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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆
- 82 名前:BS×シーフ 投稿日:2006/10/22(日) 12:54:31 ID:MrJdKCTw
- プロンテラにて…
「いやーあっはっは。負けちゃった」
「何に負けたのか、どうして上半身裸でプロンテラ一周なのか聞きたくもねえ」
「いやね。ミス聖堂の本日のパンテーの色をだな…」
「聞きたくねえってーの!」
「もーやだこの子。反抗期?」
「あほか!」
このバカBSにつかまったのが運のつき。
黙ってれば美丈夫な部類。銀色の髪は綺麗に輝いてるし、背は高いし、肉付きも
良いし。営業スマイル抜群で世の女性方はこいつの口車に乗せられて、いらないも
のどうでも良いものを時価の数倍で購入しちゃうって寸法さ。
俺はというもの、転職したてのシーフってわけで。シーフなくせにこいつのバカ
の後始末をするわけで、ミス聖堂に3時間説教を食らったわけで。
「お前いないと俺はダメさ加減、倍増だなー」
ほんとは逆なんだ。
俺はバカ(BSほどではない)だから、一人でいるのが怖いんだ。一人でいると
騙されて、踏みつけられちゃうほど心が弱くて。シーフになってアサシンになれば
そんなことないだろうって、安易な考えなくらいだから。
「さてとー。飯食って帰るとするかー」
「ん」
プロンテラ随一の安くて大盛の食堂で、二人がつがつと食べています。
「あ、お前。こんな所に」
嫌なヤツに声をかけられました。
「シーフになった…」
言葉が続かないないのはきっと、フォークがぐっさりと手の甲に刺さっているせ
いでしょう。見てるこっちが痛いってーの。
「あ。ごめーん。太いからウィンナとまちがえちゃった」
バカが反省の色無に、軽く言う。
「お前…」
「やる?俺強いよ?」
バーサクPを取り出し、ヒドラ二枚刺しのツーハンドアクスをちらつかせると、
ナイトはぷいと出て行った。
「どーした。さっさと食え。おねーさんごめーん新しいフォーク持ってきて」
気まずい周りを何のその。バカはがつがつ食い俺もがつがつ食った。
「あいつとなんかあったのか?」
「え?別に…」
言いたくないってーの。特にお前には。
「お前顔に出すぎ」
「いいだろ」
「気になる」
「ほっとけ」
といったら腕をぐ言って掴まれた。
「ほっとけないから聞いてるんだ」
「あいつに…騙されたんだよ」
「何された?」
「言いたくねーって」
「先に帰ってろ」
「もう遅いのにどこ行くんだ?」
「しみつ」
そう言ってあいつは消えた。俺はどうしようか悩んで、先に帰る事にした。
最近はそんなに思い出さなくなったな。
あのバカに瀕死の状態で拾われた頃は、地獄だった。
なぜ俺なんだよって答えが出るわけでもないのに悩んで、苦しんで。死んじゃお
うかなって思ったことがあったけど。
だけどあのバカがバカなこと言うたびに。
俺は救われた。生きているのって楽しいって思えるようになった。
「遅い」
「わりーわりー」
傷だらけなのに気づいて、驚く。
「え?おい。どーしたんだよ?」
「ああ。あのナイトに因縁吹っかけてきた」
「ええ?。なにやってんだよ」
「しばらくプロンテラには寄り付かなだろう」
「は?!、って、お前むちゃくちゃ」
「そうか?。お前は俺のものだからな。そのお前を傷つけるやつは許せるわけ
ねーだろ?」
バカに真直ぐに言われて、俺は黙り込む。
「お前無茶すんなよ…」
「え?心配してくれるのか?」
嬉しそうに言うからなんかむかついて拳を頬にヒット。
「やーいへなちょこパンチー」
「んだよ!」
ぐいっと腕を掴まれて、真剣な顔で見つめらた。こんな顔初めてで、戸惑う。
「俺、バカだけど。お前がいないとダメなんだ。だから一緒にいてくれ。この先
ずっとだ」
「お前ほんとバカだな。そんなこと言わなくたって…」
言わなくたって何かなー?なんて、嫌な笑い方をする。
「うるさい。知るか!」
「もーかわいいなー」
ぎゅっとっ抱きしめられてじたばたしても純戦闘Str型BSにかなうわけもな
く。
「な…ばか!はなせ!」
「やだ」
「可愛く言うなよ!気持ちわるい」
「気持ちわるいのか?」
真剣に聞くなよ。
ぽんぽんと背中を優しく叩かれて、子供をあやすように優しく抱きしめられる。
「お前。血の匂いする。戦闘職に喧嘩売るなんて」
「ほとんどナイトの血だけどなー。槍でよわっちーモンスターばっか相手にするや
つに俺はまけないぜ?」
「とりあえず、風呂はいってこいよ」
「お?久しぶりに一緒に入るか」
「ばか言うな!」
「なんだよー。シーフ試験で骨折したとき一緒に入ったじゃんか」
「いいっていってんのに無理に入ってきたんだろうが」
「キノコとりでずっこけて、利き腕折ったお前が悪い」
ぐいっと、お姫様抱っこされるともうじたばたしてもかなうわけでもなく。
「俺さっき入ったからいいっての」
「だめ。認めません」
だばーんって、ちょっとぬるい湯船に落とされる。
「服!服着たまま湯船におとすバカ…」
少し泣いてる。
バカが泣いてる?!
「おい?!」
「何で…お前があんなヤツに傷つけなれなきゃいけねーンだよ」
もう直ぐ転生で、下手な戦闘職より強くて、バカばっかり言っては大笑いしてい
るバカが俺のことで泣いてるのか?!。しかもそのことで俺に八つ当たりなのか?!。
「泣くなよ。俺はお前がいてくれれば。ずっとそばにいてくれって言ってくれたから。
俺はそれでいいんだから」
「よくない!」
「なんで?」
そういうとあいつはいきなり。頭をがしって抑えてキスしやがった。優しさもロマンもね
ぇから、前歯が当たって痛かった。
「な…なにすんだ!?」
「俺はねお前にいろいろしたいんだよ。そりゃーもーいろいろとね」
いろいろの内容は聞きたくない。
「でもお前がそんなんじゃ出来ないじゃないか!。クズ野郎と一緒になっちまうじ
ゃないか」
要するに。こいつは俺を抱きたいと。
「あーもう!わけわかんねぇ!」
それ俺の台詞だし。
「俺バカなんだから。まどろっこしいの嫌いなんだよ!」
泣きながら切れるバカを見て、俺は笑いがこみ上げてくる。
「笑うなよ!俺は何時も真剣なんだぞ!」
ふてくされて言うなよ。
「俺。汚いよ?。何もしらねーでクズなナイトに引っかかっちゃったような。そん
なヤツなんだぜ?。それでもお前は…」
言葉が続かなかったのは、あいつがキスで口をふさいだから。さっきとは違う、
優しくて蕩けそうな上手いやつ。
「かまうもんか」
ペロッっと唇を舐めて、悪戯小僧のように笑う。目じりに涙があるけど。
「…優しくしろよな?」
「俺ちょーやさしーってお前知ってるだろ?」
知らないし。
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こんなのでよろしかったら続きいりますか…?
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