ときめきラグナロク Episode4.0
[235:1/3(2006/01/12(木) 05:03:59 ID:0oUQJtRE)]
主人公「なぁ、マジ子。いつもお世話になってるWIZ先輩にお歳暮を、と思ってるんだが」
マジ子「何を贈ったら良いか迷ってる、ってこと?」
主人公「そうなんだよ。タオルとか石鹸とか、ありきたりな物じゃつまらないだろ?」
マジ子「私としては、妙な物を持ってこられても困るけど」
主人公「お前からそんなセリフを聞くことになるとはな」
普段から変な物・妙な物・怪しい物を好き好んで買い漁っているのは他でもないマジ子だ。
マジ子「私はいいのよ。それが姉さんの手に渡るのが危険だって言ってるの」
言われてみれば、ありきたりな物を渡しても危険なことになりそうな気がしてきた。
主人公「……どこをどういじっても、危険が無さそうな物って何か無いかな?」
マジ子「それは難しいわね……。どんな物だって事と次第によっては危険になり得るわよ」
程度の大小はあれどね、と付け加える。
主人公「じゃあ、どう頑張っても極力害の無さそうな物のピックアップを頼みたい」
なんでお歳暮を選ぶのにこんな条件を出さなければならないのだろう。
結局、物体として存在してしまう以上、何かしらの害が生じてしまう可能性がある。
そこで、その存在を無くす(と言うのは大げさだが)ことのできる物。
主人公「で、食べ物になるわけだな」
マジ子「とりあえずこの件に関して、食あたりなんかの危険は除外してあるから」
主人公「まぁ、そこまでは俺もどうしようもない。それで、先輩は何が好きなんだろう?」
マジ子「別に誕生日やクリスマスのプレゼントってわけじゃないんだし、本人に聞いてみれば?」
確かに、サプライズを狙う必要は無い。
主人公「そうするか。先輩は今どこに?」
マジ子「居間で寝てると思うわ」
WIZ子「く〜……」
主人公「マジかよ」
本当に寝ていた。
椅子に座っていつものマントに包まり、テーブルに下向きで突っ伏している。
そこに数冊の本があることから、本を読んでるうちに寝てしまったのだろう、と推測してみる。
主人公「しかし、起こすのも気が引けるな……」
それくらい気持ちよさそうに眠っているのだ。
主人公「しかたない、起きるまで待つか」
俺は先輩の向かい側の椅子に腰を下ろした。
ちなみにマジ子は『冬休みの課題があるから』といって自室に引っ込んでしまった。
客が来てるというのにそれは酷いんじゃないだろうか。
まぁ、だから俺を先輩のところに放り出したんだろうけど。
主人公「どんな本、読んでたんだろう」
テーブルに転がっていた本のタイトルを見てみる。
『机上の空論シリーズ13 バフォメットの倒し方』
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