 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/22(月) 19:59:46 ID:.et0pLKU
- 226たんとかもすきなんだけどな、なんかすごくねっとりしててさw
- 68 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/07(水) 21:45:36 ID:kmFTDYNM
- >>65
まぁ>>64みたいに人がSS投下したそばから「〜〜たんまだかなー」とか言ってるようじゃ
過疎になるのも仕方ないわな。無神経にも程が有るというかなんというか。
- 69 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/08(木) 01:15:26 ID:4llJ1KHQ
- >>68から書き手臭がするなぁ
SSスレが過疎ってるのは単純にRO人口の過疎とネタ切れなだけだと思うぞ
書いてくれるのはありがたいけど、傲慢になっちゃいかんよ
いつだったか226たんか誰かが「俺様の名前を間違えんな!」なんてキレてたが
プロでもないのにああいう事を言い出すと天狗な感じがする
- 70 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/08(木) 10:25:13 ID:Wtx2w6CM
- 喩えだとしても、固有名詞を挙げてしまっては同じ穴の狢かと。
- 71 名前:3スレの42 投稿日:2009/01/27(火) 10:20:01 ID:f8uD9o0U
- お久しぶりです。もしくははじめまして。
お絵かきBBSのイラストに触発された妄想がようやく形になりました。
元ネタはリンク先の2ページ目、4894番の教授イラストです。
bbs.ragnarokfan.info/ebbs18/
長い割りに美味しいところが抜けてしまいましたが…。後日なんとか。
それでもよろしければどうか見てやってください。
- 72 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:24:21 ID:f8uD9o0U
- どんなに知識を蓄えても、それを使うことなく流れに身を任せることだって、人生の中では避けられないのだ。
その場合、身を任せた後にこそ、知識をどう使うかが問われることになるのだ……、
差し当たって、こうなってしまった状況を、より良い方向に持っていくために。
暖かくて、でも蒸れの残る寝床の中、隣で眠っている女の子の顔を見ながら、思った。
いや。
頭の中の考えを無理矢理に文章に仕立ててみたのだけれど、ほんとうはとても簡単な話なのだ。
――やっちゃった……これからどうしよう、そう、ただそれだけの。
何事でも問題の解決に当たっては、その全てを把握しておかなければならない。
恥ずかしい話ではあるのだけれど、一から思い出す必要があるだろう――。
セージの私と、その先輩兼友人でもあるプロフェッサーの彼女と、研究の気分転換のために行った狩り。
狩りといっても、あくまでも脳を活発化させるためにちょっと体を動かそう、ってだけの話。
コモドの海岸、オットー(これには果たして何か潜んでいるのだろうか?興味の対象ではある)を軽く小突き、
ぐるり一周したところで馴染みの宿屋に帰ったところから、この一件は始まったのだ。
今居るここは、ことさら安いわけでも高いわけでもない、冒険者御用達だがごく一般的な宿のありふれた一室である。
収集品の精算を先輩に任せ――何やら当てがあるというので――お先にチェックインした私は、
さっと入浴を済ませ新しい服に着替え、人前に出れる程度の身嗜みを整えると、
潮風に晒されたセージの制服を宿のクリーニングに依頼しetc……色々と雑用をしていた。
今はそれも落ち着いたところで、備付けの肘付き椅子に腰を掛け、セージの武器たる「本」の手入れをしている。
アルコール等の自前の手入れ用品と、ごく小規模な属性場を利用してのメンテナンス。
武器としての性能がなくなって単なる本になってしまったら一大事なのでここは手を抜けない。
物静かな室内、落ち着いた雰囲気の中、すぐに私は作業に没頭し始め――、
「「 バンッ!」」
ビクッ!!?
あ、手が滑っ――………あーぁ。
突然けたたましい音が響き、作業が妨害――いや、台無しにされてしまった。
音を立てたその先に向くと、返る勢いでまた半分閉じかけたドアの向こう側に、赤い人影が見える。
もう犯人は分かっているので遠慮も容赦も無い非難の視線を投げつけた。
「あ、うるさかった?ごめんねえ。でも、この安物のドアが悪いのよ?ほら!目も覚めたでしょ?」
そうですね。おかげで私のおめめはとても爛々としてます。怒りで。
その人影は、とってつけたような言い訳をしながらするりと部屋に入る。
まったくもう、非を素直に認めないんだからこの教授さんは。
何が差さっているかしれたもんじゃないメガネの奥の翠色の瞳に反省の色は見られない。
「ハイハイ覚めましたよー。アリガトウゴザイマシタっ」
言いながら、無残に丸まり波打った本を彼女の目の前でひらひらと振ってやる。
買ったばかりのスロット付き風属性本だったのに……(やっちゃった雌盗虫3枚差しだけど)
「あ、あー…そゆことなのね?ごめん、ほんっっっとに、ごめんね!?」
どうやら状況を把握したようだ。
態度声色を察するに今度こそちゃんと謝ってくれている。
「分かってくれたらいいです。次は気をつけてくださいね」
とは今までに何度も言った言葉だったりする。いい加減にしてほしい。
そんな忘れっぽい彼女の、ぺこりぺこり頭を下げてハラリ垂れた桃色の髪の輝きが鈍いことに気付く。
そういえば。
収集品を知り合いだとかに高く買い取ってもらうのに出かけてもらってたんだっけ。
時間が云々との先方の都合に間に合わせるために、潮やら砂やら汚れた姿のままで…。
「もう絶対にしないから許してよ〜〜。せーちゃんの欲しいもの買ったげるから、ね、ねっ?」
そんなことを考えていて私の表情は仏頂面のままで固まっていたのだろう。
まだ許してくれてないと思ったらしく、もういいと言ったのにも構わず謝り攻撃の雨あられ。
――ちょっと抜けてたり自己ちゅー的なところもあるけれど、根は本当にいい娘なのだ。
そう、仮にも先輩のことを「いい娘」だなんて表現してしまうぐらい、彼女のことは可愛らしいと思っている。
ところで、ここでいわれる「せーちゃん」とは私の愛称ということになっている…不本意ながら。
私の心の中だけで呼んでいた先輩への愛称――セージの溢れる英知から生み出された!――をつい漏らして以来、
単なる対抗によってか私も同じように呼ばれてしまっているのはなんとも納得しがたい。
ともあれ。
怒ってるんだぞっ、と分かってもらうためにわざと作っていた表情を崩して――やんわりと話し掛ける。
「もう分かりましたから……それより先輩、お風呂入っちゃったらどうですか。綺麗な髪がべたべたですよ?」
「え――え!?きき綺麗だなんてそそそんなこと無いけど!」
あら何か私、変なこと言ったかしらね?
「あ、で、でもお風呂には入らなきゃ、ねっ!うんっ、そうしよそうしよ!」
何故テンパり口調。
右手と右足が一緒に前に動きそうな足取りでバスルームに向かっているけど。
着替え持っていくの、忘れてない?
仕方ない、彼女の荷物を開けて(謎の道具やぬいぐるみが多すぎる!)から下着と予備の制服を取り出す。
かき分けるのに必死で少し遅ればせながら更衣室へと向かう。
「先輩、入りますよ〜」
「はっ?―――――せ、せーちゃん!?」
こちらに振り返り半脱ぎ、否、8割脱ぎ状態の彼女がそこにいた。
互いに目が合って硬直するのも束の間、私の視線はその下の女体像に誘われる。
中途半端な布の被り方でおよそ隠れていない豊かな乳房、
お尻まで露わになった、肉感的でありながら雪のようなきめ細かい肌の太もも。
(うわぁ………)
特別にそっちの気が無い同性とて、つい伸びてしまわざるを得ない羨望の視線、
その先にあるのが自分の半裸であると気付いたのだろう、
脱ぎかけた衣服で体を隠そうとして――それに失敗し、まだしっかりと見えていながら――慌てふためく先輩。
女同士なのにそこまで恥ずかしいことなのかしら…?
――まあいいわ。
未だじたばたしている彼女の傍までスタスタと近づいて、すぐ横のカゴに綺麗に畳んだ下着制服を入れる。
「あの。着替え、持ってきたから、ここに置いておきますよ」
「え?ええ?……あ、ありがとう…」
ただ忘れ物を持ってきてくれただけという事実を悟ってくれたのか、ようやく大人しくなった。
動転した余韻でぽけーとしているみたいだけど、放っておいても大丈夫だろう。
「ごゆっくりどうぞ〜」
「……うん」
パタム、と更衣室から出てドアを閉める。
少ししてから再び衣擦れの音が聞こえてきて、水音が外まで鈍く響き始めた。
――事件は過ぎ去ったかな。
私は再び机に戻って可哀想な属性本をくず入れに放り投げ、ゆっくり椅子に腰掛ける。
代替の本の請求はどうしてやろうかと思った――けれど、考えがうまくまとまらない。
…。
あの先輩が、俯いてあんなに真っ赤になった表情だなんて、初めて見るかも。
思い出すと凄く可愛く思えて、なんだかこっちまで赤面してしまいそう…。
普段は、多少ボケてはいるけれど、ほんとうは理知的でとても頼りになる人なのに。
他の考え事をしようにも、さっきのインパクトが強すぎて――あんなにしおらしい先輩なんて――
(襲いたくなっちゃうじゃない)
っとととと。物凄く不埒なことが脳裏によぎってしまった。
無し!無し!
頭を振ってすぐさま消去しようと試みる。さっき考えていたのはえーと………なんだっけ?
思い出せないってことは、大したことじゃないってことかしら、ね。
- 73 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:25:55 ID:f8uD9o0U
- それからぴーちゃんが出てきたのは1時間ぐらいしてからだった。
何かと時間のかかる女の子としてはそれぐらい普通といえば普通だけれど、
元からあまり必要としてないような彼女にしては珍しい。
羨ましい話だが、素地が素晴らしいせいであまり手の入れようが無いのだ。本人の自覚は無さそうだけれど。
そうそう、ぴーちゃんっていうのはわたくし内での彼女の愛称。
プロフェッサーらしくないところを簡潔に上手くそれでいてキュートに表現していると思うけどどうかしら?
ただのせーちゃんとは違うのだよせーちゃんとは。
「んー!さっぱりしたわ!ここの宿、湯加減だけは最高ねっ」
お風呂上りですっかり上気した頬が、さっきの更衣室の時の顔を私に思い出させ、ドキリとした。
そんな私のことには構いなく、椅子は私が既に座っているので、その傍のベッドに腰掛ける。
なんだかさっきの私の本への仕打ちをもう忘れたかのようなご機嫌ぶりに、ちょっとカチンときた。
「いつもよりなんだか長かったみたいですけど…もしかしてー、その、しちゃったですかあ?」
にひひとおじさん的な笑みを浮かべてみる。
恨みも溜まっていることだし、たまにはからかってやろう。
きっと、猛烈に否定したあげく、私に説教でも始めようとするに違いない。
どんなタイミングでするりと逃げてやろうかな?
「しちゃう・・・?何を?……うーん??」
その腹黒い思惑は、しかしすぐに回避されてしまった。
さっぱり見当が付かないといった表情のぴーちゃん。
やがては眉を寄せて人差し指をこめかみに当てて本気で考え始める始末。
ああもうっ。
こうなったら直球投げ込んでやる。
「あの、まさかですけど…。オナニー、知らないんです?」
ど真ん中ソウルストライク。
あまりに単純な私の問いかけぴーちゃん、目をぱちくりぱちくり――って?もしかして分かってない?
あらまあ。まさか、そのまさかの初耳だったとは…。
「えっ?知ってるわよ?もちろん!」
「………。」
あ、これって絶句っていうんだ。
今の話の流れで全く有りえない回答、大変ありがとうございました。
当の本人、さも当然。何故そんな当たり前のことを聞くの?――といった表情。
そ、そうよね、いくらそっちに疎そうに見えたって、それぐらい知ってるわよね。
ただ、お風呂→長すぎる→しちゃうと言って、それを連想しないほどそっち方面に疎かったというだけで…。
「確か正しくはこうだったわよね…」
え、正しく――って?
言葉の意味を測る間もなく、ぴーちゃんはとうとうと語り始めた…。
雄男兄(O Nan Ni)…。
古来よりアマツに伝わる、男子のみに許された神事を発祥とする格闘技。
その名前は、粉骨砕身も厭わぬ余りに猛々しいぶつかり合いに由来する。
ちなみに、現在における拳聖の温もりスキルは、この雄男兄を原型にするといわれる…。
「『緑と縁の地アマツ 民…書房刊』に記述が残されているわ。発刊元は傷付いていて判別できていないけど」
ズデデーン!
思わず椅子から転げ落ちそうになる…気がするぐらいにずっこけた。
いや実際は、ただただ呆気に取られているだけなのだけど。
しかしこの先輩ときたら、天然天然だとは思っていたけど。うーん、そうきたか。
「この構造を解明出来たら、これからの魔、もしくは神…との戦いにおいてきっと役に立つわね」
神妙な面持ちで話を続ける先輩。
こういうときにはぴーちゃんじゃなくて本当にプロフェッサーなのだなと改めて思う。
あくまでも学問に対する態度に限定されるけど。
「せーちゃん、一緒に研究する?温もりスキルはまだまだ謎が多いものね」
そんな世迷言ばかりの書籍の一説を信じて研究だなんて一体誰が…と思った矢先。閃いた!
ぼけぼけしているのに生意気にも教授たる地位を得ているこの友人をいじり倒してやる名案が。
早速からかいリベンジに移ります。
「こちらこそお願いしちゃっていいです?ちょっと一人じゃ挫折しそうだったところで…」
「あら、挫折なんて絶対にだめよ!最期までちゃーんとやり遂げないと研究者の名折れよ?」
しかも自ら伏線まで張ってくれるだなんて実にありがたい。
- 74 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:26:52 ID:f8uD9o0U
- 「まず私の見解から。知ってのとおりとは思いますけど共通確認として」
肉体を駆使するテコンキッドから分かれた拳聖・ソウルリンカーの最も大きな差異は何か。
一言で表すなら、「幽」と「霊」の違いと考えられる。
片や「幽」の世界に接続し、片や「霊」を憑依させ、力を操る。
と、これはお互いの共通見解なので一息に説明した。
その「幽」と「霊」を調べるにあたっての問題は…、
「問題は、テコンの修行を経ずに、この境地にどうやって辿り付くか、なんだけど」
先輩が割って入る。
もうっ。でしゃばりなんだから…。
まあ、彼女としてはその程度、聞くまでも無いんだろうけどね。
軽く折られた話の腰を持ち直し、考察を続ける。
「…コホン。そう、そのヒントは、テコンの属性とする「肉体」にあると思います」
一旦ここで言葉を止めて先輩の様子を伺う。
特に意見を挟んでくる様子も無く、理性の篭った目で続きを促してきた。
「肉体、それに宿る理性の殻を破った果てにある境地こそ、「幽」と「霊」の接続点」
理性は肉体について回る。
肉体の無いもの――例えば無形種族――に宿る理性は無い。
つまり、肉体の無いもの『幽・霊』にアクセスするには、理性を解き放つ必要がある。
テコンはその過酷な修行によってコントロールする術を会得し、次なるステップへと進むのだ。
「その方法が、肉体の鍛錬を通した極限への到達、というわけね」
私がそれに頷く。
さすが、専門以外のことでもよく知っている。
「でも私達にそれは出来ないわ。研究者であって求道者ではないのだもの」
想定内の答え。
そう、彼らにしか出来ないことが私達にも出来たら、職業なんて分ける必要は無いのだ。
「ええ、そうですね。でも…」
ここで少しもったいぶって、考える…演技をする。
せっかく一芝居うつのだから徹底的にやってやろう。
「でも、鍛錬とは違うもう一つの方法があって、それならその境地に辿り付けるかもしれない」
「だから、それが何なのか、と聞いてるの」
いくらか待たせた後の言葉には、先輩の期待する答えを全く含めなかった。
彼女は、こと学問については天然ぶりなど素振りも見せず実に厳格である。
そこに由来するプライドは自ずと高くなりがちなもの、
私が少し焦らすような回答をすると、期待通りに深く食いついてきた。
仕上げに、心底困り果てたと言わんばかりの表情と声音を作り、
「あとは仮説を実行するだけなんですけど…私一人じゃそれが難しくて。ハァ…」
ため息一閃。
とやれば、もはや彼女にこのトラップを回避する手段は無いわけで。
「ちょっとせーちゃん、もっと詳しく説明しなさい。私が一緒なんだもの、絶対解明するわよ!!」
ここに一匹の獲物が引っ掛かりました。
- 75 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:27:22 ID:f8uD9o0U
- さっき触れた雄男兄と対になると思われる伝説が発見されたのですけれど。
女尼慰(Onna ni i)
古来よりアマツに伝わる秘儀。
巫女がカミと交信する際、隔てた場所にて密かに執り行われたとされる。
巫女にカミが降りたためにその場所からは、巫女と、それと別のもう一つの声(カミ?)が聞こえたというが、
実際には近寄ることすら固く禁じられ、今となっては確認することができない…。
これは…明書房の本にあった記述です。多分同じ類だと思いますけど。
雄男兄と女尼慰、どちらも神事と深い関係にあることがわかりますね。
なるほどね。
この二つは、今に伝わる自慰、つまりオナニーの原型だったんじゃないかしら。
理性を解放する手段でもあったこの二つは、カミへの素朴な信仰が薄れるにつれ本来の目的を失ってしまって、
自己の性的欲求を自己のみによって晴らす今の形に至った、ということね。
それは正しいのですけれど、本質ではなく、一面に過ぎないと思います。
私が考えているのは、雄男兄と女尼慰は、元々一つのものだったということ。
敢えて分けて伝えることによって獣性を切り離し、神性を保とうとしたと考えられます。
つまり、古来における神性に触れるためには、その二つを合わせた行為を行う必要がある…。
二つを合わせた行為―って、もしかしてそれって…。
そう、そのとおりです先輩。
巫女が二人、密かな場所で体を合わせ、高みへと昇る…ってこと。
協力してくれますよね?って、答えはもう聞きましたね。じゃあそっちまで行きますね…。
え?
ええ!?ちょっと、せーちゃん??!!
また可愛らしく変化(へんげ)した先輩は、もはやただのぴーちゃんである。
私が椅子から離れ、歩み寄るにつれて大きくなるその戸惑う様は、実に愉快極まりない。
ベッドの傍まで寄ると緊張極まったのかピタリ固まってしまった。
いわばスネイクに睨まれたロッダフロッグといったところかしら?。
さてすっかり恐縮してしまった彼女の隣に座り、静かに手を重ねる…。
- 76 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:28:36 ID:f8uD9o0U
- 滑らかな肌に触れた瞬間ぴくりと震えても、はねのけず受け止めてくれたのはOKサイン。
ゆっくり、互いの吐息を感じるほどに顔を近づけて、視線の泳いだ瞳をじっと覗き込む。
戯れじゃない、本気なんだっていうアプローチ。や、ほんとは戯れなんだけど。
重ねた手の温もりと指先のほんの少しの冷たさとを混ぜあうように、握り、絡めていくと。
「あ、あの!」
不意に上がった声はうわずっていて、妖しい行為に待ったをかける。
急変した雰囲気を受け止めてもらうには少し落ち着いてもらったほうがいいかもしれない。
一旦動きを止めて言葉を待つ。
「でもあの、実際に試してみるにはまだ検証が足りないっていうか・・・!!」
…検証?一体何の?
今度はこちらが目をぱちくり。
実際に試すと自分で言ったわけだから、すること自体は理解しているはずだけれど。
検証―、実験―、あぁ、そういうことか。
「先輩。ちょっと言葉が足りないんじゃないです?そう、正確には…」
「儀式の再現をするために実際にオーガズムを迎える実験をするには、それをもたらす行為に対する検証が足りない」
「つまり。性的な快感を得られる部位を、実際にそのような段階に至るほど触れたことが無い…ってことですよね?」
言葉で小難しく誤魔化そうとしたぴーちゃんを、同じように言葉を使って追い詰めてやる。
そういうことには猛烈に初心なのだろう、既に赤くなっている頬にますます血が通う。
「意外です。女の子ならみんな知っていることなのに、ま・さ・か教授たる先輩が知らないなんて、ね?」
軽くプライドを刺激するとすぐムキになる彼女の悪い癖を、また利用させてもらうことにする。
顔と顔の距離は近いまま。あくまでもこの行為は続けるということを分かってもらう為のしるし。
「そ、それは当然、一人で触ってみたことぐらいあるわ。でもなんだかむずむずするだけで」
「ちょっと痛くなってきたし、こんなみじめで恥ずかしい行為なんてもう、それっきりだわ」
だから知らなくたって当然、と言わんばかりのちゃちな弁明。
本当のことなんだろうけれど、取って付けたような言い訳だってことは、泳いだ目を見れば分かる。
そもそも、これほど一生懸命に女らしく育った体を慰めてあげないだなんて、それこそ罪じゃないかしら。
「体で知ることだって、大事な知識じゃないです?先輩?」
「……」
尋ねても返事は無く、ふぃとそっぽを向いてしまった。
自慰行為を恥ずかしいものと避けてきたとはいえ、知るのを先送りにしてきた後ろめたさはあったのだろう。
これ以上苛めるのはかわいそうかな……?
いやいや。まだまだこれぐらいで長年の積もる恨みは晴れやしない。
「研究を手伝ってくれるお礼に、私も先輩のお手伝い、しますね」
絡めた手はそのままに、もう片方の5本の指先で、肩口から露わとなる柔肌を上へと伝う。
触れた一瞬だけびくりと震えた体はしかしすぐに畏まり、観念したように目が伏せられている。
そして口が少しだけ開いてなにやらぼそぼそと…。
「…きに…れば…ぃゎ―」
(好きにすればいいわ)
普通ならほとんど聞き取れないような力ない呟きは、
残念、全神経をぴーちゃんに集中している私には全て筒抜けでありました。
「それじゃお言葉に甘えて好きにしちゃいますからねー」
「―――っ!き、聞こえてたの!?」
投げやりな独り言は、自分を仕方なく納得させるための自己防衛手段として使われるが――、
これはもう完全に墓穴となってしまっている。
つまりは、私に何をされても文句は言わないと宣言したに等しい。
「これからすること全部受け止めてくださいね…」
- 77 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:29:59 ID:f8uD9o0U
- とは言っても、ぴーちゃんはかなりの奥手なので、少しずつ慣れていってもらうしかない。
されている本人としては、なされる事の全てが未知で恐いものなのだから。
まずはソフトにつ、つ、と腕を緩やかに登ってはふと折り返しをする――だけでぴくぴくと小刻みに揺れた。
――感度が良いならなおさら丁寧にしないといけない。
「綺麗なお肌で羨ましい…。何かいいもの使ってるんです?」
「べ、別に何も……っ」
「そーですかー。元々なんですねー。ちょっとずるいんじゃないですかあ」
やや丁寧にする気が失せた。
大胆に円を描くように、時に押し込んでは肉の感触を、時に引いては滑らかなその肌を、堪能する。
人に触ってもらえば腕だって意外と敏感になったりするもの。
不意の刺激で時折吸う息が止まったり、湿った吐息を漏らしたりしている……か、可愛いっ。
私は朱の差し始めたそのたおやかな腕を肌を掌と指とで存分に味わい、
彼女は初めて、他者の淫らな意志をその身で直に味わわされている。
なんとか堪えようとしているみたいだけれど… 無 駄 ね。
「みんなが知っていることを、まさかぴーちゃんだけが知らないままじゃないですよね??」
我慢するってことは、感じているってこと。
徐々にその肩を登る、肉体を興奮させようとするこのどうしようもなく性的な愛撫は、
それが誰にも触れさせたことの無い様々な箇所に近づかれる恐怖と、確信と、潜む好奇心を彼女に与えているはず。
今受けている感触が、避けようも無く全身を蝕むことになると気付かせながら、私はその過程をじっくり楽しむのだ。
肩の稜線をなぞるように狐の下に手を差し込み、細くか弱い首筋でつつぅ…とゆっくり5本の指を収束させると、
「………ぁっ」
絡めていた手がきゅ、と握られ、彼女はとうとう声を漏らした。
キッと刺激に耐えていた表情が切なく解かれた瞬間、なんていやらしい――と、思った。
きっと物凄いぞくぞくきちゃったんだろな。そう、私もすごいゾクゾクする。
もっともっと、してあげたい。
うなじ、みみたぶ、おとがい、ほっぺ、隈なく優しく執拗に、まだ、まだ、触るわ。
(それにしても、首が弱いから狐を巻いているからなのか、狐を巻いているから首が弱くなったのか、気になる所である)
「―――っ―――うぅんっ」
狐の毛皮の中で触手が蠢くやすぐさまさっきより大きな――それはもう嬌声とすらいえる――声が再び漏れた。
恥らってまた抑えようとしたって、一度穴の開いた盾はもうその役目を果たさない。
貫かれれば脆くなり、脆くなったそこから、更に容易く激しく貫かれる。
ほら、あえなく上がってしまう声の回数が増えてきて、艶は濃くなるばかり。
もう実験なんて建前を忘れてそのまま襲ってしまいそう……っ。
サキュバスの乗り移った魔手が、汚れなく豊かに育まれた胸へと矛先を変えたその時。
「――ひ、一人で検証するから、だ、大丈夫だから…っ」
まった2回目が入りました。
ちょっと焦りすぎたかしら――でも、頭では解っていても体が勝手に動いてしまうのを、どうやって止められようか?
深化する行為に慣れる間もなく次々と蹂躙されゆくぴーちゃんの、一度は受け入れた心と体は脆く、
私を押し退けようとするその力も声は、とても弱弱しくて…あぁ、いじめたくなる。
「それでも結局一人じゃ研究にならないですよ。だから今こうやって一緒に検証してるのに――私に恥かかせるんです?」
「そ……そゆ、わけじゃ、ないけど――っくぅ」
苦し紛れの逃げ口上だなんて、言えば言うほど自分を追い詰めちゃうのに。
あれこれとされすぎて、それも分からなくなるほど頭の回転が鈍っているってことね。
言いながらも決して手は止めず、鎖骨の薄く過敏な皮膚を伝いながら、丘をゆるゆると這い回り刺激を与え続ける。
腕や首ですら声を上げるほど悶えさせられたそれが今度は胸に与えられるという、いわばカウントダウンである。
「そもそも挫折は研究者の名折れって、さっき自分で言ってたじゃないですか」
「――そ、そうね。そうだったわ」
もうこれで確実に追い詰めたと確信した私は、絡めていた手を解いた。
これまでじっくり焦らして(私も焦れていて)下げたDEFに対して、2倍になったATKをお見舞いである。
「ほんとぴーちゃんは忘れやすいんだから……」
「そ、そんなこと無――っっっ!」
背後から両手を回し、量感溢れる二つの乳房を覆うように包みながら、その頂上を指の腹でさすり始める。
柔らかな肉をくるんだ服の内側でひっそりと、僅かに身を固くしてしまっていた恐がりなそれは、
見つかり触れられた刺激に敏感に反応したらしく、隠れていた布を押し上げみるみると固くせり出す。
あまりに臆病なこの子達、ねちねち絡んでやればそれだけでますます強張ってしまうだろう。
「んぅっ――ぁっ、あるかも、しれない、わね」
…ん?
シナリオどおりに進んでいたはずの展開としては、想定外の言葉が飛び出した。
興味を惹かれ思わず手を止め、言葉の続きを待つ。
「はぁっ…上手く出来なかったからといって、恥ずかしい行為として見ないことにして、忘れたってことは、
今思えば挫折だったのかも――ううん、挫折、ね」
呼吸の整わないままでも喋ろうとする――意志。
「で、でも、途中で挫折しちゃうのは良くない・・・わよ、ね?」
一息ついて――
「私も、貴女も」
――あぁ、なんということか。
ぴーちゃんは、ただ堕とそうとしていた私と違って――研究に困るという私のことも、考えていてくれた。
一緒に腰掛けていたベッドにぽふと横たわると、私に対して自分を守るようにそっぽを向いていた脚を、おもむろに……。
「私はどうすれば分からないから……せーちゃんの好きにして―――ください」
私の目に入ってきたのは、魅惑的な太もものその間、淫靡なそこを一枚はらりと覆う前掛けと、
その格好は猛烈に恥ずかしいに違いない――儚く目を伏せ図らず艶美に昇華した吐息の、ぴーちゃん。
彼女は、私に教えてもらう立場だってことを、言葉と体とで示してくれたのだ。
こんなに理不尽な目に遭っているのに(私のせいだが)、健気で律儀で…。
そんな娘を、私は、どのようにして啼かせてやっても、いい――。
そう 理解するや 私は 頭に 血が 昇っ――――
- 78 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:34:34 ID:f8uD9o0U
- 覚醒すると、目を閉じ眠っているぴーちゃんの顔が視界の全てだった。
同時、寝床とは異なる触感と温かさが直接全身に密着していることに気付く。
布団に包まれてベッドに二人、寄り添ってお互いをかき抱き、足を絡め合って……。
目の前の彼女の柔らかな寝息が胸元に当たっていることに気付くと、
この状況に至るまでに長々と交わしていた淫靡な行為の記憶が蘇るのと相まって、
卒倒するかと思うぐらい再び血流が上昇してしまう。
落ち着け、落ち着けっ。
そして事の顛末を思い出した――。
彼女を起こさないように裸で深く抱き合ったその姿勢を維持しながらそれを想起するのは、かなりの精神的苦行であった。
もしかしたら私は悟りを開けるかもしれない。
つまりはえーと……そう、二人で研究したのであって、それで何が得られたかってことよね。
からかう――結果的には襲ってしまったが――建前を立ててしまった以上、
ちゃんとその答えを用意しておかなければならない。
体を合わせて二人、心も通じ合った先に見えたそれはきっと…。
胸の奥に芽生えている暖かさを噛みしめる。
ありふれているからこそ、そこに真理があるのかもしれないわね。
これから二人で一歩ずつおそるおそる確認しながら進んでいこう…。
そこで思考を止め、目の前の大事なものをきゅっと抱き締めると、反応するように小さな唇はごく小さくつぶやく。
私は全神経を彼女に集中しているので当然その言葉を聴き取ることが出来る。
「せ…ちゃん……す…」
き。
- 79 名前:3スレの42 投稿日:2009/01/27(火) 10:41:34 ID:f8uD9o0U
- ありがとうございました。
妄想を提供してくださった絵師様、百合の良さを教えてくださった文神様、
そして読んで頂いた皆様に感謝申し上げます。
寸止めなところは差分対応したいなーと思ってます。
あ、セージ娘の外見については想像にお任せします(><
- 80 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/27(火) 21:05:46 ID:Y8liCuj6
- 女尼慰に飲んでた物吹いたw
エロシーンの書き方と持って行き方センスありますね
自分で書こうとしても(煩悩が先走って)こんな風に書けないので参考にします
- 81 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/27(火) 21:19:07 ID:Cw.O8rlU
- 最後まで一気に読ませていただきました
丁寧な描写に読んでるこちらがどきどきしっぱなしでしたとも!
差分は期待してお待ちしておりますw
- 82 名前:3-42(3スレの42 投稿日:2009/01/30(金) 23:41:17 ID:m6DrCvM.
- >>80
煩悩を描こうとするあまり、どこかおろそかになっちゃいますよね。
今回は表現をここまでと決めていたのでその分細かく出来ましたけど、差分ではどうなるやら。
女尼慰付近で楽しんでいただけたなら筆者冥利に尽きます!
>>81
長々と馬鹿話の続いた上に肝心の所は18禁じゃないSSを読了してくださりまして有難いと共に申し訳無いorz
期待に沿えるよう差分は頑張ってみます。
差分といいつつも全部書き下ろすのでもうしばらくお待ちくださいませorz
- 83 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/10(火) 21:17:29 ID:qceUL5wM
- 好みの文体だなーと思って3スレを見返してみると…
あのケミ・ハイプリ姉妹の作者様でしたか!
公開当時に楽しく読ませていただいたのを、今でも覚えています。
前作も今作も、内心の描写が非常に細かいのが個人的に萌えポイントですw
差分も期待しておりますー
- 84 名前:3-42&; 投稿日:2009/02/28(土) 22:36:23 ID:ap6TEtfo
- 2月中に投下する予定でしたが…。
お話を考えている間に自分でも教授娘が欲しくなってついセージを作っ…ごほごほ。
そんなこんなしている内に想像も広がり、ちょっとした差分で収まりきらなくなりました。
いつ出来上がるかはわかりませんが、必ず完成させます。
>>83
1行1行がなんとも嬉しいお言葉(><
がんばりますっ!
- 85 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/15(水) 07:18:57 ID:XEMl4xF.
- ageときますね
- 86 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/05/24(日) 21:11:44 ID:DJEeeBVY
- 誰も居ないな
- 87 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/05/29(金) 21:32:02 ID:BZX9Kthk
- RO自体が過疎ってますからなぁ・・・
- 88 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/01(月) 13:49:14 ID:y5SXhh1Y
- 書いてみたいが、気恥ずかしい。
- 89 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/01(月) 22:02:00 ID:kZwm6Dh2
- よし書いてみよう。皆応援を頼む。
- 90 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/01(月) 22:35:05 ID:t8ASLTRA
- がんばれ!がんばれ!
- 91 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/02(火) 00:15:58 ID:xiOU7jmY
- アサシンXアサクロ予定だけど、なんか希望ある?
てか結構難しいね。つまんなくても怒らないでくれよ。言い訳すると初めてなんだ。
- 92 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/02(火) 00:28:36 ID:VFuik.9.
- 希望…そのカップリングなら、アサシン攻めがいいな、ってその表記だともうそうなのかな
後は…無邪気に先輩に甘える感じに見せかけて色々触りまくって、気がついた時には押し倒されてた、とか…ごめん、妄想が長すぎた
- 93 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/04(木) 01:12:32 ID:ysg8yW82
- アサシンが冒険者として認知されるようになってから随分経つ。
暗殺者、盗賊と陰口を叩かれていたアサシンも、今は欠くべからざる冒険者の一翼として世間にその名を連ねていた。単独行動に秀でたアサシンは斥候として、またその名の通りの暗殺者として極めて優秀だったのである。嘗て人間相手に振るわれた恐るべき凶刃は、モンスターを相手にしても鈍ることはなく易々と敵を貫き、世界の平和に貢献してきていた。影の存在だった過去は遠くへ消え去り、今や市井にもアサシンが、そしてアサシンを目指す人間は大勢いる。彼ら、そして彼女らは非合法の存在であることをやめたのだ。
一部の例外を除いては。
闇夜に閃光が乱舞する。目で追うことができる限界の速度で動く二つの閃光は跳び、奔り、消え、そして現れてを繰り返しながら衝突を繰り返す。衝突の度にきん、という金属がぶつかる硬い音が響き、また閃光は互いに離れる。
「C隊、前へ」
閃光、否、閃光にも似た速度で疾走し、もう片方の閃光に対してカタールを振るうアサシンは歯噛みしながら部下に指示を出した。
「噂以上の腕前だ。だが頭は悪い。包囲できるぞ」
それを受けて闇夜に新たなアサシンが現れ、音もなく四方に散る。開けた場所に『彼女』を誘導し、一斉に包囲して捕らえるか、殺すか。今のところ全ては上手く行っている。だというのに追い詰める側の彼は苛立っていた。
(完全に遊ばれている)
実のところ衝突の瞬間、本来ならば彼はもう何度殺されたかわからない。彼とて熟練のアサシン、レベルは90を超えている。だというのに彼は完全に圧倒されていた。凌ぐのがやっとというレベルではない。虚を衝かれて首にカタールを当てられた。体勢を崩した瞬間に心臓の位置に刃先を突きつけられた。何気なく差し出された脚に引っかかって転びそうになった。そして、その全てが寸止めで終わった。ゆえに彼はまだ生きている。
『くすくす、くすくす』
衝突、轟音。同時に聞こえてくる甘い声。酒場で聞けばさぞ魅惑的だったろう。だがこの場では彼の怒りを掻き立てるものでしかない。いつの間にか背後に回っていた敵は、驚いて振り向いた彼に向かって投げキスをしてみせた。艶やかな朱に、思わずどきりとする。
「……っ! 各隊配置についたな!?」
振り払うように怒鳴る。ついに噴水広場に追い詰めた。優秀な部下たちは四方についているはず。後は一斉にかかるだけだ。
「よし、かか……っ!?」
号令をかけようとした瞬間、眩い光が辺りを覆いつくした。闇から光への急速な転換に目がついていかず、号令が中断される。部下たちの気配を探れば、こちらもかなり混乱していた。
「落ち着け! 奴の手に乗るな! 冷静になればすぐに目は慣れる、なんとしても奴を……」
「いっつ、しょーたいむ☆」
余りにも場違いな声と共に、更なる光が溢れる。プロンテラの市壁から、民家、街灯に至るまでの照明が一斉に点灯し、真夜中のプロンテラに時ならぬ明るさを出現させた。そしてその中心、一際明るい光の舞う噴水広場に、ソレはいた。
大胆にV字にカットされた衣装からのぞく肉感的な肢体、すらりと伸びた手足、豊かな胸を強調するような衣装。金色に輝く長い髪に白い肌。そしてそれらとは余りにも不釣合いな、カタール。影の世界に身をおくべきものながら艶やかなその身体は今、総身に光を浴び、無邪気に微笑んで、馬鹿なことを言っていた。
「怪盗アサシン、ファル参上っ☆ミ」
アサシンクロスの教育
ぼろぞうきん。
プロンテラの王城を守護するアサシンたちは今、そんな呼び名で呼ばれていた。それもそのはず、彼らのうちでまともに歩けるものは一人としておらず、全員が包帯塗れのミイラ男と化して詰め所でうんうんと唸っているのだから。
いや、ぼろぞうきんと呼ばれるのはそのためだけではない。寧ろ理由としてはこちらのほうが大きかった。即ち彼らは任務に完全に失敗したのだ。
「くそっ! くそっ! くそっ! くそっ!」
だんだんとテーブルを叩き、悔しさの余りに包帯の下の顔を真っ赤にしているのはどこからどうみてもピラミッドダンジョンのマミー、ではなく、王城を護衛するアサシンたちを束ねる隊長、だったノービスである。彼は非常にわかりやすい形で責任を取らされていた。即ち彼の視線の先、窓から見えるプロンテラ王城にでかでかとされた落書きの主のために。
『王家の宝物、頂戴しました』
出てくる世界を間違えたのではないかと思うほどに場違いな内容の落書きは、どうやって描いたのかプロンテラ王城の正面に見事な色使いで描かれ、朝日に燦然と輝いている。それは彼らの敗北の証であった。盗まれた宝物は『怪盗アサシン』の興味を引かなかったらしく、バラバラに寸断された挙句に市内中にばら撒かれており、お陰でやんごとなき方々の同人誌の趣味が市井に知れ渡り、王家の威信は大いに衰えた。
「な、何が怪盗アサシンだっ! お陰で俺たちアサシンのイメージはがた落ちだ!」
「きみはもうノービスでしょ?」
横から無遠慮に心臓を抉った言葉に、包帯塗れのノービスは身悶えして苦しんだ。
「予告状まで貰って、名誉挽回のために水も漏らさぬ警備をしておいて、城の一番深いところまで侵入された挙句、仕掛けた罠は全部解除され、挙句に街中が注目する中で大立ち回りを演じた結果がこれじゃ、確かに無能のそしりは免れないと思うよ。ぼくも」
「セリアか……何しにここにきた」
現れたのはやはりアサシン。しかし女だ。昨日街中を荒らしまわったアサシンクロス程ではないが、その衣装はかなり際どい。動きやすいよう肌に密着したスーツは妖艶さを強調し、むき出しの腿は目を惹きつける。流れるような銀髪から覗く瞳はガーネットのようだ。
「きみたちを笑いに。でもこれは笑い事じゃないねぇ」
軽蔑と憐憫の入り混じった視線を周囲で唸る元アサシン達に向けると、セリアはテーブルに投げ出されたMNNを手に取った。そこには得意げにカメラに向かってVサインをするファルが大見出しで載っていた。
「天才アサシンクロス・ファルね」
天才。
今や怪盗アサシンを称するファルはそう呼ばれている。シーフの頃から有名だった。1を聞いて10を知るどころの騒ぎではない。何も学んでいないのに、彼女はおよそ必要なことはなんでもできた。彼女はレベル1の頃から恐るべき才能を発揮する天才の中の天才だった。
天才は学ぶことが少ない。早くに頂点まで上り詰めたファルはあっという間に退屈した。彼女とて一人の人間である以上、冷静に見ればその力など高が知れたもののはずだが、苦労知らずで頂上まで駆け上がったファルは慢心した。たちの悪いことに、それを矯正できる人間もいなかった。
結果、これである。有り余る才能を普通に使うことに嫌気がさしたファルは、己の才能で世界をからかうだけからかってやろうと考えた。わざと際どい衣装に身を包み、衆目が監視する中、堂々と下らないものを盗み、捨て、立ちふさがる物はその必要がなくとも当たって倒す。こうして今まで数多の権威ある存在が彼女一人のために大きくその威信を喪失していた。
「でも、そろそろお仕置きが必要だね」
高く飛びすぎた存在は、太陽によって羽をもぎ取られる。それをそろそろ誰かが教えてあげなければ、とセリアは呟く。
「できるのか、平凡なアサシンのお前に。奴は本物の天才だぞ。50人以上いたアサシンが3分で全滅したのだ」
「なんというピクミン。流石に呆れざるを得ないよ、それは」
周囲の元アサシン達は更にうんうんと唸った。
「ま、見ててよ。ぼくに秘策ありだよ。それに……」
写真(スクリーンショット)に写る『天才アサシン』の姿に、セリアはぽう、と頬を染め、唇を舐める。その仕草は酷く妖しかった。
(この子、とても好みだよ)
- 94 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/04(木) 01:21:24 ID:ysg8yW82
- うおう、読みづらい……改行すべきだったか。ワードで書いてるもんで気付かなかった。
まだ完成してないけど、これがOP。この後エロい方に展開しますので、よければお付き合いの程お願いします。
- 95 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/04(木) 07:59:05 ID:lWLudGOQ
- わっふるわっふる
- 96 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 01:53:16 ID:/rXJNrfc
- 「あーあ、退屈退屈―」
隠れ家で一人、くだんの天才アサシンことファルは一人腐っていた。
ベッドで寝そべる彼女の周囲にはうず高く積まれたがらくたの山。
中には黄金の宝杖や銀の短剣など、がらくたとは言えないものも混じっていたが、
いずれもがらくた類と一緒くたに扱われてしまっては宝物としての威厳も失せてしまう他なかった。
「ダンジョンもボスも怪盗ごっこもつまんなーい」
がらくたは彼女の戦果だ。モンスターから、或いは遺跡から、
或いは人から正々堂々と奪い取ったり盗み出したりしたものである。
中には冒険者達が血眼で捜し求めるようなものもあるし、
国家機関までもが必死で追い求めるものとてあるが、
彼女の前には一律全てがらくたである。どれほど価値があろうと、
手を伸ばせばすぐに手に入るようなものに価値など感じられない。と彼女は常々ぼやいている。
(世界は酷く甘くて狭くて、『怪盗ごっこ』なんて馬鹿げたことをして舐めてみても通る。
でもわたしの心は満たされないまま……)
MNNに目を通す。華麗に夜を舞う自分の姿に多くの人たちが幻惑されていた。
子供っぽすぎるやり方で世間をからかってみれば面白いかもと思って始めた『怪盗アサシン』だが、
実際にやっていることはいつもと大して変わらない上、楽しむのは寧ろ世間であって自分ではなかった。
(つまんない。怪盗も廃業しようかな)
何でもいい。自分の心を誰か、震えさせて。ファルは大の字になって寝そべりながら、そんなことを考えた。
(産まれたときからずっと、なんの失敗もしないって、実は不幸かも……)
贅沢な悩みなのは知っている。しかしこのまま何の感動も喜びもなく人生を終えるのかと思うと、
酷く面倒になる。ここが人生の頂点だというなら、誰かに代わってあげたかった。
「あーもう、誰かわたしを満足させてよーっ!」
「いいよ? 代償は案外高くつくかも、だけどね?」
突如として響いた声に対するファルの反応は早かった。必要なことしかしなかったのだ。
風を切り裂いて4本のナイフが真っ直ぐ何もない壁に向かう。
壁に赤錆が目立つ刃が立つか、と思われた瞬間、壁が突如として膨らんで一枚の布に変化し、そのままナイフを振り払う。
「あぶなっ、ベノムナイフじゃないか。かすり傷でもすぐに膿んじゃう特別製。そんなの常備してるの?」
壁に化けた布の後ろから現れたのはアサシン。セリアである。
喋りつつも彼女はカタールを構え、ファルに相対する。瞬時の油断も許されない。ファルは既に戦闘態勢で突っ込んできているのだ。
ぎん、と金属音、カタール同士がぶつかり合う。
狭い室内ゆえにアサシンらしい機動性を活かした戦いは望むべくもなく、
そのまま鍔迫り合いになる。ぎぎぎ、と金属が擦れる音が響くことしばし、
セリアは脂汗を早くも浮かべていた。
(冗談じゃない。なんて馬鹿力)
完全に不意をついたにも関わらずノータイムでこちらの位置を見極め、
ナイフを放つ眼力といい、それを牽制に突っ込んできて逃げる余地をなくす判断力といい、規格外だ。
その上この馬鹿力はなるほど、天才と称されるのも頷ける。
対照的にファルは汗ひとつ掻いていない。
体勢を崩そうとするセリアのありとあらゆる企みを巧みに力加減することで挫折させ、
ますます追い込むだけである。
「確かに強いけど、それほどじゃ、ない」
ぎりぎりと押さえ込みながら、ファルが言う。
「穏形もすぐに見破れた。わたしに匹敵するほどのアサシンじゃないのに……
なんであの瞬間まで気づかなかったの?」
「さあ、なんでだろうね?」
その間にも攻防は続けられる。しかし優劣は今や明らかだ。
ファルが上から押し倒すようにしているのに対し、
セリアは両手を交差させてやっと支えているだけである。
「不意をつけばいけるかと思ったけど……! これは、奥の手を使わざるを得ないかな……?」
「そんな暇ないわ」
「どうかな? 甘く見ていると足元をすくわれるよ」
ファルがまさにセリアを床に叩きつけようとした瞬間。
「……え?」
セリアの姿が掻き消えた。支えを失ったファルは逆に床に激しく叩きつけられる。
「っ……!? テレポート!? 室内なのに!」
この相手は何かおかしい、とファルは考えた。最初に気付かなかったのもそうだし、
今のテレポートもかなり無理がある。魔力の高まりすら感じなかったのだ。
一旦引くべきだろうか、とも考えるがプライドがそれを邪魔する。
それに、誰にも知られていないはずの隠れ家にすら潜入されていたのだから、逃げても無駄とも思える。
(ここで決着をつけるしか)
カタールを構えなおし、気配を探ろうとした、その時。
「……っ!? 身体が、動かない!?」
いつもなら羽のように動く手足が、突然鉛よりも重くファルをその場に縫いとめた。
「ふう、あのままやられちゃうかと思ったけど、間一髪だったかな」
「こ、このっ」
全力を込めるが、手足はぴくりとも動かない。
カタールを構え、今正に突進しようとする構えのまま、ファルは動きを封じられた。
目を凝らしてみれば、手足には細い銀糸が巻き付いており、ぴんと張った糸のその先にはセリアがいた。
「マリオネットコントロール!? 違う……こんな魔法聞いたこと……」
「すぐにわかるよ、ほらっ」
セリアが指を軽く曲げると、ファルの右腕が主の意思によらずに動き、
カタールを取り落とす。更に指が曲がり、左手からもカタールが落とされた。
「よっ……と」
そのまま指を動かし、糸を操る。ファルは操り人形のようにその場で踊った。
「な、なにこれっ! や、やめなさい!」
「止めたらぼくの立場も命も危ないし、もう観念してもらうしかないかな」
ファルが動かせるのは僅かに首から上だけだ。ひょっとしたら心臓だって止められるのではないだろうか。
そう思うと恐怖がこみ上げてくる。
(こんなことって……なんでアサシンがこんなの……まさか)
身動きが取れないだけでなく、思うが侭に操られる。その瞬間、ファルは自分が何をされたのか理解した。
「アカウントハッキング……」
「ご名答」
ファルは戦慄した。アカウントハッキングは重犯罪という言葉すら生ぬるい、
最悪の犯罪だ。これに比べればファルのしたことなど児戯に等しいだろう。
だがそれだけに効果は恐ろく強力だ。当人や周囲が何をしようと、身体の自由が完全に奪われ、
場合によっては思考すらも奪われる。事実上かかった時点で終わりの、最悪の業なのだ。
「くっ、何よ。アンタのほうがよっぽど犯罪者じゃないっ」
「きみを捕らえようと言うんだから、これぐらいの用心は許して欲しいかな。
もっとも、少しヒヤリとさせられたからね、お礼はさせてもらうよ」
お礼という言葉と共にセリアは唇の端を吊り上げる。
指が軽く動くとファルの右腕が動き、左腕が下がる。
「な、や、やめなさい! 後で酷いわよ!」
「その格好で言われても、説得力ないよ? ほら、ぼくを楽しませて」
- 97 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 01:53:52 ID:/rXJNrfc
- 右手の親指と一指し指が胸に迫り、衣装の上から乳首を摘み上げる。
左手は大胆に食い込んだ秘所へと伸び、軽くそこを擦りあげた。
予想外の行動にファルは目を白黒させたがそれもつかの間、
乳首に激しい痛みが走ったのだ。
「あぐっ、くうっ!」
「あら、力加減間違えちゃったかな、ごめんね」
謝りつつもセリアは指を止めない。いや、そもそも本気で謝ってなどいない。
彼女は目の前で悲鳴をあげながら自慰をさせられているファルをうっとりと眺めながら、
艶然と微笑み、両手を動かすのを止めない。
「な……っ! なんで、こんなっ! へ、変態っ! すぐにやめなさ……あぅっ!」
何を言っても指は止まらない。今や掌全体で衣装から半ば溢れる豊かな胸を愛撫し、
乳首を摘んで擦り、股間を幾度も幾度も擦り上げる。
銀糸に囚われた天才アサシンは自らを陥れた敵の目の前で自慰を続けた。
全身をくねらせ、露出した肌を真っ赤に染めながら悲鳴をあげ、
自慰を続ける彼女の姿は、とてもいやらしく、美しかった。
「あははっ、かーわいい。それにとっても綺麗だよ」
「う、うるさいっ、止めなさいよ、このっ……変態っ!」
言葉で微かな抵抗を繰り返すファル。だがセリアは一向にこたえた様子はない。
そもそもその気になれば口を閉ざす事だってできるだろうにそうしないのは、
悲鳴や苦し紛れの悪口も楽しみの一つと考えているからだろう。
それを知っていてもファルには他に打つ手がなく、経験したことのない屈辱に彼女は震えるのだった。
「少し飾りも追加してあげる。胸を出して」
「やっ、やめてっ! お願い」
哀願こそセリアが最も聞きたいものだと知っていても、ファルは哀願せずにはいられなかった。だが、
「だーめ♪」
セリアがそれを聞くはずもなかった。指が翻り、ファルは密着したスーツの胸部分をずらし、
豊かな両胸を露にする。恥ずかしさの余りに顔が真っ赤になり、このまま死んでしまいたいとすら思ったが、
相手に身体を操られている身ではそれも叶わなかった。
「綺麗な胸だね。ふふっ」
「うるさいっ、見るなばかぁ」
セリアはそのまま暫く動きを止めさせ、じろじろとファルを観察する。
視線で犯されるようないやらしい目にファルは更に屈辱を覚えた。
本来なら負けるはずがない格下の相手というのも最悪だった。
「それじゃ、もっと綺麗にしてあげるね」
セリアが腕を大きく振ると、新たな銀糸がファルに襲い掛かる。
命を持った蛇の如く襲い掛かる二本の糸は二本ともファルの両乳首に巻きつき、強く締め上げた。
「あぐっ! き、きついぃっ」
「そのうちよくなるよ。ぼくも手伝ってあげる」
セリアの指が複雑に舞い、そのたびにマリオネットとなったファルが悶える。
両乳首はぴんと張った銀糸によって締め付けられた上引っ張られ、
片方の胸は執拗に自分の手によって責められる。
そして秘所を擦る指の動きはさらに激しさを増し、指が熱を持つほどだ。
ファルの吐息はいつしか荒くなり、声にも甘いものが混じり出した。
「やっ、こんな、ことでっ……あっ、やぁぁ……」
指が擦るのを止めて軽く敏感なところをスーツ越しに突いた時、ファルは意識を手放した。
「あはは、イっちゃったかな。次はもっと可愛がってあげる」
だらん、と力なく立ち尽くすファルの前で、セリアはウィンクをした。
「ぼくのおもちゃさん」
ファルは彼女の操り人形になったのだ。
- 98 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 01:54:55 ID:/rXJNrfc
- 以上。
不評ならこの場で打ち切りますが、
好評ならこの後アサシンさんがアサクロさんを自宅にお持ち帰りします。
- 99 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 14:05:51 ID:oQI0VSDo
- お疲れ様ー
もっと書いてくれるともっともっと嬉しいぞ!
- 100 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 20:02:57 ID:wwjZbZoo
- 読ませていただきましたー
お持ち帰り!是非お持ち帰りを・・・!(*´Д`)ハァハァ
心待ちにしておりまーす
- 101 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 00:33:51 ID:TlErA.Rs
- ぴちゃん、という水音でファルは目を覚ました。
気がつけば薄暗い部屋に連れ込まれている。身体を縛る糸は既に外されているようだが。
「くっ……やっぱり、動けない……」
ぐい、と手足に拘束感。ファルは敗れた時のまま、
両胸をむき出しにした状態で大の字に括られていた。
縄抜けしようにも相手もアサシン、そこは心得ているらしくどうやっても外せそうにない。
「でも、ここを抜け出せれば……次は負けないんだから」
銀糸は奇襲だったからこそかかったものの、二度は通用しない。
上手くここを脱出できれば、相手にこれ以上の隠しだまがなければ勝つ自信はあった。
なんとかして隙をうかがわなくては、とファルは己に言い聞かせる。
「おや、お目覚めかな。お姫様」
がちゃり、と耳障りな音を立てて扉が開くと、
嘲弄するような言葉と共にセリアが入ってきた。
ファルを見つめるセリアの目は相変わらず熱っぽく、ひどく艶かしい。
「な、なによ、お姫様って。馬鹿にしてるの?」
「囚われの姫君、っていうシチュエーション、知らないかな? ぼくは好きだけど」
言いながらセリアはファルにゆっくりと近づく。ファルは思わず身を縮めた。
「悪者に囚われたお姫様が、危機に陥っちゃうっていうの。ほら、この部屋なんかそれっぽいでしょ?」
暗さに目が慣れてくるにつれ、周囲の景色がわかるようになる。
ファルが寝かされているのはX字をした歪なベッド、
壁に立てかけてあるのは鉄の輪と鞭、視界の端には木馬らしきものも見えた。
拷問部屋。自然とそんな言葉が浮かび、ファルは震え上がる。
「大体は悪者に何かされる前に正義のヒーローが助けにくるんだけど……ここには来ないよ?」
「いやっ、やめっ、やめっ……はぅ……っ」
悲鳴の後半はファルが自分でも驚くほどの甘い声になった。
セリアがお腹から胸までをそっと撫でたのだ。
「いい声……ゾクゾクしちゃうね。それに可愛い顔、キスしちゃおうかな?」
褒めつつ無理矢理唇を奪う。パニックに陥っていたファルは反撃できない。
濡れた唇が重ねられ、同時に胸を優しく撫でられる。
噛み付いてやる、と思ったのも束の間、柔らかな唇の感触と、柔肌を撫でる冷たい手に思考が蕩ける。
そこへ秘所への緩い刺激が混ざれば、ファルの身体は思考のコントロールを離れ、ただ甘い唇に身を任せた。
「あ……くぅ……や、やめ……はぅ」
「ふふ、説得力ないね」
「うぅ……」
頬を朱に染め、セリアの唇を物欲しげに見るファル。理性は残っている。
だが、目の前の唇はとても魅惑的に映った。
「ふふ、仕方ないよね。きみは拘束されてて身動きとれないんだし、
こんなことされたらおかしくなっちゃうのも仕方ないよ」
言いつつ、またキス。遠めには人工呼吸を施しているようだが、
実際にはキスは熱っぽく、そして長く。
セリアの両手は触れるか触れないかの境目でファルの胸や腹や腿を愛撫しており、
指先が掠る度にファルは甘い声を室内に響かせるのだった。
(ん……、だめ、流されちゃ……でも、動けないんだから……今は身を任せて、後で隙を……)
自分では冷静なつもりのファルは心理的な陥穽に嵌っている。
セリアが用意した『動けないのだからしょうがない』という落とし穴に逃げ込み、
今の状況を拒絶するのではなく受け入れてしまったのだ。
その結果は自らの身体にすぐに跳ね返り、
触れるか触れないかの微妙な愛撫に全身は火照り、
強制的に行わされた自慰と違って、
二人きりの密室で甘い言葉を交えてなされる行為に不覚にも心はときめき、
縛られたまま行われる同性どうしのキスという倒錯的な行為にファルは耽っていくのだった。
- 102 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 00:36:06 ID:TlErA.Rs
- どれだけキスが続いたろう。1分かもしれないし、1時間かもしれない。
思考能力の低下したファルにはとても短く、だが長く感じた。
セリアは口内にまで舌を送り込み、舌と舌を重ねあい、唾液を送り込んだ。
その間にも微妙な力加減の愛撫は続いており、
全身を性感帯のように仕立て上げられたファルには、
僅かな動きで生じる衣ずれでさえ身体を切なくさせるほどたまらなく、
キスの切れ間には熱い吐息と共に聞くものを蕩かすような喘ぎ声をあげた。
「ふふ、えっちな顔」
キスが終わる。ぼう……とした表情のままファルは2人の唇からかかる銀の橋を見つめ続けていた。
「こっちの味見も、しちゃおうかな?」
きゅう、と強く秘所が締め付けられる。セリアがスーツを思い切り引っ張ったのだ。
ただでさえ強い食い込みが激しくなり、ファルは意識を手放しそうになる。
「ね、していい?」
しようと思えばすぐできるだろうに、セリアはわざとファルの耳元でそう囁く。
手はそのままぐいぐいとスーツを食い込ませて刺激し続けていた。
セリアの指が上下に動くたびに甘い声が部屋に響き、
やがてクチュクチュという水音がするようになる。
ファルの理性は欠けていくパズルのように崩壊していった。
「あぐ、うぅ……やめてぇ……」
『やめて』が言えたのは奇跡に近かった。言葉とは裏腹に身体は新たな刺激を求め、
縛られたまま艶かしく動き、食い込むスーツには大きな染みが広がっている。
全身に汗が輝き、光を反射してきらきらと輝くその様は美しかった。
「あはっ、意思が強いんだね」
ささやかな抵抗は、しかしセリアにとっては嗜虐心を満足させる材料に過ぎない。
「じゃあ、強情な子にはご褒美あげちゃおうかな」
セリアは近くの引き出しから羽箒を取り出すと、
身を捩って身体中を走りぬける快楽と戦うファルの乳首に近づけ、そっと撫でる。
「ひんッ!?」
たちまち電流のような感覚がファルを駆け抜けた。
「くすくす、汗いっぱいかいちゃったからね、吸い取ってあげる」
胸先をくすぐる羽箒。胸だけではない、腕、首、腋、腿に至るまでセリアは羽先で時に一度だけ優しく、
時に丹念に何度も、時には羽全体で撫で上げる。優しくも激しい刺激にファルは甲高い悲鳴をあげた。
「なんか、身体から出る液は今、全部出てたりして?」
そんなことを言いながら、セリアはファルの身体に口付け、流れる汗を丹念に舌で舐め取る。
羞恥と柔らかな舌が肌をすべる感触、
そして同性が自分の身体を舐めて汗を飲んでいるという倒錯的な興奮にファルの理性は完全に崩壊した。
「舐めてっ、お願い、舐めてくださいっ!」
「ふふ、よくできました」
そう言うとセリアはX字のベッドに拘束されたファルの両脚の間に身体を入れ、
限界まで食い込んで肌と殆ど一体化したそこをまじまじと見つめた。
「あは、凄いことになってる。楽しんでくれたみたいで嬉しいな」
ファルにはまともな返答ができない。ただ喘ぐだけだ。代わりに、
欲しいと身体が泣き叫んでいる。
「いいよ、キスしたげる」
セリアがキスをする。その光景は倒錯的ながら美しかった。
「あぁーっ!」
セリアが唇で浮き出たクリを刺激する。そのまま舌でスーツ越しに舐めあげられると、ファルは気が狂うほどに悶えた。
「きみの、美味しいよ」
自らの行為にセリアもまた昂ぶる。ぽたぽたと地面にファルの液が落下し、狭い室内に淫臭が立ち込める。
ファルが身を捩るたびに汗が飛び散り、セリアが舐めるたびに愛液が落ちた。
「このまま放置するのも楽しそうだけど、可哀相だし、してあげるね」
唾液と愛液と汗と、或いは小便まで混ざっているかもしれないファルの股間を何度も何度も舐めながら、
セリアは楽しげに囁く。そして。
「んぅぅぅぅっ!」
部屋中に高い声を響かせながら、ファルは激しく達した。
「くすくす、いっちゃったかな?」
ファルの体液に塗れたセリアは妖艶に微笑む。ファルは答えることができない。
疲労と快感で意識を手放している。
「あーあ、べとべと。ふふっ、次はSMごっこでもして、お仕置きしちゃおうかな」
- 103 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 00:37:00 ID:TlErA.Rs
- 投下終了です。希望があれば続き書きます。
不評なら影武者を立てて身を隠します。
- 104 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 16:22:58 ID:1BmDvsoA
- アサシン物って随分久しぶりに見たなぁ。
やはりプリやナイト等とは違った心理描写等になって面白いね。
何はともあれ執筆お疲れ様です。
できれば続き読みたいですぉ!
- 105 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 22:49:11 ID:mEy706BY
- も、もうちょっとだけ長くねっとりと書いて欲しかった…
それくらい好みのシチュと展開とやり取りでした!GJ!
- 106 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:03:49 ID:TmE1IyGc
- 今新しいの書いております。2時ぐらいに投下?
何故前置きしたかというと、今回はかなり変態くさいなーと思わないでもなかったので。
応援ありがとうです。皆の感想が励みです。
- 107 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:49:05 ID:TmE1IyGc
- くちゃ、くちゃ、と薄暗い一室に音が響く。合間には喘ぎ声と水の滴る音。
「あっ……くぅっ……ん……」
唇と唇が重ねられ、黒衣と黒衣が重なり合う。黒衣の一方はアサシン、
からかうような、虐めるような小悪魔的な微笑を湛えつつ、キスを繰り返す。セリアだ。
黒衣の一方はアサシンクロス、いや、その胸元は大胆に開き、
衣装は身体にぴったりと吸い付き、ボディラインを露にしてよりいやらしくする役割しか果たしていない。
全身を拘束されたままセリアに圧し掛かられ、身体中を撫で回されながら陶然とキスを受け入れ、
流し込まれる液体を飲み込む。ファルだ。
「くすくす、美味しい? 今日の食事だよ」
顎をそっと持ち上げ、またキスをしながらセリアが囁く。
傍らのテーブルにはスープとパンがあった。
セリアは拘束されて身動きがとれないファルに、口移しで食事を運んでいた。
雛に餌をやる親鳥のように。
「んっ……、に、逃げないから……普通に……んっ……」
唇が塞がれる。
「だーめ、ぼくは油断しないの。スプーンだって、お皿だって、
きみにかかったら脱出の道具にも武器にもなるしね。
だから大変だけどぼくが面倒見てあげる。ふふ、感謝してね」
また、キス。送り込まれるスープと噛み砕かれたパン、そして唾液。
実際のところファルは食事の際に出されるスプーンやお皿を脱出のための重要な道具と考えていたし、
その時には拘束も解かれるだろうと期待していたのだからファルの考えは見透かされていたことになる。
だが拘束したまま食事を与えるなら他にもやりようがあるはずなのに、
敢えて口移しという方法を選んだのは明らかにセリアの趣味だろう。
その証拠にセリアは食事を与えながらもファルを愛撫するのをやめない。
「ひんっ! せめて、着替えさせ……っ! んっ!」
舌がファルの口内に侵入する。度重なるキスで蕩けそうなファルは舌と舌が重なるとなおさら陶然とし、
このまま唇だけで達してしまうかと思うほどだ。
「き、きもち悪くて……あぁっ!」
ファルが囚われてから既にまる一日。彼女は一度も着替えていない。
普段でさえ24時間同じ服を着ることはまずない。増してや本来これは戦闘服で、
長時間の着用に適さない。その上囚われてからは度重なる愛撫と色責めで汗は噴き出し、
涎や涙は垂れる。特に大事な部分に食い込んだところは愛液や小便でぐちゃぐちゃになっている。
ファルにとっては全身から漂う異臭も、身じろぎするたびに自分を襲う不快感も耐えがたかった。
お風呂に入れてくれとは言わないが、せめて別の服に着替えさせて欲しい。
「ふふ、綺麗好きなんだね。なら、綺麗にしてあげる」
「え……?」
予想外の申し出に驚くファルに、セリアがそっと耳元で囁いた。
「身体中、舐めてあげようか?」
ぼっ、と音がしそうな勢いで顔を真っ赤にするファル。
先日の記憶がよみがえり、愛撫が倍ほどにも感じ出した。
「あうっ! あっ……! くぅ……ん……!」
「あら感度がよくなった、期待してるの?」
「し、してない! してないったら! だからやめてっ! あぁっ……!」
ここぞとばかりに胸を揉み、秘所を締め付けるセリア。
皿はとっくに空なのにキスを繰り返し、唾液を送り込む。
「やめてっ! あひっ、き、汚いっ! 舐めないでっ! あく……うぁぁっ!」
- 108 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:49:39 ID:TmE1IyGc
- セリアは本当にファルを舐め始めた。
柔肌に走る汗のひと玉ひと玉、涙の一しずく、
涎の一滴も逃さず陶然としながらすくい、舐める。舌だけではない。
唇でセリアはファルの肌や、肌と一体化したスーツに吸い付き、柔らかな唇で圧力を加え、
キスマークをつけながら顔や体、腋に腿、そして大事なところに染み付いた愛液や小便まで舐めとり、
飲み込む。汚い、きたない。とうわ言のように繰り返しつつ、
ファルは与えられる刺激に従順に反応し、身体を捩らせる。
「ふふ、素直になっちゃえばいいのに」
セリアは身体を汚しながらも愛しげにファルにキスするのをやめない。
彼女は捕らえ、拘束したファルに『奉仕』するかのような行為で逆に陶然とし、
行為を加速させる。口内に広がる甘酸っぱい味も、部屋中に広がる淫臭も、
セリアにとっては嫌悪感を覚えるどころか逆に興奮を高めるらしく、
セリアの乳首はスーツの上にくっきりと浮き出ていた。
一方のファルはもう意味のある言葉は言えない。しかしその心には今、黒いものが落ちていた。
(気持ちいい……)
度重なる愛撫に麻痺した思考回路はそれを否定しない。
気持ちいいことをどうして否定しなきゃならないの?
ファルは今そんなことを考えていた。
(あぁ、美味しそうに舐めてる……わたしって、美味しいの?)
ファルから見るセリアは嫌がってやっていたり、
ファルを責めるためだけにやっているようには見えなかった。
ファルを舐めて喘がせると同時に、セリアもまた全身を火照らせ、
うっとりとした表情になっている。
(んっ……汚いのに、舐めて……)
濁ったファルの目には、セリアがとても魅惑的に見えた。
彼女に舐められている自分の姿を思い描くと胸が高鳴る。
天井に鏡でもあればいいのに、とすら思った。
(セリアさん……わたしも……)
舐めたい、と思いながらファルの精神は深みに嵌っていった。
セリアはファルを嬲るだけ嬲ると、牢を後にした。
『舐めても舐めてもキリがないね。どんどん溢れてくるよ』
そんなことを言いながら、弱りきったファルを拘束台から外し、全身に縄を這わせた後で。
『ずっと手足を動かしていないと、あちこちだめになっちゃうからね。ふふ』
もちろん嘘に決まっている。でなければ後ろ手に縛るはずがない。
しかし両脚は確かに自由に動かせた。しかし縄は厳しく胸や腹を拘束しており、
動くたびに擦れてしまう。特に股間部の縛りはクリとアソコと尿道口の三点に瘤が配置されており、
歩くと激しい刺激が全身を貫いた。
それでも自由は自由である。まる一日ぶりにファルは行動の自由を手にした。
(逃げなきゃ)
そうしないと、近いうちに取り返しのつかないことになる、とファルは思っていた。
あと数日も捕らえられれば、或いはセリアのことをお姉さまとかご主人様とか呼んでしまうかもしれない。
今でさえそう呼ぶかも、と思う自分に大した抵抗がないのだ。
両手は拘束されている。だが口と足は動く。なら手の打ち用はあった。
牢内には大量の拷問器具が揃っているのだから、
少し探せば何か針金のようなものが見つかるに違いない。
「んっ……」
手を使わずに身を起す。それだけで縄が身体に食い込み、鋭い痛みを覚えた。
痛みだけではなかったのだが、それは無視して痛いだけだとファルは思い込んだ。
「は……くぅ……ん」
歩くのは更にきつかった。下半身が乱暴な縄によって酷く刺激される。
ファルはこれも無視してゆっくりと歩を進め、牢屋を探る。
(うう、きつい……)
すぐにつらくなった。もとより疲労が濃い。
だが、今を逃せば脱出の機会は恐らくない。悠長なことを言っていては、
身も心も支配される可能性がある。
10分ほどそのまま探したか。幸い針金はすぐに見つかった。
たったそれだけの時間でもそのまま一休みしたいほどファルは疲れきっていたが、
休めば多分そのまま寝てしまうと思い直し、そのまま開錠にかかる。
(んっ、くうっ……)
錠はそれほど大したものではなかった。粗末な扉に相応しい粗末な錠だ。
口で操作しなければいけないとはいえ、天才であるファルにはそう難しくはない。
案の定、すぐに開けることに成功した。そのまま扉をそっと開け、牢を抜け出すファル。
(ここ、どこなんだろ……)
広がる景色は牢の中と同様に薄暗く、そこここに拷問のための道具が置いてある。
また妙に広く、とてもセリア個人の持ち物とは思えない。
「あれ、なんだろ、看板?」
見上げると、そこには一枚の看板がぶら下がっていた。
『調査室独房3番』と書かれた看板に何故か嫌な予感がよぎる。
魔力の気配のないテレポート、アカウントハッキング、調査室。
何かが繋がろうとしていた。
- 109 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:50:07 ID:TmE1IyGc
- 「……んっ……」
気を抜くとすぐに身体が熱くなる。ファルは無関係なことを頭から追い出し、
逃げることに集中する。どんな場所でも自分なら逃げ出せる自信があった。
だが、少しも行かない内にファルはそれが困難なことに気付く。
「あくっ……うう……」
動いていなければ耐えられるが、いざ歩き出すと、巧みに配置された縄が全身を擦りあげ、
身体中を愛撫されているのと変わらない刺激を伝える。
特に瘤の当てられた三点は顕著で、少しでも大またになろうものなら、
すぐに敏感すぎる身体を責め立てた。
ふらふら、ふらふらとファルは行く。まっすぐ歩くことはとてもかなわず、
その上思考にもやがて霞がかかれば、足を踏み外し、
両手が縛られた状態ではバランスも取れず、その場に倒れこむ。
「あくっ、ひいいいぃんっ……!」
途端に床と肌が擦れ合い、縄が食い込み、ファルはやっと正気に戻る。
だがそうやって再び歩き出すのもつかの間、
やがてまたふらふらと頼りない足取りでバランスを崩すと、
再びファルはその場に倒れ、甘い声と共に正気を取り戻すのだった。
そんなことを何度、繰り返しただろう。進めた距離は僅かだが、
ファルの心身は完全に疲れ果てていた。
全身をスーツの上から荷物のように縄で括られた身体は上気しており、
玉のような汗が全身に浮かぶ。
その表情は熱にかかったように苦しげで切なげで、色っぽい。
口の端からは涎が滴り落ちていた。
(あ……床に……)
見れば、今まで通り過ぎた道には透明な液が糸を引いていた。
このままではうまく逃げおおせてもすぐに捕まるだろう。
(ん……わたしの、愛液……)
ぼうっとした頭でやっと理解する。
歩みを進めるうちに刺激を無視することができなくなったのだ。
だから歩く側から愛液が垂れ、床にシミを作って逃げたあとを残してしまっている。
(消さなきゃ……つかまっちゃう)
しかし両手が塞がっている。拭くものもない。どうやって消そうか、
ファルは鈍った頭で考えた。
(そうだ、舐め取って消せば)
もちろんそんなわけがない。
第一、そうしている間にもぽたぽたと愛液が垂れているわけで、
どれだけふき取っても無駄なのだ。
だがファルはこの考えに夢中になって腰を屈めた。
土下座するような姿勢でその場に座り込み、
陶然と床に染み込む自分の愛液を舐める拘束された半裸のアサシンクロス
……という想像にファルはぶる、と震えて。
(なっ、何考えてるの!)
正気に戻った。
(こ、こんなことしてる場合じゃない。早く逃げなきゃ)
しかし歩を進める毎に相変わらず縄は身体を刺激する。
頭は鈍る。真っ白になりかけた思考は、自然と先ほどの妄想を思い出した。
すると快楽が倍増する。
「んぐっ……! あっ……!」
ついに立てなくなってそのまま倒れこむ。もう立ち上がれない。
だがファルにとってもうそんなことはどうでもよかった。
さっきから一つのことしか考えられない。
(見て……)
熱っぽい目で、虚空を見る。
(セリアさん、こんなになった、わたしを見て……!)
跪き、床を舐める。行為に陶酔したファルは何もかも忘れてそれだけに没頭した。
そして、クローキングしながら一部始終を眺めていた目があった。
「うん、見てるよ♪」
ファルは堕ちた。
- 110 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:50:57 ID:TmE1IyGc
- 投下終了ー
今回は酷い、かなり酷い。
読者おいてけぼり、ドン引き覚悟。
不評なら毎度の如く、姿を消します。
- 111 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/07(日) 18:02:10 ID:0Er4P9AU
- ここで止めるとはなんたる生殺しッ
是非続きを期待したいッッ
お願いしますハイ
- 112 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/07(日) 23:52:18 ID:FUdDvlSU
- ♀♀スレは広く深くだからこれくらいだと嬉しいくらいですね〜w
置いてけぼりなんてとんでもない。全力で食い付いていきます。ハイ。
- 113 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/08(月) 01:50:47 ID:SBsP9azw
- 「あぐっ、くぅっ。はぁっ……」
拷問部屋に嬌声が響き渡る。酷く悩ましげなその声は、誰であれ聞けば胸を高鳴らせ、暗い悦びに身を浸すだろう。もっとこの声を聞きたい、そのためなら何をやってもいい、と。
「あはっ、いい声で鳴いてくれるね。興奮しちゃう」
セリアが笑う。そしてぽたぽたという液体が滴る音と共に、甘い声がまた響く。
ファルは逃げ出した罰を受けていた。当人が喜んでそれを受けるのを罰というのなら、だが。
跪いた姿勢のまま床に染み込む愛液を舐める自分に興奮したファルはそのまま達し、床に更に大きな染みを作りながら気絶したところを、セリアに捕まっていた。
元よりセリアはファルが逃げ出すことを予想して、それでいて一部始終を眺めるべく、隠れながら全てを見ていたのだから、ファルが己を強く保っていたとしても、結局はどこかで捕まり、罰を受けただろう。だがファルは逃亡の最中に逃げる気を失い、セリアへの強い依存と服従、そして被虐の暗い悦びに目覚めてしまっていた。
『ふふっ、いい見世物だったよ』
そうやって嘲弄するセリアに、寧ろファルは一部始終を見られていた悦びから身体を火照らせた程である。逃げたからには罰を……と言うセリアだったが、言われなければファルは自ら罰を乞うたかも知れない。
そうしてファルは、罰を受けている。
「あつっ……あぁ……身体中、熱くて、んっ……」
白い肌に、白い液体が落ちる。
セリアは罰への期待にうっとりとしたファルを床に固定すると『ライトアップしてあげる』と宣言し、周囲を蝋燭で取り囲んだ後、上から蝋を落とし出した。全裸より卑猥な半裸の肢体は宣言どおりに四方からライトアップされ、妖しく輝く。その上で蝋まで身体中に垂らされれば、熱さの余りにファルは苦悶の声をあげるが、表情はそれを裏切っている。いや、声も時間と共に甘いものが混じり、やがて聞くものを狂わせるような陶酔したものへと変化していった。
「きみの身体、汗が蝋燭の光にキラキラ反射して凄い綺麗だよ」
「あっ……う、嬉しいっ……」
その様を想像して、身を捩る。肉感的な身体が蝋燭の微妙な光の中で左右に動き、踊る。自らの意思でよりいやらしく見せようとしているかのような動きは、セリアの興奮をより高め、蝋燭を更に振るわせる。
「ここにもお化粧しちゃえ」
セリアが胸に蝋を垂らす。ファルは短い悲鳴をあげるが、もっとして、というように胸を突き出す。
「腿はどうかなー?」
大きな太ももに垂らす。嬌声があがり、ファルは身を捩った。その表情はとても天才アサシンとして世間をからかっていた少女と同一人物には見えない。
「ふふっ、やっぱりここもして欲しそうだよ」
スーツ越しに股間へと垂らす。ファルが耐えられるわけがなかった。
「あっ、あぁーっ!」
身体を弓ぞりにはね上げる。だが手足の拘束がそれ以上の動きを制限する。ファルは身体を持ち上げて部屋中に甘い悲鳴を響かせた後、ぱしゃん、と自らが作った愛液と小便の池の上へと着地し、荒い息をしながら余韻に浸る。
(熱い……のに、気持ちいー……)
被虐の喜びに浸るファルには蝋燭の微妙な熱さが堪らなかった。落ちていく蝋は瞬間的にはとても熱いが、落下の最中にはもう冷め始め、肌についてすぐ固まる。やけどの心配のない蝋を使っているらしいが、垂らされる直前、焦らすようなセリアの目も、狙いを定めた後の焦燥感も、落ちていく蝋を見つめるときの胸の高鳴りも、そして肌に達したときの熱さも、ファルは大好きだった。
「くすくす、えっちな顔。こういうのはどう?」
セリアが身を屈め、セリアの乳首にそっと蝋燭の火を近づけ、炙る。ちろちろと蠢く炎は硬くなった乳首に触れることはないが、その直前で停止されており、微妙な熱量をファルに与え続けた。
「あぐっ、あっ、あっ、あっ……」
熱いけど、それほどではない。そんなもどかしい感覚がファルを襲う。羽毛で愛撫されたときにも似た焦燥感。だがこちらは熱量を伴う。それにもかかわらず、いっそファルは火を乳首に当てて欲しいとすら思った。
「ふふっ、切なそうな顔になっちゃった。こっちは?」
セリアが蝋燭を持つ手を変え、股間を炙る。文字通り身を焦がすような感覚に、ファルはたまらなくなった。
「あ、あついのっ……鎮めてください」
「ふふっ、いいよ。してあげる」
開かれたファルの両脚の間に、短い間に彼女を被虐の虜に導いた白い指が差し込まれる。その様を見つめるファルの表情は上気していた。ゆっくりとじらすように腿を撫でて奥へと進み、股へと指が送り込まれる。
「ああ……触って、ください……」
「ちゃんとお願いできる子は好きだよ、くす」
セリアが食い込んだスーツの上から指をこすりつける。まだ焦らすようにゆっくりした動きだが、ファルにはそれでも十分だ。くちゅくちゅ、という粘液質の水音がして指が動き、白い指が温かい液に汚れるごとにファルは短い嬌声を何度もあげ、やがて身も世もないほど悶え狂う。
「ひっ、あ……もっと、もっと、激しく、あぅっ……」
セリアは答えない。懇願には耳を貸さず、ゆっくりと指を動かし、ファルを狂わせる。見下ろす表情は何かを期待しているようだ。
「あぐっ、ひんっ、あ……あ……ッ!やぁ、狂っちゃう」
「いいよ、狂ってごらん。ぼくだけに見せて、ね」
唇を色っぽく舐めながら、微笑むセリア。その指をスーツの上に浮き出た秘所で固定し、動かさない。ファルの中で何か崩壊した。
「はぅっ!あっ、あぁっ!」
ファルはぐいぐいと腰を動かし、自ら秘所をセリアの指に擦り付ける。愛液はとめどなく溢れ、セリアの細い指はべとべとに汚れる。腰が上下に動く度にお尻の下の池がびちゃびちゃと音を立てた。
「ふふっ、そう、それでいいよ。ぼくの可愛いファル」
自慰にも似た行為を続けるファルは高みに昇る。それを見つめるセリアはファルの動きを止めると、スーツをずらしてファルの秘所を露出させる。二日間ずっとそのまま、開放されることのなかった秘所が露になり、部屋の淫臭が増す。セリアとファルは陶然とその臭いを嗅ぎ、恍惚となった。
「それじゃあ、きみの、もらっちゃうね」
ぐちゅ、と音を立て、セリアの細い人差し指がファルの中に進入した。
「あっ、ああぁぁーっ!」
- 114 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/08(月) 01:52:53 ID:SBsP9azw
- あれ?読みやすいように編集したはずなのに、読みづらい。
でも同じものを二度投下するのも何なので、このままで置いておきます。
本日は短め。
ていうか毎日連載が難しくなってまいりました。
次回はお風呂の予定ですが、脱がせるともう職関係ないじゃん、とも思わないでもなかったり。
あと、きっとお風呂に入れたくない人たちがいる。に違いない。
- 115 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/09(火) 02:40:07 ID:ISBHoMvg
- 女の子同士でお風呂だって!?
ご馳走様です。ありがたや!
脱がせてもなお職に伴う表現を描いてしまう文章に期待してしまうのです。
鍛えられた住人ですから、待つなんてむしろご褒美!なんて。
- 116 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/15(月) 19:32:43 ID:uOZYNqzc
- あ〜・・・チェイサー受けの話が読みたいなぁ
何処を探してもメジャー職ばかり・・・
というかリンク集ばかりが見つかって見つけづらい
- 117 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/18(木) 02:08:24 ID:riAmg9Yc
- >>116
ローグ受けなら以前のスレであったけど、チェイサーは…イメージもしにくいかもねぇ…
ちなみに、攻め役はどの職がいいと思う?
- 118 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/18(木) 02:48:48 ID:0X.8nWMo
- >>117
騎士攻めローグ受けの話は割りと良かったけれど、
プリ攻めローグ受けのは苦手だったかな。
職云々より、性格の組合せに対する好みなのかもしれん
しいていうならば、前衛職かねぇ
力ずくの場合だって説明しやすいだろうしw
- 119 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/20(土) 00:05:50 ID:g7aNqgFg
- >>118
性格か〜前衛職の方がってことは、典型的…っていうと言葉が悪いけど、攻めらしい性格の攻めキャラの方がいいってこと?
それだと、チェイサーの性格付けをどうするかな…チェイサーらしいチェイサーだと、性格がかぶる気がする
- 120 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/07/10(金) 07:24:23 ID:u5zKqmA6
- 書いてみたけど、最初欝展開な上に終盤までエロなしになってしまった。
しかも、まだ完成してない。
年末まであほみたいに忙しいからいつになるか分からないけど、
こんなのでよければ、最後まで頑張って書き上げてみるよ。
- 121 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/07/11(土) 15:30:55 ID:Dx8H7Fmk
- 頑張って書き上げてみてください。
このスレに清涼剤を!
- 122 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/07/20(月) 10:21:27 ID:alxFhN7s
- >>93の人の話の続きを読みたいです……
- 123 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/05(水) 21:50:23 ID:CArk3md.
- なんか見てる人がいるのかも怪しいよね、このスレw
- 124 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/09(日) 12:35:52 ID:shaYQhdk
- >>123
と言いつつ、おまいさんが見てるじゃありませんかw
- 125 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/17(月) 02:25:06 ID:0lh.2w7w
- とりあえず>>116のリク品書いてみたんだが
ご期待に沿えるかは怪しい…てかSS10本も書いたことないし
レズ書くの難しすぎて泣けた
ちょっと長いんだが投稿しても大丈夫かな?
- 126 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/17(月) 07:05:33 ID:8sbUrMqI
- 許可を求めるまでも無い。
やりたまえ
- 127 名前:Chase(1/5) 投稿日:2009/08/17(月) 21:36:06 ID:p9I7vei2
- 「嗚呼、一体どうすれば彼女にこの気持ち、伝わるのだろう?」
私は小さく溜息を付きながら夜のプロンテラの大通りを歩いていた。
思えば昨日から色々とおかしかった……あれだけ狩ってネイチャが20個ぽっちだったし。
運の要素も絡むとは言えチェイサーとしては情けない数字だ。
何か起こる前兆だったのかもしれないなんて考えながら、私は2人分の食材を抱えて帰路に着いた。
自宅は首都の喧騒から少し離れた路地裏にある。
私はこの寂れた宿の屋根裏、元は倉庫だった部屋で暮らしている。
チェイサーだから人目に付かない場所に住んでる、なんて言えば聞こえだけはいいけど
実際はただお金がないって理由だけ。
昔から私はついてない人間だ。
私は10歳の時、突然親の借金返済のために奴隷として売りに出された。
無我夢中で逃げ出して、気が付けば生きるために何でもやって今こうして生きている。
ある意味チェイサーと言うのは私にとって天職なのかもしれない。
悔いなんてたったひとつしかないけど、汚い捨てネコみたいな人生だよ、ほんとね……
宿の前にはペコペコが大人しく頭を垂れて佇んでいる。
彼女は昔から方向音痴だった記憶があるけども
ちゃんとここが分かったみたいで、私はほんの少しだけ安心した。
そう、私がこんな落ち着かない心持ちなのは全部彼女のせいなんだ。
- 128 名前:Chase(2/5) 投稿日:2009/08/17(月) 21:37:06 ID:p9I7vei2
- ――今日の午前中のこと。
私はいつものようにジュノーフィールドでスリーパーを狩っていた。
はるか陽炎の向こう側からPTがこちらへ歩いて来るのが見える。
「嗚呼、タナトスタワーPTかなあ、私も行きたいな……」
でもチェイサーにはあまりにも無縁すぎる。
ふとPTを先導するロードナイトと目があった。
黄金のように美しく輝く金髪に、湖に堕ちていくような錯覚を生み出す蒼く澄んだその瞳は
私が生涯忘れることができないであろう、初恋の人のものだとすぐに分かった。
18年間の人生のたったひとつだけの悔い。
もう会うことすらかなわないと思っていた彼女が目の前にいる。
「ミスティ……なの?」
私の名前を呼ぶロードナイトの声は震えていた。
「久しぶりだね、リリ……様と呼んだ方がいいのかな?」
「この馬鹿っっ!」
強がっておどけて見せたつもりだったんだけど、そのロードナイトは本気で私を怒鳴りつけた。
彼女はいてもたってもいられないと言った感じで、ペコペコから降りて私の近くに駆け寄って来る。
……8年振りに間近で見るリリは、私の記憶の中にある彼女の面影をそのまま残して大人になっていた。
金色のロングヘアーはふわりと風になびき、凛々しく結ばれた唇がそっと開く。
「どうして何も連絡くれなかったの!? 私がどれだけ貴女のこと探したか……」
リリは悲痛な面持ちで私の方を見た。
くるんとした大きな瞳には大粒の涙が溜まっている。
でもそれを見た私は本当に嬉しい気持ちで一杯になってしまった。
彼女はまだ私のこと覚えててくれたんだって。
「ほんとごめん……あのね、リリ。何から話していいのか――」
「うん、大丈夫だよ。ゆっくり聞かせてもらうから」
「でも……今PT中なんじゃないの……?」
私が恐る恐る訊ねると、後ろにいたPTMのハイプリーストが近付いて来てリリに声を掛けた。
「そうだぞリリ、そこのチェイサーには悪いけど、これから皆で狩りなのにお前が抜けたら困る」
「ユダ、ごめんね。悪いけどミスティと二人になりたいから、今日はやめとく」
「突然それはないだろ、もうここまで来てるのに他の人のこと考えないなんてお前らしくない」
「……うるさい」
「落ち着けよ、どうしたんだ?」
「うるさい邪魔しないでって言ってるの聞こえないのっ!? ミスティと二人にしてよっ!」
リリの声はあまりにもヒステリックだった。
普段の彼女からは想像できない悲痛な叫び。
悲鳴に近い罵声は後ろのPTMにも当然のように響き渡り、その場が凍り付いた。
「ミスティ、蝶は持ってるよね?」
「……うん」
「じゃあ首都の噴水前で待ってるから、すぐ来てね」
リリはそう言うとすぐさまポケットから蝶の羽を放り投げて、彼女の身体はすっと空に溶けるように消えていった。
残された私とタナトスタワーPTだったはずのメンバーは、ただ呆然とその場に立ち尽くすだけ。
私は何も言わず、PTMに軽く頭を下げて蝶を使う。
- 129 名前:Chase(3/5) 投稿日:2009/08/17(月) 21:37:52 ID:p9I7vei2
- リリは噴水広場のベンチにちょこんと座っていた。
どう話しかけたらよいのか分からないまま、取り合えず彼女に謝る。
「ごめんね……さっきの……大丈夫?」
「大丈夫って?」
「PTの人……狩りだったんでしょ?」
「全然いいんだよ、そんなこと。それより……」
「?」
「どうして私の前から突然いなくなっちゃったの?」
リリは意を決したような表情で私に聞いてきた。
あの頃の私達には2人の間にある感情が何なのかいまいち分かってなかった。
でもその答えはお互い離れてみて初めて確信に変わる――
私は全てをリリに話した。
身売りされたこと、その後どうやって暮らしてきたか……余す所なく。
彼女は疑問に思うこともあっただろうけど
一切訊ねることもなく、静かに聞いているだけだった。
「――大体こんな感じ。っていきなり理解できるわけないよね」
「疑って……ごめん」
「ううん、何が?」
「私ね、ミスティに捨てられたとずっと思ってたんだ」
「どちらかっていうと、私が捨てられる側だよね。リリはお嬢様で私は平民だし」
「そんなの関係ないでしょ?」
「……うん」
「貴女がいなくなってから、ずっと後悔してたの。好きだって言っておけばよかったって」
リリのそんな言葉に私は声が出なかった。
全く同じこと考えてたんだって打ち明けて、そっと抱き締めたくなる。
でも怖かった……私にはそんな資格がない気がして。
私はそのまま押し黙ってしまう。
ほんの一瞬だったのに、その沈黙は物凄く長く感じた。
「……ところでさ、ミスティ今どこに住んでるの?」
リリは自分の発言がまずいと思ったのだろうか、突然がらっと話題を変えてきた。
「プロンテラだよ、場所だけなら結構いいところ。買い物とか便利ー」
「私今日泊まるところないんだけど、行ってもいい?」
「もちろんいいよ! 部屋狭いけど……でもどうしても抜け出せない仕事があって」
「私でも手伝える類の?」
「そうだったら良かったんだけど守秘義務がね……たいしたことじゃないし夕方までに帰るから
先うちで待っててくれない? 夕食をリリお嬢様に振舞って差し上げよう!」
「ほんと!? 嬉しいな! 私クリームシチューがいい。あともうお嬢様って呼ぶのも駄目!」
そんなことを言いながら顔を見合わせて、二人で心底嬉しそうに笑う。
私は住所を書いたメモをリリに渡して、一旦彼女と別れてローグギルドに頼まれていた仕事に向かった――
- 130 名前:Chase(4/5) 投稿日:2009/08/17(月) 21:39:45 ID:p9I7vei2
- 宿のドアを開くと、人が着た事を知らせる鈴がからんからんと鳴った。
こじんまりとしたフロントで仕事をしているオーナーに挨拶をする。
「ただいま」
「おかえりなさい、ミスティちゃん。友達来てるわよ」
それは友達ではない、恋人だ……なんて言いたくて仕方ないけど、さらっと受け流す。
「リリはどこに?」
「今日はお客さんがいないから、201号室に案内しておいたけど? 御代はいらないから安心して」
「ありがとうございます!」
別に私の部屋で待ってて貰ってもよかったんだけど、まあいっか。
フロントの奥にある厨房に買って来た食材を置いて、着替えのため一度部屋に戻る事にした。
……とその前にリリにただいまだけ言っておこう。
突然驚かせてやろうと軽い気持ちで、チェイスウォークしながら201号室に向かう。
鍵は掛かっていない。
気付かれないように静かにドアを少しだけ開いた瞬間、私は目を疑うような彼女の姿を見た。
「んんっ……はあぁ……はぁああぁ…………あはあぁ……」
リリのかすかな吐息が漏れる。
黒いフリルとレースで飾られたブラとショーツだけを身に付けて、彼女は自慰に興じていた。
その華奢な身体つきは、重金属の鎧を全身に装着して身軽に動けるとは思えない。
スラリと伸びた脚線美を見せ付けるように両脚を広げて、太腿の狭間をこちらへ向けたまま
右手で乳房を揉み、左手でゆっくりと秘部を愛撫している。
(……綺麗だ)
私は彼女のゆったりとした肢体の動作に視線が釘付けになった。
そのまま部屋に入り、間近でリリの痴態を息を飲んで見つめる。
「ああぁ……はぁん……んっ……んふっ……」
リリの甘い囁きがぞくっと私の身体を震わせる。
ショーツは既にぐっしょりと染みを作って、むっちりとした太腿にも愛液がだらだらと流れ落ちていた。
(いけない……私も感じてきてるよぉ……)
アソコの疼きに思わず手を当てたその瞬間――
「……失望した? ミスティ」
リリが突然こちらを見て、独り言のように呟いた。
「……」
「このカチューシャ、マヤパープルC刺なの」
「どうして……?」
「見て欲しかったから、私のこと」
リリは妖しく笑うと、ベッドサイドに立っていた私を突然押し倒し唇を重ねてきた。
ふんわりとした綿飴みたいな柔らかい感触に思わず声が漏れる。
「んんっはぁ……」
その唇の甘美な味わいに一瞬意識が遠退きそうになった。
幼かった頃、冗談で彼女とキスした事はあったけどこんな感覚は味わったことがない。
差し入れた舌を絡め合いながら、じゅぱじゅぱと卑猥な音を立てながらディープキスを愉しむ。
「あふぅ……だめだよリリぃ……」
「感じたくせに、ふふ」
リリは妖艶に微笑み、おもむろに私のホットパンツに手をかけてずり下ろしてきた。
- 131 名前:Chase(5/5) 投稿日:2009/08/17(月) 21:41:09 ID:p9I7vei2
- 「ミスティ、太腿すらっとしてて綺麗だね」
「ちょ、ちょっと、恥ずかしいよ…………あぁああ……」
「でもショーツまで濡れてるよ? 私のオナニー見て欲情しちゃったのかな?」
「イジワルぅ……そんなこと言わないでよ、もぉ……」
「ヴァギナも……見せて」
リリは天使のような声でそう囁くと、私の白いショーツをぐいっと太腿辺りまで引いた。
アソコからはだらしなく蜜がぽたぽたと雫を落としている。
「あはぁあぁ……そんな見ないで……」
「私を見てこんなにぐしょぐしょになっちゃったんだね、クリもこんなに大きくぅ……ああぁあ……」
リリが右手の親指で秘芽をこりこりと刺激するたび、身体中にびりびりと快楽が迸る。
私は彼女の行為に身を任せて快感を貪ることに集中していた。
自分で触れてもいないのに、秘部がとろとろになるような熱い感触を持ち始めるのが手に取るように分かる。
「指、入れるね」
リリは親指でクリを愛撫したまま、秘裂にゆっくりと人差し指と中指を挿入してきた。
熱く濡れた膣口がずぶずぶと彼女の指を内部へ引き込んでいく。
「あぁああぁああぁああああ……」
思わず嗚咽のような嬌声を漏らしてしまう。
彼女の細く色白の美しい指が私の中に……ぶちゅっと汚らしい音を立てて愛液が滴り落ちる音が聞こえた。
リリが指を出し入れするたびにじゅぱじゅぱと猥雑な響きを奏でる。
「ミスティのここ、熱くて……ぐちゅぐちゅだね。それに指をぎゅって締め付けてくるよ」
「んぅあああ……そんなこと……言わなっ……あふぅうっ!」
「もっといやらしい顔、見せてよ? うふぅ……」
リリは包むように優しく愛撫と指のピストン運動を続けてくれる。
香水と汗と愛液が絡まった卑猥な淫臭がふんわりと香り、興奮をさらに刺激した。
身体が蕩けるような快楽に興じ、気が付けば雌犬のように喚く。
「ああぁぁあんっ! 気持ちいいのっ、そこいいっ……あぁぁああもっとぉいじってえ……ひゃうぅんっ」
鼻にかかるような声で愛撫をおねだりすると、リリはすぐに欲しい刺激を与えてくれる。
彼女の指を締め付けるように、ぴくぴくとヴァギナが収縮してる感覚も最高に気持ちがいい。
「くぅうっ……んんんっ……いいのっ! もっとぉ……」
「ミスティ、おっぱい大きいよね」
リリは強引にブラのホッグを外すと、ぷるんっと92センチのバストが弾ける。
そのまま手淫してない方の手で強引に乳房を揉み扱いてきた。
彼女の小さな手には納まりきらない乳肉が、むにゅむにゅと自由に形を変えてこねくり回される。
ビンビンになった乳首を指で扱かれると、一気に快楽が身体中に流れ込んできて頭の中がおかしくなりそうだった。
「あっぁああ! そこだめぇ…………それ以上いじられたらイクッ、イッちゃうよっ!」
官能の光悦に朦朧とした意識の中懇願しても、リリは指の動きを止めない。
乳首とクリ、ヴァギナを同時に刺激されて頭の中が真っ白な世界へと誘われる。
「リリっ! 私イクッ……イッちゃうよ、イッちゃうぅうぅうううう!」
快楽の電流でガクガクと身体が痙攣して、意識が飛んで絶頂を迎えた。
「あぁああぁあぁあああぁああっ!」
「……ミスティ」
完全に放心してしまった私の耳に、ようやくリリの声が届く。
妖精のような甘美な色っぽい声で、彼女はしばらく私の名前を読んでいてくれたみたい。
ヴァギナから溢れ出した愛液がマントをべちゃべちゃに濡らしていた。
「……恥ずかしいよ、リリ」
「今度はミスティに……辱めて欲しいの」
長いまつげをそっと伏せて、彼女は恥ずかしそうに笑った。
なめらかな肢体は不規則に揺れて、汗できらきらと白く輝いている。
リリのショーツはべちゃべちゃで恥丘がくっきりと見えている。
「もう戻れないんだね……」
「……怖いの?」
「ううん、リリにずっとこうして欲しかったから。だからすごく幸せ……」
「それなら私も遠くに連れて行ってよ、もう我慢できないの」
もう離さないよ、リリ――
- 132 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/17(月) 21:48:10 ID:p9I7vei2
- ネコ側視点で書くのって本当難しくて
途中から全部書き直そうかと思ったんだけど
結局こんな形で収まることに
>>116はいったいどんなのが良かったんだよ!
お目汚し失礼しました
- 133 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/21(金) 00:31:23 ID:CKVzv0Rk
- >>116じゃないけどそんなのが良かったんだよ!
ありがとうございました
ごちそうさまです
- 134 名前:116 投稿日:2009/08/22(土) 01:13:35 ID:sXDPfbmY
- ID:p9I7vei2様、拝見させて頂きました。
具体的な好みはといわれると多くは回答できなかった状態のまま
漠然と要望だけ放り投げてしまっていたものですが、
そのような状態から多くのアウトプットを書き起こしてくださった事、大変感謝しております。
無理をいえば、
二人が初対面から始まってHを通して親しくなるなど、
過程を交えてもう少し長い視点で二人の変化を見届ける事ができれば、
感情移入度もより深まったかなと思いました。
しかし、長文を更に長文にする作業の負担を考えますと、それも聊か我侭というものですよね。
私の戯言と思い聞き流して頂ければ。
お忙しい中、ご投稿いただきありがとうございました
- 135 名前:116 投稿日:2009/08/22(土) 01:18:40 ID:sXDPfbmY
- 初対面、というか初体験、が正しいですね。
今回は、過去にHの経験があったということなのかな?
私のごく個人的な好みにはなってしまうのですが、
二人に初々しさがあると良かったなぁと思った上での、>>134の感想でした。
後だしの感想ばかりですみません、以上です
- 136 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/23(日) 15:26:38 ID:7OtJ2RPU
- とにかくGJ!
確信犯なLKに萌えた
- 137 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/24(月) 13:33:45 ID:.TRw3pUE
- よい百合を読ませてもらいました。どっちもかわいいのう
- 138 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/27(木) 01:44:15 ID:hQ4zS3bA
- >>133
>>136-137
GJありがとうー
>>134-135
そこまでちゃんと読んでもらえると逆に恐縮してしまうw
指摘参考になります
文章短くしようと端折りすぎてキャラの個性を
はっきり打ち出せなかったのは反省点なので
次書く時はもっと引き立つように頑張りたいと思う
某目が覚めたら(rスレでもベタベタなのしか書けなかったんだけど
どうもエロ書いてもそうなるみたい…
もうちょっとねっとり絡むのを書けるよう努力します
読んでくれた人ほんとありがとー!
- 139 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/27(木) 12:35:42 ID:u4YGd6Yw
- 目が覚めたらネタでSS書いたこともあったなぁ…。
面白いネタ元ではあると思うのだけど見かけないー
- 140 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/22(木) 07:06:50 ID:Y5eTq6pI
- 誰も居ない予感…
- 141 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 00:58:12 ID:JdBGdoBw
- いるよ!SS書いてるけど中々エロシーンにたどり着けないんだ助けてくれ。
- 142 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 01:03:34 ID:QeU/asoc
- とりあえず投稿するんだ。
- 143 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 01:14:15 ID:JdBGdoBw
- OKわかった、出来てるところまで投下するよ。エロ要素ゼロだけど大目に見てほしい
- 144 名前:夜とカクテル1 投稿日:2009/10/23(金) 01:16:39 ID:JdBGdoBw
- どうしてあの日私はあんなことをしたのか、今でもよくわからない。
もしかしたらあれが、普段笑い飛ばす運命とやらだったのかもしれない。
本格的に夏が牙を剥き始めた、金曜日だった。
その日の私は最高に冴えていて、薄暗いダンジョンで魔物共を順調に塵に返しまくった。
戦利品で重くなった荷物袋を抱えて、拠点にしているプロンテラへ戻り、手元に残す物とそうでない物を分けて処分する。
何度も何度も繰り返した狩の後の工程を、いつもと同じようになぞる。
手に入れた紙幣と硬貨とで、懐は暖かい。こういう日は美味しい夕食と美味しいお酒を自分に与えるべきだと思う。
肘から先に纏った長い袖と、同じように長くて赤い髪を風がさらっていく。
そうして私は、暮れはじめた街の中へ挑むように足を踏み入れる。
選んだお店は三階建てで、食堂兼酒場兼宿屋だった。
一階が食堂兼酒場で二階と三階は宿泊用の部屋の、ありふれた店。
私はカウンターに陣取って、鶏肉の料理とスープとパンと、それからワインを一本オーダーしる。
付け合わせのコーンと人参も残さずに綺麗に食べる。冒険者は食べ物を粗末にしない。
良い気分だったので今さっき隣に座ったハイウィザードの女に、私は気まぐれに、気前よく、桃のカクテルを奢る。
彼女は案外素直にお礼を言ってそれに口をつけ、美味しいと言って微笑んだ。
明日には忘れていそうな話をしながら、カタカナの羅列としか思えない名前のカクテルをいくつもオーダーし、宝石のように美しい色をしたそれらを、一つずつ同じように平らげていく。
「何故、プロフェッサーに?」
その最中、ふいにそんなことを訊かれた。
「世界の法則や真理を一つ残らず暴いてやりたくて」
「そして全てを知り尽くしたら?」
「そうしたら後は世界征服でも」
私はわりと本気でそう言ったけれど、良いですね、それ、とさらりと流れてしまった。何となく帰るのが億劫になり、部屋を取ってもう少し飲まないか半分冗談でと誘ってみたら、いいですよ、なんてあっさり乗ってきた。いいのか、そんな簡単に乗っちゃって。
店員に部屋の空きを尋ね、ツインはこれで最後だったという部屋を迷わずに取った。食事と、彼女に奢ったカクテルと、部屋の代金に追加で小さなボトルのウイスキーを頼む。半分出しますという彼女の申し出を、誘ったのは私だからと断った。
「何のお酒?」
私が部屋代を払っている時に買ったのだろうか、果実酒の瓶を大切そうに抱きしめている彼女がちょっと面白かったので、二階の部屋に向かう階段を上る途中で聞いてみた。
「杏です」
そう言って嬉しそうに目を細めて笑った。
少しだけ開けた窓から、夜特有のひやりと湿った風が入る。部屋で順番にシャワーを浴びて、グラス片手に彼女の声に耳を傾けた。今日初めて会ったのに、彼女と話すのはとても容易くて、気まずさなんてちっとも感じなかった。お酒の力があったにせよ、私達はまるで仲の良い友人同士みたいだった。
冒険者同士、魔法を扱うもの同士、幾らでも話のネタはある。どこどこのダンジョンでこんなものが出た、あの魔法でこんな失敗をした、こんな時はあの魔法とこの魔法で云々。
そうして夜は更けて、私は、そんな趣味も無いのに、そういうつもりで誘ったわけでもないのに、彼女をベッドに組み敷いた。彼女は短めの萌黄色をした髪を散らして、抗議や抵抗をまったくしないまま、ウイスキーと同じ色の瞳で私を見つめた。
私は彼女のハイウィザードの制服を剥ぎ取りながら、私を待っているかもしれない男のことを少しだけ思い出す。
彼女はびしょびしょに濡れて、白い喉を晒して体を震わせた。
- 145 名前:夜とカクテル2 投稿日:2009/10/23(金) 01:19:00 ID:JdBGdoBw
- 明け方、ぱたん、とドアが閉まる音を聞いた気がした。
朝日が差してから目を覚ますと、やっぱりというか、彼女はいなかった。
髪の毛の一本も残っていなかった。
次の週の同じ曜日の同じ時間に、私はあの店に足を運んだ。もしかしたら、という淡い期待。
もし、今日彼女がいなかったら二度とここに来る気は無かった。
ドアを開けるとカラン、と鐘が鳴る。店の中は程よく薄暗く、程よく騒がしい。
そして、彼女は居た。
鐘の音は喧騒に紛れて、私には気づかない。先週と同じ席に座っていて、目の前に置かれたグラスをぼんやり眺めてた。あれは私が奢った桃のカクテルだと、直感的に思った。カウンターはほとんど埋まっているのに、彼女の隣はあつらえたように空いている。その意味を悟って、私は少し愉快な気持ちになった。
「あけておいてくれたの?」
そう声をかけると、彼女は弾かれたように振り向いて、そして微笑んだ。
「来るんじゃないかと、思ったので」
私は何も言わずに部屋を取り、彼女は何も言わずについてきた。ウィスキーも果実酒も買わなかった。
夜明けと同時に目を覚ますと、先週と同じように彼女は髪の毛の一本も残さずに消えていた。
いや、一つだけ、彼女は残していった。
サイドテーブルの上に、灰皿で押さえられて名刺大の白い紙切れが置いてあった。
「次は私がご馳走します」
そこに、綺麗な字でそう書いてあった。
それから三回、私達はそういう夜を繰り返した。私は彼女を貪り、彼女は私が与える快感を貪った。互いの名前すらも尋ねないまま、週に一度会って、彼女は濡れて小さく喘ぐ。明け方にドアの閉まる音を聞く。その間に私はあの日本当に帰りを待っていた男とは切れてしまっていて、そして彼女に口付けだけは一度もしなかった。
- 146 名前:夜とカクテル3 投稿日:2009/10/23(金) 01:19:57 ID:JdBGdoBw
- 夏はもうなりを潜めて、どこからか金木犀が香る。吹き抜けていく風が心地良い、水曜日の午後。私はその日狩りには行かないことにして、魔法に使う触媒や生活物資を買い込もうと街中に繰り出した。必要な物を買い揃えてカプラサービスに預け、露天を冷やかしながらプロンテラ外周の大通りをうろうろしていたら、完全に切れたと思っていた男からどうしても会いたいこれで最後にするからとWisが飛んできた。
ここで素直に会いにいったら絶対に面倒くさいに決まっている。
どうやってこれを断ろうか。
言い回しをぐるぐる考えならあてもなく歩いて。
そして、彼女が居た。
短めの萌黄色の髪が風にさらさら流れていく。簡単なシャツと動きやすそうなパンツをはいて、紙袋を抱えていた。私服でも一目見て彼女だと分かった。まっすぐこちらへ歩いてくる。多分、まだ、私には気がついていない。私はただ呆然とそこに立ち尽くして、彼女が私に近づいてくるのをひたすら見つめていた。
なんで、どうして、ここに、彼女が。
普通に考えればあの店に来る時点で彼女だってプロンテラを拠点にしているわけで、会う可能性はいくらだってあるのだ。私は考えもしなかった。あの店以外で会うことを、どこかで恐れていたのかもしれない。
「あ」
そしてついに、あのウイスキーと同じ色の瞳につかまる。彼女はちょっと驚いた顔をして、それから微笑んだ。
「奇遇ですね」
嬉しそうに、そんな事を言う。私は頷き返すのが精一杯で、まるで雷に打たれたみたいにそこで棒立ちになっていた。その時自分がどんな顔をしていたのかは考えたくない。外で太陽の下に居る彼女を見たのはもちろん初めてだった。別人のようだと思う。こんなに綺麗に笑っただろうか。
胸が高鳴るのを制御できない。彼女を五回も抱いた過去の自分が信じられない気分だった。
つまり、私はもう、その瞬間に、馬鹿みたいに恋をした。
「これから時間があるならちょっと付き合いませんか?」
だから、彼女のそんな提案に、未だ棒立ちの私はあっさり頷いた。
路地を抜けていく彼女の後ろについて歩く。
『好きな人が居るから、もう諦めて』
すっかり忘れていたWisに返事を送って、ブロックをかける。前を行く彼女の背が私よりも少し高いことに、今になってやっと気づいた。
- 147 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 01:20:33 ID:JdBGdoBw
- すまんここまでしか出来てないんだ。出来たら投下するよ。ええいエロシーンはまだか!
- 148 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 01:22:45 ID:QeU/asoc
- >>144GJ
今ちょっと読めないので明日にでも読ませてもらうよ
頑張らず気負わずに最後まで書きあがってほしいわ
- 149 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 06:10:22 ID:q5FyUMSQ
- >>144
久々の新作ktkr!
続き楽しみだー
- 150 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 16:23:34 ID:sA2CMP/g
- 恋愛小説みたいでいいね。
気長に待ってるから出来たらいつでももってくるんだぜ
- 151 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/23(金) 23:19:04 ID:JdBGdoBw
- どうも144です。気合で完成させたんで投下します。何かエロまでが長いうえにエロが薄いorz
あと投下済みの文に誤字が。もう死にたい。
×それからワインを一本オーダーしる。
○それからワインを一本オーダーした。
なんつー間違いを…
- 152 名前:夜とカクテル4 投稿日:2009/10/23(金) 23:21:14 ID:JdBGdoBw
- 「どうぞ、散らかってますけど」
大通りから少し入った場所にある三階建ての建物の二階が、彼女の住まいだった。小さめのテーブルと椅子が一脚、それから窓際にベッドがあるだけで、むしろどうやったら散らかせるのかと聞きたいくらい簡素な部屋。きっとキッチンも浴室も簡素なんだろうと容易に想像できた。とはいえ、私も似たようなものだ。家よりも装備品のほうが高価なのは、どこの冒険者も大体一緒だろうと思う。
「お茶入れますね」
そう告げて、紙袋を抱えた彼女はキッチンへ消える。私は客人の権利として、一脚しかない椅子に座った。くるりと部屋を見回して、へえ、と少し感嘆する。部屋の片隅に無造作に立てかけられた杖は、地獄のように暑い火山に棲む魔鳥からしか手に入らない一級品だ。見たところ精錬もかなりしてある。あれを持っているならば、彼女は結構力のあるウィザードなんだろう。そもそも転生を済ませている。ハイウィザードの制服に、どこかのギルドのエンブレムもつけていた。
そんな彼女が名前も知らない、ただ夜の宿でなし崩し的に行きずりの関係を結んだだけの私を部屋に招いてくれたことが不思議だった。私は彼女との関係はあの店の中だけで完結していると思っていたし、外に持ち出すつもりもなかった。だから愚かにも、あの店以外で会うことはない、とどこかで考えていた。
「お待たせしました」
キッチンから戻ってきた彼女が、湯気を立てるティーカップを二つ、テーブルの上に置く。椅子は私が座ってしまっているので、彼女はベッドの端に収まる。
「ありがとう」
口をつけると、ふわりと香りが広がる。真っ白な飾り気のないティーカップが、何故だかとても彼女らしいと思った。よく知りもしないのに。
「おいしい」
そう言うと、よかった、と彼女は目を細めて笑う。
「もしも」
微笑んだまま、彼女がするりと言葉を紡ぐ。
私は、彼女との関係はあの店の中だけで完結させるつもりだった。さっきまでは。
「さっき、あなたが断ったら、あのお店には二度と行かないつもりでした」
けれど、果たして彼女もそうだったのだろうか。私が口付けをしない理由に、彼女はきっと、気がついていた。多分、最初の夜から。
立ち上がり、私の横で彼女が言う。
「キス、してもいいですか」
その声は、少し、震えていた。
ウイスキーの瞳が、ひたり、と私を見据える。
窓から入る光できらりと透けるそれを、初めて美しいと思う。
昨日までの私なら断った。けれど昨日までの私は今さっき、あの大通りで容赦なく崩されて、再構築された。それはもう、徹底的に。
だから、返事の代わりに、ゆっくりと瞼を閉じた。
そろり、と頬に指が触れる。その指先は震えていて、そこから彼女の緊張が私にも伝播する。
恐る恐る唇に押し付けられる柔らかな感触。彼女の髪が淡く香る。私はまるで初めてキスをする少女のように緊張していて、心臓は自分のものとは思えないくらい早く動いた。彼女もきっと、そうだったに違いない。押し付けられた唇と、頬に触れた指先とがそれを教えてくれた。
何分も経ったのか、それとも一瞬だったのか。ただ触れるだけだった彼女のぬくもりが離れて、私はそれを名残惜しい、と感じる。
瞼を持ち上げると、椅子に座ったままの私を見下ろす彼女と目が合う。彼女は何とも言えない表情をしていて、そして多分私も同じだった。
無言で差し出された手を取って立ち上がる。そのままベッドへ導く彼女に抗う為の理由を、私は何一つ持っていなかった。
- 153 名前:夜とカクテル5 投稿日:2009/10/23(金) 23:22:56 ID:JdBGdoBw
- ぎし、と二人文の体重を受け止めたスプリングが控えめな悲鳴を上げる。
「抵抗、とか、しないんですか」
私を押し倒し、頭の横に手を突いて彼女が問う。
「あなたは、しなかったわ」
「……それも、そうですね」
私の答えにちょっと笑って、彼女はゆっくり私の唇に唇を押し付ける。
触れる、だけじゃない。上唇を軽く吸われる。そっと舌で撫でられる。
「ん……」
少し隙間をあけると、するりと口内に侵入された。
唇の裏側。上顎。歯列。
彼女の舌が、それらを丁寧に、ゆっくりとなぞる。私の舌を絡め取って、擦り合わせる。
そのひとつひとつが、ひどく優しい。
私の上に重なった彼女の身体が、心地良い重さと体温を分けてくる。
こくり、と彼女と自分のとが混ざり合った唾液を嚥下する。彼女の、と意識すればそれだけで身体の奥に熱がうまれた。
「はっ、ぁ……」
たっぷりと時間をかけて丹念に口内をまさぐりつくして、彼女は私を開放する。
キスだけで情けないくらいに火照る私を見つめる目が、本当にいいのか、と訊いていた。その潤んできらきらと光る、ありありと欲情を浮かべたウイスキーの瞳が、他の何よりも私の興奮を煽るというのに。
「人をこんなにしておいて、ここでやめたら殴るわよ。本で」
軽く睨んでそう言うと、彼女はふわりと微笑んだ。
「そうしたら、ついでにボルトも貰うんですよね、私」
当たり前でしょ、と笑いながら、私は狐をかたどった襟巻きを外して椅子の背に放る。特別な装備品でもないし、制服は支給品だ。彼女が防御の薄くなった首元に手を差し込む。私の長い髪を軽く払うと、そこに顔を埋めた。
「っ……」
ぺろりと首筋を舐められて、肌が粟立つ。上に下に行き来しながら、唇を押し付け、軽く吸って、舐める。その間に左手が私の上着の前を開けて、布の下に入り込んだ。指先で鎖骨をくすぐって、下着の上から胸の形を確かめるように触れられる。そのまま下に下りて、お腹を掌でゆるゆると撫でた。
「少し、上げてください」
耳元で囁かれる、熱っぽく低い、少しかすれた声。ぞくぞくする。
言われるまま身体を浮かせると、背中に回りこんだ左手が器用にホックを外した。
「はっ、ぅ」
同時に耳たぶを甘噛みされて、思わず声が漏れる。下着を押し上げて、解放された胸を彼女の左手が軽く力を入れてふにふにと揉む。唇は舐めたり押し付けたりしながら首筋を下に辿って、鎖骨の上を通り、もう片方の胸に行き着く。きっと早鐘のように打つ鼓動を、彼女は感じているだろう。目の前で萌黄の髪がふわふわと肌をくすぐる。重ねられた体から伝わる体温と、愛撫と息遣いとで、体温が上がっていく。背中はもう汗ばんでいる。腹の底がじりじりと疼く。手を伸ばして目の前の萌黄色をくしゃりと撫でてみる。なんだか泣いてしまいそうだった。
- 154 名前:夜とカクテル6 投稿日:2009/10/23(金) 23:24:10 ID:JdBGdoBw
- 「そんな顔しないでくださいよ」
どきどきしちゃうじゃないですか、と顔を上げた彼女が、少し困ったように笑う。髪を軽く掴んで目を閉じると、身体を引き上げて望み通りキスをくれた。
「可愛い顔、するんですね」
唇を離すと、ふにふにと左手で胸をまさぐりながらそんな事を言う。彼女はさっきから一度だって、その期待で硬くなった先端には触れないのだ。
「誰かさんだって散々可愛い顔、んぁあっ、ちょ、ずるっ」
言い返したとたん、そこをきゅうっと摘まれた。びくりと身体が跳ねる。
「声も可愛い」
もう片方を口に含まれる。
「ん、ぅっ……は、っぁ……」
抑えきれず、切れ切れに声をこぼしながら荒く息をつく。左胸の先端に彼女が濡れた舌を押し付けて、ゆっくりと舐め上げる。舌と擦れ合のが良くわかって、羞恥と興奮を煽った。右胸の乳首を、掌で円を描く様にして転がされる。親指と人差し指で挟んで捏ねる。ぴりぴりと甘い快感が、背筋を抜けていく。
「ひぁっ!」
ゆるゆるとした愛撫に油断していたら、かり、と歯を立てられた。
「痛かったですか?」
少し意地の悪い目を向けて、彼女が言う。今歯を立てたそこを、赤い舌でちろりと舐める。それがひどく艶っぽくて、どきりとした。気恥ずかしくて顔を背けると、彼女が笑う気配がする。
するすると掌がわき腹を撫でて、その後を唇と舌が追っていく。さっきから腰が動いていたことは、きっとお見通しだろう。ふと、こんなに丁寧に抱かれたのはいつ振りだろうか、と思う。彼女はそこかしこに唇を落としたし、ゆっくり丁寧に触れた。その分、私は焦れもするのだけれど。
なんだか悔しくて、彼女の胸に手を伸ばして触れる。ぴくりと反応した彼女は、咎めるような目で私を見遣った。
「だめです」
手首を捕まえて、指先に口付ける。そのまま口に含んで、軽く吸われた。ちゅ、と音を立てて唇が離れる。
「いいじゃない」
「私は今まであなたの下で指をくわえて見てたんですよ。一回くらい大人しく抱かれてくれたっていいじゃないですか」
私の手首を開放すると、拗ねたように唇を尖らせて言う。
「わかったわ」
そういえば、彼女は抱かれる時にそういう意図を持って私に触れたりしなかった。せいぜい、頭を押さえつけるくらいで。腰のスリットから、手を入れられる。
「んん……」
つ、と彼女が下着の上から、指でそこをなぞる。とたん、ふっと表情が綻んだ。
「濡れてる」
その声があまりにも純粋に嬉しそうだったので、私は素直に足を開く。足の間に身体を収めて、彼女が下着を抜き取る。外気と視線に晒されるのを感じて、羞恥に顔が火照るのが分かった。
「あんまり見ないでよ」
「嫌です」
くすりと笑って、ちゅぱ、と自分の中指を舐める。期待にぞくぞくする。さらに濡れるのが分かる。
「あ、ぁっ……ふっ……」
十分すぎるほどに濡れたそこに、彼女の細い指が宛がわれて、擦り上げられる。指の動きにあわせて、くちゅくちゅと粘ついた水音がする。すご、と彼女が熱に浮かされたような声で呟く。
「っあ、んぅああっあぁっ」
ちゅぷ、と指が入ってくる。待ち焦がれていたその刺激に、私は堪えきれずに声を上げた。ぞくぞくと快感が背中を駆け上がる。意図せずにこぼれた涙が、目尻から髪の中へ落ちていった。
「はっ……んぁ、はぁっ……」
彼女の細い指は、それでも確かな存在感を持って私をかき回す。ゆっくりと抜き差しを繰り返すだけだったけれど、私の身体はじりじりと熱を溜めていく。
「増やし、ますよ」
は、と息をつきながら彼女が言う。彼女も興奮しているのだと思うと、少し嬉しい。
「ん、ああっ、ちょ、なん、あっ、ふあぁああっ……!」
突き立てられる指が二本になるのと、恥ずかしいくらいに充血していた突起を彼女が口に含んだのは、ほとんど同時だった。一気に持っていかれそうになる意識を、必死で繋ぎ止める。指が突き入れられて、かき回し、弱いところを的確に探してくる。その度にはしたなく水音が響く。私はぽろぽろと涙をこぼしながら、体を震わせてひたすらに声を上げた。思わず足の間に埋めている彼女の頭に手を伸ばす。柔らかな髪に指を通すと、ぴちゃぴちゃと音を立ててそこを舐めていた彼女が顔を上げる。
「いい、ですよ」
いっても、と肩で息をしながら悲鳴じみた声を上げる私に向かって言った。そう、言ったような気がした。
「あ、っああぁっ、だめっ、も、っあああっ!」
彼女が探り当てた弱点を突いた。突起を舐め上げた。私はぶるぶると震えながら、背中を弓なりにして、泣きながら、果てた。
- 155 名前:夜とカクテル7 投稿日:2009/10/23(金) 23:25:00 ID:JdBGdoBw
- 窓から差し込む光が、赤みを帯びている。
私は中途半端にはだけた服のまま、くたりとシーツの上に伸びていた。傍らで、ベッドの端に腰掛けた彼女が、すっかり冷めてしまった紅茶に口をつけていた。んん、と伸びをして体を起こす。
「ねえ」
声をかけて、私は中途半端にはだけた服を脱いでいく。肘から先に纏った長い袖も、紐を解いて外す。
「何でしょう」
振り向いた彼女が、服を脱ぐ私を見てちょっと赤くなって、それがおかしかった。さっきまであんなことをしてたのに。
「どうしてあの日、誘いに乗ったの?」
私は自分の服をすっかり脱いでしまうと、彼女の袖を引いた。彼女は素直に私に向き合って、それから恥ずかしそうに目を伏せて、頬を染めた。
「実は、一目惚れだったんです。あの時」
そう言って耳まで赤くする彼女が、もうどうしようもないくらい可愛かったので、その唇に口付けた。それから、シャツのボタンを外しにかかる。
「奇遇ね、私もしたわ。一目惚れ」
シャツを脱がせて、下着も外す。彼女は大人しく服を脱がされながら、それでも驚いた顔をした。
首に腕を回して、軽く体重をかける。彼女は素直に押し倒される。
「ねえ、名前、教えてくれる?」
そう囁くと、ウイスキーの瞳を細めて、ふわりと笑った。初めて会った日みたいに。
- 156 名前:144 投稿日:2009/10/23(金) 23:26:44 ID:JdBGdoBw
- 以上です。読んでくれてありがとう。エロ薄くてすまん・・・。リバっていいよね!
あと誤字脱字あったらこそーり脳内変換して読んでくれると嬉しい。
- 157 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/24(土) 01:14:32 ID:2qS7YHl6
- >>144
いい!GJ(*`・ω・)b
シーンが薄いってそんなこと無い気がします
情景描写で想像をさせられていい感じですb
次作があればぜひ読みたいですわ
- 158 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/25(日) 11:45:16 ID:052wMPrE
- GJ!
ハイWIZさんがすごく可愛くてよかったです♪
素晴らしかったよ〜
- 159 名前:144 投稿日:2009/10/25(日) 12:43:07 ID:m7Gx5ekg
- >>157 >>158
GJありがとう!
エロシーンが難しくて難しくて死にそうだったからそう言ってもらえて一安心だ。
また何か書けたら投下しに来るよ。感想貰えるとやる気でるね。
- 160 名前:れにゃちぇりのひと 投稿日:2009/10/29(木) 08:46:45 ID:lsLB64sQ
- お久しぶりです。
宣言から一年以上、全く創作意欲も出ない、書くこともままならない、BBQにへこむなど、完全に打ちのめされた状態でした。
いい加減完成させて、次のステップを踏んでいきたいところ、がんばって執筆中です。
年内完結を目標にしておりますので、よろしくお願いします。
- 161 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/30(金) 01:17:02 ID:YbDXSPrQ
- おお、れにゃちぇりの人だ!
気長にお待ちしております
- 162 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/30(金) 05:57:59 ID:uQ65tZXA
- れにゃちぇりの人お久しぶりですよー
ずっと楽しみにしてました、よろしくですよ!
- 163 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/10/30(金) 11:01:52 ID:EJojaMqY
- >>144
イイヨイイヨー
教授娘も廃Wiz娘も大好物
続き楽しみにしてる
- 164 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/01(日) 16:12:37 ID:TtMUEnvQ
- わー!れにゃちぇりの人だー!
まったりゆっくりお待ちしておりますよ〜
- 165 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/11(水) 22:59:46 ID:ppdTqDvY
- >>144
雰囲気がとても素敵です。
ゆっくり時間が流れてるみたい。
言葉の言い回しがクリーンヒット…!
半分寝ながら読んでたのに、今は目が覚めました。
お酒飲んでるのと、街で会うのと、キスシーンが凄く好きです。
2人の性格は激しくなくて、ゆったりとした気持ちになれました。
素敵な時間をありがとうございました。
- 166 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 09:24:14 ID:h/Oi284w
- 需要を読まずに投下してみる。
多分「その事」自体は、恐らくあの人にとって見ればいつもの日常の延長線の発言でしか無いと思う。
人畜無害を絵に描いたような人だ、裏が有るなんて思えない。
しかし、そんな含みを持たせられてしまうと…
「…何か裏があるんじゃないかって、勘繰っちゃうわよね」
はぁっと、私は何度目になるか解らないため息を付きながら、家への道を歩いて居た。
あの人――養子の私の、養母の待つ家への道を。
そもそもの切っ掛けは、私がアコライトの時に狩り場を背伸びして死に掛けた時に助けてもらった、と言う、実にありがちな話だった。
囲まれてもう絶体絶命と言う時に、その人は風の様に現れて、舞うかのように敵を葬って行った。
プリーストだったあの人のそんな動きを、先ほどまで死に掛けて居た事すら忘れて、見惚れてしまって居た。
でまあ、ぶっちゃけ、その瞬間にあの人に一目惚れして居た。
「大丈夫? 怪我は無い?」
「いえ、だ、大丈夫です…ありがとうございました」
立ち上がって服のホコリを払ってもらいながら、私は何とかお礼の言葉を言った。
「どう致しまして。でも、アコの貴方じゃこの辺はまだ厳しいかもね。街まで送りましょうか?」
「はい、お願いします」
まだポタを習得して無かった私は、素直にその好意を頂く事にした。
「あの、青石代、これ少ないですが…」
私がなけなしの習得品を渡そうとすると、あの人は笑って。
「1個くらい大丈夫よ、気にしないで」
「で、でも…それじゃ悪いですし」
「ふふ、気にしないの。後輩を守るのも先輩プリーストの勤めですから」
そう言ってふっと微笑む。ああ、何て綺麗に笑う人なんだろう。
「じゃ、じゃあせめてお名前を教えて下さい」
ちょっと驚いたような顔をしたあの人は、ふっと微笑んで名前を教えてくれた。
- 167 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 09:24:42 ID:h/Oi284w
- それから数ヶ月。私もアコライトとしての修練を積み、もう少しでプリーストの転職試験を受けられる、となった時に、あの人――シエルさんとばったり再会した。
「シエルさん!」
「? あら、貴方はリコさん…お久しぶりね」
「お久しぶりです。と言うかハイプリになられて居たのですね、おめでとうございます」
ばったり再会したシエルさんは、ピンク色の高位法衣に身を包んで居た。
「ありがとう。転職したばかりなのでまだまだひよっこだけどね」
そう言ってぺろっと小さく舌を出す。
ああもう、なんて可愛い仕草なんだ。
思わず抱き締めたい衝動に駆られるのを押さえて居ると。
「シエル、こちらのお嬢さんは?」
先程からシエルさんの横に立って居たハイプリのハンサムなお兄さんが、シエルさんにそう聞いてきた。
「ああ、こちらのアコさんはリコさん。私の転生寸前にある狩り場で会った知り合いよ」
「へえー。リコさん初めまして、俺はレイル」
ハンサムさんはそう言ってぺこりとおじぎをしてくる。こちらも同じくぺこりと挨拶。
「レイルさんですね。リコです、初めまして」
そう言えばこのハンサムさん、確かシエルさんの事を呼び捨てにしてたと言う事は…。
「ところで、お二人はどう言うお関係で?」
何となく世間話的な感じで話を振った私は次の瞬間帰って来た言葉に打ちのめされる事になる。
「ああ、レイルと私は夫婦なのよ」
「え…あ…そ、そうでしたか」
何と言う事だ、シエルさんは既に人妻だった。
しかも旦那さんのレイルさんは第1印象がかなり良い人だ。二人を深く知ってる訳では無いが、何かお似合い夫婦な雰囲気が読み取れる。
つまり私の淡い恋はここで物の見事に破れた事に。
「え、と、じゃあ私はちょっとこれから用事が有りますので、これで…」
「あら。それじゃあ、またね」
シエルさんはにこやかに手を振って居たが、その素敵な仕草が今は心に痛い。
何とか心の動揺を悟られないようにごまかすと、その場を立ち去った。
ところが。
歩きだした私の背後で、二人のこんな会話が聞こえて来て。
「ところでシエル、養子になってくれそうな子、誰か居たか?」
「うーん、こっちは全然ね。レイルは?」
「こっちもダメだった。まあ気長に探していくしかないかな?」
次の瞬間、私は二人の方に走って居た。
「シエルさん! 私をあなたたちの養子にしてください!」
- 168 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 09:25:33 ID:h/Oi284w
- まあ自分でも、このいきなりな行動にはちょっとびっくりしたが。
それを二つ返事でOKする二人もどうなんだろうかと。
そんな感じで、私は二人の養子になった。
いきなり背丈が縮んだり、ただでさえ悲しい胸がもっと悲しい事になってみたり、二人が所属するギルドに連れて行かれて紹介されたらそのまま翌日まで宴会になったり、何やら色々おかしかった気がするが。
そして、私もようやくプリーストに転職出来た。
そうしたらシエルさんは。
「じゃあ、今日はお祝いをしなきゃね!」
とか言い始めた。
「そりゃいいね、やろうやろう」
レイルさんもそう言いだす始末。
「え、でも、お祝いって言われても…」
「大丈夫、家族だけで小ぢんまりとやるお祝いだから。ギルドの大宴会みたいにはしないわよ」
それを聞いてちょっと安心した。なんせギルドの宴会はいつも桁が違いすぎて…。
「あー、そう言えば俺今日は仕事の関係で明日昼まで出かけるんだった」
「あら、それじゃあお祝いは明日にします?」
「いやいや、今日はシエルとリコの二人でやればいいよ。明日俺が帰って来たらそれで又やればいいんじゃない?」
「それもそうね」
と言う感じで二日連続のお祝いが決まってしまった。え、そこに私の意志が入る余地は無いんですか?
とそんな事を考えて居たら。
「今日は御馳走にするわよ。おとっときの『おまけ』も付けちゃう。レイルにはナイショでね」
「へ?」
あっけにとられた私に、シエルさんはぱちっとウインクをした。
その後用事があったので私は一旦二人と別行動をして、その用事が終わったので家に向かって居ると言う次第。
「『おまけ』って何だろうなぁ…」
もうさっきからそればかりが気になる。別段シエルさんが何か罠にはめようと言う訳では無いと思うのだが、それにしてもそんな含みを持たせるような事を今まで言って来た事が無かっただけに余計気になる。
「あー、もう、どうすれば…」
そんな風に思考の無限回廊をぐるぐる回って居ても、気がつけば既に家の前に立って居た訳で。
「…うう、今日はどこかに宿でも取ろうかしらん…」
半ば本気でそんな事を考えて居たら、急に目の前のドアが開いて。
- 169 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 09:26:15 ID:h/Oi284w
- 「おかえりなさいー」
シエルさんが出て来たかと思ったらぎゅーっと抱き締められた。
「た、ただいまー」
「ああんもうプリ姿のリコも可愛いー♪ もうこのまま食べちゃいたいくらい」
何か抱き締められたまま振り振りされてほおずりされてるんですがっ。
普段見られないようなシエルさんの壊れっぷりに、私はかなりびっくりして居た。
「てか…た、食べちゃうって!?」
「うふふ、冗談よ。さ、中に入って。せっかくのごちそうがさめちゃう」
こうして、二人でささやかな祝宴が行われた。
いつもながらシエルさんのご飯はとてもおいしい。
何て言うか恋人同士とかじゃなくてもこんな幸せも有るんだなぁとか、しみじみと思ってしまう。
「じゃ、今日のおとっときを。じゃーん」
シエルさんはそう言うと、綺麗なピンク色の液体の入った瓶を取り出した。
「何ですかそれ?」
「ん? これね、アマツ特産の桜のお酒なの。昔から好きでたまに仕入れてるのよねー」
そう言いながらグラスに注いで行く。
「はい、どうぞ」
と、私にもお酒が入ったグラスが手渡された。
「え…と言うか、私子供なんだけど、いいの?」
「養子って言っても中身は立派に大人でしょ。ギルドの宴会でも飲んでるんだから大丈夫大丈夫」
「…はぁ」
いや、そんなに一杯は飲んでませんが。
「じゃ、かんぱーい」
「かんぱいー」
ちんっ、と、軽くいい音を立ててグラスがなった。
すっと、一口飲んで見る。
「…おいしい」
カクテル風になっているそのお酒は、とてもおいしくて、そのまますっとグラスを開けてしまう。
「でしょう? 私のお気に入り。レイルにも教えて無いのよ」
「…え?」
と言う事は本当におとっとき?
- 170 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 09:26:58 ID:h/Oi284w
- と考えた瞬間、視界がぐらっと揺れた。
「…あれ?」
「…うふふ、効いたみたいね」
「へ…き、いたって何が」
「このお酒ね、見た目も味もそんな風に見えないかもだけど、実は物凄くキツいお酒なの」
ふと見ると、笑みを浮かべたシエルさんが私のすぐそばまで来て居た。
そのまま、腰砕けになって居る私を抱き上げる。
「え…ええ?」
「通称『酒天狗殺し』。あのお酒の妖怪ですらこれを飲むと酔っぱらって倒れてしまうと言うお酒」
「え…な、なんで…?」
何が何やら、訳がわからない。シエルさんの腕から逃れようとして見たのだが、力が出ない。
「あ、私がこれ好んで飲んで居るのは事実よ。と言ってもコップ一杯なんてたくさんは飲まないけどね」
そう言いながら、シエルさんは私をベッドルームに連れて行って、私を寝かせて。
「ふふ、じゃあいただきまーす」
「え、なにんぐっ!?」
そのまま唇を奪われた。
唇を重ねるだけの軽いキスだったが、私にはそれが物凄く長い時間に感じられ。
気がついたら瞼を閉じて居た。
「んちゅっ…はぁっ」
「はぁ…シエルさん…」
「ごめんなさいね」
「なんで…なんであやまるんですか?」
「実は、貴方を見かけた時から好きだったの。だけど、その時私は既に結婚してたし、女同士だなんて普通じゃないかなぁって」
「え? え?」
「だから貴方が養子になってくれるって言った時にすぐOKしたのよ。いつでも傍にいられるかなって」
「そうだったんですか…」
「そんな訳でこんなむりやりな事しちゃって…ごめんなさいね」
そう言ったシエルさんは泣きそうな顔をして居た。
…何かちょっとだけ、ほっとした自分が居る。
「いいですよ、私もシエルさんの事好きですから。だから養子になったんです」
「…え?」
それを聞いたシエルさんは、驚いたように目を丸くした。
「ほんとに?」
「ええ。これは『ママ、パパ、大好き!』じゃないですよ」
そう言うとシエルさんはくすりと笑った。
- 171 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 09:27:42 ID:h/Oi284w
- 「ふふっ、そうだったのね」
そう言うと、シエルさんは再び私にキスをして来た。
「ん…」
振れるだけではなく、唇を啄ばまれる様なキス。
少し開けると、シエルさんはするっと舌を滑り込ませて来た。
私の舌と絡み合う。
少しだけ、さっき飲んだお酒の味がした。
「はぁっ………」
たっぷりと、時間をかけて口の中をかき回されて。
体が熱いのは、恐らくお酒のせいだけでは無いだろう。
「シエルさん…」
私が名前を呼ぶと、シエルさんはくすりと笑って、首筋にキスをして来た。
「んっ」
ぴくん、と体が反応する。
そのまま、首筋を舌がすすっと動く感触。背中がぞくぞくっとする。
ここまで書いたらネタが尽きた!
文章の神様は私を見放したらしい………
- 172 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 20:44:12 ID:bH4gLx7.
- 案@寝取り
案A秘密の関係うふふのふ
案B悲劇的展開
さあどれだ!
いやこれ以外にもあると思うけどね
一応提案してみたよ!
- 173 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/23(月) 20:50:21 ID:Ale/FqaM
- なんてこったい。
- 174 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/29(日) 02:00:55 ID:oBxGCkE2
- 生殺しとはけしからんな
- 175 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/11/29(日) 22:25:48 ID:qicSVym2
- 実はレイルさんも♀(男装的な意味)で、このまま3Pに突入・・・
- 176 名前:166 投稿日:2009/12/01(火) 12:09:30 ID:ghp3B0ts
- あああ申し訳無い、続きは書いてるので出来上がったら上げまする
エロシーン書くの苦手だわ(ノ∀`)タハー
- 177 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/01/23(土) 02:48:05 ID:lWW0LN/c
- 過疎
- 178 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/01/30(土) 20:51:48 ID:TcQnSmyk
- |ω`)
- 179 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/01/31(日) 05:32:48 ID:uQIh67fY
- |ω`)д゚)ミテルヨ
- 180 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/01/31(日) 07:50:58 ID:HHou8vt6
- |ω`)д゚)ー`)ナカノヒトモイルヨ
- 181 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/02(火) 22:41:32 ID:CPoZWzg2
- |ω`)д゚)ー`)д゚*)ミラレテルヨ
- 182 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/03(水) 00:46:48 ID:DOMb7Xu2
- |ω`)д゚)ー`)д゚*)ω・`)SSカケナイヨ…
- 183 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/03(水) 20:05:04 ID:PKaN3CKo
- |ω`)д゚)ー`)д゚*)ω・`)冫、)ジー…
- 184 名前:144 投稿日:2010/02/06(土) 02:16:38 ID:i.UM6oNY
- 遅レスゴメンヨー
>>163
さんきゅう!
インテリなカップルもいいんじゃないかと思ったんだ。職業を活かしきれないがorz
>>165
こういうゆるゆる系しか書けないんだ
ガチエロが下手糞なのでせめて雰囲気だけでも出せればと思って書いてた
気に入っていただけたなら何よりなんだぜ!
>>れにゃちぇりのひと
正座して待ってる!!!!
>>166
新作ウヒョー
イイヨイイヨーシエルさんいいキャラしてるな
個人的に>>172の案Aをプッシュしたい
とりあえず過疎ってるので教授と廃Wizの続き書いてるでござる
エロシーンにたどり着けない病をなんとかしてくr
- 185 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/08(月) 04:04:35 ID:u5YEi6cY
- エロシーンは雰囲気を書くだけってのも有
衣擦れの音とかベッドの軋みとかね
読者の妄想力によってそれだけでも凄いエロになったりもする!
- 186 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/10(水) 07:59:07 ID:D1fyWcjQ
- 深夜にふと目が覚めてふと思い立ってSSかいてたらこんな時間に…!
はじめて書いたものですがよかったら読んでやってくださると嬉しいです
- 187 名前:その1 投稿日:2010/02/10(水) 08:01:04 ID:D1fyWcjQ
- いやいや、これは困った。困ったよ。
「どうしたの?アーニア?」
そういって無邪気に私を覗き込んでくるのは私の相棒、リンカーのクリスだった。
アーニア。セージ。FCAS型。レベルは70台後半。
私、今、相棒に恋しちゃいました。
「だからどうしたの?アーニア?顔、赤いよ?」
ああああ!?そんな近づかないでー!?
いい匂いするし、やわらかそうだしぎゅってしたくなるしドキドキするしー!?
――大丈夫。
ようやく発せた言葉はそんなそっけないひと言だった。
なんて情けない。
クリスは小柄な子だ。いつも私を覗き込むように見上げている。
今までだって可愛いと思っていたし、妹のように思っているし大切な…
そう、大切なパートナーなんだ。
でも…こんな気持ちになったのは…なんでだろ?
クリスと知り合ったのは…実にベタな展開だ。
当時の私はマジシャンだった。アコライトなんかとパーティを組む事はよくあった。
レベルが上がる程に臨時パーティと呼ばれる即席パーティに参加する事は減っていった。
パーティ戦闘ではやはりセージよりもウィザードが重宝されるし、レベルが上がればあがるほどそういったウィザードを目指す者とセージを目指す者の差は顕著になっていくのだ。
そうして、私はいつしかパーティに誘われる事もなくなり、臨時広場と呼ばれる場所でポツリと座る事が多くなった。
そんな折に彼女と、クリスと出会ったのだ。
当時のクリスは転職したてのソウルリンカーだった。
まぁ…大体わかるでしょ?要はいらない子同士でパーティ組んで馬鹿やって遊んだってわけ。
最初に声をかけたのはどっちだったかな?覚えてないや。
でも、それがすっごい楽しくて…。何度も一緒にパーティを組んで…。
固定パーティを組んで、一緒に住んで…。もう随分になるかな?
私がセージに転職した日はクリスが全力でお祝いしてくれた。
クリスが念願のエスマを覚えた日は私が全力でお祝いした。
ま、そんなこんなで私達はお互いを相棒だと思うようになったってわけ。
うん、クリスはすっごい可愛いよ?
ウェーブのかかったピンク色の髪。なでるとすっごいサラサラなんだよ!
小柄な身体はぎゅーっとするのに丁度いいんだ。抱いてると暖かいし。
一緒に寝た事もあるよ?あ、べ、別にそういう…その…えっちな事したわけじゃないからね!念の為言っておくけど…。
クリスは酷く甘えん坊なんだ。隙あらば甘えてくるし…。今だって…
「ねーねー?さっきから一人で考え事?」
私の腕にしがみついてるし…。いや、だからね?胸、当たってるし!?
いやいやいや、いつもの事だけど…だから…今はまずいんだよぉー!?
だって、私クリスに恋しちゃったんだよ!?変でしょ!?い、言えるわけないでしょ!?
ともかく落ち着けアーニア。落ち着くの。
そもそも…なんでこんな事になっちゃったんだっけ…?
そうだ…。
昨日の事だったんだ。
- 188 名前:その2 投稿日:2010/02/10(水) 08:02:57 ID:D1fyWcjQ
- 私達は初めての狩場での狩りを成功させて浮かれていた。
スリーパーという名前のモンスター。名前を聞けばわかるだろう。
多数の修行者がその生息地に足を運び、なおも無限に湧き出る土の精霊。
それから取れる土の属性石はいいお金になるし、そこで狩りが出来るようになるのは私達の目標の一つでもあったのだ。
その日は二人で無限に湧き出てくるスリーパーどもと戦いまくった
クリスがいなければおそらく5分ともたなかっただろう。
クリスのくれるセージの魂のリンク、エスマでの殲滅。
荷物が一杯になるまで戦い抜いて戦利品を処分した時
私達は今までとは比べ物にならない額のお金を手にしていた。
もう、クリスはいらない子なんかじゃない。
どこに出したって恥ずかしくない私の大切な相棒だ。
嬉しかったし…どこか不安だった。
クリスが私を置いてどこかにいっちゃうんじゃないかって。
だって、そうでしょ?
ソウルリンカーは結婚してこそ家族になる事で真の真価を発揮するジョブだ。
私とじゃ…女同士じゃ真価なんか発揮できっこないんだ。
その日、私はこう、彼女に聞いたんだ。
「クリス?結婚とかは考えてるの?」
って。そしたら…彼女なんて言ったと思う?
「え?私、アーニアのお嫁さん意外考えた事ないよ?」
ノータイムで返してきたんだよ!?
それ以来、私は今の今まで悶々とし続けている。
クリスとしては、これからも私とずっとパートナーでいるって言いたかっただけなのかもしれない。
けど、私は…その時気づいてしまったのだ。
私はクリスに恋してるんだって。
- 189 名前:その3 投稿日:2010/02/10(水) 08:04:06 ID:D1fyWcjQ
- で、まぁ…一夜明けて。
今日は目標にしていた狩場での狩りの成功祝いということで二人で贅沢しようって決めてたんだ。
といっても、ちょっといい食材を買って、ちょっとばっかりいいお酒を買って部屋で二人でのんびりするってくらいなんだけど…。
それでもクリスは傍目にもわかるくらいに浮かれていた。
あー、可愛いなぁ、もう!
しっかりと食材選んであまつさえ値段交渉までしてるあたり
きっと彼女はいい嫁になるんだろうと思う。
「アーニアっ!やったよー!生ハムおまけしてくれるってー!」
どうやら店主との交渉に勝ったらしいクリスが満面の笑みで手をふっている。
私はどうやら彼女を誰にも渡したくないらしい。
そうして、二人で抱えるには大量の荷物になってしまった食材とお酒の入った袋を抱える事になったわけだが…。
二人で借りてる部屋へと戻る道すがら…
彼女の小柄な体格ではさすがにこの荷物は厳しい。
STRなんて私も1だけど彼女よりはマシだろう。
ほら、少しもってあげるからこっちに貸して?
「うん、ありがと」
いつものように見上げるようにして満面の笑みを見せる彼女。
「ねぇねぇ?アーニア?」
何?
「なんか、こうしてるとデートみたいだね?」
なんて事言いますか!?この子はー!?
うー…絶対顔赤くなってる…。
「今日のアーニア、変だよ?」
誰のせいだー!
- 190 名前:その4 投稿日:2010/02/10(水) 08:05:50 ID:D1fyWcjQ
- その日の食事は豪勢だった。
ま、作ったのは私なんだけどね?
クリスの手料理は…言っちゃ悪いけど下手くそっていうか危なっかしい。
砂糖と塩を間違えるなんて基本は当たり前で、食材を切ろうとして指を切ったり
火加減を間違えて炭化させたり…。あげたらキリがない。
なので基本的に料理は私の役目になってる。
クリスもクリスで料理に関しては全く向上心がないらしい。
彼女の欠点らしい欠点といえばこのくらいなんだけど…。
可愛いから許す!
「へへー、美味しかった。アーニア、ご馳走さま」
食後にお酒を注ぎながらクリスは私の隣に椅子を寄せて私の肩に頭を乗せてきた。
こうして時々甘えられるのだが…。今日は私が意識し過ぎだろうか。変にドキドキする。
「はい、乾杯♪」
クリスの注いでくれたお酒を二人で一度グラスを合わせて軽くあおる。
今日は絶対酔いが早い。っていうか酔うとやばい。そのまま勢いでクリスに手を出しちゃいそうだ。
「ふふ、美味しいお酒だもんね?もう空になってるよー?はい、どーぞっ」
え?あれ!?
気がつけば自分のグラスは空になっていた。
自分が思っている以上に私は緊張しているらしい。
すかさずクリスが私のグラスを再び満たしてくれていた。
「ん。」
再び彼女が私の肩に頭を乗せてくる。
こういうときは彼女の頭を撫でてやるのが決まりになっていた。
今日はほんの少しだけ力をこめてこちらに引き寄せて撫でてあげた。
クリスこそグラス空になってるし。
今度は私が彼女のグラスに注いであげる。
「ありがと」
どうやら今日は彼女も輪をかけて甘えん坊らしい。
膝の上に乗っかってきた。別に重たくないし、彼女を抱っこするのは私も好きだけど…。
でも、その…そうされると全然動けないし、見上げてくるクリスの顔、お酒のせいか紅潮してるし…なんていうか物凄い可愛い…
やっぱり私は彼女を誰かに渡したくない。
だからグラスを置いて彼女を力いっぱい抱きしめた。
「アーニア?」
不思議そうに聞いてくるクリス。
――私もクリスがいい。
「アーニア…?」
――私もお嫁さんはクリスがいい。
昨日の話しの続きだって気がついてるだろうか?ちょっと心配。クリスはどこかずれたところあるから…。
「うん…。ありがと」
答えのかわりにクリスは瞳を閉じた。ちゃんと伝わってたって嬉しかった。
受け入れてくれて凄く嬉しかった。
私の膝に乗ってる彼女。唇はもう、物凄く近かった。
クリスの唇は果実酒よりも甘かった。
- 191 名前:その5 投稿日:2010/02/10(水) 08:06:38 ID:D1fyWcjQ
- 漏れる吐息もやわらかな髪も火照った身体も
クリスの全てが愛しかった。
「やっとキスしてもらえた」
そう言ってクリスは嬉しそうに笑ってくれた。
彼女はずっと待っててくれたのかな?
「うん。アーニアがずっとずっと好きでした。初めてあった時からずっと」
そんな事言って…知らないよ?めちゃくちゃにしちゃうかもよ?
「うそ。アーニアは物凄く優しいくせに。」
そりゃあ大切にしてたもの。
でも…
ずっとずっと待たせてたんだね。ごめんね、クリス。
そのままベットへ彼女を誘った。
ベットへ横たえたクリスの着物は既に着乱れていた。
裾の短い着物を太ももからゆっくりと撫でていく。
――クリス?本当に私でいいの?
「アーニアじゃなきゃやだ」
ノータイムで返される。
私だってクリスとじゃなきゃイヤなのだ。
そのまま着物の裾を捲り上げる。
薄桃色の下着が顔を覗かせた。
「少し恥ずかしいよ…」
今日は少し私は意地悪らしい。もっと恥ずかしがらせたいなんて思ってる。
触れるのを一度やめると、今度は上着の合わせ目を広げるように脱がしていく。
真っ白な肩が蕾を開く花のように現れて、お揃いのブラジャーが顔を出して…。
それでも満足しない。もっと見たい。
わざとゆっくり、クリスの表情を見ながらブラジャーを押し上げてずらして…
私に見られたというのがわかった瞬間、クリスの頬にさした紅がこくなったような気がする。
――可愛いよ。クリス。
こぶりな胸も恥ずかしげに眉をひそめる表情も
それでも抵抗も隠す事もせず、したいようにさせてくれる彼女も
全部全部愛しかった。
――ずっとずっと離さないからね?
「うん…離しちゃやだ」
――愛してる。私のクリス
「愛してる。私のアーニア」
再び、深く深くキスを交わした。
痛くないように、苦しくならないように、壊れ物を扱うかのように彼女の胸を撫でる。
こんなに柔らかかったんだ…。
クリスもドキドキしてる…。
今、小さく震えた…。ここ、気持ちいいのかな?
まるで難しい楽器みたいだ。
扱いが悪いと全然音もならないのに
上手く触れると極上の音を鳴らしてくれる。
私の手の中でいつしかクリスは甘い吐息を漏らしていた。
物欲しげに私を見つめてくる彼女。たまらなく愛しい。
もっと触れたかった。もっと鳴かせたかった。
だから彼女のショーツに手をかけた。
不安にさせないようにゆっくりと引き降ろす
――怖い?
「アーニアだもん…。平気」
――痛くしないから
「やっぱりアーニア優しい」
表面を軽く撫でただけでクリスは大きな反応を見せる。
不安を感じさせないように、再びキスしてしっかりと抱きしめ…
彼女の一番大切な場所を何度も愛撫してあげる。
その度に震えるクリス。
密着した身体からは彼女が限界に近いのがわかった。
彼女が感じてくれているのが嬉しかった。
――いいよ…?クリス…?イッていいよ?
しっかりと彼女を抱きしめて、一番反応の大きかった突起の部分を何度も撫でるように愛撫してやった。
その度に高い声をあげるクリス。
大きく震えてぎゅっと私にしがみつくようにして絶頂を迎えた。
そのまましばらくは肌を重ねていた
そっと髪の毛にキスして優しく撫でてあげる。いつものように。
――愛してるよ。クリス。
彼女はそれに答える事なく、私の唇を奪うとそのまま覆いかぶさってきた。
どうやらまだまだ私達の夜は終わらないらしい。
- 192 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/10(水) 08:12:50 ID:D1fyWcjQ
- 以上でございましたー。
お目汚しになってしまいましたら申し訳ない限りです
えちシーンとか難しいよorz
友人以上恋人未満から恋人同士になる瞬間のあれやこれやとか少しでも感じていただければ幸いです
- 193 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/10(水) 11:09:21 ID:BlromxPM
- GJ〜
- 194 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/11(木) 23:49:29 ID:IyqKmhpQ
- 私のハートとソウルリンクしてください(意味不明
- 195 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/17(水) 19:07:07 ID:/stiDTr2
- 需要を読まずに続きを投下して見る。
…てか書き終わったのが前投降してから2ヶ月半後とかどうなのよ俺w
「ふああっしえるさ、んっ!」
「ふふ…リコは敏感ね」
「んあっ…そ、そんなのわからな、いっ」
返事をしようとしたその時、シエルさんの手が服の上から胸を揉み始めた。
「こっちも敏感…小さいからかな?」
「やぁっ、そんなっ、気にしてる事をっ」
「あ、やっぱり気にしてた? ごめんね」
申し分けなさそうにシエルさんが謝ってくる。
いや、そりゃあ、いくらプリになったとは言っても養子サイズだから、ねぇ。
「知ってた? 揉むと大きくなるみたいよ?」
「ああんっ、それっ、ただの都市伝説じゃっ、んんっ」
段々と揉み方も大胆に。
服の上からなのになんでこんなに感じるんだろう?
…と思っていたら。
「じゃ、こうしてっと」
「え…ひゃっ!?」
ベッドにシエルさんは座ると、足を広げてその間に私を座らせる体制になった。
後ろから抱き抱えられるような感じになった訳で。
「この方が脱がすのも楽だし、あれこれ出来ちゃうわよねーふふふ」
「やあぁ、そんなぁ…はうんっ」
抗議しようとするとうなじの辺りにキス。もうそれだけでも体が反応してしまう。
そして、脇から手を回されて胸が揉まれ始める、ブラの上から。
…ブラの上?
「えっ、い、いつのまにぃんっ」
気がつくと、制服が上だけ脱がされていた。
「だって、着慣れてたプリの制服だもん、どうすれば脱げるなんて承知の上よ?」
そう言いながら、右手が背中に回る感触。
- 196 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/17(水) 19:08:00 ID:/stiDTr2
- ぱつん、と、ブラのホックが外されると、するっと脱がされた。
「んー、リコの肌すべすべね。触ってて気持ちいいー」
「ふああああっ」
わき腹の方から撫で上げられ、そのまま胸に。と思ったらまたわき腹へ。
2〜3往復した後、下から胸が撫で上げられる。
「ひゃうん!」
そのまま、ふにふにと胸が揉まれる。加えて、耳やら首筋やら背中やら、
唇や舌で愛撫される物だから、頭の中はピンク色の靄がかかりっぱなし。
「シエルさあん、しえるさあん」
名前を呼ぶと、シエルさんはくすっと笑ってキスをしてくれた。
「そろそろ準備完了かしらね?」
「え、なにが…」
聞こうとした時には、半脱ぎ状態だったプリの制服が完全に脱がされていた。
そのまま、ショーツに手が伸ばされる。
「やあぁ、だめぇ…」
手で防ごうとするが、すっかり力が抜けてる今の私では手を添える事しか出来ず。
くちゅっ。
「ふあああん!」
軽く触れられただけなのに、体は大きく反応する。
「リコー、ここすっかり洪水になってるわよ?」
自覚はしていたが、それを改めて指摘されると更に体が熱くなるのが解った。
「はあああっ、ああん、ああっ」
下着の上から撫でられ、水びたしな私はそのたびに体が跳ね上がり。
なので、下着も脱がされた事すら気が付かず。
「うふふ、かーわいいー」
「ひゃうん! シエルさんっ、しえるさんっ! ああん!」
直接、指で触れられてようやく下着が脱がされた事に気がついた。
指で撫でられてるだけにも関らず、やけに大きい音で水音が響き渡り、
それが私を更に熱くしていく。
- 197 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/17(水) 19:08:38 ID:/stiDTr2
- 「リコは小さいから…1本が限界、かな?」
「ふああ、な、なにっ、んああっ!」
何が、と聞こうとした時には、既に私の中にシエルさんの指が入り込んでいた。
くちゅくちゅといやらしい音が部屋に響き渡る。
軽く動かされているだけにも関らず、私は既に何度か達していた。
「んああっ、やぁ、シエルさんっ、も、もうっ…」
そう言うと、シエルさんはくすっと笑って。
「ふふっ…じゃあ、いっちゃえっ」
そう言うと同時に、中の指がくいっと曲げられて、一番弱い所に。
同時に、親指で入口の突起を撫で上げられて。
「ひあっ、ああっ、ああああああああっ!!」
そのまま、私の意識は真っ白に飛んで行った。
翌日。
朝ご飯が終わって少しした頃にレイルさんが帰って来た。
「お帰りなさい、レイルさんっ」
「ただいまーシエル。リコもただいまー………ってあれ?」
何かレイルさんとまともに顔を合せづらくて、シエルさんの後ろに隠れていたのだが。
「ん? リコ、どうしたの?」
その原因になった本人が無邪気に人の顔を覗き込んでくる。
「…お、おかえりなさい…」
ちょっとだけ悔しかったので、後ろからシエルさんにぎゅーっとしがみついて見る。
「おや、何かリコが随分シエルに懐いてるね」
「あらあら、リコったら何恥ずかしがってるのかしら?」
「…うー…」
…何か、シエルさんが意地悪だ。
- 198 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/17(水) 19:09:39 ID:/stiDTr2
- あの出来事の後。
ふと気がつくと、私はシエルさんに抱き締められていた。
さらさらと、頭を撫でられている。
…何か、気持ちいい。
「あ、気がついた? おはよう」
「…お、おはようー」
いつも通りの朝、いつも通りのベッドの中。
いつもと違うのは、何か二人とも裸で寝ている事。
「………っ!」
そこまで考えて、昨日の夜の出来事が鮮明に思い出された。
「ふふっ、昨日のリコ、可愛かったー」
「…ううっ…」
恥ずかしくて逃げ出したい気分になったのだが、シエルさんにしっかりと
抱き締められていてそれも出来ず。
…と、思っていたら。
「どうだった、私の『おとっとき』?」
「え? え、えーっと…」
「私のおとっときだから、レイルさんにはナイショね」
「は、はぁ…」
どう答えていい物か困っていると、シエルさんはさらに追い打ちを掛けて来た。
「ちゃんとナイショにしていたら、またおとっときしてあげるわ」
「…え、えええっ?!」
シエルさんは焦っている私を見て、ぱちっとウィンクして来た。
(と言うか、そんな事恥ずかしくて言える訳ないじゃないっ!)
レイルさんの顔を見た瞬間、その事を思い出してまともにレイルさんの顔が
見れなくなってしまった訳で。
「ま、いいか。取り敢えずリコの転職祝いの第2部、やろっか?
プレゼントもちゃんと買って来たし」
「そうですね。ね、良いわよね、リコ?」
「あ…う、うん」
何か、すっかり主導権奪われっぱなしな訳ですが。
(…ま、いいかぁ)
それでもまあ、シエルさんの事を好きなのに変わりは無い訳で。
惚れた弱みがどーのこーの、と言う言葉が頭に浮かびながら、
居間に向かって行く二人を私は追いかけて行った。
- 199 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/02/17(水) 19:11:33 ID:/stiDTr2
- 以上でござんす
本当は3人で…なんて流れも考えたんですがそれはスレ的に違うなってのと、
>>>172氏の2番がよさげだったのでその流れの乗って見た的な感じです
まあ要するに養子プリを後ろから抱いてどうこうしたかっただけですがっ
て事でお目汚し失礼しました、またネタが出来たら置きに来ます
- 200 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/03/03(水) 21:15:15 ID:g571q5P.
- かわいすぎて萌える
GJです
- 201 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/05/01(土) 04:46:53 ID:qxlz1f0c
- ほしゅほしゅ。
片方が○耳のヘアバンドを好んでつけていたら、目が覚めたらけものっ娘になっていた
なんて言うインスピレーションが浮かんだので文神待ちw
- 202 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/06/09(水) 05:18:49 ID:bODw/1MY
- れにゃちぇりの人元気してるだろうか
- 203 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/07/21(水) 01:19:59 ID:qjyh/GK.
- Rが来たことで、文神も過疎化しちゃってるんだろうか?
β1〜β2の頃は全盛期的な感じで盛り上がりもすごかったんですけどね・・・
だんだん全体的に投稿量がゆっくり落ちてきてた気がするけど
一般向け抜きに、エロの部分で廃れちゃったもう終わりなのかな
- 204 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/07/31(土) 21:30:20 ID:hreka68Q
- まぁ古いゲームだし過疎っていくのもしょうがない
個人的にはまだ書きたいネタもあるしひっそり書き続けるよ
- 205 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:24:30 ID:TluZGR.A
- んじゃ需要を読まずに(ry
R化前に書いてて推敲してた所なんだけどね
やばい、と思った次の瞬間、私の視界には暗い空が映っていた。
体はぴくりとも動かない。
(…あーあ、また南無っちゃった。やっぱり背伸びしすぎなのかな、ここだと)
私を倒したロリルリが、興味が失せたらしく私を一瞥した後、離れて行く。
(…しょうがない、戻りますか)
そう思った丁度その時。
「マグヌスエクソシズム!」
そのロリルリが離れて行った方向からMeの詠唱が聞こえて来た。
(あら、Meプリさんが来たみたいね)
一応目線だけは動かせられるらしいのでそちらを向いてみると、そこにはMeで
ロリルリを焼きつつ、Meに関係無いブラッディマーダーをスタナーで殴っている
プリさんが居た。
(え、Me殴りプリ?!)
ちょっと予想外な人の登場にあっけにとられていると、その人はブラッディマーダー
を殴りたおし、更にMeで焼き切れなかったロリルリも殴り倒してしまった。
そのまま、私の方に歩いてくる。
で、私の頭の傍で立ち止まった。
「LKさん名無です、起こしましょうか?」
鈴が鳴るような声。先程2匹の魔物を殴り倒したとは思えない、同性の私から見ても
可愛いプリさん。
そして。
(あ。ピンクのしましまぱんつ)
プリの法衣って、この角度からだと見えちゃうんだ…じゃなくて!
「南無ありですー。お願いしても良いですか?」
「でも、LKさんが倒されるなんて、よっぽど湧いてたのですか?」
起こしてもらい、ヒールを貰ってお礼を述べた後、ふとそんな事を尋ねられた。
「いや、えーっと…まあ、その、狩場をちょっと背伸びしただけです」
実際まだ私はロードナイトとしての経験も浅いし、それに私はちょっと『普通』では
なかったからだ。
「もうちょっと身の丈に合った狩場を捜す事にします。すいませんがプロポタお願い
出来ますか?」
取り敢えずプロに戻って仕切り直そう。そう考えた私はプリさんにポタをお願いした。
…ところが。
「ふーん…」
腕組みをしながら、私を見るプリさん。
何やら考えてる様だが、口を開いて出て来た言葉に私はあっけにとられる事になる。
「じゃあ、私と組んで見ます?」
「…は?」
「多分見てたと思いますけど、私は殴りプリでもMeを使うちょっと変わった型なんです。
なので、どっちの威力もそれなりでしか無いのですよね」
「はぁ」
「ぶっちゃけ、どっちも中途半端なんですよ。…で、LKさん居てくれると殲滅とか
楽かなーって」
なるほど、それは一理あるかもしれない。
ただ、それは私が『普通の』LKならば、と言うお話で。
- 206 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:26:34 ID:TluZGR.A
- 「あー…えーと、実は私もちょっと変わった型でして…」
「え?」
「ああ、丁度いいや」
ちょうど良くそばにジビットが湧いて来た。まっすぐ私の方に向かって来たので、
愛用の刀を構えて。
「ファイアーボルト!」
どどどっ、と、降り注ぐ炎の矢、そしてダメージ1000台の与ダメ数字。
「…え?」
数回ファイアーボルトを飛ばしてジビットを消し炭にした後、あっけにとられる
プリさんに言った。
「私、AS依存型LKなんです」
「…」
しばらくの間、まじまじと私の顔を見ていたプリさんだったが。
「…ぷっ、くくくっ…あは、あはははは!」
突然、お腹を抱えて笑い出した。それはもう、目尻に涙を浮かべるくらい。
今度は私があっけにとられる番だったが、あまりにも笑い転げているプリさんを
見ているうちに段々と腹が立って来た。
何故見ず知らずの人にこんなに笑われなければいけないんだろう。
「…そんなに可笑しいですか?」
「あはは…あ、ああ、ご、ごめんなさい…まさか、私みたいな変わり者が、LKやってる
人でも居るなんて思わなかったので」
「…変わり者で悪かったですね」
何か凄くコケにされた気分だった。
「う…その、本当にごめんなさい、悪気は無かったの。あ、そうだ! お詫びに
デスペナ回復にお付き合いさせて下さい。ドロップとかもう全部いりませんから」
しかし、そうやって必死に頭を下げて手を合わせている彼女を見ているうちに、
段々とそんな気分も薄れて行くのが解って来た。
何より、変な型であれプリの支援が付いてくれるのはありがたい。
「…もう、わかりました。わかりましたからもう謝らないで」
「え? じゃ、じゃあ」
「許す代わりにこき使ってあげますから覚悟して下さいね」
「あう…お、お手柔らかにお願いします…」
少し脅えたような表情を浮かべた彼女を見て、今度は私が吹き出す番だった。
それが、私と彼女…ティアとの出会いだった。
それから、ティアと私ことエリシアは良くペアを組むようになっていった。
Me殴りプリとAS依存LK。
端から見ればへんてこな組み合わせには違いなかっただろうけど、どう言う訳か
私達にしてみればこれがしっくりと来ていて。
次第に、ペアを組む回数がふえて行き、やがてそれが常にペアを組む間柄になり、
相方と呼ばれる関係になるまでにはそれほど時間を必要としなかったのは言うまでも
ない。
ただ、まあ…その、最初の出会いが『あんな』だった為か、狩中に交わす言葉は
はっきり言ってお互い遠慮と言う物が全く無かった。
「ティア、3匹そっち行った任せる!」
「ええー? エリシー少しは頑張ってよお! 大体あなたいつも詠唱から入るから
遅いのよ!」
「うるさーい! タゲ取るにはこっちがいいんだって!」
「プロボ使いなさいよプロボ!」
「あーあーきこえなーい!」
とまあ狩中は終始こんな調子で。
ただまあ、普段は流石にこんな言葉は飛び交わずに普通にしゃべってるけどね。
- 207 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:27:41 ID:TluZGR.A
- そんな、遠慮は無いが楽しくて実の有る狩生活が、数ヶ月続いた頃だろうか。
その日も、いつもと同じようにやり取りをしながら狩をしていたのだが。
『ぱぱらぱっぱぱー!』
「「あ」」
ティアの頭上に、天使が舞った。同時に、足元に独特の白いオーラがわき上がる。
「やったね! ティア、オーラおめでとう!!」
そう言いながら私はティアに抱きついた。
…ところが、そのティアの方の反応が何か薄い。
何か信じられない物を見たと言うような、そんな目つきをしていた。
「…ティア?」
「あ…ああ、え…っと、あ、ありがとう…」
「どしたの? オーラになって転生目指すって前言ってたじゃない」
「う、うん…」
それは、私とティアが組み始めて少しした頃の話。
私はLKでティアはプリで。
『ねえ、エリシー』
『ん? 何?』
『転生って、やっぱり大変だった?』
『んー…まあ、大変じゃなかったって言ったらウソになるわよね』
『そっか、そうだよねー』
『うん、でもさ、こつこつやっていけば必ずなれるよ。私もそうだったし』
『…そうね』
『だから、ティアのペースで頑張れば良いよ。私も手伝うからさ』
『うん…ありがとう』
そんなやり取りがあって以来、ずっと二人で頑張って来たのだが。
「何か、ティアはオーラになったのが余り嬉しくなさそうに見えるよ?」
「え? う、ううん、そんな事ないよ? そんな事ない…ただ、突然過ぎたので
びっくりしちゃったの」
「ああ、そっか」
「うん、ありがとうエリシー。あなたのおかげでオーラになれたわ」
そういって、エリシーは少し頬を赤らめながら抱きつき返して来た。
「おっけーおっけー。じゃあすぐ転生する?」
前の話から、私はそう尋ねて見た。
「あ、いや、えっと…」
ところが、帰って来たのはまたも微妙な反応。
「ん?」
「いや、その…えーっと、そう、お金! まだ転生費用溜まって無いのよ!」
「ありゃ? そうなの?」
「うん、恥ずかしながら…だから、転生はもうちょっとお預けね」
そう言ってティアはあははと笑っていた。
ところが。
何日かティアがオーラのまま二人で狩りに出かけ、それなりに稼ぎも有る筈なのだが。
聞いて見ても『まだお金は溜まって無いわ』の返事ばかり。
おかしいなとは思いつつ、まあ何か考えが有るのだろうと思っていたのだが。
- 208 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:29:09 ID:TluZGR.A
- そんな事が続いた、ある晴れた日の昼下がり。
狩りを休みにして、私は消耗品の買い出しにプロンテラ市内を歩いていた所。
「…あ、ティアだ、おー…」
別行動をしていたティアを見かけて声をかけようとして。
私は見てしまった。
ティアが割と高額な帽子を購入している所を。
それだけの金額があれば、転生費用など余裕で払える位の額だ。
「へい、まいどありー」
「ありがとう♪ これずーっと欲しかったのよねー」
「お嬢さんよく似合ってるぜ。また何かあったらよろしくな」
「はーい、じゃあまた〜♪」
幸せそうな顔でくるりと振り向いて。
次の瞬間、私を見つけたのだろう、その場で固まっていた。
「あ…え…と、やっほう、エリシー」
次の瞬間、私はティアの手を掴むと、路地裏へと引っ張って行った。
「い、痛い痛い! 離して、離してよぉ!」
私はそれに聞く耳を持たず、そのまま路地裏の誰も通らないような所まで
ティアを連れて行くと、ようやくそこで手を離した。
「うう、痣になってる…」
「で? どう言う事か、説明してもらいましょうか?」
私が腕組みをしながらそう言うと、ティアはしゅんとなりながら。
「え…っと、その…ごめん、なさい」
「どう考えても転生費用を十分まかなえるくらいよね、その帽子のお値段は?」
ちらっと、ティアが先程購入していた物を見やる。
「…うん…」
「転生費用無いって言うのは、『それ』を買う為なのかしら?」
「………え、えっと…」
何か言いずらそうにしているティアを見て、私ははぁっとため息をついた。
「ねえティア、あんなに転生したいって言ってたのに、どうしたの? 転生するのが
イヤになったのならそう言ってくれれば…」
「ちがう、違うの! そうじゃないの!」
私がそう言いかけると、ティアは今まで見た事ないような語勢で私の言葉を遮って来た。
思わずその勢いに押されそうになり、あっけにとらてしまう。
「そうじゃないの…だって、転生したら、しばらくはまたアコからやり直しじゃない…」
「…そりゃ、そうよね」
今まで歩んで来た道と同じ様な道を歩く事になるのだから、そう言う事になる訳だ。
「ハイプリになれるまでには時間かかっちゃう…そうなったら、エリシーは立派な
LKだから…」
「…は? 私?」
私がどうしたと言うのだろう、と言う疑問を口に出すまでもなくティアが言葉を続ける。
「そんなひ弱な私なんか置いて、どこかに行っちゃいそうで…ぐすっ、私、そんなの
やだよ…ひくっ…エリシーが居なかったら、私、わたし…えぐっ…」
「…」
ああ、何と言う事だ。
私はこんなにも、彼女に愛されていたのだ。
そう思うと、急にティアが愛しく感じられるようになって来た。
- 209 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:30:17 ID:TluZGR.A
- すっ。
私は、そっとティアを抱き寄せた。
「あっ?」
「馬鹿ね…私だって、ティア無しの生活なんて、もう考えられないのよ?」
そっと、耳元で呟くように、そう言ってあげた。
「…え?」
多分、今の自分の顔を鏡で見ると、真っ赤になっているに違いない。でも構う物か。
「もう貴女以外の人とのペアなんて考えられないの。私こそ、貴女に捨てられないか
心配だったのよ?」
「そ、んな、エリシーを捨てるなんてあり得ない…」
ティアは涙を流しながら、ふるふると首を振った。
「だから安心して転生しなさい。ずっと待っててあげる。…いいえ、むしろ引っ張って
あげるわ」
「ぐすっ…本当に? 本当に、私でいいの?」
ティアが潤んだ瞳でこちらを見て来た。
思わずその表情に、ドキンと心臓が飛び上がる。
ああダメだ、もう我慢出来ない。
私はそのまま顔を寄せると、そっとティアに口づけをした。
凄く長い時間にも感じられたけど、実際はそれほど長い時間でも無かったのかも
しれない。
すっと唇を離しティアの顔を覗き込むと、彼女は顔を赤らめながらも、きゅっと
抱きついて来た。
「貴女がいい、じゃないの。貴女じゃないとダメなの」
「…うん…ありがと…愛してる、エリシー」
「私もよ…愛してる、ティア」
そう言うと、ますますティアは抱きつく力を強めて来た。
「ふふ…今日のティアは甘えん坊さんね」
「…だって…」
そう言いながら、ぐすんと少ししゃくりあげている。
「もう、そんな顔しないでよ。襲いたくなっちゃうじゃない」
場を取りつくろうつもりで、冗談めかしてそんな事を言って見た。
…ところが。
「…うん、いいよ」
「…え?」
「エリシーなら、私をあげてもいい…」
そう言うと、流石に恥ずかしかったのか、ティアは顔を私の胸に埋めて来た。
どうやら冗談では無いらしい。
「…部屋、いこっか」
「うん…」
- 210 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:31:52 ID:TluZGR.A
- いつもねぐらにしている宿の部屋に戻ると、私はそっとティアをベッドの上に寝かせた。
ティアは潤んだ目でこちらを見上げている。
ああもう、何て可愛い顔をするんだうちの相棒は。
たまらなくなって、私は顔を近づけると口づけをした。
最初はついばむように、次第にお互いの舌も絡み合い。
もう、キスだけで頭の中がくらくらするような感覚に酔いしれる。
たっぷり時間をかけて口の中を味わい尽くしてからそっと顔を離すと、ティアも
すっかり酔いしれた様な顔になっていた。
「は、ふぅ…ぁん」
そのまま私は手を伸ばして、服の上から胸の形を確かめるようにそっと手を這わす。
「プリの制服って意外と薄いのね。服の上からでも手ざわりで解っちゃう」
「はぅん…だって、今着てるの夏服だから少し薄手だし…あん」
「それもそっか」
そう言いながらも、私は右手でティアの胸を揉むのをやめない。
「は…あ、ひゃん」
その隙に、左手を背中に回して、服を脱がしにかかる。
回す瞬間、うなじにすっと手を添わせると、それだけでもぴくんと反応した。
「ここ、手を添わせただけでも感じちゃう?」
「よ、良く解らない、けど、んっ…気持ちいいよ…はうんっ」
その反応に気を良くして、耳たぶ、首筋、うなじ、と順に唇を這わして行く。
唇を触れ合わせる度に、ティアの体が軽くぴくんと反応する。
そうしながら、するりと上半身を脱がす。
さらに、ピンク色の可愛いブラを外してやると、ぷるんと双丘が溢れ出してくる。
「ティアって着痩せするタイプなのね。…って言うか私より大きいんじゃ?」
「え、そ、そんなこと…ひゃうん」
ちょっと悔しくなって、先端をきゅっとつまんでやる。
くりくりと指先で転がすと、すぐにつんっと自己主張をして来た。
「やぁっ、つまんじゃやぁ…はぁん!」
右手で先端をいじりつつ、反対側の突起を軽く口に含むと、ティアはぴくんと体を
仰け反らせた。
そのまま舌で転がしたり、軽く歯でつまんだりとあれこれしていると。
「はぅ…ああっ…ふあああっ」
びくんっと、少し大きめにティアの体が跳ねた。
「…ふふ、胸でいっちゃった?」
軽く達したらしいティアは、肩で息をしている。
「はーっ、はーっ…」
「すっかり出来上がっちゃった顔してるわよ…うふふ、かーわいい」
そう言いながら顔を寄せると、ティアも顔を寄せて来てキスをした。
「じゃ、こっちはどうかしら…?」
すっかりはだけているプリの法衣の裾に右手を潜り込ませ、わき腹から太股に
すっと手を走らせる。
「ぁん…」
それだけでも可愛く反応するティア。
膝を経由して、太股の内側に手を添わせ、そのまま上へ。
「あ…ああぁ…」
- 211 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:33:08 ID:TluZGR.A
- スリットの部分からスカートになっている所をはねのけてやると、これまた
可愛らしいピンクのしましまぱんつが目に入った。
「あら…これ、私とティアが初めて会った時にはいてたやつじゃない?」
「はふ…え、なん、で、知ってるの?」
「いや、実はあの倒れてた時、下から見えちゃって…あはは」
そう言うと、ティアは一瞬あっけにとられた顔をしたが。
「…エリシーのエッチ…あはぁんっ!」
ティアがそう言った瞬間、私は下着の上から彼女自身を撫で上げた。
「エッチでいいわよ…だからこんな事もしちゃう」
そう言って、下着の上から何度も撫で上げる。
触る前から既に濡れていたそこは、手を這わす度にどんどん染みが広がって来た。
「やっ、あっ、はぁっ、あんっ、ああっ」
手を動かす度に、可愛く反応する。
「ティア、すごく可愛い…」
「あはぁ、はあん! やっ、あっ、あっ!」
段々と声のトーンが上がって行く。
「これだけ濡れちゃったら、下着の上からじゃ物足りないわよね…?」
そう言いながら、すっかり水気を吸ってしまった下着をすっと下ろして、直接手で振れた。
入口をかき回すと、もうそれだけでティアの体が跳ね上がる。
十分に潤ったそこに中指を這わせると、何の苦労もなくすっと指を飲み込んで行く。
「はぁあっ、や、あ、そこっ、ふあああっ!」
ティアの体がぶるぶると震えて来た。
「ふふ…ほら、いっちゃえ」
私はそう言うと、指をもう1本増やして、探り当てたティアの弱点を突いてやる。
同時に、入口の小さな突起に軽くキス。
「あっ、やああっ、ああああああっ!」
一際大きい声を上げて、ティアは果てた。
ぐったりとしているティアに、私は軽くキスをした。
「ふふ、御馳走様でした」
ふぅっと一息ついて、さてどうしようかと考えていると。
くいっ。
肩を掴まれて引っ張られた、と思うがまもなく、くるりと体制を変えたティアに
ベットに組み敷かれた。
「え…え、え?」
戸惑っている私の上で、にっこりと笑うティア。
「ふふ…じゃあ次は、私の番…」
「え、って、いや、ちょっとまっむぐっ」
待って、と言おうとした所で口を塞がれる。そのままディープキス。
時間を掛けて、口の中をたっぷりと味わいつくされた。
「はふっ…だって、私はエリシーにあげたんだもん、私もエリシーが欲しいよ…」
口を開放して、酔いしれたような目つきのエリシーがそんな事を言って来た。
「え…えええ?!」
「しっかり味あわれちゃったんだもの、私だけってのは、不公平、よね…?」
「そ、そんな…ふぁん!」
その瞬間、ブリーツスカートをすっと捲られて、下着の上にスッと指を這わされる。
「ほら…こんなにしちゃって。私を味わってて、感じちゃった?」
そう、私の秘所も、情けないくらいにすっかり潤っていたのだ。
すっと目の前に出された指の間を、つっと細い糸が光るのが見える。
ティアはその指を、何の躊躇いもなくぺろっと舐めた。
「んちゅ…ふふ、エリシーの味がする…」
「…うう…」
恥ずかしくて、顔が赤くなるのが自分でも解る。
「…ね?」
そして、私の顔を覗き込んでくる。
「…解っててわざとやってるでしょ」
「ふふ…それだけ愛してるって事よ」
恥ずかしげもなくそう言ってくるティア。ついで、とばかりに頬にちゅっとキスされる。
「…そうよね、私だけって言うのは、不公平よね…」
はぁっと、溜め息をついて私は観念した。…もっとも、最初から答えなんて出ていた
のだが。
私は、すっとブリーツスカートの裾を持ちあげた。
「はいどうぞ、たんと召し上がれ」
「ふふふ…じゃあ、いただきま〜す」
くすっと笑うと、ティアが私におおいかぶさって来た。
- 212 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:33:57 ID:TluZGR.A
- そして、月日は流れ。
「ティア、そっち2匹行った、任せる!」
「えー?! エリシー少しは頑張りなさいよ! 大体いつも詠唱から入るから
遅いって言ってるじゃない!」
「うるさーい! タゲ取るのにはこっちが楽なの!」
ちょっとしたモンスターの固まり、いつもの様に罵声が飛び交っている、LKと
ハイプリ…私と、ティアのペア。
「えーい! マグヌスエクソシズム!!」
ティアがMeを唱え、今にも襲いかからんとした2匹のモンスターがその光に捕われる。
追い打ち、とばかりにティアは持っていたスタナーで殴りかかっていた。
そこに他のモンスターを打ち倒した私も加勢して、その2匹も倒されて行く。
「ふぅ…」
「ふぅ、じゃ無いわよ。もー、エリシーったらいつもいつmむぐっ!?」
いつもの様に文句を言い始めたティアの口を、素早く塞いでやる。
軽く触れるような口づけだが、効果はてき面だった。
「…もー…エリシーったら、ずるいんだから…」
顔を赤くして、ティアが文句を言って来た。
「誰かに見られたら、どうするのよ?」
「いいじゃない、減る物じゃないし」
そう言って、すっと腰に手を回して抱き寄せて見る。コレだけでティアはおとなしく
なってしまうのだ。
「う〜…もう、そう言う事は狩り終わってからにしようよぉ」
「あら? じゃあ狩り終わったら『そう言う事』はいいのかしら?」
「…うー…」
真っ赤な顔で、抗議をする様に私のマントの裾をきゅっと掴む。
それは彼女なりの、OKサイン。
「ふふっ、じゃ、続きは狩り終わってからね」
「…もう、そう言う事言わないでよ」
ぷーっと膨れた顔をするが、すぐにティアは笑顔に戻った。
私はそこで、もう一度キスをする。
「愛してるよ、ティア」
「うん、愛してる、エリシー」
- 213 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 00:35:33 ID:TluZGR.A
- 以上でありんす
R化前に書いた物だから、「今」で考えるとあれこれ突っ込みどころがありますが、
まあその辺は大人の心で流して頂けると幸いです
まあそれ以上にあれこれ問題はあるのですが結局直しきれなかったのが
俺の執筆力の限界なのかもorz
- 214 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 06:07:56 ID:xiYDrrEI
- 投稿されたら24時間どころか12時間以内に美味しくいただくのが紳士のたしなみ
実にアマアマでございました、じゅるり
エリシアの方はキャラが固まってるけど、ティアは性格にまだブレがある感じかな?
次はこのシリーズで、どっちかが変な薬を飲まされ、もう片方がなんとかするような感じのをキボンヌ!
>>201なインスピレーションを受信してくれる文神様も募集w
- 215 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2010/08/01(日) 21:22:47 ID:tQ38n7IA
- 読んでて思わず顔がにやけてしまった
甘いのが大好きなのでゴチになりました
- 216 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:39:33 ID:Z1wnSQJk
- 今日も需要を読まずにry
てかここもすっかり人が居なくなっちゃったなあ…見てる人居ます?
始める前に簡単に解説。
長女:支援アクビ 次女:Meハイプリ 三女:Tuプリ 四女:型未定アコ
「………ふええー、あーづーいー」
前を歩くアコライトが、情けなく泣き言を言いながらよたよたと歩いて居る。
そりゃモロクにも近い砂漠の中だし、暑いのは当たり前だろう。
「うう………焼け死んじゃうよぉー」
「はぁ…あのさティコ、文句言ってる余裕があるなら、さっさとオアシス目指した
方がいいんじゃない?」
「そだよ〜。砂漠はしゃべってるだけで、体力奪われるんだぞ〜?」
末妹の愚痴に、律義に付き合う妹たち。
あたしゃ喋るのも億劫なので黙ってる事にしてたんだけど。
「うあーん! シェル姉ー! フィア姉とティル姉が容赦ないよー!」
そう言いながら、ティコが私にがしっと抱きついてくる。
ああもう、暑いんだからくっつくなぁ!
あたしは懐から聖水を1個取り出して、
「…あすぺるしーお。ちーん」
そう言いながら、中身をティコの頭にぶちまけた。
- 217 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:41:01 ID:Z1wnSQJk
- そもそもの始まりは、ティコが冒険者アカデミーの最終試験を受けた所から始まった。
途中砂漠に根城を置く盗賊に捕まり(実はこの盗賊もアカデミーの『先生』だそう
なのだが)、何とか逃げ出して来た所で泣きながらwisされて来た訳で。
wisごしになだめすかして見たものの、一向に泣き止む風でもなく、仕方ないので
向かう事を伝えたら「姉ちゃん達全員で来て欲しい」とかどれだけ我侭なんだか。
「うわ…シェル姉さん容赦無いわね…」
ハイプリのフィアが少しぎょっとしたような顔をした。その横でプリのティルはくすくすと
笑って居る。
まあそれもそうよね、聖水の間違った使い方してる訳だし。
とは言え、緊急時には飲み水としても利用される訳だから、別に問題は無いと思う訳で。
「暑いのにくっついてくるからよ。少しは涼しくなったでしょ?」
半泣きになったアコを引き剥がして、抱きつかれた事に寄って少しずり下がった
制服の網タイツを整えると、使用済みになった聖水瓶を放り投げた。
何処からともなく緑色の巨大蟻がかさかさと寄って来て、あたしが放り投げた瓶を
ゲットすると何処へと走り去って行く。
あの蟻ってあんなに素早かったっけ?
「う…あ…う…」
そう思いながら、べそをかいているティコの方を向き直ると。
「あら、もう蒸発してる」
流石砂漠だなと変な所で関心していると、目に一杯涙を溜めたティコが。
「…う………うあーん! シェル姉のばかああぁぁ!」
だーっと走り出した。
「ほーら、こんな足場の不安定な所で走ったらころ…」
ぽてっ。
「…んだじゃないの…全く」
やれやれとため息を付きながら、こけたティコの傍まで寄って行って立たせると、
服に付いた砂を払ってやる。
「もう少しで次の目標地点のオアシスに着くわよ。それまでの我慢だから、頑張りなさいな」
そう言いながら、まだ半べそをかいて居る顔のほっぺたに軽くキスをしてやる。
「……う、うん。…がんばる」
ぐっとこらえた顔をすると、ティコはまた歩き出した。
- 218 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:43:03 ID:Z1wnSQJk
- …やれやれ。
再び歩き出した妹の後ろを歩き出すと、後ろから追い付いて来たティルがまたくすくすと
笑いながら。
「シェル姉ってさ〜、何だかんだ言ってティコには甘いわよね〜?」
と言って来た。
「どうかしら? まあ末っ子だからって甘やかしすぎたかなぁとは思って居るけどね」
「まあ…あの子、シェル姉さん大好きだしね」
隣を歩いて居たフィルもそう言いながら少し微笑んでる。
「あれで本当に立派なプリになれるのかしら…ちょっと心配だわ」
思わず、はぁっとため息が出る。
「でもさ〜、アークビショップってプリみたいに布で覆われて無いのに、やっぱ暑いの〜?」
ちらっとあたしの足元を見たティルがそんな事を言って来た。
「何言ってるのよ。布あった方が砂漠の照り返し避けられて良いに決まってるじゃない。
日焼け止めかなり念入りに塗って来たのよこれ?」
「あ〜そっか〜」
全く…誰の趣味でこんな、いろんな意味で防御力の薄い衣装になったのやら。
プリやハイプリの衣装ですら大概だなと思っていたのに、ここにきてのアクビの
この衣装。
『見えない』ようにするのに、どれだけ気を配らなくてはいけないやら。
その後も、バッタ平原を通ったらボスバッタに襲われて見たりとか、プロ西の城壁沿いに
城門目指したらごろつきに難癖付けられて、慌てたティコがテレポで飛んだら5m横の
川の中に着地…着水?して見たりとか、色々あった訳だが。
プロに到着した時点で既に日が暮れて居たので、宿屋に部屋を取って、ベッドに
だらしなく寝転がりながらくつろいで居ると。
「シェル姉ー! みてみて、合格したよー!!」
冒険者アカデミーの一次試験合格の証しである、緑色の帽子をかぶったティコが
嬉しそうに部屋に飛び込んで来た。
「おめでとう。頑張ったわね」
「えっへへへ…」
起き上がってベッドの縁に腰掛けて頭を撫でてやると、嬉しそうにティコが微笑んだ。
「…あれ? ところで、フィア姉とティル姉は?」
部屋をきょろきょろと見回して、妹二人が居ない事に気がついたティコが聞いて来た。
- 219 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:46:36 ID:Z1wnSQJk
- 「ああ…久しぶりのプロだからって事で、二人とも遊びに出かけたわよ」
もしかしたら明日まで帰ってこないかもね、と心の中で付け加える。
「そっかぁ…フィア姉とティル姉にも、お礼言おうと思ったんだけどなあ」
「ま、明日でもいいんじゃない? それよりティコはどうする? どこか出かけたいなら
出かけてもいいわよ?」
「うん………あの、シェル姉はどうするの?」
少し俯いて考え込んで居たティコは、ふっと何かを思いついたようにあたしの顔を
見あげてきた。
「あたし? …そうねえ…何か疲れちゃったから、今日は部屋で大人しくしてようかしら」
そう言いながら、チラッとティコを見ると。
「………う…ん………じゃ、じゃあ、私も大人しくしてる…」
そう言いながら、顔を赤らめて、あたしの隣にぽすっと座った。
そして、あたしの服の裾を、きゅっと握ってくる。
「………ふふっ、じゃ、大人しくしてましょうか」
「………ぁ………」
あたしはそう言いながら立ち上がると、入口の鍵をしめた――。
「あ………あぁ………あうっ………」
ベッドの上。
アコの上着は足元に落ちて居て。
そこから見える、未だ幼さが残る足には大げさな足枷がはめられて居て。
目には目隠しが、手には手錠がはめられ、手錠から伸びたロープが天井の梁を
伝って、彼女の足がかろうじてベッドに付くか位の長さで『ぶらさげられて』いる。
足元が不安定なのと視界が遮られている事もあり、ティコの体はさっきからふらふらと
揺れて居た。
「ほら、頑張りなさい。ちゃんと立って無いと転んじゃうわよ?」
「ひぅ! や、あっ、はぅん!」
下着の上から彼女を人差し指でなぞってやると、びくんと体を反応させる。
「う、あう…ど、どうし…やあっ、んあっ!」
「…どうしてか、解らない?」
既に彼女の下着は、先程から彼女自身から出ている潤いに寄ってすっかり濡れており、
吸収し切れない分が太股を伝って滴って居た。
あたしはぴったりと張りついた下着の上から、色まではっきりと見える彼女自身をしきりに
人差し指で撫で上げて居る。
その度に、彼女は可愛い声を上げながら、体全体を震わせて居る。
恐らく、このまま撫で上げて居たら達するのも時間の問題だろう。
- 220 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:48:06 ID:Z1wnSQJk
- 「ひああ! わ、あぅっ、わからっ、ああっ!」
「…全く、しょうのない娘ね、本当に」
「…はぁ、はぁ、はぁ…あっ…はぁ…んっ…」
手を止めると、ティコは大きく肩で息をした。
止めただけの指で感じているのか、時折ぴくんと体が跳ね上がるのが楽しい。
「アカデミーの試験如きで、何であたしたちが全員呼ばれなきゃならないのよ。
『あなたの』試験なのよ? あれ位の試練突破出来ないんじゃ、立派なプリーストには
なれないわよ」
そう言うと、ティコは俯いたまま少し黙って居たが。
「………だって、明日から暫く…私、一人でプリになる修行しなきゃいけないから…」
「そうよ、それがあたし達の家のしきたりですからね」
「…だから、アコの間の最後に、みんなで………」
…ああ、なるほど、そう言う事だったのか。
「…そうだったの。………でもね」
そう言って、あたしは再び指を動かす。
「ふあっ! や、あっ!」
「ちょっと我慢して、プリにさえなれば、あたしだろうとフィアだろうとティルだろうと、
あたし達の誰とでも好きなだけ冒険出来るじゃない」
そう言いながら、指を少しだけ早める。
ティコはもう限界が近いらしく、足ががくがくして居る。
「甘えん坊なのは解ってるけど、あなたも少しは大人にならないと駄目。
…これは、そのお仕置きよ」
そう言って、布地をほんの少し持ち上げて自己主張して居る彼女自身の上の突起をも
含めて撫で上げた。
「あっ! や、あ、あああああああっ!!」
それで達したらしく、ティコは可愛く絶叫をすると、全身から力が抜けたようにぐったりとなった。
ぶらさがった手錠が、がちゃりと音を立てる。
「はぁ…はぁ、はぁ…ご、ごめん、なさい、シェル姉…」
「ふふっ、良く出来ました」
あたしはそう言ってティコの頬にキスをすると、枷を全て外してベッドに寝かせた。
涙と涎で酷い事になって居るティコの顔を拭いてやる。
「………でもね」
そう言いながら、あたしはするりとティコの下着を脱がせる。
「それだけあたし達の事を思ってくれたのよね、ティコは」
「う、うん………ぐすっ」
頷きながら、ティコは涙ぐんで居る。
- 221 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:49:43 ID:Z1wnSQJk
- 「それは素直に嬉しいわ。勿論、フィアもティルも口ではああ言ってるけど、内心は
喜んで居たもの」
「うん…」
せっかく顔を拭いてあげたのに、ティコはそれだけで涙を流して居る。
「と言う事で、コレからはご褒美。…どうして欲しい?」
もう一度顔を拭いてあげてから、あたしはティコの顔を覗き込んで聞いて見た。
「えと………その…や、優しくして欲しい…」
潤んだ目でこちらを見あげながら、ティコはそう言って来た。
「良いわよ…ちゅ」
「んちゅ…あむ……」
顔を寄せてキスをして、そのまま舌を潜り込ませる。
ティコも舌を絡めて来る。
そうして口の中を味わいながら、あたしは右手を彼女自身に添わせると、中指を
差し入れた。
先程の攻めですっかり潤って居たそこは、難なくあたしの中指を飲み込んで行く。
「んあっ…あっ!」
そのまま、ゆっくりと出し入れをしてやると、すぐにティコは可愛い声を上げ始めた。
「あっ、ああっ…うあっ!」
「ふふっ、一杯感じなさい。…明日からは暫くの間、淋しくなるわね」
「ふあ、あうっ…しぇ、シェル姉もんっ、さ、淋しいの? …ふぅんっ!」
「勿論よ。あたし達は4人で家族なんだから。淋しく無い訳、無いじゃない」
「あふっ、や、ああっ! そ、そっか…くぅん!」
そこであたしが顔を寄せると、ティコも顔を上げてキスをして来た。
「んふっ…だから、今日はたっぷり愛してあげる。だから頑張って早くプリーストになって、
帰って来なさい。そうしたら、又たっぷり愛してあげるわ」
そう言いながら、あたしは人差し指も同時に差し入れて、指が憶えて居る彼女の弱点を
重点的に攻め始めた。
「う、はうっ! わ、わかっ、ああっ! や、そ、そこだめ、あああっ、だめ、だめぇ!」
そう言いながら、彼女自身は私の指をがっちりとくわえ込んで、むしろきつい位だ。
「ふふ…可愛いわねティコは。…ほら、いっちゃえ」
そう言いながら、一際深く指を差し入れてやると。
「ふあっ、あああっ…あああああああっ!!」
一際大きく体を跳ねたかと思うと、ティコはまた可愛く絶叫して果てた。
ぷしゃあああっ。
「…あら。潮吹く位良かったの?」
- 222 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:50:45 ID:Z1wnSQJk
- 「はぁ、はぁ、はぁ…はぁ……はぁ………」
潮まで吹いたティコは、大きく肩で息をして居る。
本当に可愛いなあ。
…でも。油断大敵よ、ティコ?
「はぁ…あうっ!? や、やぁあ! そ、そんなっ、すぐっ! だ、だめぇ、だめえっ!!」
「言ったじゃない、『たっぷり愛してあげる』って」
「そ、そんなっ、はうっ! や、あああっ!」
「…ふふっ。夜はまだまだこれからよ?」
あたしは、私の指で乱れ狂うティコの頬に、またキスをした――。
そして、翌日。
「それじゃあ、シェル姉、フィア姉、ティル姉。行ってくるね」
装備を整えたティコが、あたし達の顔を見て力強くそう言った。
「いってら〜。頑張ればプリなんてすぐすぐ。私を追い抜かすつもりで行っておいで〜」
「行ってらっしゃい…何なら、ハイプリになって来ても良いわよ?」
「さ、流石にそれは無理だよぉ」
「何ならアクビでも…」
「それはもっと無理っ!」
言いかけたあたしの言葉を、ぴしゃりとティコに押さえられてしまった。
「ま、頑張っておいで」
「うんっ! じゃ、行って来ます!」
満面の笑顔を残して、ティコは扉から出て行った。
「…ねえシェル姉」
「何かしら?」
「………ティコに何したの?」
フィアが訝しげな視線をこっちによこして居る。
「さて、何の事かしら?」
「昨日まであんなによわよわ〜だったティコが、一晩であの変わり様。シェル姉の
言葉すら押さえるなんて、何かあったとしか思えないじゃない〜」
ティルもいつもの調子で喋っては居るものの、目が笑って居ない。
「…ま、ちょーっと、貴女達がアコから卒業する時にやったのと同じ事をしただけの事よ」
「「え゛」」
それを聞いて、フィアとティルは顔を見合わせた。
二人とも微妙に赤くなってるのは気のせいじゃなさそうだ。
「…もしかして…一晩中?」
「そりゃもう、当然」
- 223 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:51:40 ID:Z1wnSQJk
- 「うあ〜。そりゃあ、ティコでも強くなるか〜」
顔を赤らめながらも、何か妙に納得する二人。
「ティコが帰って来たら、貴女達もティコの事をしっかり愛してあげなさい。…ふふっ」
そんな様子がおかしくて、笑いながらあたしはそう言った。
後日。
支援プリを目指していた筈のティコが、何故か『殴りプリ』になって帰って来て。
あたしたち姉妹の中で一番の力持ちになってしまい、『夜の立場』までも逆転して
しまったのはまた別なお話。
- 224 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/07(月) 17:54:16 ID:Z1wnSQJk
- 以上でありんす
前回の感想ありがとやんした >>214 >>215
一応>>201も考えたりとか>>214の話とかも考えて居るのですが、
何か先に別なのがまとまったのでこっちを先に投げ捨てて行きます
- 225 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/08(火) 11:21:14 ID:uJnRxoG2
- ミテルヨー
なんかもう可愛くてたまらんでごんす。
自分でも書いてみようかと思いつつ、時間を作るのを忘れる罠。
習慣付けできればいいんだけどなぁ。
- 226 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/08(火) 11:41:21 ID:xA8.KO1k
- おいしくいただきました。
後日談も気になるところですが、次女三女の過去話も読んで見たいかも…
- 227 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/02/08(火) 12:37:15 ID:bK30b18w
- みてるよー
- 228 名前:sage 投稿日:2011/03/15(火) 20:51:20 ID:wqjZkf7g
- どなたか♀プリさんとフタナリハンターさんの小説保管してるところわかる人いますかね
プリさんのふとももでしごいてる感じのやつだったきがした。
- 229 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/16(水) 18:38:34 ID:oew.WAuo
- >>228
ForbiddenDoorの事かなかなり昔のサイトだけどLog辺りにRO小説が残ってた気がする。
- 230 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/19(土) 17:37:59 ID:A9m3Uj3w
- ttp://www.asahi-net.or.jp/~sk5t-kwd/rag01.htm
探したら意外とみつからなかった・・
- 231 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/31(木) 20:54:41 ID:IHb/sKso
- ふと思いついたので、今日も需要を読まずに…とおもったんだけど、
微妙に>>201 + >>214 な小咄で一つ
「にゃー」
「………」
「にゃー…?」
「………はぁ………」
「にゃあぁ(泣)」
「ああもう、お願いだから泣かないでよ…私の方が余程泣きたいわよ………」
にゃーにゃーと泣きながら鳴く相方を前にして、私は文字通り頭を抱えて居た。
事の起こりは数時間前。
ティアが新しい装備をげっとしたーと言って、ヒュッケの耳と尻尾を入手して来て。
更に露店をしていたアルケミストから『ネコの気分が味わえる薬』なる怪しげな薬を
買って来たのが始まりだった。
「ネコの気分ってどんな感じかなって思ってね。だったら、やっぱり耳と尻尾じゃない?」
「そ、そう…なの?」
それは単なるコスプレじゃないのだろうか。
「そう! 絶対間違い無いよ! だって、エリシーだって良く『物事は形から入るのが良い』
って言ってるじゃない」
「いや、ここでそう力説されても…ねえ」
そう言う意味で言った訳じゃないんだけどなあ。
随分盛り上がってるティアを前にどう反応して良いか解らないで居ると、
「と言う事で、早速実験実験ー♪」
と、ティアはいそいそとヒュッケ耳と尻尾を装備した。
「って、貴女が実験するの?」
「ほえ? だって、エリシーが『こう言うのは言い出しっぺの法則ってのがある』っていつも
言ってるじゃない」
「…ま、まあ確かに………」
「流石に自分でやりたくて買って来たのをエリシーにお願いするなんて無茶な事は出来無いよ」
てっきりこっちに火の粉がかかって来るのかと思って居たのだけれど、そう言う訳では無いらしい。
内心ほっとしつつティアを見て居ると。
「では、いざ試さんネコの気持ち! ごっくん」
と、件の怪しげな薬をあっさりと飲んでしまった。
- 232 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/31(木) 20:55:45 ID:IHb/sKso
- で、少しするとティアが『にゃー』しか言わなくなってしまったと言う訳で。
「ネコの気持ちが解るんじゃなくて、ネコになってしまう薬だったのね…」
後でそのアルケミストを探して〆て置こう。
そんな事を考えながら、さてどうした物かとティアを眺めて居たのだが。
「にゃー」
ぴくぴく。
………ん?
「ねえ、ティア」
「にゃ?」(と言って首をかしげる)
「もしかして、耳とか尻尾、自分の意思で動かせる?」
「にゃにゃ?」(どうだろう?と言う顔をしながら)
ぴくぴく。ぱたぱた。
「うにゃ」(頷く)
「へぇー…何か本当にネコになってるのね。………てか、装備が体の一部として同化してるのかぁ」
そう言いながら、何となく興味を引かれたので、耳に手を伸ばして見た。
さわさわ。
あ、ちょっと本当のネコの耳触ってるみたいで気持ちいいかも。
「にゃああ」
見ると、ティアも気持ちが良いのか、目を閉じて撫でられるがままになって居る。
ごろごろと喉を鳴らしかねない感じだ。
「ふーん…じゃあ、尻尾はどうなんだろうね?」
私はそう言いながら、尻尾を軽く握って見た。
その途端。
「ふにゃっ!!」
びくーんと、体を強張らせるティア。
「え!? な、何!?」
余りの反応に、ちょっと虚を衝かれた感じになる。
「………」
何となく、もう一度軽く握って見た。
「ふにゃあっ!!」
また同じ様に体を強張らせるティア。
これは………。
何となく、頭に浮かんだ考えを確かめるべく、尻尾を軽く握ったまますすっと手を滑らせて見る。
「ふにゃああぁぁぁ」
そして、予想通りガクガクと体を震わせるティア。
- 233 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/31(木) 20:56:47 ID:IHb/sKso
- 「こ、これは………」
手をぱっと離すと、体から力が抜けてしまったようにティアはその場に崩れ落ちてしまった。
そう言えば『ネコは尻尾が敏感だから触られるのを嫌がるのも居る』と言う話を聞いた事が
あるような気がする。
「うにゃぁ………」
「ご、ゴメン、悪気はなか…った……の……」
しかし、私の言葉は最後まで続かなかった。
恨みがましそうに?見上げたティアの顔が赤らんで居て、目尻に涙が貯えられて居るのを見た瞬間。
私の中で何かが崩れ去る音がした。
「にゃああ! にゃあああ!」
「ふふっ、尻尾だけでそんなに感じちゃってる? 全く、ティアは本当にイケナイ仔猫ちゃんね」
ベッドの上に猫化した相方をうつ伏せに寝かせると、私は尻尾を重点に攻め始めた。
右手で輪を作る要領でつけ根から握り、すすすっと先端へ向けて滑らせる。
ネコの毛の手ざわりが気持ちよくて少し手にくすぐったい感覚だが、それだけでティアは
体をガクガクと震わせて居る。
「にゃあああ!」
先端まで滑らせた所で、今度は左手で同じ様に尻尾のつけ根を握り、同じ様に滑らせる。
「にゃあ! にゃあああ!」
ティアは頭をぶんぶんと振りながら、快楽に堪え切れずに声を上げて居る。
尻尾ってそんなに気持ちいいのかなぁと、そんな考えが頭に軽く浮かんだが、そんな思考は
すぐに目の前で乱れる相方の様子に飛んでしまう。
「手を滑らせただけでこうなっちゃうんだったら………こうしたら、どうなるかな?」
そう言って両手で軽く尻尾を握って見た。
「にゃ!? にゃ、にゃああ! にゃーーーー!!」
その瞬間、びくーんと体を弓なりに強ばらせてティアは達してしまった。
そのまま、ベッドに崩れ落ちてしまう。
「はぁ、はぁ、はぁ………」
「あら…そんなに良かったんだ。…ふふっ、でも、本番はコレからよ?」
肩で息をするティアの頬に軽くキスをすると、すっかり洪水になってるティアの下着を取り払う。
そして指を這わせると、ティアのそこは難なく私の指を飲み込んで行った。
「ふにゃ!? にゃあ、にゃああ!」
軽く指を動かすと、ティアはまたいい声で鳴き始めた。
- 234 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/31(木) 20:57:45 ID:IHb/sKso
- しかし、私が動かして居る指を止めようとして居るのか、尻尾が私の右腕をぺしぺしと叩いて居る。
「………そうだ」
ふと思いついた悪戯。
私はティアの中から指を引き抜くと、尻尾を捕まえた。
「にゃっ!」
尻尾を掴んだ瞬間、ティアの体がぴくんと反応する。
「尻尾でティアのここを苛めたら…どうなっちゃうんだろうね?」
「うにゃ!? にゃあ、にゃああ!」
私の意図に気がついたティアが逃げようとしたけれど、今までの私の攻めで力が抜けて居て
体が動かない。
そして私は、尻尾の先端をティアの中にゆっくりと挿入れて行った。
苦もなく尻尾を飲み込んで行くティア自身。
「ーーーっ!!!」
そして声にならない声を上げるティア。
そのまま尻尾を出し入れして居ると、ティアの体がガクガクと震え出してきた。
「ふふっ…そんなにいいんだ」
そう言いながら、段々と出し入れする速度を上げて行く。
「にゃ、にゃあ! にゃああ! にゃああっ!!」
段々と追い詰められたようにトーンが上がって行くティアの鳴き声。
そろそろ限界が近いらしいのが解ったので、最後に私は尻尾をティアの中に深く差し入れてやる。
「にゃ、にゃあ、にゃああああーーー!!」
そうして、一際高い鳴き声を上げてティアは果てた。
「うわあああん、エリシーのバカ! ヘンタイ! スケベ! エッチ! 人でなし!」
でもって。
その後すぐに薬の効果が切れて猫化が解けたティアに、私はぽかぽかと殴られて居た。
「うあ、痛い痛い。だからゴメンってば」
STRはティアの方があるので、正直言ってティアに本気で殴られるとかなり痛い。
「ひどいよ、エリシーってば…私があんな事になってるのをいい事に散々弄んで…ううっ、ぐすっ」
「本っ当にゴメン。…でも、それだけ愛してるって事なのよ」
「ふーんだ。そんな言葉じゃ誤魔化されないも〜んだ」
ティアはそう言ってぷいっと横を向いてしまった。
- 235 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/31(木) 20:58:09 ID:IHb/sKso
- ありゃ、これは本気で怒らせちゃったかな…?
「ねー、本当にゴメンってば。もう、何でもするから機嫌直してよー」
「…何でも?」
ふくれっ面のティアが、目だけをこちらに向けて聞いて来た。
「うん、何でもするから。それで赦してくれる?」
「………ふっふっふ………」
そう私が言った瞬間、それまでふくれっ面だったティアは何やら怪しげな笑みを浮かべた。
「…え、な、何?」
「はい、言質取りました〜。エリシー、本当に『何でも』するのね?」
「え………う、うん………」
何だろう、この展開。何やら危険な兆候が…。
と、思っていたら。
「じゃ、これ付けて♪」
と、差し出されたのは。
「これ…さっきティアが付けてたヒュッケ耳と尻尾じゃない…」
「そうだよ〜。そして、エリシーはそれを付けたらコレを飲むの」
「………あ」
そう言ってティアの右手に握られた小瓶には。
「…『ネコの気分が味わえる薬』………まだあったのね」
「うん、今度は私がイケナイ仔猫ちゃんにお仕置きをする番♪」
「………あは、あはは………」
これは大変だ、一体私は何をされてしまうのだろう。
そして、そんな状況を受け入れようとして居る自分にも驚いてしまった。
「ね?」
「………わ、解ったわ」
そう言いながら、私は少し震える手でそれらを受け取った。
イケナイ仔猫達の宴はまだまだ終わらないらしい。
- 236 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/03/31(木) 21:00:42 ID:IHb/sKso
- 以上でありんす
この話を書いた後にらいぶろの騎士娘スレ見に行ったら丁度しっぽの話題になっていて吹いたw
そんなおいらは3年ほど前あそこに駄文を放ってた人だったりなんだり
前回も感想ありがとうございました
また思いついたら置きに来ます
- 237 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/04/07(木) 11:30:28 ID:CwJgzFFo
- GJ
さぁ続きを書こうか
- 238 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/05/14(土) 22:28:40 ID:6nAWTDzs
- 確かに、オペリコンで敵地丸見えなのはやりすぎな気がするなぁ
・敵地にも打ち込めるけど、詳細は会うまで判らないとか
・味方機が進行した範囲から+の距離にしか打ち込めないとか
・オペリコンは目立つような外観で、且つ敵が破壊できるようなオブジェクトになっているとか
ある程度の制限がほしい気はする。
リロードだけじゃ余りw
- 239 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/05/14(土) 22:31:14 ID:6nAWTDzs
- すまん、ごばくったw
- 240 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/06/04(土) 20:19:16 ID:RsFF6uMc
- 保管wiki更新できなくなってる・・・っぽい?
改めてレニャチェリ読んでるけど、これいいなぁ
チェリム可愛すぎる
レニャチェリの人元気かな〜
- 241 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/02(金) 10:28:19 ID:m7e0cm7U
- その保管wikiなんですが、サービス終了のアナウンス来てますね
> AAA!CAFEは、2001年より無料ホームページサービスを提供させて頂いておりましたが、
> 2011年12月1日(木)を持ちまして、サービスの提供を終了させて頂く事となりました。
AAA! CAFE - 無料ホームページサービス
ttp://www.aaacafe.ne.jp/
移転とかも含めて何か考えないといけないんでしょうけど、管理人さん居るのかな?
- 242 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/12(月) 04:14:18 ID:d/FmpLiU
- アダルト可な無料サーバーは探すのが難しいかもね
- 243 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/12(月) 10:04:39 ID:Lm.p83Go
- 少し時間貰えるなら、俺が借りてる鯖(アダルト可)に避難所的な物を設置出来ると思います
問題は俺wikiって無料レンタルの奴は借りた事有るけど自前設置って
やった事無いんだよね
設置テストとか色々やってみるからそれで良ければ待ってくだしあ
で、誰か教えて欲しいんですが、この保管所wikiさんって、
他の小説スレのも同じ管理人さんなんですかね
- 244 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/12(月) 12:43:08 ID:SIQsAL.E
- 普通の18禁小説スレとここは同じだと思う
アドレスがごく一部違うだけでほぼ同じなのでそう予測
- 245 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/12(月) 13:09:45 ID:Lm.p83Go
- おk、情報感謝
そうなると、幾つかある保管所の数分避難所の設置が必要な訳だが、
実際設置するとしてそれを各スレに告知してたらマルチポストだと言われかねないな…
まあ、実際設置出来ると確定してからそこは考えるか
取り敢えず期待しないで待って居て欲しい
- 246 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/12(月) 13:38:31 ID:lF/oltfE
- 関係スレに告知出すのはマルチポストとはいわんだろ。
ひっそり応援してるから、出来る範囲で頑張って欲しい。
- 247 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2011/09/12(月) 23:31:45 ID:U5EtuKVg
- 2chで使ってたトリップが使えるかのテストを兼ねて
取り敢えずwiki設置自体は凄く簡単にできた事と、
現在は格納されている作品の移植作業を行っている事を報告します
完成形になってからここでアドレス公開した方がいいのかな
>>246
ありがとう、以外と何とかなりそうだ
- 248 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2011/09/12(月) 23:32:56 ID:U5EtuKVg
- んで一つ問題点が
それはいくつかのページが凍結されているため、ソースのコピーを取れない事
あの辺は手作業でやるしかないのかなと思いつつ
- 249 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2011/09/14(水) 11:52:13 ID:1kdB2CZA
- まいど、>>243です
問題点はページの「差分」を見る事でソース取得出来るので解消
現在おおよそ6割程度の作品を避難所にこぴった所です
ただ「スレ別作品一覧」が、検索を利用して表現してたらしいんですが、
どうもそれがうまく行かないと言う別な問題点が発覚
これは検索利用じゃなくてページ1枚作る事で解決する予定
て事でまだ作業中ですが一応見て貰おうと言う事でアドレス公開します
FrontPage - みんなで作る小説Ragnarok ♀×♀萌エロ保管庫 の避難所
ttp://mmo2ji.2kki.com/ro/pukiwiki3/index.php?FrontPage
まだ百合スレ分しか避難所作って無いのでここのみで告知して置きます
関連スレは設置出来た時点で告知行って来ます
- 250 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/09/14(水) 13:31:25 ID:9U/hiwjo
- 設置お疲れ。
仕事早いんでびっくりだよ。
- 251 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2011/09/15(木) 07:42:10 ID:rxhilvuk
- それがまあ、仕事が忙しくて余り時間取れないので、時間ある時に
一気に作業しないと進まないんですわ
昨日は結局全然手つかずだったし
それはそうと、萌え小説スレの2年ほど前の書き込みで気になるレスが
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1181895495/43
「保管所は閉じずに置いておきますね」と言う事は、管理人さん戻ってくる
事が無いのだろうか…
- 252 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2011/09/30(金) 09:25:34 ID:9m.8arEk
- 申し訳ないっす、仕事忙しくて半月程放置してました
現在の進捗は、取り敢えず現在保管所にある作品については避難所にこぴぺ完了
あとは検索使った作品一覧やら作者様一覧やらが手つかず
と言うかこれ何かのプラグイン?教えてエロイ人
- 253 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2011/09/30(金) 09:54:24 ID:9m.8arEk
- 連投失礼、原因判明
検索プラグインの設定変更が必要でした
これは今変更出来る環境が無いので、仕事終わって帰ってからやります
て事で、取り敢えず百合スレはFrontPageの体裁を整えて、プラグイン設定を
変更した時点で作業完了とします
また名無しに戻りますが何かあればスレ又は避難所の掲示板等で言って頂ければ
対応します
さあ次は他のスレの避難所の準備だ
- 254 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2011/10/01(土) 16:39:35 ID:/cinH6u6
- お疲れ様です。
Good Job!
- 255 名前:243 ◆CM2d/No0eM 投稿日:2012/02/12(日) 21:38:18 ID:nWigYpRY
- wikiの中の人です
他スレで要望がありましたので、次のような物を設置しました
Ragnarok Online エロ作品投稿所
ttp://mmo2ji.2kki.com/ro/eroda/
「えROろだ」とでもお呼び下さい
過去にあったえろだの代替えとしての利用を想定しています
その為スクリプトは同じ物を利用しています
現在最大アップロード可能サイズは5Mにしていますが、
サイズ変更要望があれば逐次受け付けます
- 256 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/02/12(日) 22:24:03 ID:W24rojd2
- 乙
- 257 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/09/07(金) 03:26:12 ID:rErGDIEE
- |, ,_
|∀゚)
|⊂ノ
- 258 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/11/26(月) 07:21:23 ID:THc1RXLw
- ちょっと思い付いたから、書き込みたいんだけど……やまなし意味なし落ちなしなんだよなぁ。
- 259 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/11/27(火) 22:56:32 ID:yscCAdCk
- まずは書くんだ。話はそれからだ
- 260 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/11/28(水) 14:15:05 ID:fFiWf/e6
- じゃあぼつぼつ書いてみる。書きためできたら投稿するわ。
- 261 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/11/28(水) 19:03:25 ID:MNHVryb.
- ここで投稿してもいいし
えろだで投稿してもいいよ
- 262 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/11/30(金) 10:37:25 ID:Z0QfvgJ2
- 書いてるけど、冒頭からまるで会話のないモノローグだらけで、悪い小説の特徴を満たしてるなぁ。
- 263 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/02(日) 23:03:55 ID:R.LYaVls
- 背景説明をまずしないといけないから、仕方ないんじゃね?
いきなり会話の流れをやりつつ、人物相関図や背景を読者に理解させるのは
かなり難しい気がする
- 264 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/03(月) 16:07:37 ID:zRtOvqhM
- 誰でも裏の顔がある。人によって接する態度が違うのは、当然。それを『騙された』なんていうのは、自分勝手な証拠、なんだと思う。
私こと、アリア・アーシィは冒険者をやっている、それも成功した部類に入るだろう。職業は暗殺者――と言っても人を殺したことなどない――だが、今の世の中ではどちらかという単に技能特性のみを指すから、アサシンクロスのほうが適切だ。
冒険者のお決まり(テンプレート)通り、私もまた貧しい環境から冒険者を志し、幾度もの危機や冒険を乗り越え、やがて力をつけ、腕前ひとつで財を成した。
我ながら教科書に載せたいような立身出世だと思う。同期の冒険者の多くがむなしく骸を晒したことを思えば、その幸運は驚くばかりだ。
けれど私は一人だった。ずっとずっと、少しでも強くなることに執着していたため、自分が天涯孤独であることについ最近まで気づくことはなかった。
そして強くなった私は、暇をもて余した。
プロンテラはルーンミッドガッツの首都だ。ここは全ての交易の起点であり、また終着点でもある。
多少なりとも経験を積んだ冒険者であれば、敢えてここ以外に拠点を構えることはないだろう。
私もまたその一人だ。路地裏のスラムからスタートし、数年経った今ではメイドつきの屋敷に拠点を置き、お抱えの商人が何も指示しなくても買い取りと転売を繰り返し、財が増す。正直なところ最早狩りに出る必要すらない。
パトロンとして私兵とでもいうべき冒険者を多く抱え、不測の事態に備えて資産も分割している。
私とて社会の暗部はたくさん見てきた。王室への献金と政治的パイプ作り、実力としての私兵、武力と財力を背景とした数々の特権。ここまで来れば立派なお貴族様だ。スラム生まれの卑しい平民に、今や貴顕の身がおべっかを使いすりより、私もまたそれに応える。気づけば随分黒くなっていた。
だからだろうか。退廃的な、一時の快楽に身を委ねたくなったのは。私はローブを纏い、スラムに足を向けた。
スラムは何も変わっていなかった。当然だ。国も、そして成功した私たちもここを省みることなどないのだから。
輝きを増す首都プロンテラとは対照的に、冒険者ブームで人口ばかり増大した煽りを受けて急速に拡大したスラムは、路地の端々や城壁の外のバラック街、果ては下水路にまで広がり、その規模たるやプロンテラそのものをも凌いでいる。
身なりのいいものがここを訪れれば殺されても文句は言えない。治安当局の目もここには届かない、まさしく無法地帯なのだ。
(ぼろを纏うのも、久々だな)
複数ある盗賊ギルドの有力なパトロンである私は、本来ならば無害通行権が与えられている。どれだけきらびやかな姿で来ようとも絶対に害されることもないし、仮にあったとしても返り討ちにするのはいとも容易い。だが、この日は敢えてぼろを纏ってきていた。
「そこのお兄さん、どうだい。安くしておくよ」
男装した私に、客引きの声がかかる。見れば、顔馴染みの業者だった。自らの目論みが成功したことに内心笑いつつ、目配せひとつで関わるな、と告げる。男は嗅覚に優れているのだろう。それだけですごすごと引っ込んでいった。
娼街。都市であれば必ず形成されるそこに、私はいた。
世界都市の様相を呈するプロンテラではこの手の施設は行政に嫌われ、街区浄化政策によって表の首都からは一掃されたものの、地下に潜った後は当局の手が届かないのをいいことにやりたい放題であり、無秩序にして乱雑な発展を遂げていた。
今では裏のプロンテラとしてガイドブックが出回り、やんごとなき身分の者すら夜になれば女を抱き、男に抱かれ、ご禁制のクスリを吸い、博打に興じる。退廃の魔都がそこにはあった。笑える話だが、パトロンである私はこの街で『黒の女伯』と呼ばれているらしい。
- 265 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/03(月) 16:09:08 ID:zRtOvqhM
- 女を抱こうと思ったことにさしたる理由はない。ただ、私は誰に対しても優位にたちたかっただけだ。抱いただけで私を虜にしたと勘違いされてはたまったものではない。ただの気まぐれ、暇潰しなのだから。
「それにしても、雑多なものだな……」
退廃的な享楽に身を委ねれば退屈も少しは和らぐかと思っていたが、見れば見るほど覚めていく。増して、私が少なからず目の前の景色の構成に関わっているとあれば。とはいえ私が関わらなければ、ここは本物の無法地帯と化し、利益どころか流血と殺戮の舞台となるだろう。悪には悪の法が必要なのだ。そうして庇護した恩恵を受け取ろうとしたのだが、やはりつまらない。
(帰るか……)
女の一人や二人、思えば秘密厳守でいくらでも自宅に呼べたはずだ。ぼろを着てまでここにきたのは酔狂としか言えない。馬鹿馬鹿しい。と踵を返しかけたそのとき。
「あ、あのっ……!」
消え入りそうな声で、誰かが私を呼び止めた。
「……」
フードを目深に被り、月明かりをを背に見下ろす。表情の伺えない私に怯えながら、路地に粗末なござを敷いただけの場所に座り込む女は、精一杯、と言った様子で言葉を次いだ。
「……こ、ここに、買いに来たのですよね……?お、お願いです……わ、私を買ってください……!」
それだけ言うと、女は俯き、押し黙った。白皙の頬が羞恥に紅潮し、目には屈辱の涙を浮かべているのだろう。腿にはぽたぽたと水滴が落ちていた。
姿をざっと観察すれば、かなり薄汚れているものの、冒険者、それもジュノーで高等教育を受けたセージと知れた。冒険者は一種の身分差別政策として、外出の際には指定した服装を身に纏う事が義務付けられている。私とてぼろの下にはアサシンクロスの服装を着用しているのだ。だが、
「冒険者の売春は、禁じられている。知らないのか?」
声色を変え、威厳ある男の声で語りかけると、娘は体を震わせる。まだ若い。私も若いが、さらに年下だろう。私を役人かなにかと勘違いしたのか、怯え方は尋常ではなかった。
「……存じています……!けれど、どうしてもお金が必要なのです……!だから、どうか許して下さい……!」
役人ならまだいいが、ギルドを通さない客引きは制裁の対象である。その意味で私はなお悪い存在と言えた。周囲を見れば、既にして囲まれている。私がどう言おうが、娘は拉致され、無事では帰れないだろう。
「素人が路地に足を踏み入れて、無事と思う方が間違いなのだと言うのに……」
あきれて呟くと、娘は両腕で自分を抱き、身を縮めて震える。よほど切羽詰まっていたのだろうが、今はじめて自分の行為の軽率さに気づいたらしい。
姿を隠していた男達も次々と姿を現し、武器を手に距離を詰める。
「旦那……悪いがその女を渡してくださいまし。理由はお分かりですね……?」
先程の陽気さを捨てて業者の男が詰め寄る。彼の言うことは正しくないが、正しい。自分達を無視して直接営業をするのを許していては、商売以前に面子に関わる。路地とは、そういう世界だ。私にはわかりすぎるほどわかる。引き渡そう。無知で無謀な女一人、どうでもいい。そして家に帰って、改めて女でも呼ぼう。そこまで考えたとき。
「……助けて……」
無力なその手がぼろの裾を掴んだ。
- 266 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/03(月) 16:10:41 ID:zRtOvqhM
- 振り払うのは容易い。寧ろ私の立場からすればそうすべきだろう。覚悟なく路地に足を踏み入れた女は、代価を支払う必要がある。
「私に頼るな」
娘の表情が絶望に曇る。嗜虐心が込み上げた。一時の玩具にするには、いいかもしれない。となれば、
「助けたくなってしまう……!」
包囲していた男達の雰囲気が剣呑なものへと一変する。得物を手に取り、こちらを牽制した。
「旦那……やめときなせぇ。腕前には自信があるようだが、ここを逃げても追手がつきます……」
自らも短剣を構える男に、私は口の端を吊り上げ、獰猛に挑発する。
「それは困ったな……では世界の果てまで逃避行か……あるいは皆殺ししかないようだ」
「しゃらくせぇっ!!」
瞬時に四方から襲い掛かる盗賊達。私の自信から、相当な腕前と判断したのだろう。背後で震える娘をも狙い、私に不利な戦いを強いるその戦法は、合理的と言う他ない。
だが、彼我の戦力に圧倒的な差があればこそ、私も強気でいられるというもの。
「メテオ――アサルトっ!!」
様々な毒薬を馴染ませたカタールを大きく一振り。衝撃波と毒風が周囲を襲う。経験と知識に基づいてブレンドされた毒のカクテルは、肌から浸透し、肺を焼き、神経を過敏にする。たちまち男達は周囲に転がり、激しく身もだえするだけになった。
「て、てめぇ……!」
苦痛と怒りに顔を歪めながら男が睨み付ける。ひと呼吸毎に凄まじい激痛が走るはずだが、後遺症は残らないし、傷跡も、況して命に危険はないよう調整してある。毒とは便利なものだ。
「悪いが、貰っていくぞ。……駄賃だ、とっておけ」
金貨の袋を投げ捨て、私はセージの娘を抱き起こす。腰が抜けていたらしい。自力では立ち上がれなかった。
「あ、あのっ。この人達は……」
「五分もすれば起き上がる。……どちらかといえば、お前は自分の心配をすべきだな」
娘を抱えると、私は夜の街に溶けて消えていった。
- 267 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/03(月) 16:11:27 ID:zRtOvqhM
- 当然だが、私はセーフハウスを用途別にいくつか抱えている。表の豪邸は言わば一般向けの張りぼてであり、真に重要なものはセーフハウスに保管するし、宮廷から敵視された場合に備えての、秘密基地的な役割を持つものもある。
そしてそのうち幾つかは廃墟や資材置き場等に偽装され、私しか所在を知らない。
私は娘を抱えながら、そんなセーフハウスのひとつに向かっていた。
「あ、あのっ…も、もう歩けますから」
首都にありながら、人気の感じられない殺伐とした風景に不安を感じたのだろう。腕の中で娘が身をよじる。だが、元より解放するつもりなどない。
「どうした、買われる覚悟で来たのだろう?怖じ気づいたか?」
「――――っ!?」
息を飲む。どうやら私が白馬の王子か何かだと思っていたらしい。おめでたいことだ。声色は変えたまま、脅しをかけてやる。
「命は取らん、金も支払う。特に問題はないだろう?そのためにあそこにいたのだから」
娼婦に落ちたことを自覚させてやる。間近で愛らしい容貌が屈辱に歪むのを、私は愉悦と共に見ていた。
「わ……わかり、ました……けど、初めてだから……乱暴にしないで……」
生娘か、ならば玩弄しがいもある。私は娘の胸を鷲掴みにすると、先端を強く捻った。
「ひっ!?んぅっ……!!」
不意に手荒な扱いを受けた娘は声をあげようとしたが、予期していた私は素早く口を唇で塞いだ。顔を見られたが気にはしない。声色を使うのも面倒になっていた。
「お、女のひと……?」
「叫び声をあげたら殺す。わかったか?」
呆然とする女が慌てて首を振るのを確認すると、私は口の端を吊り上げて歪んだ微笑を浮かべ、遠慮なく再び娘の唇を塞ぎ、口内を舌で犯した。たちまち身を固くするも、こちらも素人ではない。舌を触れ合わせ、歯を舐め、幾度も唇を擦り合わせて食む。やがて娘は脱力し、私に身を委ねるようになった。
夜はまだ始まったばかりだ。
- 268 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/03(月) 16:18:58 ID:CyJxOnps
- と、とりあえずここまで。評判よければ次書きます。
- 269 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/04(火) 23:23:47 ID:Px.3AiH.
- いい感じだ
続き期待
- 270 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/05(水) 05:28:10 ID:uVRSG7VY
- 細かいとこまで描写されていてとても私好みですー
期待期待
- 271 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/08(土) 16:17:23 ID:Yh0qdVsc
- 素晴らしいじゃないか
わっふるわっふる
- 272 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/12/16(日) 07:56:48 ID:xibGSeHs
- 売春とかビッチとかヤリマンとか
最近そういう単語に無性にドキドキする
- 273 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2014/11/08(土) 04:02:11 ID:6PkbTwr6
- みんなで作る小説Ragnarok ♀×♀萌エロ保管庫の避難所
ちょこちょこ覗いて荒されてるのを修正してたのですが
削除されてるページとかも出てきて見るも無残な事に…
どなたか保存してる方とか居ませんかねぇ
- 274 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2014/11/08(土) 04:04:50 ID:6PkbTwr6
- ごめんなさいsage忘れました…
ホントごめんなさい
- 275 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2016/01/14(木) 01:57:12 ID:OJdHCsmg
- wiki凄いことになってる
- 276 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2017/11/08(水) 10:03:55 ID:pjsLhAa.
- テスト
- 277 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2019/08/04(日) 15:03:03 ID:fRHJgMJg
- ぬるぽ
- 278 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2019/08/04(日) 15:10:09 ID:jTEsVghM
- ガッ
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