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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆

[74:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/07/24(月) 23:07:20 ID:3PYlobrU)]
あー、普段絵描きで文章描いたこと無いんで(´・ω・`)でも見逃してやってくれ…
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 「それじゃあ俺は、一足お先に戻らせて貰いますね!」

笑顔で手を振って、俺の出したポータルに消えていくマジシャンの赤毛を見送ってから、
俺は大きく息を吸い込み、頭上に素早く気弾の数を揃える。

坦々と指弾で桃木とパピヨンを蹴散らしながら、
まだこの世界に来て日の浅い赤毛のマジの事をぼんやりと考えた。

ここでもう少し稼いで、少しはマシな装備を揃えてやろうかな。
甘やかすつもりは無いが、アイツは些か死に過ぎる…

呪文を唱える事に夢中になって、よく横たわるハメになるアイツは、
それでも楽しそうに
「今日は何処へ連れて行ってくれるんですか?」
なんて聞いてくるから、俺もすっかり奴のペースに引き込まれてしまう。

 …まぁ、たまには子守ってのも悪くはない、かな?
この世界の事をよく知らないが故に、結構な無茶をかましてくれるあいつが心配で。
つい世話を焼く俺を友人達は、子守も楽じゃないなと笑っていたっけ。

 そんなとりとめの無い思考をリアルに引き戻したのは、
けたたましいと表現するのが相応しい、赤ん坊の泣き声だった…。

それは俺にとってのもう一つのリアル。
そう、ここでこうしてモンスターを蹴散らしている俺ではなく、
言うなれば…

「中の人」の現実(リアル)ってヤツだ。

「って、まじかよ…随分早いな、まだ3時間位しか寝てないぜ?!」

どんどん音量を増して響くその泣き声に、
俺はミストレスの王冠から無造作にはみ出した金髪をかき上げて、
それから盛大なため息を一つついて。

 ……戦いの場から、しばし意識を切り離した。


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