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ときめきラグナロク Episode4.0

[240:1/3(2006/01/16(月) 05:47:57 ID:/rkbpsWk)]
アチャ「主人公君、矢筒ちょうだ〜い」
主人公「ほいよ」
アチャ「〜♪」
俺が手渡した矢筒(中身は火矢)を、手際よくバラすアチャたん。
普段がおっとり天然キャラなだけに、そのギャップにしばし目を奪われてしまった。
ばらしたばかりの矢を弓につがえ、狙いもそこそこに矢を放つ。
主人公(ああ見えて、結構狙い定めてるんだな)
ジオグラファーに向けて放たれた矢は、正確に対象を捉えていた。
アチャ「どんどんいくよ〜♪」


冬休みも残り僅か。
このところずっとねちねちごろごろの生活をしていた俺だった。
剣士子「あんた、少しくらい狩りに行かないと鈍るわよ」
俺は毎日毎日、誰かの家に入り浸って時間を潰していた。
一人でいてもつまらないからな。
今日も今日とて剣士子の家に上がりこんでいた(何気に頻度が一番高かった気がする)。
それでも、嫌な顔をしながらもお茶(とお茶菓子)を出してくれる剣士子はいい奴だと思う。
主人公「狩りなぁ……最近懐も寒くなってきたけど、外は寒いしなぁ……」
剣士子「モロク方面に行ってみたら?」
主人公「それは暑そうだ」
剣士子「子供じゃないんだから、聞き分けの無いこと言うもんじゃないわよ」
呆れ顔で窘められるが、提案が極端すぎると思うのは俺だけだろうか。
主人公「ん?どこか行くのか?」
俺がまったりと寛いでいる間、剣士子はせわしなく出かける準備をしていた。
剣士子「私はこれから狩りに行く約束があるの。悪いけどそろそろ出なきゃ」
主人公「そうか。じゃあ俺もそろそろ帰るかな」
さすがに人の家で一人にされるのは耐えられん。
剣士子を見送りつつ、俺も剣士子の家を後にした。

その後、大通りを歩いていると見知った顔があった。
主人公「よう、アチャたん」
アチャ「あ、主人公君。ちょうどいいところにっ」
俺が声をかけると、嬉しそうに駆け寄ってくる。
もしかしたら、アチャたんの前世は犬だったんじゃないだろうか。
アチャ「はい、これ持って〜」
にこやかに差し出された物を、俺は普通に受け取ってしまう。
主人公「って、これは火矢?」
アチャ「うん。宿題の絵日記に書くことがなくなっちゃって、狩りに行こうと思ってたの」
あれ?宿題に絵日記なんてあったか?
ふと、思い当たる節があった。
主人公「もしかしてそれって」
アチャ「うん、夏休みの宿題」
……やはり、な。


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