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ときめきラグナロク Episode4.0

[333:327(2007/01/18(木) 02:03:17 ID:0VCZ.Y4Q)]
さっきのGの名残で目の前のリボンを掴んでいた
大抵の事は大丈夫な主人公も高所だけは苦手である
恐怖で体がいまさら硬直してくる
自然。
「ぐ・・・ちょ・・・あんた・・・く、くび・・・」
気づく主人公。だが恐怖で硬直した体はなかなか言う事を聞かない
「ご、ごめ、からだが」
口も強張りなかなか言葉が出ない
「だ、だめ・・・息がっ・・・・」
メメタァ
派手にもつれて転がる二人
「ぶはぁ。はぁはっ・・・あんたねぇ」
「ごめん・・・高いところ苦手なんだ」
自分の非は素直に認める
「そうだったの。こっちこそ悪かったわね。」
もうなんでもないように謝り返される
「にしても、驚いたわ。まさかこっちで通貨が違うなんてね」
「え?」
「お腹がすいたからね。ご飯を食べたのよ。持ってるお金見せたら」
ああ、追いかけられてた理由か
「なんじゃこりゃ?お嬢ちゃん玩具じゃなくてお金。マニマニーって言われちゃってさ」
あー店主らはこの町から出たことある人少ないもんなぁ
反対方向の区画には交易の為の場所が開かれていて比較的どこの通貨も使えたはず
「で逃げたと・・・って思いっきり食い逃げじゃないかよ!」
「失礼ね!払う意志は見せたわ!」
「・・・払ってなければ食い逃げじゃないか?」
「あれよ、そう!主観の相違」
すごい笑顔
「ま、いっか。で?どこいくんだ?案内くらいはするよ」
気まずげな顔
「・・・それが、ね。紹介状どっかに落としたみたいなのよ」
紹介状・・・と言う事は商館の商品か・・・
DCのスキル取得の授業を思い出し暗澹たる表情になる主人公
健全に見えるここですら裏では春を売る商売が成り立っている
そしてそれら『商品』を扱う市場もある
「ねぇ・・・ちょっと?」
「ああ、そうだな・・・行くか」
たどり着いた娼館前、昼は唯のカフェテラスである
「へぇ・・・小洒落てるわね」
とりあえず主に話を通して・・・俺の出来る事は終わりだな
「マスター。紹介状を無くしたらしいんだが。ここで分かる?」
「あん?商品が届く予定なんて無い上にうちは部屋埋まってるぜ」
おかしなことを言う。商品が紹介状をもらってきてる以上手違いは無いはずだが
「ちょ、ちょっと?商品ってなんのこと?」
「は?紹介状もらった時に聞いただろ?」
紹介状をもらうって事はすなわち事情、違約時の対処等念入りに説明を受ける
「あたしはただ師匠に、そこに行けばあんたの道も決まるでしょうよって」
マスターと顔を見合わせる
「・・・おい。兄さんよ、この子の行く先はもしかして学園なんじゃねぇのかい」
「・・・のようだ。」
学園に来るのは自主受験者のみだという頭があったからすっかり商品だと思ったが
「行くか。」
「待ちな。事務があくまでまだ時間が有るだろう。なんか軽く食っていけ」
そういえば昼時、そして食いッぱぐれていたのを思い出す
ぐぅ〜
「腹が減ったしそうするか。」
「あたしも」
「お前は食ったろうがっ」
「走ったからお腹減ったのよ。いいでしょ」
「まぁまぁ、ほれよ。牛焼肉定食だ。」
ここのは味付けが辛口だ。その分飯も大盛りで安く済ませるにはいい場所である
「いただきます」
行儀良く食べ始める娘
「・・・か、からひ・・・水水!」
それにしてもころころと表情が変わる事だ
「ほいよ」
素直に水を渡す。
「あにひょこれ!からすぎるじゃないにょ!」
顔を真っ赤にして怒ってらっしゃる
「・・・俺のせいなのか?」
腑に落ちない主人公


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