【BS】テキサス娘への愛情を発露するスレ3【WS】
[188:15(2004/08/11(水) 22:13 ID:4g.HqEbg)]
とふっ
柔らかい衝撃が背中に走り、ガントレットをはめた彼女の両手がお腹の辺りに廻される。
「やだよぅ、やだよぅ。 行っちゃやだよぉ!」
背中に顔を押し付けイヤイヤと子供の様にする彼女。
「しかし、私ではあなたを満足させる事が…」
「行っちゃやだよ、火ソドメだって何の為に買ってきたか分からなくなっちゃうよぅ」
「ですから、それはあなたが…」
「違う、プリ君の為に買って来たんだよぉ!」
は? 私の為に? どう言う事だ?
「え、えと、スミ娘。 ちょっと離してくれますか」
「やだっ、絶対やだ! 離したらプリ君いなくなっちゃうもんっ!!」
「いなくなりませんから、ちょっとその火ソドメを見せてください」
ぐずる彼女をどうにか説得し、問題の長細い木箱を開ける。
中には赤い輝きをともなった、思わず溜息が出るぐらい美しいファイア・ソードメイスが入っていた。
武器に余り詳しくは無いが、並のBSではこの輝きは出せないだろう。
「これ…は?」
「ひっく、ひっく…明日から…ぐすっ、炭鉱に行くから、ひっく、で、でも、私じゃ何本も折ってるし、
どうしようも、ないから、ぐす、プロンテラで、ようやく、一本、だけ、ぐす…売ってて。
凄い、ひっく、有名な人だった、から、うぅ…」
「そ、それじゃ私が頑張ったと言うのは?」
「ひっく…ひっく、プ、プリ君が、いつもブレスとか…うっく、グロリアとか、フル支援してくれるのにぃ、
あ、あたしは、いつも失敗してばっかりだし…」
「………」
私は何と言う大馬鹿者なのだろうか。
彼女は私の為に朝からプロンテラを回っていたというのに、私は疑う事しかできなかった。
人としてと言うより、男として大馬鹿者だ。
「…おいでスミ娘」
「ひっく、ひっく」
今尚泣き続ける彼女を抱きしめる。
「ごめんなさい、私は凄く酷い勘違いをしていました。 しかも君を疑うというとんでもない大馬鹿者です」
「ぐすっ、ほ、本当に、どっか行っちゃうって思ったん、だから、ね」
「行きませんよ、大丈夫」
「うっく、ぐすっ、もっと、強く抱きしめて」
言われた通り強く抱きしめる。
「ひっく、もっと」
強く、強く、彼女を抱きしめた。
その後、何を勘違いしていたかを聞かれ、お説教と共に夜までベッドを共にしたのはまた、別のお話。
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