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ときめきラグナロク Episode4.0

[96:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/05/17(月) 19:12 ID:t7DK2.ZU)]
               のりしろ
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保健室にて

ガラガラガラ
『失礼しあーす』
足でドアを開けるのは悪い事だろうがこの際そんな事はいってられない。
BS先生「主人公……ノックくらいはしろと…」
その言葉は途中で止まりはっとしたように俺のほうを凝視する。
……正確に言えば俺の背負っているあちゃたんだが…。
気だるげな表情が一変し、冷静な保険医の顔になる。
BS先生はベッドを指し示し、俺はそこまであちゃたんを運ぶ。
BS先生「ふむ……」
『……あの?』
BS先生「ただ卒倒しただけみたいだね、頭も打ってないしすぐに気がつくんじゃないかしら」
『よかった…』
BS先生は、白衣の中から煙草を取り出すと一本口に銜える。その表情は先ほどの優秀な保険医としての顔ではなく気だるげなお姉さんといういつもの表情だ。
しかしながら、その瞳は何か興味をそそられたのか笑っている。
BS先生「主人公……犯罪はいけないぞ……」
紫煙を細く吐き出すと同時に、呟かれた言葉に俺はこけた。
な、何をいっているんですか・・・あなたは!
『そんなんじゃないですよ、急にこいつが倒れて』
俺は自由になった両手でわたわたと弁明をしようとすると、BS先生は目を細めて笑う。
そして片手を挙げて俺の発言を止める。
BS先生「わかってるわかってる。だけど、剣士たんやアコたんが見たらどう思うかな」
にやにや
銜え煙草のままいじの悪い微笑を浮かべるBS先生。

・・・・・・・・・・
剣士たん「ふ、不潔、主人公!!あなた、あちゃたんに何したのよ!!」
『い、いや、おれはなにもしてな…』
アコたん「主人公君…ひどいよ」
『だ、だからだな…』
剣士たん「問答無用!!」
SE(バキッ)
血に染まる視界……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『/汗』
BS先生「その顔だったら気付いたようね」
『/汗かき』
BS先生「よかったわねー、剣士たんやアコたんに見つからなくて」
ミニグラスから覗く瞳が怖いです、BS先生TT
あちゃたん「……う、ううん…」
BS先生「おや、お目覚めかな?」
あちゃたん「あれ…BS先生…?」
キョロキョロと辺りを見回すあちゃたん
あちゃたん「何で・・・保健室?」
BS先生「ん。状況も自分でしっかり把握できてるし、大丈夫みたいね」
あちゃたん「……?」
不思議そうな顔を浮かべるあちゃたん。
BS先生「んー、自分が倒れたのは覚えてるかな?倒れたあと主人公がここまで運んできてくれたんだよ」
あちゃたんの顔が怪訝な表情から先ほどの状況を思い出したのか一息に赤くなる。
あちゃたん「あ。あのあのそのその・・・・」
何を言おうとしてるのかさっぱりだが顔を赤くして手をばたばたさせているのはいかにもあちゃたんぽいというかなんというか・・・。
BS先生「んー。倒れた原因は聞かないほうがいいかな」
ニヤニヤ。
人の悪い表情を浮かべるとBS先生はこっちに向かって手招きする。
『よッ…』
あちゃたん「……あっ」
さらに顔を赤くするあちゃたん。
あちゃたん「ご、ごめん・・・迷惑かけちゃった;」
下を向き顔を隠すようにして呟くあちゃたん
『いんや…気にしてないよ』
あちゃたん「でも…」
『急に倒れたから驚いたけどな』
あちゃたん「うぅ…;」
BS先生「いぢめてどうする……/汗」
『いぢめてなんか…』
BS先生「はいはい」
呆れたようにパタパタ手を振るBS先生。
BS先生「あちゃたん、今日は主人公に送ってもらいなさい」
あちゃたん「ぇぇえええ」
大きくうろたえるあちゃたん。いや、俺もだが。
あちゃたん「でもでも、主人公君に悪いし、それに全然平気だから一人で帰れますし…」
あちゃたん、一つ言おう、全然平気なんて言葉は存在しないんだぞー?
BS先生「また、倒れられても困るからね。主人公もそれでいいわね?」
『拒否権は…』
BS先生「(にっこり)い・い・わ・ね?」
先生手に持った鈍器が怖いです……
しかし俺はこの不当な暴力には……屈します_l ̄l○lll
『はい』
BS先生「よろしい……ということだから、あちゃたんもね、送られてあげて?」
あちゃたんは小さく縦に首を振った。
あちゃたん「主人公君…ごめん」
『いあ、大丈夫、どうせ帰ってもすることないしな』
あちゃたんはその言葉に笑みを漏らす。
あちゃたん「主人公君らしいね」
そのらしいが気にかかるんだけど…
『……あはは』
BS先生「……いちゃつくのは帰り道でも出来るでしょ、さっさと帰りなさいっ」
二人して保健室から追い出され。
あちゃたんは小さく舌を出していつもの笑顔を見せた。


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