【BS】テキサス娘への愛情を発露するスレ3【WS】
[187:15(2004/08/11(水) 22:13 ID:4g.HqEbg)]
バタンッ
「たっだいまー! おりょ? プリ君早いね。 どうだった結婚式、花嫁さん綺麗だった?」
帰ってくると同時に無邪気に質問してくる彼女。
普段は顔を見ただけで嬉しくなるが、今の自分にはそれが演技なのかとさえ疑ってしまう。
「あれ、どしたの? 何か暗いよ…って、ぐげっ! な、な、な、何でプリ君がそれを見てるの!?」
「…君のベッドが不自然に盛りあがっていたので。 勝手に見た事は謝ります」
「そ、そうだよ! いくらあたしとプリ君の仲だって、プライバシーがあるんだからね!!」
明らかに狼狽している彼女。
その狼狽は秘密を知られたからなのか、それとも私に対する不満を隠そうとしているのか。
今の私には判別がつかない。
「それについては完全に私に非があります、後でどんな罰でも受けましょう。 …では何故この様な物があるか、説明してもらいましょうか?」
「い、いや、えと、あの、探してたのが見つかって嬉しくなってつい…」
「ほう、ついですか。 なら君は『つい』でこのような物を買うのですね。
いや、いいのですよ。 不満があるのなら自分で補完するのは当然ですからね」
「はうう…」
「でもだからと言って黙っているのはフェアじゃないでしょう」
「うう…ごめんなさい。 でもあたしじゃどうしようも無かったし…」
確かに言ったとしてもいきなりでかくなる訳ではない。
「ええ、だけど一言も言ってくれないなんて酷いじゃないですか。 言ってくれれば私も善処したと言うのに」
「無理だよ…今までプリ君も頑張ってくれたけど駄目だったじゃないか」
「………そうですね。 いや、僕の力不足を棚に上げて君を怒ってしまいました。
私は聖職者としても恋人としても失格ですね」
「え…?」
「申し訳無い、今日にでも荷物をまとめます」
「え、え? な、何突然言い出すの!?」
「己の力量不足を棚に上げ、恋人を攻めてしまった私に君と旅をする資格はありません」
「そ、そんな、そんな事無いよ! 悪いのは私なんだよ!!」
「いいえ、あなたは悪くありません。 では荷造りを始めますからこれはお返ししますね」
長細い木箱を彼女に手渡し、荷造りの為に自分のベッドへと向かう。
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