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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆

[87:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/11/14(火) 17:19:32 ID:OAoPRaH6)]
 数日後。
 また彼はお気に入りの樹の下で寝ていた。
 キスをしようとして、なんとなく、やめた。
 その代わり、落ち葉を彼の体に降らせた。
「んあ…あ、ユン、ちゃお」
「ちゃお。 …こんなところで居眠りして風邪引いても知らないんだから」
「んー、なんとなくここが落ち着くんだ」
 なんとなく、判る。
 プロンテラ南の臨時広場の近くの一本の樹。
 雑踏の中、ここだけは静かに感じる。
「あっ、そうだ。 これ、預かり物」
 そう言うとわたしは、ブラックスミスさんに手渡された武器を彼に渡した。
「お。成功したんだ?」
「うん、材料持ち込んでくれればいくらでも作ってくれるって言ってたよ」
「属性武器は、大体彼女に頼んでるからなぁ」
 ちくり。 また胸が痛んだ。
『どうしていつも彼女に頼むの?』
 そう聞けたらよかったのに。
「さて。 これ持って西オークにでも行こう。
 じゃ」
「あ…わたしついていこうか?」
 その言葉もむなしく、彼はすたすたと立ち去って行った。

 それからと言うもの、彼は樹の下で見かけなくなった。
 溜まり場の人に聞くと、セージさんに属性付与してもらって、毎日西オークに向かってるらしい。
「ユンちゃんちゃおー」
「あ。 ちゃおー」
 溜まり場の騎士さんだ。
 なんとなくお姉さんっぽい彼女に、わたしはよく相談事をしていた。
 彼のことは、秘密だけど。
「どうしたの、暗い顔して?」
「ん〜…わたしって必要とされないのかな、って」
「どうして?
 支援プリ居なかったら、ダンジョンに行くのも大変だし、引く手あまたじゃないの?」
「…多くの誰かより、一人の人に必要とされたくて…」
「あー。 さてはユンちゃんにも誰か好きな人が出来たのかなー?」
 ウインクをしてわたしのほうを見る。
「赤くなってる。 …私の知ってる人?」
「…うん、シルク君」
「あー。 彼ねー」
 ふむふむ、と頷くと、
「好きって伝えないの?」
「…勇気が無くって」
「そっかー」
「さっきも、一人で西オーク村行っちゃって…」
「追いかけていけばよかったのに」
 俯いてしまう。
「…ま、頑張って。 何か聞きだしたいこととかあったら、何気なく彼に聞いとくよ?」
「はい…」


 数日後。
 またいつもの樹の下で居眠りしていた。
 久しぶりの寝顔。 そっと、キスをした。
「…?」
「!!」
 …キスしたことで彼が起きてしまったのだ。
 どうしよう、何て言えばいいんだろう。
「あっ…あの…その…」
 動揺してしまう。
「…ユン、アルデバランポタ持ってるっけ?」
「うん」
「じゃあ出して?」
 内心バクバクしながら、ワープポータルを開く。
「ユンもおいで」
 そう言うと彼はワープポータルに乗り、わたしもそれに続いた。

 時計塔から見て西の建物に入った。
 個室に二人っきりになるのは初めてだから、ドキドキしてしまう。
 ベッドの上にちょこんと座る。
「さっきの事なんだけど…」
 彼が背中を向けて話し始める。
「う、うん」
「―――最初から気づいてた」
「!!」
 えぇぇぇ…。
「いつ切り出そうか迷って、寝た振りしてたんだ」
 そう言うとわたしのことを優しく抱く。
 心臓がバクバク言ってる。
「それで…ユンの事好きになって、強くなりたいって思って…だからソロばかりしてたんだ」
「……」
 そうだったんだ。
「ユンにとって不足の無い男になりたくて…」
「シルク君は、ずっと不足じゃ無かったよ?」
「…強くなって、ユンを守りたかったんだ」
 そう言うとわたしの唇にキスをした。
 長い長いキス。 …ゆっくりと舌が入ってきた。
「あ…」
 ドキドキが止まらない。 わたしは夢でも見てるんじゃないだろうか?
 舌を絡める。 頭がおかしくなりそうだ。
「ユンの胸…ドキドキしてるね」
 彼の右手がわたしの左胸を触る。
「うん…」
 当たり前だ。 大好きな人にキスされたら誰だってドキドキするんじゃないかな。
 ゆっくと胸を撫でる。 その度に吐息が漏れる。
 同時にわたしの太ももを撫でる。
 ゾクゾク…っとした感覚が襲う。
 わたしの大事な部分にそっと触れた。
「ユンのここ…すごい濡れてる…」
「や…恥ずかしい…」
 あまりの恥ずかしさに眼をそらした。
 法衣を脱がずに、下着だけ剥ぎ取られた。
「ユンのここ、綺麗な色してるね」
 彼は、ゆっくりと指をそこにうずめた。
「あ…」
 誰も入ったことの無いそこ。 指が入ってる感覚が判った。
 動かしはじめる。 くちゅ…くちゅ…と音が立つ。
「…あっ…」
 顔をふるふるっと震わせた。
 激しさを増してゆく。
「あっ…ダメ…」
「…いっちゃう?」
「のかな…なんかわかんないけど…」
 感じたことの無い感覚が襲ってくる。
 トイレに行きたくなるような…ふわっとしてるような…。
「あっ…ダメ…ダメ…ああっ!」
 大きい波が襲う。 その感覚に、背中がびくっとした。
「っ…はぁ…はぁ…」
 彼に身をゆだねる。 お日様の匂いがした。
「ユン…あのさ、…その…」
「なぁに?」
 ゆっくりと顔を上げて彼を見る。
「…俺、我慢できないから…ユンの中に入りたい…」
「うん…いいよ」

 ベッドに寝転がる。
 甲冑をはずすと、ズボンを脱ぎ、天に向かってそそり立ったそれをわたしの入り口に押し当てる。
「ちょっとだけ腰を上げてくれる?」
「うん…」
 ゆっくりと彼が入ってきた。
「ん…ユンの中きつい…」
「痛いっ…」
 涙が零れそうになるのを耐えて、彼の進入を待った。
 奥まで入ったようだ。 …熱い。
「ユン…痛いだろうけど我慢して…」
「うん」
 彼の背中に手を回すと、ぎゅっと掴んだ。
 ゆっくり…ゆっくり動くそれ。
 痛みとともに、さっき感じたようなふわっとした感覚が襲ってくる。
「あっ…あっ…あっ…」
 背中に回した手がきつく彼の背中を掴む。
「ん…ユンの中熱い…」
「うん…シルク君のも…」
 何度も、何度も、彼が入ってくる。
「あ…すごくきつくなって…きた…」
「んっ」
「…ユン…出…る」
「うん…いいよ…」
「あっ、あっ…」
 熱いものがわたしの中に放出された。
「んっ…はぁ…はぁ…」
 体重をかけないようにして、彼がわたしに重なる。
 そおっと、彼の銀色の髪を撫でた。
「シルク君…」
「ん…?」
「大好き」
「俺も…ユンの事好きだよ」
 そう言うと、軽くキスをしてくれた。
 すごくすごく、幸せだと思った。
 大好きな人が、わたしの事好きだって言ってくれる。
 たったそれだけの事なのに。
 すごくすごく幸せなことなんだなあって思った。

end


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