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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆

[68:エレメス.3(2006/07/10(月) 19:41:24 ID:r0iYz0jI)]
侵入者を発見した。
幸い、俺1人しかこの場にはいない…スイッチを切り替える。
クローキングから不意をつく。
肉を裂く重い手応え。
驚愕の表情で倒れて行く敵。
体の奥底から湧き上がってくる歓喜。
物心ついたとき、いや生まれたその瞬間からたたき込まれてきた人殺しの技を思いのままにふるえ

る喜び。
距離をとり、姿を隠し、後衛をまた屠る。
殺し合い、これこそ俺が求めるもの。
射掛けられる矢、放たれる魔法。
この痛みさえ心地よい。
スナイパーの放った鷹が俺の胸を貫いた。
仮初めの死が訪れる。

水から浮き上がるように意識が戻った。
あれほど受けた傷も、今は跡形もない。
つくづく、便利な体だ。
何度でも何度でも殺し、殺されることができる。
「ここ」に来るのは鍛え抜かれた精鋭中の精鋭。
外界では滅多に戦えぬ極上の敵。
先ほどの殺し合いを思い返すと、ぞくぞくと昏い喜びが背筋を走り、かぁっと体の熱が上がる。
「機嫌、よさそうね」
おっとりとした声、カトリーヌか。
「何か用か?」
差し出されのはケーキとキャンディ。
「下の子たちに、とどけてくれる?」
「了解。」
「それと」
「ん?」
「他の人には、見せないでね?その顔」
キン、と澄んだ音を立てて現れた氷壁に映るのは血に飢えた殺人鬼。
「忠告感謝」
氷壁にもたれかかって火照った体を冷ます。
殺人鬼から暗殺者にスイッチを切り替える。
「お前さんは、俺の本性見ても何も言わないんだな」
「興味、ないもの」
カトリーヌが俺の頬を撫でる。
「あなただけが、2Fに行くことができて、あの子たちと、連絡をとることができる。
その事実だけあれば、いい」
でもね、と彼女は続けた
「他の人たちはね、気にすると思うの。だから、見せないで」
カトリーヌと別れ、鼻歌交じりに2Fへの隠し通路に向かう。
ここの通行権は、唯一「志願」した俺にのみ与えられた特権だ。
「なぁ、マガレ。俺は発散する必要なんて無いんだよ」
そう、俺は望んで「ここ」へ来た。
永遠の殺し合いを楽しむために。


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