◆みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え2冊目◆
[56:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/12/27(火) 22:11:46 ID:FB0N0Omg)]
寝台の中で、彼は寝返りを打った。
窓の向こうに見える屋根の縁から、雨の雫がぽたぽたと落ちていた。
目が覚めてから、もう随分と経った気がする。
厚い雨雲に覆われていてよく分からないのだが、きっともうすぐ昼になる頃だろう。
「……いい加減、起きないとなあ」
呟きながら大きく体を伸ばせば、寝台の脇に立てかけてあった杖に手がぶつかった。
カランと音を立てて倒れた杖を拾おうと手を伸ばしたところで、
彼は自分がセージの制服を着ている事に気が付いた。
どうやら、昨日の夜、着替えもせずに眠ってしまったらしい。
昨日、バードの友人に連れ出され、共に夕食をとり、遅くまで語っていた事を、セージは今更のように思い出していた。
けれど自分は何を言ったのかはほとんど覚えてなかったりする。
なんて友達甲斐のない奴だろう、とセージは苦笑いを浮かべた。
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