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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆

[45:33(2006/01/11(水) 22:31:34 ID:HosDON9U)]
騎士はそのままきれいに着地・・・はできず、植木がクッションになったが・・・見事に背中から落ちた。
それでもプリーストはしっかり腕の中にかばっている辺りが献身的だ。
プリーストは騎士の腕の中でしばらく呆然としていたが、騎士の呻き声を耳にすると我に返った。
「・・・大丈夫?」
「な、なんとか・・・、それより怪我はありませんかっ?」
「ん、ああ大丈夫、君が護ってくれたから」
そういうと騎士は肩から力が抜けた。
「騎士団の詰め所にいたら突然火事だって現場に狩り出されて、行ってみたら昼に貴方の泊まっているって言っていた宿だったもんで・・・、
しかも野次馬の中を探しても貴方の姿がなくって、もう焦りましたよっ。・・・でも、無事でよかったです!」
「うん、助かったよ、ありがとう。・・・とりあえず、ここから離れない?」
今にも火事で宿が倒壊しそうだったのでプリーストは提案してみた。
「あ、はいっ、そうですね、・・・」
「・・・どうしたの?」
「いやっ、その、えっとですね・・・」
そこまで言ったところでプリーストは騎士の足が通常曲がる方向とは反対に曲がっているのが目に入った。
「いやっ、そのっ、・・・やっぱり骨逝っちゃってますか・・・?」
恐る恐るといった感じで騎士は尋ねる。
「・・・ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!キュアー!リカバリー!レックスディビーナ!リザレクション!!」
プリーストは騎士の腕の中から降りてそこまで一気に唱え、しばらく沈黙した。
そしてしばらく考えた後、おもむろに明らかに曲がったままの部分を握った。
「っぃぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!」

幸い、その後は騎士の断末魔を聞きつけた他の騎士団員が駆けつけてくれたので事なきを得た。
プリーストは結局その晩は大聖堂に厄介になった。

翌日、プリーストが騎士を尋ねに行くと、通された部屋には見事にベットの上で片足を吊っている騎士の姿があった。
「あはははは・・・、と、とりあえずお見舞いありがとうございます」
「いや、自分のせいでごめんね。どのくらいで回復できるの?」
「えっと、一応杖を使えばいくらでも生活できるので今日の夕方までには家に帰れそうです。足が治るのは一月はかかりますが・・・」
騎士はなんだか照れながら言った。
「そう・・・、杖をついて生活するのは大変じゃない?」
「え、そりゃあまあ・・・、まあなんとかなりますよっ!」
「・・・よかったら、生活のお手伝いしようか?」
「えっ、いや、でも・・・」
「元をたどればその怪我も自分を助けたのが原因なんだし、うん、手伝うよ、・・・いらない?」
プリーストは少し不安そうにたずねると、騎士は勢いよく首を横に振った。
「そう、よかった」
その様子にプリーストは安心したように少し微笑んだ。
「それじゃあ夕方くらいにまた来るね」
そういうとプリーストは部屋から出て行った。


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