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【アブラ】セージ萌えスレ【カタブラ】

[142:1/3(2005/10/23(日) 01:48:35 ID:UIOQRSqw)]
「ただいまー!」

 ソロ狩りをキリが良いところで切り上げ、溜まり場に戻ってのんびりしていると、同じギルドメンバーのウィ
ズ君が戻ってきた。この子は私のマジシャン時代の後輩でもある。もっとも、付与殴りセージの私と普通に魔力
を上げたウィザードのこの子とでは、進んだ道が全然違うけど。

「ああ、おかえり。早かったね」
「へへ、さっきレベル上がって、やっとINTカンストしたんだ。あとは装備次第で最高威力の魔法が撃てるよ」
「おめでと。ま、あとは詠唱を中断されないようにしないと、せっかくの高威力も不発するから気をつけないと
ね」

 私の言葉に、ウィズ君はまだまだ少年らしさの残る顔にニッと笑みを浮かべて、懐に手をやった。

「ついに ねんがんの フェンクリップをてにいれたぞ! なんてね♪」

 誇らしげに図上にかかげたのは、フェンカードの挿さったクリップ。

「さっきの臨時でレアでてさ。お金貯まったから即行買ってきたよ。もう俺無敵って感じ!」

 満面の笑みでクリップに頬ずりまでしてのけるウィズ君。ま、レベル上がるわINTカンスト達成するわ、念願
の品は手に入るわで、この子にとっては我が世の春といったところなんだろう。
 でも、最後の一言はちょっと引っかかった。

「無敵、ねぇ?」
「だって詠唱は中断されないし、白ポでも使って耐えきれば最高威力の魔法だぜ?
 今ならたぶん先輩にも勝てるよ」

 かちーん。
 周囲のヒールとかに頼らず白ポを使う心構えは認めよう。でも他の職ならともかく、何者に向かってそんな言
葉を吐いてるのか、この子は解っていないらしい。というか、他職のスキルをまったく把握してないんじゃない
の? この子。
 なら、先輩としてひとつ、この頭でっかちな後輩に指導してあげましょうか。

「……だったら、早速試してみる? この時間ならPvPも空いてるでしょ」
「お、いいの? よーし、行こう行こう!」


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