【BS】テキサス娘への愛情を発露するスレ3【WS】
[217:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/08/18(水) 03:55 ID:pEsQcZmw)]
「…ふう。やっぱりあいつも色白な娘の方がいいのかな」
同業のブラックスミスが吐いていった言葉がチクリと刺さる。
もちろん、自分の仕事に誇りを持っている。焼けた肌も、
鎚を振るいまくってちょっと荒れ気味の手も自分の誇りだ。
だけど…
なんとなく重い気分で店先にぽつんと座ったまま、しばらく時間が過ぎていった。
「よっ、シケた面してるな。何溜め息ついてやがるんだ」
その「あいつ」が声をかけてくる。さっきの疑問をふとぶつけてみたくなった。
「ねえ、あなたの好みの女の子ってどんなの?」
「どんなのって… その、なんだ」
珍しく言葉を濁すあいつ。この際だから突っ込んでみよう。
「やっぱり… 色白ですべすべした肌の娘がいいの?」
「ばっかお前、そんなの…」
あいつの動揺はますます大きくなる。とそのとき。
ポキリ。
背後でどこかで聞いたような音と、誰かの悲鳴。
さっき捨て台詞を吐いていったブラックスミスがへたり込んでいる。
襲い掛かろうとしている… ラーヴァゴーレム…!
「た、助けてくれ!」
「…あんた、さっきあれだけ悪態ついてってよくそんなことが言えたわね!
そのモンスターだって、わたしの店にけしかけようとして枝折ったんじゃないの?」
「わ、悪かった、まさかこんなのが出てくるとは思わなかったんだ。だから…」
「それに、そんなこと言われてもあたしだってこんなのに…」
スピアスタッブ!
丸腰だったはずのあいつが飛び出すと、鋭い突きを放ってラーヴァゴーレムを突き飛ばした。
そのままブラックスミスごとすっ飛んでいくゴーレム。
ピアース! ピアース! ピアース!
普段の陽気なあいつからは考えられない勢いで、突きを加える。
あっけに取られているわたしのところまで飛び散ってくる火の粉。
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