アコたんvsメカアコたん Part6
[88:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/09/30(木) 15:03 ID:.tItgL9Q)]
騎士団本部を出る前に、トリスは一つの部屋に立ち寄った。それは看護室
看護将校に付き添われて、ベッドに伏している白狼将軍ウィンザーを見舞い、トリスは固く拳を握った。例えいかなる理由があろうとも
戦友を傷つける事は戦士として許されることではない暗黙の掟であるはずだ
「俺はミスティスを許さない。ウィンザーさんの遺志は俺が継ぐ!」
「トリス君、まだウィンザーさんは死んでないんだけど…」
「こやつは敗北した。戦士としては死んだようなものだからよいのだ」
「ぐっ…」
なにやら抗議するように呻くウィンザー。包帯でぐるぐる巻きにされて、思うように声が出せないのだろう。それでも必死にこちらに手を伸ばす
その手をがしりと握るトリス。包帯に血が滲んだけどトリスは全然気にしてない
「安心してください、ウィンザーさん。俺が必ず仇を取ってみせます!例え…あいつを殺してでも…!」
「ぐううっ…!(早まってはいけない、トリス。ミスティスには何か事情があるのだ!必ず彼は来る!)」
「わかりました。騎士子たん、ウィンザーさん桃が食べたいって」
「そう?なら買ってくるね。今の時期あるかなぁ」
なぜか力なくベッドに倒れるウィンザーを置いて、騎士子たんは桃を買いに、トリスはハルバードを担いでプロンテラの街に歩き出した
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