【萌え】みんなで作るRagnarok萌え小説スレ 第14巻【燃え】
[68:ミニ文章(2015/03/21(土) 21:47:13 ID:0fJtly0s)]
ガールズトークを書こうとしたくせになぜ男になったのかと。
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借りてた本を返却しにいく途中、ふと話し声を耳にした。
なんとなく、そちらへいってみる。
「もうコレとコレでいいんじゃね?」
珍しく真剣な顔をしたローグと、
「センスで選ぶなら、首輪やなー」
いつも通りの読めない笑顔のアサシン、
「それだと効果がねー。表現はありなんだけどなぁ」
テーブル上のアイテムをがさごそと掻き分けるハンターがいた。
それをみて、プリーストは頷いた。
なんだかとってもしょーもない雰囲気だ、と。
見つかる前に去ろうとしたが、うっかり目が合ってしまった。
「お、いいところに。ちょっと意見を聞かせてくれよー」
「まぁ、手短に頼むよ」
それで何?と促す。
同時に卓上のアイテムをみやる。
グローブ、ブローチ、ベルト、ロザリー、ネックレス、マーターの首輪などなど。
主にアクセサリー扱いの装備品が積まれていた。
にこにことアサシンが説明する。
「女の子でごく自然に二つ装備が許される最強のアクセサリー徹底議論しとるんよー」
「帰っていいかな…」
「やはり俺はマーターの首輪を推すな」
「うわ完全スルーですかー」
ピッと指を立ててローグが力説する。
「首輪といっても別に装備部位が首に限定されるわけじゃねえ。
なんだったら左太腿に2個つけるってのもありだろ」
「異議ありー」
ハンターが挙手した手をひらひらさせ、
「そりゃ騎士やプリーストならまだいいよ?
モンクとガスリンガーだったらみえないだろ」
「HP半分にすれば服がビリビリ、チラリズムのワンチャンあるでー」
「そんな現象ねーだろ。
じゃあ片腕ならどうだ? 衣装の上から絞め付けるようにキツめで」
マーターの首輪ねぇ、とプリーストは息をついた。
「そこはやはり胸の下が一番でしょう。
二つの首輪をほどいて、一つの大きな輪にして、胸の下で強引に止めれば、胸も強調されて一石二鳥です」
「……この『試したことありますけどなにか?』な口調、悔しいっ!」
「おお、経験談は貴重やなー」
「まじリア充爆発しろ」
「ちゃんと答えたのに罵倒される不条理に心が折れそうです。
逆の発想で、ありえないアクセサリーはどれですか?」
「グローブだな」
「グローブやなー」
「右手用だもんなぁ、2枚はちょっと難易度高い、という結論がさっきでたとこ」
そーでしたか、と時計をみると5分経過していた。
……時間を無駄にしてる気分がひしひしとする。
「ブローチやクリップは、二つ付けても微妙だし」
「乳首の位置につけるくらいしか活用方法が思いつかねー」
「ネックレスやロザリーは鎖部分が無限の可能性を秘めてるやんなー」
「ロザリーだけなら大聖堂でうっかり2個買ってしまった初々しいアコライトというシチュエーション萌えくらいでしょうか。
っていうか帰っていいですか?」
「じゃあオススメのアクセサリーと付け方いってみてやー」
アサシンからの無茶振りに、すみやかに離脱できる答えを選んだ。
「銀の指輪ですね。
付け方は両手の薬指。
告白したときに、右手の指輪をいただきますか」
ゆっくりと。
ハンターとローグが床に倒れた。
『恋人募集中』と『片思い中』の彼らには少々酷だっただろうか。
アサシンは「おー、逆プロポーズかー。それもありやなー」としきりに納得している。
「では僕はこれで!」
2名が復活する前に、プリーストは逃げ出した。
<おしまい>
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