ときめきラグナロク Episode4.0
[212:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/12/23(金) 02:56:55 ID:61.eak0M)]
主人公「……それはなんの真似だ?」
学校も休みなので街をぶらついていたらアコたんと遭遇した。
数日振りに会ったアコたんは、赤かった。
別に転生してるとかではないし、ましてや流血しているわけでもない。
アコ「主人公君、知らないの?これはサンタさんの服で、クリスマスに」
主人公「いや、それは知ってる。でも俺の知ってるサンタは爺さんだったような」
しかも爺さんがこんなファンシーな羽がついた服を着ていたら嫌過ぎる。
アコ「サンタジジだねー。でも最近はサンタさんも忙しくて人手不足なんだって」
主人公「そうなのか」
アコ「だからアルバイト募集してたの。男女問わずって書いてあって、これが女の子用なんだって」
主人公「なんか、俺の中でのサンタのイメージが崩れていく気がする」
なんとも夢の無い話に軽い頭痛を覚えながらも、周囲を見回してみる。
なるほど、そこかしこでサンタ服を着ている人が見て取れる。
主人公「で、アコたんもそのアルバイトに応募したのか?」
テレポートやポータルも使えるし、プレゼント配達にはうってつけかもしれない。
それに、どうせプレゼントをもらうなら、爺さんよりも可愛い女の子からの方が良い。
……もっとも、サンタからプレゼントをもらうような子供が、そんな邪な考えをしてるはずないか。
アコ「ううん、これはルティエで困ってる人のお手伝いしたらもらったの」
主人公「へぇ、やっぱり優しいんだな、アコたん」
アコ「えへへ……」
両手を頬に当てて照れてるサンタ姿のアコたんは、贔屓無しに可愛いと思った。
アコたんと別れた後、今度はシフ子と会った。
シフ子も例のサンタ服を着ていたのにはちょっと驚いたが。
シフ子「どう?似合う?」
主人公「ん……お前はバイトなのか?」
背中に白い袋を背負った姿が、なかなか様になっている。
細身のシフ子だが、なかなか見る機会が無い機能性無視の服は新鮮味がある。
シフ子「そ。この服はちょっと動きにくいけどね」
主人公「そうみたいだな」
スカートもちょっと短い気がするし。
シフ子「でも、人様の家に合法的に侵入できるなんて、最高じゃない?」
主人公「お前は子供のところから何を盗るつもりだよ……」
シフ子「お小遣いをちょっとばかし。ほら、やっぱりギブアンドテイクは基本でしょ?」
主人公「……おいおい」
シフ子「あははは、冗談だってば。いくらあたしでも、子供から物盗ったりしないって」
その親御さんは別として、というつぶやきは聞かなかったことにしよう。
シフ子「じゃ、あたしバイトの途中だから。またね〜」
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