アコたんvsメカアコたん Part6
[87:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/09/30(木) 15:01 ID:.tItgL9Q)]
レオは情報部所属だけあって詳しい。さらに初心者修練所講師ということもあり、情報網の広さでは騎士団一だろう
そのレオ教官から手渡された今回の事件に関するファイル。一ヶ月前より厚くなっているそれを慎重にめくるトリス
1、ミスティスが魔族と内通していたという報告が入る。同時に国王陛下より叛逆者ミスティス捕縛の命令が出る
2、大臣よりのミスティスへの追っ手三人が斬殺される
3、プロンテラの検問体勢強化
4、白狼将軍ウィンザー、ミスティスと接触。捕縛失敗、ミスティスは逃走
ここでトリスは顔をはね上げた
「ウィンザーさんがミスティスと!まさかウィンザーさんは…」
「ドジっちまったが安心しろ、生きてるよ。だが相当な重傷だ、あいつの白狼隊もほぼ戦力には…」
レオの話を遮る形でトリスは席を立ち、踵を返した。既にドアに向かって歩き出している
「教官、プロンテラの検問体勢はまだ続いていますよね。そして白狼隊によってミスティスの居場所も分かった…」
「やめとけトリス、相手は大勢だ。それとも何か、お前の隊を動かす気か?白牛隊は市街地じゃ…」
「あれは国王陛下の兵であって、俺の私兵じゃないですから。だから俺一人で行きます。そして今度こそ…!」
「やれやれ…若いねぇ。こういう時は下手に動かねぇ方がいいってのによ…」
トリスが一ヶ月前と同じように駆け出していった部屋の中でレオは一人苦笑した。そして手元の私的なメモに視線を落す
…長く空席だった白虎将軍の唐突な選出・アルケミ博士の研究所襲撃・三薔薇、逆毛王国、魔族の不穏な動向…
今回の事件には不確定要素が多すぎる。今はそれをはっきりとさせねばならない時期だというのに、最近の若者はまったく…
「ま、あいつが目立てば囮くらいにはなるか」
そう打算してから、レオはまた各所に連絡を取り始めた
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