◆みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え2冊目◆
[37:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/08/24(水) 19:40:29 ID:Axt2EEwM)]
ハンターはしばらくの間、無言でプリーストに見惚れていたが、
やがてうわー、と苦々しげな声を上げた。
「面倒臭がりで笑顔が無邪気とかって、めっちゃ母性本能刺激して女の子引っ掛けてそう」
「……引っ掛けてないよ」
「自覚なく引っ掛けてそう」
「あのねえ……」
渋い顔をしたプリーストに、だってさ、とハンターは告げる。
「少なくとも俺は引っかかっちゃったわけだし?」
すると、プリーストは軽く目を見開いた後、笑いながらハンターの頭を撫でた。
「母性本能刺激された?」
「流石にそれはないかな」
でもちょっと嫉妬はした、と付け加え、
ハンターは自らの頭を撫でるプリーストの手をそっと掴んだ。
「てことで、今度暇な日には、思う存分独り占めさせてください」
ハンターの誘いに、プリーストは良いよ、と答える。
「今日狩りいけなかった分、僕と行くかい?」
それ良いねえ、とハンターは頷く。
「行けなかった分の二倍は稼ぎたいから支援ヨロシク」
「支援苦手なんだけど」
「……そういや読書家なのに殴りなんだっけ」
だから君の本ボロボロなのか、と呟いたハンターに、プリーストは笑って肩を竦めた。
「その分殴るから見逃してよ」
ある意味立派過ぎる本の虫に、ハンターは見逃すけどさあ、と呟いた。
「デートの時は、くれぐれも腰痛や立ちくらみなんてコトにはならないでよね」
ハンターの言葉に、プリーストは苦笑いを浮かべ、努力はするよとだけ答えた。
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