◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆
[44:33(2006/01/11(水) 22:30:22 ID:HosDON9U)]
こんなに亀でコソーリ続き・・・
なんだかジッと見られているのは居心地が悪い・・・、プリーストはそう感じていた。
そもそも今日はついてない。
午前にはテロがあり、しかもその犯人かと疑われて騎士団に連れて行かれかけた。予定が大幅に遅れてゲフェンダンジョンにつくと、地下
二階に下りるところでハンターフライ二匹に絡まれるし、地下二階についてすぐ魔剣だった。
その時点で今日は帰っておくべきだったのだ。
さらにしばらくすると今度は魔剣に切られかけている人がいるので何とか注意を引いて飛ぶつもりだったけど、失敗して少し切られた。
それで飛んだ先にいたドラキュラには変なことされるし散々だった。
もう今日はもう帰ろう、帰ってお酒でも飲んでさっさと寝よう。
プリーストはそう決心すると、もらった白ポを一気に喉に流し込んだ。
そして少しこぼしてしまった液体を袖で拭うと、立ち上がった。
「ありがとう、助かった。それじゃあ」
目の前の騎士に向かって支援をかけ、そしてワープポータルを唱えた。
そのままポータルに乗ろうとしたところ、突然の浮遊感。
「送っていきますっ、まだなんだか足がふらふらしてますし」
プリーストは自分が騎士に横抱きに抱えられていることに気づいた。
「え、ちょ・・・」
プリーストは何かを言おうとしたが、その前に騎士がポータルに乗った。
次の瞬間にはプロンテラに着いていた。
幸い、プリーストはメモを清算広場ではなく、自分の宿の前に取っていたので人はいなかった。
「えっと、家はどこですか?お送りします」
どこまでも元気のよい騎士にプリーストは軽くめまいを覚えた。
「もう大丈夫だから・・・、とりあえず降ろしてくれないかな」
「あ、はいっ」
元気のよい返事の後に丁寧にゆっくりとプリーストは地に降ろされた。
「わざわざここまでありがとう、宿はここだから・・・」
「あ、はい・・・」
「それじゃあね」
「はいっ、それでは〜」
騎士は元気よく手を振って走って去っていった。
自室に戻ったプリーストは大量に持っていた青石を全て机の上に放り、裂けたり血がついていたりする法衣の上着をベット脇の椅子にかけ、
そのまま棚から一本の酒のビンを取り出した。
聖職者らしからぬ無作法な行動で、プリーストにはあまり似合っていなかったが、構わずプリーストはビンに口をつけた。
そのまま一本飲みきると、プリーストは装備もつけたままベットに横になった。
「ふぅ・・・」
プリーストはしばらくぼんやりと天井を見ていたが、やがて瞳を閉じて意識を手放した。
(・・・熱い・・・)
プリーストは熱さと息苦しさに目を覚ました。
するとベットの周りには火、火、火。
一瞬プリーストは事態が理解できなかった。
そして火事ということを認識した瞬間、飛び起きた。
とりあえず上着を抱え、ポケットから青石を取り出そうとした、が、しかし青石は眠る前に机の上に放ってしまったことに気づく。
その机はすでに燃えてしまっている。
歩いて外に出ようにもベットとその周辺のわずかな場所以外は炎に包まれている。
「・・・今日はほんとに厄日かな・・・」
室内ではテレポートも使えない。
意を決して炎の中を突破しようとしたそのとき、突然炎に包まれている扉が蹴破られた。
プリーストは目を白黒させていると扉を蹴破って入ってきた乱入者、全身びしょびしょに濡れているシャツ姿の軽装だ、はプリーストを見
つけるとすごい勢いでプリーストに駆け寄った。
「あっ!いたっ!!早く逃げましょうっ!!」
乱入者、昼間ゲフェンダンジョンで会った騎士はプリーストを抱きかかえると、窓へ駆けた。
「え、ちょ、ここ二階・・・」
プリーストの困惑を他所に騎士は窓を蹴破って飛んだ。
一気に夜空が視界に広がるとプリーストは慌てて騎士にしがみついた。
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