ときめきラグナロク Episode4.0
[320:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/07/22(土) 07:25:54 ID:9lO6Gp/w)]
***
徐々に遠ざかる騒動の一角から少し離れた壁際。
悪♀「‥‥。」
悪♂「いや。お、俺が悪いんじゃないぞ‥。」
悪♀「誰に言い訳してるのよ‥」
悪♂「いや、なんとなく‥。」
地べたに座り込んでひそひそと会話を交わすチンピラ二人。
悪♀「しかし、よくもまぁこの顔で特別賞なんて取るわねぇ」
悪♂「うるへー。顔はほっとけ。こんなの序の口よ。目指すは秋のプロンテラ芸術祭だからなー」
悪♀「そんなの目指してどーするのよ」
悪♂「芸術祭で入賞すると、割引価格で画筆が購入できるらしいんだよ!」
悪♀「筆‥?」
悪♂「落書きするに決まってるだろっ」
悪♀「あぁ。私は盗作10だしー」
悪♂「いいんだよっ。あれは漢の夢なんだ。」
悪♀「つまんねー夢‥」
悪♂「なにをー!!」
悪♀「しかし。あんな絵、どっから書いたのよ? 視点おかしくない?」
悪♂「へ? あぁ。いやー。なんとなくdjしながら橋を渡ってたら、
橋の下におもろい被写体見つけたってわけ。」
悪♀「‥‥あんた、もしや潜りながら書いてたわけ?」
悪♂「いやー。これがまたなかなか大変でよー。腕は痺れるわ、頭に血が上るわ
気づくとプパが上にいて邪魔だわ、あやうく突き抜けて川に落ちかけるわ‥」
悪♀「よーやるわ‥」
悪♂「つまらんことこそ本気で取り組むのがモットーだからな!」
悪♀「えばる話じゃないでしょーに‥。でもまぁ、なかなかいい絵かもね。
まだまだお子様な2人だけど、だからこその純真さがまぶしいわねぇ」
悪♂「うむ。 だが、ここで重要なのは、それを表現できる俺様の腕があったからであって‥」
悪♀「はいはい。でも、無防備な寝顔をじっくりたっぷり写生するってのはどーなんよ」
悪♂「ふっ。そんなことを気にしているようじゃdjマスターの称号は得られねーぜっ」
悪♀「そんな称号いらないって‥」
悪♂「モヒ毛様に恥じない行動している限り、これっぽっちもやましいことはないんだよ!」
悪♀「はいはい。いってなさい、いってなさい」
悪♀「(´・ω・`)」
悪♀「さーて。んじゃ今日は受賞祝いってことであんたの奢りでぱーっといきますかっ!」
悪♂「まかせろ。特別賞の賞品みて驚くなよー」
悪♀「どれどれ? おっ。提携レストランの御食事優待券?」
悪♂「1回限り40%割引だぜー。食うしかっ!」
悪♀「よっしゃー。今日は飲むわよー!」
日差しの中を駆けていく2人の影は濃く黒く。
吹き抜ける風は熱さに満ちていて。
まだまだプロンテラの夏は始まったばかり。
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