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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
- 13 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/20(水) 02:19:25 ID:SIjOhNgM
- >>12
226たんが新作練ってるって話だぞ
- 14 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/23(土) 16:47:10 ID:utZsxiVQ
- それを知ってるお前は何者だ
- 15 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/24(日) 00:05:49 ID:ro1nDEfY
- 226たんらしき人の知り合いみたいなそんな感じかね?
- 16 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/24(日) 01:11:14 ID:HuuAm6ww
- 適当言ったんじゃね?
新作無くてわびしいし。
- 17 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/24(日) 07:26:04 ID:ro1nDEfY
- >>16
ごめん、俺13なんだ
- 18 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:36:20 ID:du5kS1gY
- なんかわびしいようなので書いてみました。初めてですが、よろしくお願いします。
- 19 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:37:52 ID:du5kS1gY
- プロンテラの南門を城壁に沿って少し東に進んだところにある林。そこで一人の女ハンターが木の幹に寄りかかって眠っていた。ただし近くに転がっている得物はカードも刺さっていないクロスボウ。近くには鷹もおらず、まだ新米であることが窺い知れる。
女、とは言ってもまだ幼さの残る少女であり、寝顔には小動物的なかわいさがある。黒絹のような長い黒髪が微かに風に揺れ、少女の頬をくすぐる。
やがて目を開けた少女はゆっくりと体を起こし、その場で伸びをする。
「うっ、んん〜。……よく寝たぁ」
そう言って少女はきょろきょろと辺りを見回す。まるで誰かを探しているようだ。
この場所は彼女とその友人達のたまり場となっている。普段なら常に誰かがいて、賑やかに騒いだり喧嘩していたりするのだが、少女がここに来たときはまだ誰もおらず、特に狩りをする気分でもなかったため誰かが来るのを寝ながら待つことにしたのだ。結局人影どころか、ポリン一匹の気配すらしないが。
「なんだ、誰も来てないんだ。じゃ、もう一眠り……」
そう言うや否や、少女は再び目を閉じるとあっという間に眠りについた。
それから程なくして、バスケットを持った一人の女プリーストが彼女の前にやって来た。
このプリーストも、ハンターと同じ長い黒髪の持ち主だ。しかし目の前の少女とは対照的に、大人の雰囲気を醸し出している。胸元や腰、法衣のスリットから覗く脚は女性らしいラインを描いている。顔つきは少女と似ているがあどけなさは無く、艶やかな微笑を浮かべている。
プリーストは新米ハンターの前にしゃがみ込み、彼女の寝顔をじっと覗き込んだ。そして急に手を伸ばし、指でぷにぷにとした頬をつつく。
「ん……」
微かに声を漏らし身じろぎするハンター。それを見てプリーストはくすりと笑い、優しく頭を撫でながら声をかける。
「ほぉら、ミナちゃん。こんなところで寝てると風邪引いちゃうぞ。ただでさえお腹出してるんだから」
その声が聞こえたのか、ミナと呼ばれたハンターはゆっくりと瞼を開ける。そしてごしごしと目をこすり、そこにいるのが誰なのかを少し時間をかけてじっくりと確認した。
「あ……はやてお姉ちゃん。お祈り、終わったの?」
プリーストは頷き、
「ミナちゃんがいつまでも元気でいてくれますようにって、ね」
そう言ってもう一度ミナの頭を撫でてやった。
「ありがとう、お姉ちゃん」
ミナはそう言うと立ち上がり、うんっ、と伸びをした。
「ふぅ……目、覚めたー。ずいぶん眠っちゃったなぁ」
太陽はまだ気持ち西へと傾き始めたくらいなのだが、ミナがここに来たのは午前中だったのでかなり時間が経っている。
その時、どこからか「ぐぅ〜」という音が。
「……それに、お腹も空いちゃった」
えへへ、と笑ってごまかすミナ。はやてはもちろんその音を聞き逃さなかった。
「そうね。私もお腹ぺこぺこ。じゃあ、お昼にしようか。サンドイッチ、持ってきたから」
はやてはその場にぺたんと腰を下ろすと、バスケットを開けた。中には卵やトマト、レタスなど、色とりどりの具が挟まれたサンドイッチがいくつも並んでいた。
「誰かいると思って少し多く作ってきたんだけど……まあ、ミナちゃんなら食べられるよね?」
「とーぜん! 育ち盛りだもん。いっぱい食べちゃうんだから」
そう言って早速一つ目を取り出すミナ。
「いっただっきまーす!」
ぱくりと頬張る。ふんわりとしたパンと新鮮な野菜が絶妙なハーモニーを奏でる。
「んーっ! 美味しい! ほら、お姉ちゃんも食べて食べて。早くしないと全部食べちゃうよ」
ミナは瞬く間に一つ目を平らげ、早くも二つ目に手をかける。はやてはそんな妹を微笑ましく眺めながら、自らも一つ目を手に取った。
「ふぅ、お腹いっぱい。美味しかった〜」
それからあっという間にバスケットは空になった。そのほとんどはミナのお腹に収まっている。
そのミナは草の上に大の字になって仰向けに倒れている。お腹がきつくて動けないらしい。
「食べてすぐ寝たら、牛さんになっちゃうよ?」
冗談めかして古い迷信を口にするはやて。ミナは全く意に介さず、大丈夫〜、と手をぶらぶらと振る。
「……ところで、ミナちゃん」
はやてが急に真面目な声になる。
「ん、なぁに?」
対するミナはいつもの調子だが。
「その武器、いつまで使うつもりなの?」
「え?」
その武器、とはミナのクロスボウの事である。しっかりと手入れはされているが、それ以外では全く手の加えられていない、店売りの物。カードでも刺さない限り、ハンターの武器としては明らかに力不足だ。
「ミナちゃんなら、もう角弓くらいは使えるでしょう? プリーストの私が言うのも何だけど、ミナちゃんくらいの腕で狩るモンスターには火力不足じゃないかな?」
はやてはミナにそう訊いた。ダメとは言わないけれど、と最後に付け加えたが。
対するミナはと言うと、頬をほんのりと朱に染めて、
「だって……」
そうつぶやいた。
「だって?」
「だって……これ、お姉ちゃんが頑張って買ってくれた物だもん。ずっと大事に使いたい……」
ミナは視線を落とし、クロスボウを見つめる。
これは昔、二人がまだ一次職だったころ、なかなかお金がたまらず困っていたミナを見かねたはやてが、ミナに内緒でお金を貯めて買ってあげたものだ。その頃のはやては駆け出しのアコライト。自分の装備もろくに整っていない中、何度も危ない目にあいながら必死になってモンスターと戦った。買ってもらった後にそれをとある人物から聞いたミナは、これを一生だって使い続ける、と心に決めたのだった。
もちろん、一生なんて無理だと言うことは今のミナは分かる。それでも、できるだけ長く、大事に使っていたいのだ。
「ミナちゃん……。ふふ、ありがとう。でもね」
その気持ちを知っていて、なおはやてはミナを諭す。
「武器って言うのは相手を倒すためだけじゃなくて、自分を守るためにも必要なものよ。一つの物を大事に使い続けることは決して悪いことじゃないわ。でもね、そんな風に我を通し続けて、そのせいで自分の身を守れなくて死んじゃったなんて事になったら、悲しすぎるでしょ?」
「うん。でも……」
「私は怒っているわけじゃない。ただ、心配なの。そうやって大事にしてくれるのはうれしいけど、そのせいでミナちゃんが死んじゃったら……私が買ってあげた物のせいでミナちゃんが、たった一人の妹が死んじゃったら……」
その場面を想像してしまったのか、はやての目から涙がこぼれ、頬を伝う。
「お姉ちゃん……ごめんね、わがまま言って」
しゅん、と頭を下げて謝るミナ。彼女にとって姉の悲しみは自分の悲しみと同じ。姉が悲しむことが、ミナにとって最も辛いことなのだ。
「ううん、ミナちゃんが謝ることじゃないよ。ごめんね、急に泣いちゃったりして。驚いたでしょ?」
手の甲で涙をぬぐい、少し頑張って笑顔を作る。
「じゃあ、ミナちゃん。今度フェイヨン行ったら、私が新しい弓買ってあげる。もし余裕があったら、服とか、靴とかも……ね?」
「あ……うん! ありがとう、お姉ちゃん」
はやての提案に、ミナは満面の笑みで答えた。
こうして、うららかな午後は過ぎていく……
- 20 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:46:08 ID:du5kS1gY
- 夜、二人は家にいた。両親は既におらず、姉妹二人暮らしである。あまり大きな家では
ないが、そのせいで部屋は余りに余っている。一人に二部屋は当たる。だと言うのに二人は、寝るときは毎晩必ず姉の部屋に行く。それだけ仲がいい、と言うのもあるが、それにははやての女神のような微笑みの裏に隠されたもう一つの顔に大きな理由がある。
「……ん、はむ……んん! ……ぁ……」
部屋から聞こえてくるくぐもった声。それは姉妹が普通に会話するだけでは聞こえない
ような、甘い響きを持っていた。
その部屋には机と本棚、それにシングルベッドが一つあるだけ。そのベッドの上で、こ
の家の主である姉妹が一糸まとわぬ姿で絡み合っていた。
姉は妹の上に覆いかぶさり、自らの唇を妹の唇と重ね合わせ、舌を差し込んで唾液を送
り込みながら中も刺激してやる。更に豊かな両丘を妹の小さなふくらみに押し付けながら、
妹の脚の間に挟み込ませたむっちりとした太ももを前後させ、秘部を刺激する。
「あふっ……んむっ、ふぁ……おねえ、ちゃ……」
うわ言のように姉を呼ぶミナ。それを聞いたはやては、
「…………」
それまでの責めを一旦止め、黙って妹の左胸の突起を爪でつぶし、引っ張り上げた。
「ひぎっ!」
堪らずビンッ、と背中を反らせて悲鳴を上げるミナ。はやては追い討ちをかけるように
爪を立てたままクリクリと乳首を転がす。
「はぐっ、や、あぁっ! やめ、止めてぇ! 痛い、痛いよぉ!」
ミナは痛みから逃れようと体をくねらそうとするが、姉にのしかかられている今ではそ
れも叶わない。
「ミナ。前にも言ったはずよ。私のことは『お姉さま』って呼びなさいって」
そういう間も乳首を弄る手は止めない。ミナは叫び、許しを請う。
「はひっ、あ……ご、ごめんなさい、おねえさま! ……ひゃっ、ああ! い、痛いよ、
お姉さまぁ! 胸千切れちゃう! もうやめてぇ!」
しかしはやては手を止めず、それどころか更に強く引っ張り上げる。その上もう片方の
乳首も同じように引っ張り上げる。
「いやぁーっ! やだやだぁ、止めてよぉ!」
「いい、そこは『胸』じゃなくて『おっぱい』よ。それに妹がお姉さまに命令するなんて
失礼でしょ。きちんと敬語を使って、何かして欲しいときは丁寧にお願いするの。いい?」
今のはやての口調には昼間のような優しさは無く、氷のような冷たさがあるばかり。自
分の思い通りにならない者は、力で屈服させるだけ。
「はひ、はいぃ! だ、だから……お願いですから、もう、おっぱいをいじめるのは止め
てください、お姉さまぁ……」
「そう。それでいいのよ」
はやてはそう言うと、やっと乳首から手を離し、再びキスをする。
「ん……ミナ……ちゅ、くちゅ……」
「んは、はむ……お姉さま……んむ……」
互いに舌を絡め合わせるディープキス。二人の口の周りは互いの唾液で光り、こぼれた
唾液が口元から垂れる。
やがてはやては先ほどのように体を重ねると、全身をミナに擦り付けた。互いの乳首が
ぶつかり合い、切ない刺激が体を駆け巡る。更に姉の太ももで絶えず快感を送られている
秘部は既にグチョグチョに濡れており、シーツに大洪水を起こしている。
「ふふ……そろそろイきたいでしょ、ミナちゃん」
一旦ミナから顔を離して、そう訊いた。
それでも責めは止まらず、息も絶え絶えなミナは首を縦に振って答えた。
「そう。じゃあイかせてあげる」
そう言うとはやては手を妹の股間へと伸ばし、ソコに手を触れさせた。
「いい、入れるわよ?」
ミナはこくりと頷く。それを見て、はやては指を、同時に三本一気に奥まで入れた。
「ひぐっ!?」
びくん、とミナの体が跳ねる。
はやてはそれから少しずつ指を動かして、一番反応がいいところを探し始めた。
……本当は、どこにあるのかもう知っている。こうすることは、これが初めてではない。
今指を入れたとき、すぐにでもGスポットを突く事もできた。けれどそれをしなかったのは、
もう少し、妹を困らせたかったから。
「ミナが一番感じやすいのは……ここかな?」
そう言って見当違いの場所を刺激する。
「はぅっ!」
それでもずいぶん焦らされていたミナには十分強烈な快感だった。
「それとも、ここ?」
「ひゃふっ!」
「いや、ここかな?」
「はひっ、ああっ!」
「やっぱりここ?」
「いや、ああんっ! い、意地悪しないで、ください……」
ミナがお願いする。きちんとできたのならばお願いを聞いてあげる、というのがはやて
の考えである。
「そうね。それじゃ、イッちゃいな――」
そう言うとはやては少しざらついたGスポットをすぐに探り当て、
「――さいっ!」
ソコを強く突いた。
「ひゃっ! あぁ――」
更に逆の手ですっかり膨れ、皮もむけたクリトリスをぎゅっとつまむ。
「あっ! イ、イクっ、イクイク、イッちゃうぅーーーー!」
背筋を海老反りにし、ビクッと体を痙攣させながら絶頂を極めるミナ。彼女のアソコは
激しくひくつき、大量の愛液を噴射している。はやてはその様子を見ながらまだ手を休め
ていなかった。
「うぁ、あ、ああああああぁあぁぁぁーーーーーーーーー!」
その声は悲鳴にも近い。何度も姉と肌を重ね、開発されてきた彼女の体は既に、姉好み
の敏感でいやらしい体になっていた。ただイかされるだけでも、気が狂ってしまいそうに
なる程の快楽を感じるのだ。
「ああっ、あぁ……はぁ、はぁ、はぁ……」
やがてミナの体は脱力してベッドに崩れ落ちた。息は荒く、まだ余韻が残っているのか
時折ビクッと体が跳ねる。
「すごく気持ちよかったでしょう? 幸せだったでしょう? その幸せが感じられるのは
私のお陰なんだから、感謝してよ。ふふ……」
はやてはミナの髪を優しく手で梳かした。
「でね、今日はミナちゃんにお礼をしたいの」
はやてはそう言った。ミナは聞こえているのかいないのか、それとも返事をできる状態
ではないのか、反応は無い。それでもはやては勝手に続ける。
「ミナちゃん、私が買ってあげた武器をずっと大事にしていてくれたでしょ? 私、とって
もうれしかった。……だから、そのお礼」
そう言うとはやては自分の机の上に乗っていたビンを取り、その中身を口にした。そし
て未だ恍惚とした表情のミナに顔を近付け、口移しで喉に流し込む。ミナはこくりと喉を
鳴らして飲み込んだ。
「ん……な、何?」
「毎度おなじみ、バーサークポーション。月並みだけど、効果は抜群よ。すぐ効いてくる
から……」
その言葉通り、すぐにミナの息が荒く、熱くなり、頬が赤く染まる。そして、
「あ……だ、だめ……」
胸が疼きだし、アナルが疼きだし、股間が、クリトリスが疼きだす。
「ひゃっ……あ、あぁ……いやぁ……」
やがて堪らないむず痒さが全身を襲う。特に、一足先に疼きだした敏感な部分はひどい。
今すぐにでも触って、揉んで、引っ張って、ぐちゃぐちゃに掻き回さないと気が狂ってし
まう……
- 21 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:49:11 ID:du5kS1gY
- 腰をくねらせ、もじもじと太ももを擦り合わせるミナ。何もしていないと言うのにソコ
からは大量の愛液が溢れ出していた。
堪らず股間へと伸びそうになる手を止め、シーツをぎゅっと握って耐える。自分で触る
のはずいぶん前から固く禁じられていた。もしも耐えられずに触ってしまったら……
多分はやては、ミナの両手両足を拘束して絶対に自分でスる事ができない様にするだろ
う。そしてはやて自身もミナから離れ、苦しみ悶える姿をじっくりと眺めながら自分だけ
で楽しむのだろう。隣で好きなようにオナニーする姉の声を聞きながら、イきたくてもイ
けない苦しみを味わう……それはどれだけ辛いことか。
「あぁ……」
その場面を想像して、思わず震えた声を上げる。その声には怖さだけでなく、マゾヒス
ティックな悦びも含まれていた。
「どお? すごくシたくなってきたでしょ?」
「は、はい……もう、我慢できない、です」
「じゃあ、分かってるわね?」
はやてはいつもの合言葉を求める。
「はい。……わ、私のいやらしい、え、エッチな体を、お姉さまの手で、慰めて、下さい……
お願い、します……」
「はい、よくできました」
そう言うとはやてはミナに軽くキスをすると、まず乳首をつまんだ。
「ひゃふっ!」
軽く指で挟んだだけで敏感に反応するミナ。はやてはそれを上に引っ張った。
「あっ、ああん! ひゃっ、ひぃっ!」
激しく悶えるミナ。それを見たはやては一旦乳首から手を離し、その手を彼女の秘部へ
と伸ばす。まだ中には入れず、周辺をなぞるだけ。
「あ、お姉さま……いじわる、しないで下さい……」
「そうね。じゃあ……」
そう言って指を三本一気に入れ、激しくかき混ぜる。
「あっ! ああん、あぁーーーっ!」
歓喜の声を上げるミナ。中で指が動くたびに腰をビクンと浮かせ、大声で喘ぐ。
はやてはしばらくその反応を楽しんでから顔をミナの胸に近付け、右の乳首を口に含ん
だ。更に空いた手で左の胸を揉み始める。
「ひゃっ!? ぐひっ、あ、ああん! き、きつい……です……あぁっ!」
そう言うミナだったが、やがて切羽詰った声を上げ始める。
「あ、あ、ああ……ひゃっ、ああっ! お、おねえ、さまぁ……」
「イきそうなのね? またイッちゃいそうなのね?」
「は、はい! もう、イッちゃいま、すぅっ!」
「そう。じゃあ、思いっ切りイッちゃいなさい!」
そう言ってクリトリスをぎゅっとつまみ、転がす。
ミナは堪らず嬌声を上げて達した。
「い、イク、イクぅーーーーーーーーーっ!」
ビクビクッ、と体を震わせ、ヒクつく舌の口から大量の愛液を吐き出す。
やがてぐったりとベッドに崩れ落ちたミナ。しかしはやては休む暇を与えず、責めを再
開する。
「ひゃっ!? や、やめ……きつ、きつい、ぃ……あぁ!」
「大丈夫。女の子は何回だってイけちゃうから。今日は何回でもイかせてあげる。ミナち
ゃんが疲れて眠っちゃうまで、ね。それが、私のお礼……ふふ」
はやての責めは更に激しくなる。確実にGスポットを突き、クリトリスもゴシゴシと擦る。
胸もただ舌で転がすだけでなく、吸ってみたり甘噛みしてみたり、時には歯や爪を立てて
みたりして、絶えず様々な刺激を送る。
それだけの責めに、二度も達してひどく敏感になった体で耐えられるはずが無い。
「ま、またイッちゃう、イッちゃ……ああぁあぁああああああああああぁあああああぁ
あぁあーーーーっ!?」
口から大量のよだれをこぼし、白目をむくミナ。それでも快楽は送られ続け、すぐにま
た絶頂に達する。
「はひっ、イクッ、イクぅーーーーーーーっ! ま、またイクッ、イッちゃうーーーー!
ひゃ、ひっ! ああぁああああああああああああぁぁあああああああああああああああ!」
絶え間なく襲い来る絶頂。まさにイきっぱなしである。
「ああっ! あふっ、はひ……あ、あぁ……」
やがて精魂尽きたミナは汗と、涙、それに唾液と愛液でぐしゃぐしゃになったシーツに
ぐったりと崩れ落ち、そのまま気を失った。
「ふふ……さすがに疲れちゃったか」
はやては割と静かな寝息を立てている妹の横に横たわり、寝顔を除きこむ。涙やよだれ
の跡がいくつも残っている。それをシーツで綺麗な部分で軽く拭うと、はやても目を閉じ
た。
「おやすみ、ミナちゃん。また明日、ね」
やがて朝が来れば、いつものように妹が目を覚まし、なかなか起きない姉の代わりに朝
食を作るだろう。そしていつも通りの平和な一日が過ぎ、その夜もまた姉妹はこの部屋で
肌を重ねるのだろう。
そんな日々の繰り返しが、この姉妹の一番の幸せなのである。
- 22 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 21:52:39 ID:du5kS1gY
- なんとなく即興で書いたのですが、どうだったでしょうか?
ただ、改行とかを見事にミスってしまった事が申し訳ないです。
最初の辺りはかなり読みづらくなってしまいました……OTL
- 23 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/05(水) 23:07:18 ID:wDagsYtA
- >>18
ここは初めてか? まぁ、肩の力を抜け。
そして、メール欄には sage を入れろ。
- 24 名前:冷麦 投稿日:2008/03/05(水) 23:26:45 ID:du5kS1gY
- >>23
色々とすみません。肝に銘じておきます。
- 25 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/06(木) 02:51:08 ID:wMwHEAVI
- 前半のほのぼのと後半のえろえろのギャップがいいw
- 26 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/10(月) 02:25:16 ID:2kB5pL7s
- これはえろい姉妹関係ですね!
次はもう少しSM寄りなのも見てみた(ry
- 27 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/13(木) 09:30:51 ID:7nn17lFQ
- おお!新作が(`・ω・´)キター!
はやてお姉様の女王様加減が素敵ですw
- 28 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/28(金) 01:56:13 ID:YVnXoLLU
- >>22
姉妹で百合でエロくて楽しめたのですが、
最初の投稿とHパートの関連が
もうちょい強まっているともっとエロさがアップしたんじゃないかなーとか思ったり
またがんばってくださいね!
- 29 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/04/26(土) 20:49:02 ID:qz2/Cpac
- 約一ヶ月の停滞か・・・。
- 30 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 02:05:43 ID:mdAfRSqc
- レーニャとチェリムの話、続き見たいーーーーーーー
作者さんまた降臨してくらはい;;
- 31 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/17(土) 00:19:14 ID:8NbvFjrs
- 続き見たいですね〜
降臨を気長にお待ちしております(・ω・)v
- 32 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/22(木) 20:02:06 ID:IMaP7s/2
- ふたなり物注意です、対象を右クリ保存して下さい
ttp://archer.s1.x-beat.com/cgi-bin/iconxb/20080522200026.txt
- 33 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:32:52 ID:FMQ88wlc
- すいません、
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1206324537/14
で、なりきり命令を受託している者です
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1206324537/263
の命令をこなそうとして、長くなってしまったのでお借りします
以下、ふたなり、グロが含まれますので、
目にされたく無い方は 名前 ♀騎士団専属アサ子 をNG指定していただくことで
お目にかけずにすむかと思います
長文ですが、失礼します(_ _
- 34 名前:&;&;♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:34:34 ID:FMQ88wlc
- 変な奴だ。
遠征から戻ってきた聖騎士ぱら子は、旅の疲れもとれないうちに
以前からそれほど快く思っていなかった女が奇矯な格好でうろついているのを見て頭を抱えた。
(前からはしたない格好だと思っていたけどっ……)
騎士娘達のスカートの丈にさえ腹を立てているぱら子にとって、
下手をすれば下着以上に胸元を強調しているアサシンの出で立ちは半ば許し難いもので、
溢れそうなほどの乳肉のふくらみは、ぱら子の怒りに油を注ぐのに役立っていた。
(今日こそちゃんと注意しないとっ……)
明らかに暗殺者の装具品ではない白い手袋。
卑猥な噂の絶えない女が遊びにでも使うのか、握りしめられていた鞭。
人を馬鹿にしているのか、入団時に視力は2ですと答えたアサ子の鼻先には、
透明なグラスがちょこんとのっかっていた。
「アサ子さん」
思い切って声をかけてみると、女は数歩行ったところで首をかしげた。
「おかえりなさい」
「え……あ、ありがと」
予想していた声とは違う、暗く沈んだ声が返ってくる。
何もこのはしたない女に礼儀正しい挨拶を期待したわけではないけど、
普段彼女?とはしゃぎ回っている姿からは想像もつかない声に、ぱら子は一瞬言いたいことを飲み込んだ。
その合間を縫うように、アサ子がもぞもぞと口を開く。
「……捕まりましたよ、犯人」
「え……?」
「ぱらちゃんが出かけてる間に、犯人。連続婦女暴行の……ふたつもち」
「あっ……」
ぱら子は、ぱらちゃんというなれなれしい呼び名も嫌だった。
おちゃらけているようで、妙になれなれしくて……
だが、今はそんなことを言い返す気分には到底なれなかった。
「ふたつもちって、前と後ろ……酷いことした……あいつがっ?!」
「うん。ここの皆が現行犯で取り押さえたみたい」
「そ……そう……良かった……良かったわぁ……」
- 35 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:35:29 ID:FMQ88wlc
- ふたつもち。
被害者の異常な犯され方からそう呼ばれていた連続婦女暴行犯は、
アサ子の話によればどうやら女性らしかった。
それも、錬金術で自身の身体を改造したおぞましい化け物だということだ。
「アサ子さん、敵……とれたんだ」
女性ばかりが集まるこの騎士団でも、一人犠牲者が出たことはぱら子も覚えていた。
神に仕える聖騎士でありながらこの破廉恥な女と仲良くしていたクルセイダーの少女が無残な姿で発見されたとき、
ちょうどぱら子は魔物討伐にかり出され、犯人逮捕には加われなかったのだが……
大切なところも、後ろも形が戻らないほど無残に犯された少女を前に、
アサ子が人一倍大きな声をあげて泣きついていた姿が蘇ってくる。
目の前のアサシンは少女の身体を抱きしめて何か泣き叫んで居た気がするが、
辛い記憶を無理矢理封印しようとしたぱら子には、それが何だったか思い出せなかった。
「とれてない」
アサ子の顔が、右半分だけ笑ったような気がしてぱら子は思わず半歩退いた。
「……ぁ……」
勘の良いぱら子は、目の前のアサシンが纏っているちぐはぐな装飾具が被害者のものであることを悟る。
路地裏で花を奪われたカプラ嬢
公演帰りに連れ去られたダンサー
プリーストになろうと砂漠の街へ向かっていったアコライト……
アサ子への怒りは何処かへ溶けてなくなっていた。
代わりに、被害者のファイルをめくっていたとき感じた、
ずきりと胸を締め付けられるような苦い味がぱら子の口の中一杯に広がっていく。
「……ねぇ、ぱらちゃんヒール出来るんだよね?」
「えっ?!あ、ぅん、勿論……だけど?」
「良かった」
不意に話題を変えられると、ぱら子はしばしまごついてから答える。
そのときは、既にアサ子は先へと進み出していた。
「……三時間したら、A棟の地下室まで来てもらえるかな」
ぱら子は、去っていく露出の多い背中に返事をすることが出来無かった。
- 36 名前:&;♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:36:29 ID:FMQ88wlc
- 「へーぇ……今度はアサシンさん?」
両手をYの字になるよう広げられ、天井に手首をくくりつけられた錬金術師は、
入ってきた尋問者を品定めするように頭から爪先まで視線を走らせた。
(何こいつ……頭悪いんじゃないの?)
最悪なセンスの出で立ち、騎士団に居るはずのないアサシン。
取るに足らない相手だと判断した錬金術師は、地面から離れるようにつるされた足をばたつかせて喚いた。
「ねーえー。早く離してよ、これ〜。大体、騎士団でこんな捕まえとく権利ないでしょ?警察に連れてってよ、ケーサツ」
手首を縛る鎖ががちゃがちゃと揺れるのを見ながら、アサ子は大まかに預かった情報を整理していた。
(尋問、たってねぇ……)
目の前の加害者は、下着姿で足もつけられないよう吊されている。
吊している鎖だけは動乱の時代の名残なのか、尋問するための満足な仕掛けだったけど、
アサ子の見たところ、どうやらこの騎士団にはあまり尋問のテクニックが備わっていないようだった。
「ねぇ聞いてるの?そこのアサシン、あなたよ、あなた!」
「…………あんた、名前は?」
元々ずいぶん大柄な錬金術師は、天井から吊されていることでアサ子の頭一つ上から見おろすような姿勢になる。
「そんなことあんたに関係ないでしょ!さっさと下ろしなさ……げぅっ?!」
ほんの少し、張り手でもした程度の赤い跡がうっすら残るだけの腹部に。
カタールの硬質な柄が、先端が見えなくなるほどめり込むと、錬金術師はげふっとだらしなく涎を吹き出した。
「名前は?」
「げほっ……ごほ、こんな扱い、不当だわ!弁」
ごっ……と錬金術師の胃がよじれ、めり込んだカタールは、僅かに触れた刃の先に血を滴らせている。
錬金術師も馬鹿ではなかった。
目の前の女が、犯罪者にも礼儀を失わない騎士娘達の道徳律から外れた尋問の為の存在だと悟ると、
とっさに思いついた偽名を口にする。
「……リナリー……リナリー・ストクリフよ」
「あたしはアサ子……レオナの友達だ」
「は?レオっ……?!」
「お前がその名前を口にするな」
- 37 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:37:46 ID:FMQ88wlc
- 今度は、拳だった。
鈍く輝く純銀のガントレットは本来神に仕える騎士にのみ与えられるはずのものだったが、
何処で手に入れたのか、アサ子の拳にのったその聖なる小手は、
リナリーの腹筋深くまでぐっさりとめり込んでいる。
「おげえっ……おぶっ、ひっ……?!」
「今からお前に許すのは、お前が汚した大勢の女の子達に泣いて許しを請うことだけだから……無駄口を叩くんじゃないよ」
「げほっ、ひぐ、ぷはっ……あなたっ、こんなことして、あとで許さないわよっ!」
「お前に許してもらいたいとは思わないんでね」
「おごっ?!げぶっ……がはっ、ひっ?!」
乳房がえぐれ、ブラから乳肉がはみ出してしまうほどに激しくガントレットをめり込ませる。
片肺を圧迫され、酸素を求めて大きく胸をのけぞらせるリナリーの乳房から、カプラ用の手袋が躊躇泣くブラをはぎ取った。
その合間に、もう片方の手に握ったガントレットが容赦なく腹部を、胸を殴りつけていく。
「げえっ、ごほっ、ぐぅぁっ……ひぐっ?!いぎっ、げっ、あっ、うあああっ!!」
密かな怪力を誇るリナリーだったが、こう金属で殴りつけられたのではたまらない。
空中に浮いた足をもがかせ、アサ子を蹴り倒そうと腰をひねり、
「げほっ……ふはっ、はっ、ひっ……?!」
アサ子の怒りをあざ笑うかのように、ショーツを異常な形にふくらませていた異形の、
二本のペニスがあらわになる。
(こいつ、イカれてるっ)
躊躇なく下着を引き裂き、自身を全裸にさせた女アサシンを前に、リナリーは身体を強ばらせた。
尋問といっても、これまでやってきた連中は本当に生ぬるかった。
吊されたときはどうなるかと思ったが、あとの詰問は本当に形ばかり、
犯してやったメスの友達らしい騎士娘たちが何人か手をあげてきたが、
どれも直ぐに他の騎士達に取り押さえられ、精々数発手でぶってくるのが関の山だったというのに。
(こいつっ……私をオモチャにしてっ……)
ショーツを引き裂きながら背中に回ったせいで、アサシンの顔を見ることは出来無かった。
吊された首を曲げて、なんとか後ろの女に声をかけようとするが。
「ねっ、あなたっ、ちょっとまって、話っ、きっ……いぎああああああああっ?!」
「五月蠅い穴だね……おちおち身体検査も出来やしない」
「まへっ、まって、身体検査したっ、もうしたぁああっ?!ひっ、うぐっ、だめっ、千切れっぁぁぁがぁああっ?!!!??」
アサ子の二本の腕が、リナリーの股間に突き通っていた。
手袋をした手はひじの側までめり込んで後ろを押し割り、
金属質のガントレットはリナリーの女性に突き刺さっている。
その金具に、ぽたぽたと先走りがしたたり落ちるのを止めることも出来ず、異形の錬金術師は声にならない悲鳴を上げた。
「直腸検査よし……や、もっと奥まで確かめとこうかな」
「おげえええっ?!ごりごりっ、ごひって、ひぎっ、うあああああっ、こわれっ、こわれるぅぁああっ、私のおしり、お尻裂けちゃうっ?!」
「どうせこの辺に武器でも隠し持ってるんだろ?さっさと出しちゃいなよ」
「ないいいっ、あるわけっ、ひぎーっ!!んぐああああっ、おっ……で……出るっ、でちゃうっ、ひっ、おぐああああっ?!」
腕をねじ込まれ、完全に引き裂かれた括約筋はガマンというものを知らなかった。
「ひあああっ、いやあああっ、こわれたっ、わたしのおひりこわれっ、ひっ、見てるのに、見られてるのにっ、やだっ、やだやだとまってっ?!!!」
アサ子がずぶずぶと手を引っ張り出すのにあわせ、ぎゅぶぶ……とだらしない音を上げて汚物があふれ出す。
鼻をつく異臭がレオタードを汚しても、アサ子は微動だにせず秘所への身体検査を続ける。
排泄物で汚れた手をリナリーの背中で拭き、意志のない機械のように、金属の手で女性器を押し割っていく。
「あぎいいっ!!ひっ、千切れるっ、やああっ!こわれっ、あがああっ……ひぐぁっ?!うがああっ、あ、がっ……!!!」
銀の板が柔らかい肉を引き裂き、ごりごりと中をまさぐっていく。
それでなくても入るサイズではないガントレットが膣内で暴れると、
変なところを圧迫したのか、のけぞったリナリーの尿道口からぷしゅう……と水が溢れだした。
「あひあああっ?!漏れるっ、漏れてるっ、わたひのおしっこ漏れっ……ひぐっ、んぐううぅぅっぁぁぁぁ?!」
「静かにしな……と、これ……なんだ?」
「ひっぐっ……!」
- 38 名前:&;&;♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:38:42 ID:FMQ88wlc
- ごりごりと中をかき回され、割れ目からは蜜よりも多く血を滴らせながらも、
アサ子の手がそれたどり着いたのを感じると、リナリーは必死に足を振り戻して尋問者を蹴り飛ばそうとする。
だが、前への蹴りと違って、背後に居る相手を蹴飛ばすのは難しい。
それが身体を宙づりにされていれば力を込めにくいのはなおのことで、アサ子は易々とそれを握りしめた。
「……大方このマリンスフィアで脱獄しようとでも考えてたんでしょ?
ここのお行儀が良い騎士ちゃん達はここまで調べなかったんだろうけどね」
「ひっ……あ、あなたっ……そうよ、取引、取引しなさいっ!
私が今ちょっと力を入れればあなたを吹き飛ばすなんてわけないんだからっ」
「その前にあんたの大事なところが吹っ飛ぶけどね」
「なっ……まさっ、そんなっ、ひっ……!?」
リナリーの絶叫より早く、何かが弾け飛ぶすさまじい音が錬金術師の体内からわき起こった。
「びぎゃああああああああああああ?!あがあっ、ひぐっ、うああああああっ?!!!」
「……レオナのガントレットにはこの程度の爆発、なんでもないけどね」
ずたぼろになった下腹部から、真っ赤に染まったガントレットを引き抜く。
身体の中で爆発させられたマリンスフィア爆弾は、
握りしめたガントレットに大分勢いを弱められていたとはいえ、
女の子の一番深いところを吹き飛ばすには十分過ぎる威力を備えていた。
「あげええええああっ、ひっ、あかちゃん、赤ちゃん産むところがっ……ああがあああっ?!おげっ、ぶぉっ……!」
「ふざけるなッ……!!」
異物を引き抜かれた秘所からどぷどぷと赤黒い中身を吐き出し、
鎖をがちゃつかせるリナリーの腹部へとどめとばかりにアサ子のガントレットがうなる。
吐き出せる涎もなくなったのか、錬金術師の口からは鮮血がごぼっと吐き出された。
「……レオナはっ……レオナはお前のせいでっ……糞っ……くそぉっ……!!!」
「おげっ、あがあああっ?!ひげえっ、ひっ、ひぬっ、たすけっ、ひぎぃっ?!!!」
異常な性器で、大切なところを滅茶苦茶に引き裂かれた聖騎士レオナは、二度と子供を孕めない身体にされていた。
「私は神に仕える身だもの、だから、良いの……」
と、泣きつく自分を優しく撫でてくれたレオナの優しい手のひらの温度が蘇り、
アサ子は目元に滲むものが見られないよう、強く、もっと深くまでリナリーの身体を殴りつけていく。
銀色のガントレットが赤く、赤く、隅々まで赤く染め上げられていくのは、決して錬金術師の出血によるものだけではなかった。
「っ……!!」
アサ子の台詞を思い出すと、ぱら子はがたんと椅子を蹴って立ち上がっていた。
犠牲になった騎士子の身体に追いすがって泣いていたアサ子は、
聞かせるつもりじゃなかったんだろう、低いうなり声を上げて、
自分だけにしか聞こえないような小さい声でこう繰り返していたのを思い出したからだ。
殺してやる、殺してやる、殺してやる……
- 39 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:39:29 ID:FMQ88wlc
- 「アサ子さん!」
かび臭い地下室……と銘打たれた、拷問と懺悔の為の部屋にぱら子が飛び込むと、
幸か不幸か丁度リナリーがぐったりと動かなくなったところだった。
体中から吹き出せるものを全て吐き出し、何もかもぶちまけた錬金術師は、
今は虚ろな声を上げて空中につる下げられている。
余程激しく暴れたのか、その手首は肉がはみ出し、おびただしい血が滲んでさえいた。
「あ、ぱらちゃん良いところに……こいつにヒールしてやってよ」
「あ、アサ子さん、あなた、何をっ……」
「早めにお願い……あたし、疲れちゃってさあ」
まるで軽い任務をこなしたかのように軽くいってのけるアサ子に追いすがろうとするが、
汚物と体液のいりまじった血だまりにブーツをとられて身体のバランスを崩すぱら子。
「あっ……」
「ぶないなぁ。そこ、汚いから気をつけてよね」
その手を取って支えてくれたガントレットには見覚えがあった。
忘れるわけもない。これはレオナが神に仕える騎士となったときに自分が記念として与えたものだったのだから。
「面倒な役で悪いけど……そいつにヒールお願いね。あったし、もうお風呂でも入りたいよ、ホント」
ぱたん、と重い扉が閉まり、その場に一人取り残されるぱら子。
だが、ぱら子は目の前を通り過ぎていったアサシンの後を追うことが出来無かった。
- 40 名前:♀騎士団専属アサ子 投稿日:2008/05/30(金) 15:41:11 ID:FMQ88wlc
- すいませんxx;
なんだか名前に変な文字列が混ざってしまいました
同じ名前の方はいらっしゃらないので、
♀騎士団専属アサ子 を文字列に含むの名前をNG化みたいなことで対処お願い出来れば…
どうもすいませんでした
- 41 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/31(土) 08:43:48 ID:v8Iybrn6
- 悪くは無いと思う。
思うんだが・・・ここは百合スレであってグロスレでは無いと思うんだ。
- 42 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/31(土) 13:30:30 ID:REX2U54A
- ♀アサさんの投稿は気合が入りすぎで読むのが大変・・・
- 43 名前:れにゃちぇりのひと 投稿日:2008/05/31(土) 16:43:11 ID:dTAcWTNs
- みなさまお久しぶりです。
リアル環境の劇的な変化に順応するために、非常に時間をかけてしまいました。
楽しみにされている方、大変申し訳ありません。
とにかく、新しい企画のためにさっさとれにゃちぇりを終わらせる所存ですので、至らぬ私に今しばらくの猶予をお願いいたします。
- 44 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/31(土) 20:50:08 ID:pFs1XfKw
- Wooooooooooo!
れにゃちぇりのひとお久しぶり〜!
楽しみにおまちしちょります〜
焦らず書いてください〜
- 45 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/01(日) 05:12:07 ID:yzz8WFbQ
- >♀騎士団専属アサ子
向こうのスレの263ですがドッチかというとこのスレ向けだと思ったり(笑)
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1143131479/
でも新たな性癖に目覚めそうです。
- 46 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/03(火) 00:34:42 ID:yyAn7jBA
- れにゃちぇりのひと!!ヽ(^∀^)ノ
楽しみにしてますよーー!
- 47 名前:れにゃちぇりのひと 投稿日:2008/06/28(土) 19:12:42 ID:HOybdS02
- 宣言より1ヶ月、れにゃちぇりその3、前編をお送りします。
楽しんでいただければ幸いです。
- 48 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/28(土) 19:15:43 ID:A3UvC1BE
- れにゃちぇりのひとはエミュはもうやめたんですか?
- 49 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 1 投稿日:2008/06/28(土) 19:25:38 ID:HOybdS02
- チェリムと、組み始めたのはそれほど劇的な出会いというわけでもない。そう考えるべきと私は思うのだけれど、
かといってその出来事はさらっと流せる日常の一幕と片付けるにはあまりにも惜しい邂逅だった。
私はあのお風呂での出会いの後、ある日は亀島へ、ある日はジュノー近郊へ、ある日はコンロンへ足を運んで
狩りにいそしんでいたのだけれど、いつもなら専念すれば払拭できるはずの、その雑念とも呼ぶべき心の領域
は、もはや捨て置くものではなく、なくてはならないものになっていた。
理由を考えるのに要した時間は一瞬と言えた。
チェリムを恋してしまったから。好きになってしまったから。
一言二言で語るだけで十分だった。
そのころはもう腐れ縁ともなっていたセーテスと、頻繁にwisを交わしながら時折ペアを組んで狩り、修行に
いそしんでいた。私もセーテスも、お互いの道を歩むその途上は9割を過ぎたと思える。極めるのはもう、
時間の問題だろうか。
もっとも、転生していないセーテスと、転生済みの私とでは、その必要とする道のりの長さに明らかな差が
あるのだけれど。
セーテスとは出会う先の重なることは2度や3度ではなかったせいか、もともと人付き合いを大事にするタイプ
だったセーテスに誘われて、食事したり、酒を酌み交わすうちに、いつしか二人で行動する時間が増えていった
感じだった。
そこに、チェリムと組んだときのような、劇的な変化はない。
でも、私はセーテスといる時間がけして無駄には思えなかった。セーテスはどこか不安をあおり、私を振り回す
ふしはあるけれど、気遣いを忘れず、けして優しい心の感じられない人ではなかったから。
だから、恋にも似た感情を彼女へ抱くようにもなったんだ。少なくとも、チェリムに出会う前までは、あやふやでも
セーテスのことが好きな自分を感じずにはいられなかった。
その日行ったのは、よく二人で訪れた場所のひとつ、亀の住む島の地上。
亀の島の内部へ入ると、実際その固い亀甲羅に身を包んだ亀たちに出迎えられる。私はその甲羅をむしろ利用
した術をもって彼らを粉砕できるが、短剣の刃の鋭さが甲羅に阻まれるセーテスはかなり苦手な場所らしい。
逆に、亀島の地上は一度に複数への対応の難しい私には、何匹もたかってくる蜻蛉の群れが邪魔だった。
とはいえ、島の外の敵は分担するだけでセーテスも私もお互いが手を出せずにいた部分に触れられて、
あるいはそのさまざまな厄介さを解消することが可能だったから、ローグとチャンプというちぐはぐなペアでも、
それなりにやってこれた。
私はセーテスのような手さばきは持っていない。気を練り、撃ち出す術については他のモンクやチャンプに
比べてそれなりに優れているほうと自負できても、相手の刃を、爪を、牙を交わす手段にはやや疎い。
振り払い、受け止めて、拳を叩き入れる。時折その掌を幾重にも返して敵を打ちのめす。その際、無理に
食らわないようにする必要はなかった。
「やっぱりレーニャってすごいわ」
「無いものねだりだ。私にはセーテスの身のこなしがうらやましいくらい」
そんな会話を幾度交わしただろう。
セーテスが交戦中の相手に対して、ヒールをかけてくる野暮な緑色に発勁を叩き込んだことは2度や3度じゃ
ない。
セーテスの足元にひっついてくるペストを、指弾で吹き飛ばした回数も数え切れない。
代わりに、巨大な蜻蛉の群れに手間取っている私の側に潜んで、サプライズアタックで彼らを散らしてくれた
のは、きっとそのお礼なのだと思う。
そんな修行に明け暮れた日々の中、私にとってすべての運命を覆す出来事が起きたのは、私の初めてを
捧げたあの日のような、しとしとと降り続く長雨の夜だったんだ。
- 50 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 2 投稿日:2008/06/28(土) 19:26:36 ID:HOybdS02
- 住まいはセーテスと別々だった。
それが私とセーテスとの関係を長い間続けてこられた理由だと、私なりに考えていた。
アルベルタからイズルードに戻ってきた港で、彼女はその港町に、私はここから歩いて半日ほどの首都
プロンテラに居を構えていたから、そこで狩りの収集品をお金に換えて多少の船賃に充てる。
それからお互いの帰る場所へと散っていく。
ひとりで修行するときは亀の島の洞窟にこもるけれど、誰かと組むことになる場合は大抵、住まいまで戻る
ことにしていた。これといった理由付けはしていないけれど、考え方を切り替えるには丁度よいきっかけに
なった。
別に、アルベルタに泊まっても良かったのだけれど、そろそろ手持ちが少なくなってきていたことをセーテスと
ともに実感していたので、お互いここからお金も入る場所に狩り場を移すことを相談していたという経緯も
あったから、ここはいつもどおりの道のりをたどることにしていた。
一戸建てではないにしろ、集合住宅の一角にある住まいに、一人で帰ってくる私。すっかり辺りは暗くなり、
露店商人たちも明かりが欠かせない時間帯になった。
手持ちが無い、とはいえ資産自体はそれ相応の装備品を十二分に準備できるだけのものをもっているわけで、
完全な貧乏暮らしではない。単純に運用の問題だ。セーテスもそれなりに装備を整えていたけれど、まだまだ
これからであろうことは伺えた。
なお、詳細については省かせてもらうけれど、基本的な特化武器、属性武器はすべて揃えていたし、特に
属性武器はホーミラに割り引いて作ってもらえたから、手放すのは当然惜しいものだ。
武装は解かず、イズルードとミッドガッツ王国の陸地をつなぐ橋に差し掛かる。中央でクランクしているその橋
には、時折カップルや、観光客などなどを見かけるが、今日はそういった人たちの姿を見かけることは無い。
ここを通るのはもうひとつきぶりくらいだっただろうか。アルベルタに滞在する時間が長くなかなか家に戻って
こられないのは、修行に明け暮れること自体に半ばとりつかれているような無意識に支配されている自分が
いるようだった。
吹き付ける潮風を体に感じながら、石畳を一歩一歩進む。足取りは重くない。疲労自体はだいぶ重かった
けれど、それはまったく枷になっていない。
私はそのまま真っ直ぐプロンテラへの道のりをたどるつもりだった。
寂しげなその姿を見るまでは。
「そうなんだ。そのときに、あなたはチェリムと運命的な再会を果たしたのね」
「……話のこしを折らないでほしいんだけど」
「ああ、ごめんごめん、でも今らぶらぶですごくうれしそうよ?」
いや、そこまで私はチェリムと熱い関係ではないんだけれど。むしろ、暖かなぬくもりのある関係というほうが。
チェリムとの出会いについて聞かれたので、私はついついそのいきさつを話してしまっていた。
相手は、たまたま呼び止めてきた、行きつけの露店商人にしてブラックスミスのホーミラである。露店商人は
ちゃんと売り子して商品をアピールしなければならないというスタイルもあるけれど、彼女の場合は看板立てて
座っているだけで勝手に品物が流れていく。
鉱物商メインだから当たり前といえば当たり前なんだけれど。
「さては、あのときにいたずらしたせいで、火がついちゃったかな、彼女」
「やめろよ、そんなんじゃない」
「あら、そう言い切れる?」
まだ20もいっていないのに、私のほうがだいぶ年上のはずなのに、ホーミラの口調はどこか挑発的で目線は
下向きだ。もっとも、年齢は後から聞いた話で、実際見た目は同い年くらいだと思えるから、私自身そこまで
不機嫌にはならないんだけれど。
そんなホーミラの指摘は、私の否定を突き崩した。
「それは……チェリムじゃないとわからないけれど」
「でしょ。あんなにえっちな人だから、きっとそうなるだろうと思ったけどね。なんというか、♀×♀えっちもして
みたいーっていうような? 私もそういう気持ちわかるなぁ」
「いや、ホーミラはノンケだろ?」
「ノンケって、そりゃノーマルだけど、でも同性愛を否定しないし、同性のえっちはあってあたりまえだと思うもの」
ホーミラって好奇心だけは人一倍、だからか、そんな話題を持ち上げても嫌悪という言葉の意味するところが
彼女から感じられなかった。興味津々、という言葉だけ、今の彼女にあった。私とチェリムのことは、野次馬
根性丸出し、という言葉が似合いそうなほどに、知りたい見てみたい他人事としてホーミラの中にあった。
「私はチェリムじゃないけど、私がチェリムだったらそう思うな、うん」
「あのね……」
- 51 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 3 投稿日:2008/06/28(土) 19:27:28 ID:HOybdS02
- さんざんホーミラにからかわれ弄ばれて、一段落ついて彼女と別れるころには、日が西の彼方に沈みかけ、
この上なく美しく、地平線を赤く焼いていた。
いつかぶりだろうと振り返るにはあまりにもあいまいな昔の夕焼けに今を重ねながら、そのときの私、今の私を
追ってみる。チェリムと結ばれた。最後にみた夕焼けのころよりは力をつけた。でも、本当に好きあう人と結ばれて
いるわけじゃない。
私はこれからどうすればいいんだろう?
チェリムはきっと、一晩の出会い、燃えるような情事を毎日のように楽しみ、悦んでいるだろう。
私は、きっと、大好きなチェリムとこのままずっと添い遂げているのだと思う。別れることがあるとすれば、きっと
死ぬときだと断言できる。あの晩、シャワールームで重ねた体に、その確信を刻んでいたから。
彼女は運命の人、私の愛する人。
改めて考え直してもそれは一緒だった。
プロンテラの自宅までの道のりの途中に、考え事にふけって、チェリムのさまざまなことを想って、その目の前
に意中の人を向かえていた。
「あーっ、レーニャさんだっ」
「チェリム?」
「レーニャさんもお帰りなんだ?」
「ああ、今日はあまり稼いでいないけどな。チェリムはやっぱり……してたんだ?」
「うんっ、今日はね、ちょっとかわいい系な男の子だったんだ。でもすごく剣が上手なんだよ」
ああ、ペア狩りでもしてきたのか。
チェリムはまかりなりにも癒しと補助のプロたる聖職者だ。それに、かわいい人。男性がこぞって彼女を臨時
の編成に組み込みたがるはず。そんな中で、チェリムとペアをして、彼女を独占できるということ自体、幸運
すぎる。
「ペア狩りだったんだ」
「そうだよ。そのあとちょっとお茶飲んで、お昼食べて……」
「その後はいわなくてもわかる。そんな満足そうな顔してればなおさらだ」
「ふふふ〜まだあんまり慣れてないのかな、ちょっと早めだったけど、でもすごく良かったよ〜」
チェリムはその感覚に、まるで酔っているかのようにご機嫌だった。
思えば、この間延びするようでいて、ほんわかした口調は、いつも男の精液を受け止める際に吐く熱っぽさ
そのものなんじゃないだろうか。それが失われたら、チェリムはどういう人になってしまうんだろう?
「さて、レーニャさんは夕ご飯これから?」
「あ、ああ、うん」
「じゃあちょっと歩くけど、おいしいお店そのこに教えてもらったんだ。一緒にいこ」
チェリムとの今、これから。考えることが多すぎてどれから片付けるべきかを迷う私の手をとって、引っ張って、
いつものように私はチェリムのペースのままに、彼女のおすすめを味わうことになった。
あれから……
そう、あのときお風呂でシテから、汗を洗い流しに体をはだけると、あの情事がよぎって、鼓動の高鳴りが
止まらなくなる。太ももの付け根の間が、ぬるみを帯びてくる。
いつチェリムが不意打ちを仕掛けてくるとも知れない。
私はあの後、それまで以上にチェリムと入ることができなかった。別に、嫌じゃない。嫌というより、恥ずかしい。
裸を見られることが、彼女に生まれたままの姿をさらすことが、私が私であるという一切を自ら投げ捨てて、
自分で自分の尊厳に首をしめているようで、辛かった。
だから、あれから、チェリムを先に入れて、その後で私が入ることにしていた。
そうでないと、チェリムが私の入っているときに割り込んできて、チェリムに私の素肌をすべて見られてしまう。
どうしても、避けたい。
できればそんな恥ずかしい思いは……
でも。
もうそうして、だいぶ長いこと、チェリムと肌を重ねることすら拒んでる。チェリムの体に自らを密着させることが
できないでいた。チェリムは別に、私とそこまでの関係を積極的に望んでいないはずだし、私だけ我慢して
いれば、チェリムを苦しめることは絶対ないはずだ。
最近、いろいろな煩悩を振り払うように、狩りにいそしんでいた。
チェリムにのぼせてしまわないように、自分を見失わないように。だから、だんだんと満たすことのできない
淫らを体にため続けて、堪えきれなくなると、彼女の目の届かない宿泊があるときに、私は、自分で慰めてた。
彼女はどこかで誰かに抱かれて、そのときは私を振り返っていない。目の前のその人を満たそうとしてるから。
その底なしの優しさで包み込んでるから。
でも、そろそろ。
限界みたいだった。
チェリムが好きでたまらない自分がいつもいつもいたから、彼女といつもいつも一緒にいたいから。
チェリムを求める自分をもう、抑えたくない。
彼女がほしい。彼女と満たしたい、この体の熱さを。
- 52 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 4 投稿日:2008/06/28(土) 19:28:27 ID:HOybdS02
- だから今日は、チェリムより前に入ってた。
何を期待しているんだろう、私は。
チェリムは不意打ちらしい何かをすることがなかった。私と入れ替わりでチェリムはお風呂へ向かっていった。
湯上りにしなびていそうな体をベッドに投げ出して、私は静かに体の疲れをやわらかなマットにゆだねる。
ツインのベッドで、でも距離を離しすぎていない私とチェリムの寝室。
思えば、一緒の部屋、一緒の家に住んでいるんだ。最初から、彼女と組むようになってから、なぜ同じ部屋で
寝ているんだろう。同性同士なら、むしろ部屋を別にするはずなのに。間取りが許さなかった? だとしたら
どっちかが居間で眠ればいい。チェリムが私をベッドに眠らせたか、あるいは私がチェリムにベッドを譲って
いたはず。
なら、なぜふたつベッドがある部屋をわざわざ確保したのだろう。
いや、そんなことを深々と気にするのは、私の杞憂だろうか。
「もふふ、レーニャさ〜ん」
隣で枕と戯れながら、だらしの無い声をあげるチェリムだが、呼ばれた理由をふと考えてしまう。
「ん?」
「そろそろレーニャさんと狩りしたいな〜」
狩りか。
心臓が不意を突かれて跳ねていたのを、必死で落ち着かせようとしていた自分に気づいた。
バカだ。何を……怯えているんだ。
「狩りか。チェリムがいける場所はまだそんなにないぞ?」
「そんなの気にしないよ〜、レーニャさんとせっかく相方になったのに、最近全然ごぶさただし。はぁ」
「そういえば。じゃあどこか、行こうか。いつ行こうか」
「それはレーニャさんにおまかせするよ。私はどこにでもついていくから」
「そうか、じゃあ……」
思わず、私は自分がこれからチェリムと何をどう進めるかを思い返してしまっていた。これから、チェリムと
二人で狩りに行くのである。それはつまり、ふたりきり。
ペア狩り。
実は、あまりチェリムとふたりだけで狩りしたことない。
たいていはチェリムと私と誰か。
私にその誰かを言えるほどの知り合いはいないから、普通はチェリムがつれてくる。もちろんチェリムのこと
だから、男しかこないわけなんだけれど。
「スリーパーを倒しに行こうか」
「うん、うんっ」
こういう機会、他にない。
チェリムと二人きりになれるという期待と、その後のことの期待と、照れくささとが葛藤になったけれど、期待が2、
恥ずかしさが1で、私の中の多数決は期待で決まった。
その良いここちの緊張が、やや心臓を駆け足させていた。
「レーニャさんと狩り〜ひっさしぶりのペア〜はははっ」
ベッドの上でうつぶせに足をばたばたさせてる。このこは、どこまでもかわいい姿を見せて、私の心を
飽きさせずに焦がれさせる。
「チェリム……」
「うん、よろしくねっ」
「あ、ああ、そうだな」
「ジュノーからぽんぽんと現地に行っちゃおう。あ、でもそれだと……」
「ん?」
チェリムがちょっと思いにふけって口を閉ざし、寝返りを打って一度私に背を向けると、また私のほうを向いて
笑顔を見せる。
「なんでもないっ。だいじょーぶだよ、レーニャさん」
「ならいいんだけど」
「でも、ほんとはよくないんだよ〜」
「よくないって、ペアでジュノーまで遠征すること?」
「ううん」
「……つまり、男がらみ?」
「そういうところかな? 2日〜3日えっちできないんだもん」
「そういうことか」
当たり前すぎるほど、チェリムらしい返答だった。
というよりも、チェリムは暇なときは誰かしかの欲求不満を解消してるんだから……
それは。
- 53 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 5 投稿日:2008/06/28(土) 19:29:27 ID:HOybdS02
- 何か私の中で音を立てて切れたような感じ。私自身のたがが外れる音だろうか。
「チェリム……」
「ん? なになに?」
「近くに行っていい?」
さっきの、ペアできるうれしさの緊張以上に、私の心臓の鼓動が耳に聞こえてくるほど強くなってた。
チェリムとしてない不満と、チェリムに対する強すぎるくらいの欲情と。
それと、チェリムとしてるいろんな男への、かなり激しい嫉妬心。
「いいよ。レーニャさん」
「……っ」
その上で、すんなりとチェリムが受け入れてくれたからもう、私の限界はふりきっていた。
チェリムと今すぐえっちするんだ。
「わ、わ、レーニャさんっ」
「だめ、チェリムがかわいくて……我慢できないんだ」
「そんな、もう……レーニャさん溜めすぎ」
「仕方ないだろう……女同士だし」
チェリムの体を真後ろからぎゅっと抱きしめた。
私よりも細くて小さいけど、でも小さすぎなくて、あたたかい。
いいにおいが、する。
「ふつーは女同士で発情しないよ〜?」
「私は女同士だから発情する……」
迷うことなく耳にキスしていた。
前に聞いていた、チェリムの一番弱いところだ。
「ひっ!?」
「今日は私が、ふぅう、タチでチェリムを撫でる」
口付けして、息を吹きかけて、唇ではさんで、舌をなぞらせる。
くっきりと形のわかる、それでいて舌で形のゆがまないチェリムの耳を、やや強めと思うくらいの力で舌を、
唇を使って食むようにしてあげた。
「やぁぁ、れーにゃさん、ほんきすぎだよぉ」
「本気でしたい、チェリムとしたくて我慢できなくて……」
吸い付いて、甘く噛んで、息を吹きかけて。
私のひとつひとつの愛撫に、チェリムの体はいちいちびく、びくと反応する。
チェリムが、このことを本当に嫌がっているのか、それならやめなければならないのではないか。いろいろ
考慮すれば優しさ、というより遠慮で彼女を解放したんだろうけれど、今の私にそんな気遣いという言葉は
思いつかなかった。
「ふぁ、ぁぁ、だ、だめぇ、そんなにされたら嫌って言えなくなっちゃう」
「ごめん、チェリム……優しくしてあげられないかもしれない」
無意識にチェリムの両方の胸、掌で包み込んでた。
掌の中でほどよくこねられるくらいの大きさで、改めて柔らかさがすごく気持ちいい。
「ひぁっ、は、激しくなっちゃうんだ……」
「だめ?」
耳の稜線に舌をたどらせながら、ささやきかける。
手に包む胸は、がむしゃらにやった割りに、すでに寄せて上げて、丁寧にこねるように揉み解してた。
「ぅ、ぅ、レーニャさんのこと、信じてるから、だいじょうぶ……」
「ありがとう」
耳たぶのあたりにお礼の口づけをして、両手の五本指を総動員してチェリムの胸を撫で回し、また掌の中に
包み込んでもてあそぶ。
チェリムの暖かさと、香りと、柔らかさとで、私自身もぼうっとしてる。もともと、興奮しすぎてどうにかなって
いるんだから、さらに拍車がかかっている。
きっと、下着はチェリムを撫でられた悦びでとろとろの蜜を受けて、すごく湿ってると思う……
「れーにゃさ、ん、すごいよぉ、愛撫が上手すぎて、どんどん熱くなっちゃう……」
「別に、今までに知ったチェリムの弱点を突いてるだけだし……」
「それがじょうず、なんだってばぁ、はぁ、あんっ」
耳への口撫をやめないまま、チェリムの胸からお腹にかけて、寝巻きのボタンをすべてはずす。
簡単にチェリムの胸元からおへそから、さらけ出される。
しかも、寝る前だったからか、今日のチェリムはノーブラだ。
「ノーブラだなんて、チェリムのきれいな肌と可愛い胸がよく見えて、もっと狂ってしまいそう」
「ち、ちが、寝る前だからなのにっ」
「えっちちぇりむ……」
寝巻きを開いて、かわいい乳房を両方じかに晒して、掌に生の吸い付くような感触を包み込んだ。
「ひぃぁんっ!」
「かわいい声……はむ……」
もう片方の耳に口づけにいく。こっちもまんべんなく、チェリムの体をびくつかせる感度だった。
「んー、乳首こりこりだ」
「ぁ、ぁぁ、レーニャさんの手、きもちよくて……」
「手がいいの? 耳にキスするほうでよくなってるの?」
「りょうほうだよぉぉ、っぁぁ」
「そうかぁ……このまま」
乳房をもてあそぶ掌の片方をそっとなでおろしながらお腹の上へ。
もう片方の手は、指先でチェリムの乳輪をなぞる。
- 54 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 6 投稿日:2008/06/28(土) 19:30:22 ID:HOybdS02
- 「ひぁぁ……」
「どうしようか。チェリムが決めて。このまま指を伸ばして乳首とクリ……大事なとこまで愛撫するのと、このまま
やめて寝ちゃうのと」
「レーニャさんのいじわる、こんなに熱くなって最後までいかないなんでできないよぉ」
「わかった。私もチェリムのイクのを見れないまま寝るなんて我慢できなかったし」
「うぅ、寝るって言うにいえない……」
「ふふ」
乳首の上にそっと右手の指先を乗せて、まだ脱いでいないチェリムのショーツ越しに左手の指先でクリを押して。
「ぁ、ぅあ、ぁぁ……」
「乳首こりこりで、クリがびんびんに固く張ってる……チェリム本当にノーマルか」
「そうだよぉ……っあ、ぁ、ふぁあっ」
「それなのに、どんどん体がえっちになってくな……かわいい、すごく愛しい」
両方こねるように、動かし始める。
「ぁ、ぁあ、レーニャ、さ、ぁ、あっ」
最初はゆっくり。
「ふぁぁ……ぁぁぁ」
そのまま、じわじわと固さをはじくように指先をすべらせる。
セオリーに反せず。
でもチェリムは、私の愛撫にその高みへ追い詰められていっていた。
人差し指の腹でチェリムのクリを擦りながら、指先をそっと大事なところに伸ばすと、じっとりと湿ってる。
そういえば。
チェリム、パジャマは上だけしか着ていないんだ。下は、ズボン穿かないで、ショーツのままだった。
思い出して、自分がその色香にとりこにされるのが時間の問題だったことに、改めてそれを、彼女への
愛しさとして換えた。
それも、淫靡な意味で。
「チェリムがいつも、パジャマの上と、ショーツだけで寝てるから……」
「ぇ、ぇ……っぁ」
「可愛くて、我慢できなかったんだ」
「うぅ、勝手に興奮するなんてぇぇ」
「でも、今のチェリムは……えっちで愛しい、大好きなチェリム……」
そっと、ショーツの中に、上から手を滑り込ませた。
湿り気のある熱気の中をかきわけて、指先がチェリムの敏感なところへ届く。
「ふぁぁあっ!?」
包皮の上からでも、チェリムの体の興奮が手にとってわかるくらい、クリが大きく膨らんでる。
それに、思ったとおりぬるぬるにチェリムの蜜口は濡れていた。
耳を優しく食むように口付けして。
乳房を掌の中に、指先に乳首の硬さをつまんで。
チェリムの体の敏感なところ全部を、同時に、別々の動きで、改めて弄りなおしていく。
「れー、レーニャさん、す、すごく、て、っぁあ」
「チェリム……はむ、ちゅぅ」
「こ、こんな愛撫はじめて……」
クリの硬さを指で楽しんで、ぐにぐにとちょっとそのふくらむ勢いをさえぎるように押しやってみて。
もうチェリムの体、びくびくしならせるどころの話じゃないくらい、きつくこわばってる。
「んー? チェリムは誰かとこんなえっちしたことないの?」
「ないよぉ……男の人は、ぁぁ、だんだんおちんちんが、いうこと聞かなくなっちゃうもん……っぁ」
「ふうん……」
すごくうれしかった。
つまりは、他のどの男も、チェリムの前ではチェリムの手の内で弄ばれてるだけでしかないのだ。
「でも、れ、レーニャさ、ん、だってぇ……」
それは、私が他のどの男にも優れてるといえること。
たとえ、チェリムに愛されなくても、どの男よりもうまくて、素敵で、とろけるような感触を与えてあげられる
ことは、私がチェリムの必要な人間のひとりになれたということ、ではないだろうか?
「ん……ひぁああっ!?」
不意に、下腹部にくすぐったいどころの話じゃない、強烈な感触を覚えた。
- 55 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 7 投稿日:2008/06/28(土) 19:31:18 ID:HOybdS02
- 「ぬるぬるの、ぐちゅぐちゅだよぉ」
「な、なにして、チェリムだめだって、今日は私が……っ」
チェリムが後ろ手を伸ばして私の秘部に、私の寝巻きのすべての布地をかきわけて、直に指で触っていた。
ワンピース状の寝巻きでいる自分の、スカートのすそをめくって。
チェリムには見られてないけど、薄い紫の、ちょっとフリルっぽい襞のついたショーツ穿いて、ガードルも
きっちりとつけて。しかもルーンミッドガッツではとても高いシルクの下着セットは、地味な下着の
チェリムと違って……つまりは勝負下着で。
余計に自分がチェリムを求めていることに興奮してしまった。
「れーにゃ、さんの、ぱんつ、やわらか……そんなに、したかったんだね」
「だ、だめ、チェリムの指、だめだって、感じすぎ……っ、ちゅぅ」
不意打ちにびっくりしたけれど、悦の反撃を甘んじて受けていたくなかった。
信じられないけれど、ちょっとチェリムにさわられただけなのに、頂が見えるくらい感じてしまっていた。
気を抜いたら、すぐイッてしまいそうなくらい。
「っ、っ、ちゅぅ、はむっ」
「ふぁあ、れーにゃ、さ、わたし、がまん、できない、イッちゃ、イッちゃうぅっ」
そのままチェリムへの愛撫をすべて、続ける。
指先できゅっとつねるくらいの強さで乳首を摘んで。
チェリムの愛液をまぶした指で、チェリムのクリの包皮の上から覗いてる、一番敏感な部分へぬめりを
塗りつけるようにする。
適度に濡れたチェリムのクリ、包皮を完全にむいて、抑えてる指とは別の指先でぬめるままに
擦り上げた。
「わ、私だって、もうっ」
「そ、れーにゃさん、かんじすぎ、っ、ぁ、あ」
「チェリムがいとしくて、たまらないから……はぁ、ふぁぁ……私もイキそうになるんだ」
チェリムの指、滑り込んでどこいじってるんだろう。
見えないからわからないけど……敏感すぎる、背筋に電撃を走らせるような刺激は、きっとチェリムも
私のクリを弄ってる。
チェリムも、私みたいに、私の愛液を先に、クリの上にまぶしてる……
「じょうず、な、レーニャさん、への、おれ、い……ふぁぁっぁっ」
チェリムの体、すこし達してしまったみたい。
足が行き場を迷っているように、ばたばたともがいてる。
「すごく、うれしい……っはぁぁ……」
「れーにゃさ、、イッちゃっ、てる?」
「たぶん……ねっ」
「そっ、かぁ……わ、私、も……レーニャさん、私、ほんとうにイッちゃ……」
「もうイッってる、だろぉ……」
私も声出すの、きつい。
声出すと全部、気持ちいい声になってしまいそう。
”レーニャ〜こんばんは、起きてる?”
「ぁっあ、い、いるよ……」
「……?」
だから、私の声はもう、熱っぽさしか吐き出せなくなってた。
「っぅ、ま、まだ……ぁ……」
「チェリム?」
「wisなんて、いじわるだよぉっ」
「え、え、?」
「ご、ごめん、レーニャさん、wis、きちゃってるのぉっ」
”こらー、なにしてるんだ?”
って、私も誰かからwis来てないか?
- 56 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 8 投稿日:2008/06/28(土) 19:32:06 ID:HOybdS02
- 「私、もだ……」
「レーニャさんも……」
とたんに、チェリムの指先が私の蜜口にすべりこんで、きた。
「っぁあっ!?」
びっくりして口から嬉声を出して、しかもそれ、wisの念に飛ばしそうになってしまった。
”ち、違うんだ、何もやましいことはしてない”
”ふーん……お盛んでなによりじゃない”
”そ、そんなんじゃな……い”
”まあいいわ。明日時間空いてる……?”
声の主はたぶん、セーテスか。
判断はできたけれど、チェリムの愛撫は私を追い落とすかのように、とても的確に私の蜜内の敏感な
ところ、押してる。
しかも、掌でクリを押しつぶして擦るから、イキかけの体を支えるのがきついくらい、感じさせられてる。
イクの我慢すると、余計にせつなくなってくる。
イキたい。イキたくてたまらない。イカせてほしい……
「チェリム、ま、まって、wisに……っ」
「それは、れーにゃさん、も、っ……ちょっとま、ってよぉ」
無意識に、私もチェリムの秘部を擦り続けてたみたいで、チェリムの乳首を摘む指をこねていたみたいで。
イキそうなの我慢して体きつくこわばらせて、チェリムは震えていた。
「だめだ、チェリムばか、り、ずるい……」
「れーにゃさんだってぇっ」
”ちょっと、聞いてるの?”
”う、うん、あいて、る……大丈夫”
”じゃあ、私の話付き合って欲しいんだ”
”な、なんでっ……ぁ”
蜜の中、チェリムの指がいろんなところをたどって、かき混ぜてる。深く入っていないけれど、私の中、
無意識にチェリムの指を締め付けてるみたい。
チェリムの指の動きがちょっと鈍いけれど、それでも、腰が溶けそうなほど、声を熱く吐き出さなければ
すぐにでもイッてしまいそうなほど気持ちいい。でも、イッてしまったら、その声、セーテスに聞かれて
しまう。
”ちょっと、悩みがあってね……”
”そ、それ、なら、いつがいい……っ?”
wisに集中できない、しかもwisに載せてる声が完全に、悦で裏返ってるし。
「もう、げんかい……おね、がい……れーにゃ、さ、すこし、おやすみ……してよぉ」
「ちぇり、むが、先にやめてくれるなら……っ」
やめてっていうくせに、チェリムの指の動きぜんぜん止まらない。
むしろヒートアップしていて、私の中をぐちゃぐちゃにしている。
私だって、我慢するあまり、チェリムを激しく攻め立てているみたいで、彼女もすぐに落ちてしまい
そうなのを、必死でこらえているみたいだった。
”だから、明日っていったでしょ。どうしたの? やっぱりなんかいやらしいことしてるんでしょ。相方と
仲良く?”
”そ、そんなんじゃな……っぁあっ”
”いいじゃん。隠す間柄じゃなし。でも、仲よさそうでうらやましい”
”え……え……っっ”
”それじゃ、明日の朝に、臨時広場で待ってる”
”わ、わかった……”
っ、いまイク声っぽいの載せそうになった感じ。
「ま、まだぁ、まだイカせないでぇ」
「チェリムがやめて、くれるならぁ……っ」
「れーにゃ、さんのほうが、さきに……っ」
”相談にのってあげたんだし、ギブアンドテイクでね……お願い”
”そんなの、あたり、前……”
”うん”
気持ちよさに身をまかせそうになると、セーテスの声が聞こえてくる。
そのつど答えを返すのがとても大変で、そのつど……イクときのすごくいやらしい声をセーテスに
聞かせてしまいそうで。
”じゃあ、また明日ね”
”わ、わか……っぁああっ!!”
”れ、レーニャ……もう”
そろそろ、どんなに逆立ちしても限界だった。
- 57 名前:レーニャとチェリム その3(前編) 9 投稿日:2008/06/28(土) 19:32:50 ID:HOybdS02
- 今すぐイク声出して、体中をオーガズムに投げないと、気が狂ってしまう。
”う、うあ、うあ……”
”よく恥ずかしげもなくそんな声出せるものだわ”
”そ、そんなんじゃ……なくて”
”お幸せに。はぁ、おなか一杯だわ……それにさびしい”
”う……”
「ちぇ、チェリム、だめ、もう……っぁぁっぁあんっ!!」
「れーにゃ、さぁぁあんっ、ふぁああああっ!!」
まだちゃんとwis終ってないのに、今の聞かれたかもしれないのに。
チェリムが思い切り私のあそこをひっかける指、持ち上げるから。
痛みみたいなのか、わからないくらいの感触がとどめになって、我慢の堰が決壊して、思い切り体中から
感じるままの声、上げていた。
それは、チェリムも一緒みたいで。
腕の中に抱くチェリムの体、痙攣にこわばって、私に身を預けるようにして、声高く張り上げて、思い切り
イッてしまっていた。
どんな顔をして、セーテスに会えばいいのか、わからない。
今の、声、完全にwisに載せてしまっていた。
それはどうやらチェリムも同じらしく、本当ならとても満足な余韻が、変に気まずかった。
私もチェリムも息を無理やり落ち着かせながら、冷静にどうしようか考えていた。
そう、チェリムも、だ。
「ど、どうしよ、今の声彼に、きかれ、ちゃったよぉぉ……」
「それは、私だって……っ」
セーテスからのwisは途切れたけれど、お互いにあまり今の声を聞かれたくない相手だったと思う。
私は、気まずさというより、とてつもなく、恥ずかしい。実際、一番この声を聞かれたくない人だと思う。
「えっちな声、一番聞いて欲しくない人からwis受けた」
「ううう、レーニャさんのばかぁぁ……彼が誤解しちゃうところだったっ」
「チェリムも、なんだ……」
「え……え?」
それはチェリムも同じみたい。でもその彼って人。
「でも、なんかすごくご執心な人みたい」
「……彼、素敵だもん。それにちょっと純真な人だから、大事にしてあげたいんだ」
そのひとことである程度察しがつく。なんとなく今までのチェリムの、男への接し方と違う。
もし普通の男なら、相当割り切ってて、相手のご機嫌を損ねてもちょっとため息をつけばすぐに
ふっきれてしまうような、とても簡単な間柄でしかない。
でも、今の彼というのは、どうやらとてもチェリムの心を揺り動かしたらしく、今の主張はとても
熱っぽかった。
それはもちろん、私の心を思い切り嫉妬の業火が包み込んでくれて、同時に胸がきゅううっと
せつなさでいっぱいになる。
「チェリム……」
私は両手でチェリムの胸を包み込んで、耳元から口元を離さず会話を続けることにした。
「れ、レーニャさ、まって、まだイッたばかりなの、胸もんじゃやだぁ……」
「そんなのわかってる。だから揉んでる」
「い、いじわるだぁ」
「今すごく心が焼き尽くされそうだったから、その分」
「やきもちやきぃ……うぅ」
「だってチェリムが大好きでたまらないから……」
チェリムがああいえばこういうように、私は言葉をつぶやき、彼女の胸に自分を刻み込むように、
力を込めて胸の形を変えた。
「ぁ、ぁ……ぁ……」
私はチェリムがまた再びイクまで、ずっと、ずっとチェリムの小ぶりだけれど柔らかな乳房を、
たくさん弄んだ。
そのまま尋問して、その相手が今日抱かれてた少年剣士、騎士だったかな? だから、もっと私は
意地悪したくなって、チェリムを思いっきりじらしつづけたりもした。
きゅっとかわいい唇をつぐみながら、感じさせて欲しいのを口に出しながら、それでも中途半端な
感触で高められているみたいで。
チェリムは、私の腕の中でぐったりしつつも、何度か、じらされたままイッていた。
- 58 名前:れにゃちぇりの人 投稿日:2008/06/28(土) 19:38:28 ID:HOybdS02
- 今回はここまでです。
ちょっとセーテスにからむお話を書こうと思ったのですが、
なかなかうまくお話が作れなかったのです。
お待たせしてしまってすみません。
前後で文章の形式が狂っていたら、それはブランクの長さのせいです。
重ねてお詫び申し上げます。
とりあえず骨組みはできているので、後は書くだけなのですが、
そう宣言してちゃんと書けたことが過去に幾度あっただろう、と
思い起こして反省する日々、後編はじっくりじっくり書きます。
とりあえず、これ+1〜2回でれにゃちぇりはいったん終わるかも
しれませんが、今しばらくお付き合いくださることをお願い申し上げ
ます。
- 59 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/29(日) 00:31:55 ID:wPkO5k66
- おおお!
お待ちしてました!
処女を失ってからのレーニャは、何となくえっちの時にも余裕が出てて
色っぽいですねー。
色々と気になる伏線もありますし、続きをまた楽しみにお待ちしてますね!
- 60 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/12(土) 00:49:08 ID:Z8zEaPuk
- わああああ!待ってましたよー!れにちぇりの人おお!
よいですねえ…このえっち度がまたツボです。
続き楽しみにしておりますよっ
>>48
前スレにも書いてましたねえ
でもスレ的には関係ないと思いますよー^^
- 61 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/17(木) 13:00:52 ID:P8tCWWLE
- レーニャさんには幸せになってもらいたい!!><
- 62 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/09(火) 19:32:30 ID:3ZyZAqqw
- ttp://archer.s1.x-beat.com/cgi-bin/iconxb/20080909193112.lzh
はじめてエロ書いたので、投稿してみる
クリエxケミの百合です
- 63 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/13(土) 13:55:52 ID:Xk2AF0VA
- >>62
読ませてもらったよ
もう少し激しくしても・・・いいかもっ!
って思った自分は毒されているのかもしれません。ゆりゆりー
- 64 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/18(木) 22:01:15 ID:OE.YArYk
- >>62
GJです!
もう少し設定&プレイ内容を過激にしたらもっといいかもしれない
ところでレニャチェリたんは続きまだかなー、っと期待
- 65 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/14(日) 08:57:53 ID:OEeJ0P7E
- しかし、誰も居ないな…
- 66 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/14(日) 14:48:58 ID:hHcp41p2
- んだね・・・
レーニャとチェリムの人とかwktkしてる
- 67 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/22(月) 19:59:46 ID:.et0pLKU
- 226たんとかもすきなんだけどな、なんかすごくねっとりしててさw
- 68 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/07(水) 21:45:36 ID:kmFTDYNM
- >>65
まぁ>>64みたいに人がSS投下したそばから「〜〜たんまだかなー」とか言ってるようじゃ
過疎になるのも仕方ないわな。無神経にも程が有るというかなんというか。
- 69 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/08(木) 01:15:26 ID:4llJ1KHQ
- >>68から書き手臭がするなぁ
SSスレが過疎ってるのは単純にRO人口の過疎とネタ切れなだけだと思うぞ
書いてくれるのはありがたいけど、傲慢になっちゃいかんよ
いつだったか226たんか誰かが「俺様の名前を間違えんな!」なんてキレてたが
プロでもないのにああいう事を言い出すと天狗な感じがする
- 70 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/08(木) 10:25:13 ID:Wtx2w6CM
- 喩えだとしても、固有名詞を挙げてしまっては同じ穴の狢かと。
- 71 名前:3スレの42 投稿日:2009/01/27(火) 10:20:01 ID:f8uD9o0U
- お久しぶりです。もしくははじめまして。
お絵かきBBSのイラストに触発された妄想がようやく形になりました。
元ネタはリンク先の2ページ目、4894番の教授イラストです。
bbs.ragnarokfan.info/ebbs18/
長い割りに美味しいところが抜けてしまいましたが…。後日なんとか。
それでもよろしければどうか見てやってください。
- 72 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:24:21 ID:f8uD9o0U
- どんなに知識を蓄えても、それを使うことなく流れに身を任せることだって、人生の中では避けられないのだ。
その場合、身を任せた後にこそ、知識をどう使うかが問われることになるのだ……、
差し当たって、こうなってしまった状況を、より良い方向に持っていくために。
暖かくて、でも蒸れの残る寝床の中、隣で眠っている女の子の顔を見ながら、思った。
いや。
頭の中の考えを無理矢理に文章に仕立ててみたのだけれど、ほんとうはとても簡単な話なのだ。
――やっちゃった……これからどうしよう、そう、ただそれだけの。
何事でも問題の解決に当たっては、その全てを把握しておかなければならない。
恥ずかしい話ではあるのだけれど、一から思い出す必要があるだろう――。
セージの私と、その先輩兼友人でもあるプロフェッサーの彼女と、研究の気分転換のために行った狩り。
狩りといっても、あくまでも脳を活発化させるためにちょっと体を動かそう、ってだけの話。
コモドの海岸、オットー(これには果たして何か潜んでいるのだろうか?興味の対象ではある)を軽く小突き、
ぐるり一周したところで馴染みの宿屋に帰ったところから、この一件は始まったのだ。
今居るここは、ことさら安いわけでも高いわけでもない、冒険者御用達だがごく一般的な宿のありふれた一室である。
収集品の精算を先輩に任せ――何やら当てがあるというので――お先にチェックインした私は、
さっと入浴を済ませ新しい服に着替え、人前に出れる程度の身嗜みを整えると、
潮風に晒されたセージの制服を宿のクリーニングに依頼しetc……色々と雑用をしていた。
今はそれも落ち着いたところで、備付けの肘付き椅子に腰を掛け、セージの武器たる「本」の手入れをしている。
アルコール等の自前の手入れ用品と、ごく小規模な属性場を利用してのメンテナンス。
武器としての性能がなくなって単なる本になってしまったら一大事なのでここは手を抜けない。
物静かな室内、落ち着いた雰囲気の中、すぐに私は作業に没頭し始め――、
「「 バンッ!」」
ビクッ!!?
あ、手が滑っ――………あーぁ。
突然けたたましい音が響き、作業が妨害――いや、台無しにされてしまった。
音を立てたその先に向くと、返る勢いでまた半分閉じかけたドアの向こう側に、赤い人影が見える。
もう犯人は分かっているので遠慮も容赦も無い非難の視線を投げつけた。
「あ、うるさかった?ごめんねえ。でも、この安物のドアが悪いのよ?ほら!目も覚めたでしょ?」
そうですね。おかげで私のおめめはとても爛々としてます。怒りで。
その人影は、とってつけたような言い訳をしながらするりと部屋に入る。
まったくもう、非を素直に認めないんだからこの教授さんは。
何が差さっているかしれたもんじゃないメガネの奥の翠色の瞳に反省の色は見られない。
「ハイハイ覚めましたよー。アリガトウゴザイマシタっ」
言いながら、無残に丸まり波打った本を彼女の目の前でひらひらと振ってやる。
買ったばかりのスロット付き風属性本だったのに……(やっちゃった雌盗虫3枚差しだけど)
「あ、あー…そゆことなのね?ごめん、ほんっっっとに、ごめんね!?」
どうやら状況を把握したようだ。
態度声色を察するに今度こそちゃんと謝ってくれている。
「分かってくれたらいいです。次は気をつけてくださいね」
とは今までに何度も言った言葉だったりする。いい加減にしてほしい。
そんな忘れっぽい彼女の、ぺこりぺこり頭を下げてハラリ垂れた桃色の髪の輝きが鈍いことに気付く。
そういえば。
収集品を知り合いだとかに高く買い取ってもらうのに出かけてもらってたんだっけ。
時間が云々との先方の都合に間に合わせるために、潮やら砂やら汚れた姿のままで…。
「もう絶対にしないから許してよ〜〜。せーちゃんの欲しいもの買ったげるから、ね、ねっ?」
そんなことを考えていて私の表情は仏頂面のままで固まっていたのだろう。
まだ許してくれてないと思ったらしく、もういいと言ったのにも構わず謝り攻撃の雨あられ。
――ちょっと抜けてたり自己ちゅー的なところもあるけれど、根は本当にいい娘なのだ。
そう、仮にも先輩のことを「いい娘」だなんて表現してしまうぐらい、彼女のことは可愛らしいと思っている。
ところで、ここでいわれる「せーちゃん」とは私の愛称ということになっている…不本意ながら。
私の心の中だけで呼んでいた先輩への愛称――セージの溢れる英知から生み出された!――をつい漏らして以来、
単なる対抗によってか私も同じように呼ばれてしまっているのはなんとも納得しがたい。
ともあれ。
怒ってるんだぞっ、と分かってもらうためにわざと作っていた表情を崩して――やんわりと話し掛ける。
「もう分かりましたから……それより先輩、お風呂入っちゃったらどうですか。綺麗な髪がべたべたですよ?」
「え――え!?きき綺麗だなんてそそそんなこと無いけど!」
あら何か私、変なこと言ったかしらね?
「あ、で、でもお風呂には入らなきゃ、ねっ!うんっ、そうしよそうしよ!」
何故テンパり口調。
右手と右足が一緒に前に動きそうな足取りでバスルームに向かっているけど。
着替え持っていくの、忘れてない?
仕方ない、彼女の荷物を開けて(謎の道具やぬいぐるみが多すぎる!)から下着と予備の制服を取り出す。
かき分けるのに必死で少し遅ればせながら更衣室へと向かう。
「先輩、入りますよ〜」
「はっ?―――――せ、せーちゃん!?」
こちらに振り返り半脱ぎ、否、8割脱ぎ状態の彼女がそこにいた。
互いに目が合って硬直するのも束の間、私の視線はその下の女体像に誘われる。
中途半端な布の被り方でおよそ隠れていない豊かな乳房、
お尻まで露わになった、肉感的でありながら雪のようなきめ細かい肌の太もも。
(うわぁ………)
特別にそっちの気が無い同性とて、つい伸びてしまわざるを得ない羨望の視線、
その先にあるのが自分の半裸であると気付いたのだろう、
脱ぎかけた衣服で体を隠そうとして――それに失敗し、まだしっかりと見えていながら――慌てふためく先輩。
女同士なのにそこまで恥ずかしいことなのかしら…?
――まあいいわ。
未だじたばたしている彼女の傍までスタスタと近づいて、すぐ横のカゴに綺麗に畳んだ下着制服を入れる。
「あの。着替え、持ってきたから、ここに置いておきますよ」
「え?ええ?……あ、ありがとう…」
ただ忘れ物を持ってきてくれただけという事実を悟ってくれたのか、ようやく大人しくなった。
動転した余韻でぽけーとしているみたいだけど、放っておいても大丈夫だろう。
「ごゆっくりどうぞ〜」
「……うん」
パタム、と更衣室から出てドアを閉める。
少ししてから再び衣擦れの音が聞こえてきて、水音が外まで鈍く響き始めた。
――事件は過ぎ去ったかな。
私は再び机に戻って可哀想な属性本をくず入れに放り投げ、ゆっくり椅子に腰掛ける。
代替の本の請求はどうしてやろうかと思った――けれど、考えがうまくまとまらない。
…。
あの先輩が、俯いてあんなに真っ赤になった表情だなんて、初めて見るかも。
思い出すと凄く可愛く思えて、なんだかこっちまで赤面してしまいそう…。
普段は、多少ボケてはいるけれど、ほんとうは理知的でとても頼りになる人なのに。
他の考え事をしようにも、さっきのインパクトが強すぎて――あんなにしおらしい先輩なんて――
(襲いたくなっちゃうじゃない)
っとととと。物凄く不埒なことが脳裏によぎってしまった。
無し!無し!
頭を振ってすぐさま消去しようと試みる。さっき考えていたのはえーと………なんだっけ?
思い出せないってことは、大したことじゃないってことかしら、ね。
- 73 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:25:55 ID:f8uD9o0U
- それからぴーちゃんが出てきたのは1時間ぐらいしてからだった。
何かと時間のかかる女の子としてはそれぐらい普通といえば普通だけれど、
元からあまり必要としてないような彼女にしては珍しい。
羨ましい話だが、素地が素晴らしいせいであまり手の入れようが無いのだ。本人の自覚は無さそうだけれど。
そうそう、ぴーちゃんっていうのはわたくし内での彼女の愛称。
プロフェッサーらしくないところを簡潔に上手くそれでいてキュートに表現していると思うけどどうかしら?
ただのせーちゃんとは違うのだよせーちゃんとは。
「んー!さっぱりしたわ!ここの宿、湯加減だけは最高ねっ」
お風呂上りですっかり上気した頬が、さっきの更衣室の時の顔を私に思い出させ、ドキリとした。
そんな私のことには構いなく、椅子は私が既に座っているので、その傍のベッドに腰掛ける。
なんだかさっきの私の本への仕打ちをもう忘れたかのようなご機嫌ぶりに、ちょっとカチンときた。
「いつもよりなんだか長かったみたいですけど…もしかしてー、その、しちゃったですかあ?」
にひひとおじさん的な笑みを浮かべてみる。
恨みも溜まっていることだし、たまにはからかってやろう。
きっと、猛烈に否定したあげく、私に説教でも始めようとするに違いない。
どんなタイミングでするりと逃げてやろうかな?
「しちゃう・・・?何を?……うーん??」
その腹黒い思惑は、しかしすぐに回避されてしまった。
さっぱり見当が付かないといった表情のぴーちゃん。
やがては眉を寄せて人差し指をこめかみに当てて本気で考え始める始末。
ああもうっ。
こうなったら直球投げ込んでやる。
「あの、まさかですけど…。オナニー、知らないんです?」
ど真ん中ソウルストライク。
あまりに単純な私の問いかけぴーちゃん、目をぱちくりぱちくり――って?もしかして分かってない?
あらまあ。まさか、そのまさかの初耳だったとは…。
「えっ?知ってるわよ?もちろん!」
「………。」
あ、これって絶句っていうんだ。
今の話の流れで全く有りえない回答、大変ありがとうございました。
当の本人、さも当然。何故そんな当たり前のことを聞くの?――といった表情。
そ、そうよね、いくらそっちに疎そうに見えたって、それぐらい知ってるわよね。
ただ、お風呂→長すぎる→しちゃうと言って、それを連想しないほどそっち方面に疎かったというだけで…。
「確か正しくはこうだったわよね…」
え、正しく――って?
言葉の意味を測る間もなく、ぴーちゃんはとうとうと語り始めた…。
雄男兄(O Nan Ni)…。
古来よりアマツに伝わる、男子のみに許された神事を発祥とする格闘技。
その名前は、粉骨砕身も厭わぬ余りに猛々しいぶつかり合いに由来する。
ちなみに、現在における拳聖の温もりスキルは、この雄男兄を原型にするといわれる…。
「『緑と縁の地アマツ 民…書房刊』に記述が残されているわ。発刊元は傷付いていて判別できていないけど」
ズデデーン!
思わず椅子から転げ落ちそうになる…気がするぐらいにずっこけた。
いや実際は、ただただ呆気に取られているだけなのだけど。
しかしこの先輩ときたら、天然天然だとは思っていたけど。うーん、そうきたか。
「この構造を解明出来たら、これからの魔、もしくは神…との戦いにおいてきっと役に立つわね」
神妙な面持ちで話を続ける先輩。
こういうときにはぴーちゃんじゃなくて本当にプロフェッサーなのだなと改めて思う。
あくまでも学問に対する態度に限定されるけど。
「せーちゃん、一緒に研究する?温もりスキルはまだまだ謎が多いものね」
そんな世迷言ばかりの書籍の一説を信じて研究だなんて一体誰が…と思った矢先。閃いた!
ぼけぼけしているのに生意気にも教授たる地位を得ているこの友人をいじり倒してやる名案が。
早速からかいリベンジに移ります。
「こちらこそお願いしちゃっていいです?ちょっと一人じゃ挫折しそうだったところで…」
「あら、挫折なんて絶対にだめよ!最期までちゃーんとやり遂げないと研究者の名折れよ?」
しかも自ら伏線まで張ってくれるだなんて実にありがたい。
- 74 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:26:52 ID:f8uD9o0U
- 「まず私の見解から。知ってのとおりとは思いますけど共通確認として」
肉体を駆使するテコンキッドから分かれた拳聖・ソウルリンカーの最も大きな差異は何か。
一言で表すなら、「幽」と「霊」の違いと考えられる。
片や「幽」の世界に接続し、片や「霊」を憑依させ、力を操る。
と、これはお互いの共通見解なので一息に説明した。
その「幽」と「霊」を調べるにあたっての問題は…、
「問題は、テコンの修行を経ずに、この境地にどうやって辿り付くか、なんだけど」
先輩が割って入る。
もうっ。でしゃばりなんだから…。
まあ、彼女としてはその程度、聞くまでも無いんだろうけどね。
軽く折られた話の腰を持ち直し、考察を続ける。
「…コホン。そう、そのヒントは、テコンの属性とする「肉体」にあると思います」
一旦ここで言葉を止めて先輩の様子を伺う。
特に意見を挟んでくる様子も無く、理性の篭った目で続きを促してきた。
「肉体、それに宿る理性の殻を破った果てにある境地こそ、「幽」と「霊」の接続点」
理性は肉体について回る。
肉体の無いもの――例えば無形種族――に宿る理性は無い。
つまり、肉体の無いもの『幽・霊』にアクセスするには、理性を解き放つ必要がある。
テコンはその過酷な修行によってコントロールする術を会得し、次なるステップへと進むのだ。
「その方法が、肉体の鍛錬を通した極限への到達、というわけね」
私がそれに頷く。
さすが、専門以外のことでもよく知っている。
「でも私達にそれは出来ないわ。研究者であって求道者ではないのだもの」
想定内の答え。
そう、彼らにしか出来ないことが私達にも出来たら、職業なんて分ける必要は無いのだ。
「ええ、そうですね。でも…」
ここで少しもったいぶって、考える…演技をする。
せっかく一芝居うつのだから徹底的にやってやろう。
「でも、鍛錬とは違うもう一つの方法があって、それならその境地に辿り付けるかもしれない」
「だから、それが何なのか、と聞いてるの」
いくらか待たせた後の言葉には、先輩の期待する答えを全く含めなかった。
彼女は、こと学問については天然ぶりなど素振りも見せず実に厳格である。
そこに由来するプライドは自ずと高くなりがちなもの、
私が少し焦らすような回答をすると、期待通りに深く食いついてきた。
仕上げに、心底困り果てたと言わんばかりの表情と声音を作り、
「あとは仮説を実行するだけなんですけど…私一人じゃそれが難しくて。ハァ…」
ため息一閃。
とやれば、もはや彼女にこのトラップを回避する手段は無いわけで。
「ちょっとせーちゃん、もっと詳しく説明しなさい。私が一緒なんだもの、絶対解明するわよ!!」
ここに一匹の獲物が引っ掛かりました。
- 75 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:27:22 ID:f8uD9o0U
- さっき触れた雄男兄と対になると思われる伝説が発見されたのですけれど。
女尼慰(Onna ni i)
古来よりアマツに伝わる秘儀。
巫女がカミと交信する際、隔てた場所にて密かに執り行われたとされる。
巫女にカミが降りたためにその場所からは、巫女と、それと別のもう一つの声(カミ?)が聞こえたというが、
実際には近寄ることすら固く禁じられ、今となっては確認することができない…。
これは…明書房の本にあった記述です。多分同じ類だと思いますけど。
雄男兄と女尼慰、どちらも神事と深い関係にあることがわかりますね。
なるほどね。
この二つは、今に伝わる自慰、つまりオナニーの原型だったんじゃないかしら。
理性を解放する手段でもあったこの二つは、カミへの素朴な信仰が薄れるにつれ本来の目的を失ってしまって、
自己の性的欲求を自己のみによって晴らす今の形に至った、ということね。
それは正しいのですけれど、本質ではなく、一面に過ぎないと思います。
私が考えているのは、雄男兄と女尼慰は、元々一つのものだったということ。
敢えて分けて伝えることによって獣性を切り離し、神性を保とうとしたと考えられます。
つまり、古来における神性に触れるためには、その二つを合わせた行為を行う必要がある…。
二つを合わせた行為―って、もしかしてそれって…。
そう、そのとおりです先輩。
巫女が二人、密かな場所で体を合わせ、高みへと昇る…ってこと。
協力してくれますよね?って、答えはもう聞きましたね。じゃあそっちまで行きますね…。
え?
ええ!?ちょっと、せーちゃん??!!
また可愛らしく変化(へんげ)した先輩は、もはやただのぴーちゃんである。
私が椅子から離れ、歩み寄るにつれて大きくなるその戸惑う様は、実に愉快極まりない。
ベッドの傍まで寄ると緊張極まったのかピタリ固まってしまった。
いわばスネイクに睨まれたロッダフロッグといったところかしら?。
さてすっかり恐縮してしまった彼女の隣に座り、静かに手を重ねる…。
- 76 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:28:36 ID:f8uD9o0U
- 滑らかな肌に触れた瞬間ぴくりと震えても、はねのけず受け止めてくれたのはOKサイン。
ゆっくり、互いの吐息を感じるほどに顔を近づけて、視線の泳いだ瞳をじっと覗き込む。
戯れじゃない、本気なんだっていうアプローチ。や、ほんとは戯れなんだけど。
重ねた手の温もりと指先のほんの少しの冷たさとを混ぜあうように、握り、絡めていくと。
「あ、あの!」
不意に上がった声はうわずっていて、妖しい行為に待ったをかける。
急変した雰囲気を受け止めてもらうには少し落ち着いてもらったほうがいいかもしれない。
一旦動きを止めて言葉を待つ。
「でもあの、実際に試してみるにはまだ検証が足りないっていうか・・・!!」
…検証?一体何の?
今度はこちらが目をぱちくり。
実際に試すと自分で言ったわけだから、すること自体は理解しているはずだけれど。
検証―、実験―、あぁ、そういうことか。
「先輩。ちょっと言葉が足りないんじゃないです?そう、正確には…」
「儀式の再現をするために実際にオーガズムを迎える実験をするには、それをもたらす行為に対する検証が足りない」
「つまり。性的な快感を得られる部位を、実際にそのような段階に至るほど触れたことが無い…ってことですよね?」
言葉で小難しく誤魔化そうとしたぴーちゃんを、同じように言葉を使って追い詰めてやる。
そういうことには猛烈に初心なのだろう、既に赤くなっている頬にますます血が通う。
「意外です。女の子ならみんな知っていることなのに、ま・さ・か教授たる先輩が知らないなんて、ね?」
軽くプライドを刺激するとすぐムキになる彼女の悪い癖を、また利用させてもらうことにする。
顔と顔の距離は近いまま。あくまでもこの行為は続けるということを分かってもらう為のしるし。
「そ、それは当然、一人で触ってみたことぐらいあるわ。でもなんだかむずむずするだけで」
「ちょっと痛くなってきたし、こんなみじめで恥ずかしい行為なんてもう、それっきりだわ」
だから知らなくたって当然、と言わんばかりのちゃちな弁明。
本当のことなんだろうけれど、取って付けたような言い訳だってことは、泳いだ目を見れば分かる。
そもそも、これほど一生懸命に女らしく育った体を慰めてあげないだなんて、それこそ罪じゃないかしら。
「体で知ることだって、大事な知識じゃないです?先輩?」
「……」
尋ねても返事は無く、ふぃとそっぽを向いてしまった。
自慰行為を恥ずかしいものと避けてきたとはいえ、知るのを先送りにしてきた後ろめたさはあったのだろう。
これ以上苛めるのはかわいそうかな……?
いやいや。まだまだこれぐらいで長年の積もる恨みは晴れやしない。
「研究を手伝ってくれるお礼に、私も先輩のお手伝い、しますね」
絡めた手はそのままに、もう片方の5本の指先で、肩口から露わとなる柔肌を上へと伝う。
触れた一瞬だけびくりと震えた体はしかしすぐに畏まり、観念したように目が伏せられている。
そして口が少しだけ開いてなにやらぼそぼそと…。
「…きに…れば…ぃゎ―」
(好きにすればいいわ)
普通ならほとんど聞き取れないような力ない呟きは、
残念、全神経をぴーちゃんに集中している私には全て筒抜けでありました。
「それじゃお言葉に甘えて好きにしちゃいますからねー」
「―――っ!き、聞こえてたの!?」
投げやりな独り言は、自分を仕方なく納得させるための自己防衛手段として使われるが――、
これはもう完全に墓穴となってしまっている。
つまりは、私に何をされても文句は言わないと宣言したに等しい。
「これからすること全部受け止めてくださいね…」
- 77 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:29:59 ID:f8uD9o0U
- とは言っても、ぴーちゃんはかなりの奥手なので、少しずつ慣れていってもらうしかない。
されている本人としては、なされる事の全てが未知で恐いものなのだから。
まずはソフトにつ、つ、と腕を緩やかに登ってはふと折り返しをする――だけでぴくぴくと小刻みに揺れた。
――感度が良いならなおさら丁寧にしないといけない。
「綺麗なお肌で羨ましい…。何かいいもの使ってるんです?」
「べ、別に何も……っ」
「そーですかー。元々なんですねー。ちょっとずるいんじゃないですかあ」
やや丁寧にする気が失せた。
大胆に円を描くように、時に押し込んでは肉の感触を、時に引いては滑らかなその肌を、堪能する。
人に触ってもらえば腕だって意外と敏感になったりするもの。
不意の刺激で時折吸う息が止まったり、湿った吐息を漏らしたりしている……か、可愛いっ。
私は朱の差し始めたそのたおやかな腕を肌を掌と指とで存分に味わい、
彼女は初めて、他者の淫らな意志をその身で直に味わわされている。
なんとか堪えようとしているみたいだけれど… 無 駄 ね。
「みんなが知っていることを、まさかぴーちゃんだけが知らないままじゃないですよね??」
我慢するってことは、感じているってこと。
徐々にその肩を登る、肉体を興奮させようとするこのどうしようもなく性的な愛撫は、
それが誰にも触れさせたことの無い様々な箇所に近づかれる恐怖と、確信と、潜む好奇心を彼女に与えているはず。
今受けている感触が、避けようも無く全身を蝕むことになると気付かせながら、私はその過程をじっくり楽しむのだ。
肩の稜線をなぞるように狐の下に手を差し込み、細くか弱い首筋でつつぅ…とゆっくり5本の指を収束させると、
「………ぁっ」
絡めていた手がきゅ、と握られ、彼女はとうとう声を漏らした。
キッと刺激に耐えていた表情が切なく解かれた瞬間、なんていやらしい――と、思った。
きっと物凄いぞくぞくきちゃったんだろな。そう、私もすごいゾクゾクする。
もっともっと、してあげたい。
うなじ、みみたぶ、おとがい、ほっぺ、隈なく優しく執拗に、まだ、まだ、触るわ。
(それにしても、首が弱いから狐を巻いているからなのか、狐を巻いているから首が弱くなったのか、気になる所である)
「―――っ―――うぅんっ」
狐の毛皮の中で触手が蠢くやすぐさまさっきより大きな――それはもう嬌声とすらいえる――声が再び漏れた。
恥らってまた抑えようとしたって、一度穴の開いた盾はもうその役目を果たさない。
貫かれれば脆くなり、脆くなったそこから、更に容易く激しく貫かれる。
ほら、あえなく上がってしまう声の回数が増えてきて、艶は濃くなるばかり。
もう実験なんて建前を忘れてそのまま襲ってしまいそう……っ。
サキュバスの乗り移った魔手が、汚れなく豊かに育まれた胸へと矛先を変えたその時。
「――ひ、一人で検証するから、だ、大丈夫だから…っ」
まった2回目が入りました。
ちょっと焦りすぎたかしら――でも、頭では解っていても体が勝手に動いてしまうのを、どうやって止められようか?
深化する行為に慣れる間もなく次々と蹂躙されゆくぴーちゃんの、一度は受け入れた心と体は脆く、
私を押し退けようとするその力も声は、とても弱弱しくて…あぁ、いじめたくなる。
「それでも結局一人じゃ研究にならないですよ。だから今こうやって一緒に検証してるのに――私に恥かかせるんです?」
「そ……そゆ、わけじゃ、ないけど――っくぅ」
苦し紛れの逃げ口上だなんて、言えば言うほど自分を追い詰めちゃうのに。
あれこれとされすぎて、それも分からなくなるほど頭の回転が鈍っているってことね。
言いながらも決して手は止めず、鎖骨の薄く過敏な皮膚を伝いながら、丘をゆるゆると這い回り刺激を与え続ける。
腕や首ですら声を上げるほど悶えさせられたそれが今度は胸に与えられるという、いわばカウントダウンである。
「そもそも挫折は研究者の名折れって、さっき自分で言ってたじゃないですか」
「――そ、そうね。そうだったわ」
もうこれで確実に追い詰めたと確信した私は、絡めていた手を解いた。
これまでじっくり焦らして(私も焦れていて)下げたDEFに対して、2倍になったATKをお見舞いである。
「ほんとぴーちゃんは忘れやすいんだから……」
「そ、そんなこと無――っっっ!」
背後から両手を回し、量感溢れる二つの乳房を覆うように包みながら、その頂上を指の腹でさすり始める。
柔らかな肉をくるんだ服の内側でひっそりと、僅かに身を固くしてしまっていた恐がりなそれは、
見つかり触れられた刺激に敏感に反応したらしく、隠れていた布を押し上げみるみると固くせり出す。
あまりに臆病なこの子達、ねちねち絡んでやればそれだけでますます強張ってしまうだろう。
「んぅっ――ぁっ、あるかも、しれない、わね」
…ん?
シナリオどおりに進んでいたはずの展開としては、想定外の言葉が飛び出した。
興味を惹かれ思わず手を止め、言葉の続きを待つ。
「はぁっ…上手く出来なかったからといって、恥ずかしい行為として見ないことにして、忘れたってことは、
今思えば挫折だったのかも――ううん、挫折、ね」
呼吸の整わないままでも喋ろうとする――意志。
「で、でも、途中で挫折しちゃうのは良くない・・・わよ、ね?」
一息ついて――
「私も、貴女も」
――あぁ、なんということか。
ぴーちゃんは、ただ堕とそうとしていた私と違って――研究に困るという私のことも、考えていてくれた。
一緒に腰掛けていたベッドにぽふと横たわると、私に対して自分を守るようにそっぽを向いていた脚を、おもむろに……。
「私はどうすれば分からないから……せーちゃんの好きにして―――ください」
私の目に入ってきたのは、魅惑的な太もものその間、淫靡なそこを一枚はらりと覆う前掛けと、
その格好は猛烈に恥ずかしいに違いない――儚く目を伏せ図らず艶美に昇華した吐息の、ぴーちゃん。
彼女は、私に教えてもらう立場だってことを、言葉と体とで示してくれたのだ。
こんなに理不尽な目に遭っているのに(私のせいだが)、健気で律儀で…。
そんな娘を、私は、どのようにして啼かせてやっても、いい――。
そう 理解するや 私は 頭に 血が 昇っ――――
- 78 名前:lily love 投稿日:2009/01/27(火) 10:34:34 ID:f8uD9o0U
- 覚醒すると、目を閉じ眠っているぴーちゃんの顔が視界の全てだった。
同時、寝床とは異なる触感と温かさが直接全身に密着していることに気付く。
布団に包まれてベッドに二人、寄り添ってお互いをかき抱き、足を絡め合って……。
目の前の彼女の柔らかな寝息が胸元に当たっていることに気付くと、
この状況に至るまでに長々と交わしていた淫靡な行為の記憶が蘇るのと相まって、
卒倒するかと思うぐらい再び血流が上昇してしまう。
落ち着け、落ち着けっ。
そして事の顛末を思い出した――。
彼女を起こさないように裸で深く抱き合ったその姿勢を維持しながらそれを想起するのは、かなりの精神的苦行であった。
もしかしたら私は悟りを開けるかもしれない。
つまりはえーと……そう、二人で研究したのであって、それで何が得られたかってことよね。
からかう――結果的には襲ってしまったが――建前を立ててしまった以上、
ちゃんとその答えを用意しておかなければならない。
体を合わせて二人、心も通じ合った先に見えたそれはきっと…。
胸の奥に芽生えている暖かさを噛みしめる。
ありふれているからこそ、そこに真理があるのかもしれないわね。
これから二人で一歩ずつおそるおそる確認しながら進んでいこう…。
そこで思考を止め、目の前の大事なものをきゅっと抱き締めると、反応するように小さな唇はごく小さくつぶやく。
私は全神経を彼女に集中しているので当然その言葉を聴き取ることが出来る。
「せ…ちゃん……す…」
き。
- 79 名前:3スレの42 投稿日:2009/01/27(火) 10:41:34 ID:f8uD9o0U
- ありがとうございました。
妄想を提供してくださった絵師様、百合の良さを教えてくださった文神様、
そして読んで頂いた皆様に感謝申し上げます。
寸止めなところは差分対応したいなーと思ってます。
あ、セージ娘の外見については想像にお任せします(><
- 80 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/27(火) 21:05:46 ID:Y8liCuj6
- 女尼慰に飲んでた物吹いたw
エロシーンの書き方と持って行き方センスありますね
自分で書こうとしても(煩悩が先走って)こんな風に書けないので参考にします
- 81 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/01/27(火) 21:19:07 ID:Cw.O8rlU
- 最後まで一気に読ませていただきました
丁寧な描写に読んでるこちらがどきどきしっぱなしでしたとも!
差分は期待してお待ちしておりますw
- 82 名前:3-42(3スレの42 投稿日:2009/01/30(金) 23:41:17 ID:m6DrCvM.
- >>80
煩悩を描こうとするあまり、どこかおろそかになっちゃいますよね。
今回は表現をここまでと決めていたのでその分細かく出来ましたけど、差分ではどうなるやら。
女尼慰付近で楽しんでいただけたなら筆者冥利に尽きます!
>>81
長々と馬鹿話の続いた上に肝心の所は18禁じゃないSSを読了してくださりまして有難いと共に申し訳無いorz
期待に沿えるよう差分は頑張ってみます。
差分といいつつも全部書き下ろすのでもうしばらくお待ちくださいませorz
- 83 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/10(火) 21:17:29 ID:qceUL5wM
- 好みの文体だなーと思って3スレを見返してみると…
あのケミ・ハイプリ姉妹の作者様でしたか!
公開当時に楽しく読ませていただいたのを、今でも覚えています。
前作も今作も、内心の描写が非常に細かいのが個人的に萌えポイントですw
差分も期待しておりますー
- 84 名前:3-42&; 投稿日:2009/02/28(土) 22:36:23 ID:ap6TEtfo
- 2月中に投下する予定でしたが…。
お話を考えている間に自分でも教授娘が欲しくなってついセージを作っ…ごほごほ。
そんなこんなしている内に想像も広がり、ちょっとした差分で収まりきらなくなりました。
いつ出来上がるかはわかりませんが、必ず完成させます。
>>83
1行1行がなんとも嬉しいお言葉(><
がんばりますっ!
- 85 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/15(水) 07:18:57 ID:XEMl4xF.
- ageときますね
- 86 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/05/24(日) 21:11:44 ID:DJEeeBVY
- 誰も居ないな
- 87 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/05/29(金) 21:32:02 ID:BZX9Kthk
- RO自体が過疎ってますからなぁ・・・
- 88 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/01(月) 13:49:14 ID:y5SXhh1Y
- 書いてみたいが、気恥ずかしい。
- 89 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/01(月) 22:02:00 ID:kZwm6Dh2
- よし書いてみよう。皆応援を頼む。
- 90 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/01(月) 22:35:05 ID:t8ASLTRA
- がんばれ!がんばれ!
- 91 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/02(火) 00:15:58 ID:xiOU7jmY
- アサシンXアサクロ予定だけど、なんか希望ある?
てか結構難しいね。つまんなくても怒らないでくれよ。言い訳すると初めてなんだ。
- 92 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/02(火) 00:28:36 ID:VFuik.9.
- 希望…そのカップリングなら、アサシン攻めがいいな、ってその表記だともうそうなのかな
後は…無邪気に先輩に甘える感じに見せかけて色々触りまくって、気がついた時には押し倒されてた、とか…ごめん、妄想が長すぎた
- 93 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/04(木) 01:12:32 ID:ysg8yW82
- アサシンが冒険者として認知されるようになってから随分経つ。
暗殺者、盗賊と陰口を叩かれていたアサシンも、今は欠くべからざる冒険者の一翼として世間にその名を連ねていた。単独行動に秀でたアサシンは斥候として、またその名の通りの暗殺者として極めて優秀だったのである。嘗て人間相手に振るわれた恐るべき凶刃は、モンスターを相手にしても鈍ることはなく易々と敵を貫き、世界の平和に貢献してきていた。影の存在だった過去は遠くへ消え去り、今や市井にもアサシンが、そしてアサシンを目指す人間は大勢いる。彼ら、そして彼女らは非合法の存在であることをやめたのだ。
一部の例外を除いては。
闇夜に閃光が乱舞する。目で追うことができる限界の速度で動く二つの閃光は跳び、奔り、消え、そして現れてを繰り返しながら衝突を繰り返す。衝突の度にきん、という金属がぶつかる硬い音が響き、また閃光は互いに離れる。
「C隊、前へ」
閃光、否、閃光にも似た速度で疾走し、もう片方の閃光に対してカタールを振るうアサシンは歯噛みしながら部下に指示を出した。
「噂以上の腕前だ。だが頭は悪い。包囲できるぞ」
それを受けて闇夜に新たなアサシンが現れ、音もなく四方に散る。開けた場所に『彼女』を誘導し、一斉に包囲して捕らえるか、殺すか。今のところ全ては上手く行っている。だというのに追い詰める側の彼は苛立っていた。
(完全に遊ばれている)
実のところ衝突の瞬間、本来ならば彼はもう何度殺されたかわからない。彼とて熟練のアサシン、レベルは90を超えている。だというのに彼は完全に圧倒されていた。凌ぐのがやっとというレベルではない。虚を衝かれて首にカタールを当てられた。体勢を崩した瞬間に心臓の位置に刃先を突きつけられた。何気なく差し出された脚に引っかかって転びそうになった。そして、その全てが寸止めで終わった。ゆえに彼はまだ生きている。
『くすくす、くすくす』
衝突、轟音。同時に聞こえてくる甘い声。酒場で聞けばさぞ魅惑的だったろう。だがこの場では彼の怒りを掻き立てるものでしかない。いつの間にか背後に回っていた敵は、驚いて振り向いた彼に向かって投げキスをしてみせた。艶やかな朱に、思わずどきりとする。
「……っ! 各隊配置についたな!?」
振り払うように怒鳴る。ついに噴水広場に追い詰めた。優秀な部下たちは四方についているはず。後は一斉にかかるだけだ。
「よし、かか……っ!?」
号令をかけようとした瞬間、眩い光が辺りを覆いつくした。闇から光への急速な転換に目がついていかず、号令が中断される。部下たちの気配を探れば、こちらもかなり混乱していた。
「落ち着け! 奴の手に乗るな! 冷静になればすぐに目は慣れる、なんとしても奴を……」
「いっつ、しょーたいむ☆」
余りにも場違いな声と共に、更なる光が溢れる。プロンテラの市壁から、民家、街灯に至るまでの照明が一斉に点灯し、真夜中のプロンテラに時ならぬ明るさを出現させた。そしてその中心、一際明るい光の舞う噴水広場に、ソレはいた。
大胆にV字にカットされた衣装からのぞく肉感的な肢体、すらりと伸びた手足、豊かな胸を強調するような衣装。金色に輝く長い髪に白い肌。そしてそれらとは余りにも不釣合いな、カタール。影の世界に身をおくべきものながら艶やかなその身体は今、総身に光を浴び、無邪気に微笑んで、馬鹿なことを言っていた。
「怪盗アサシン、ファル参上っ☆ミ」
アサシンクロスの教育
ぼろぞうきん。
プロンテラの王城を守護するアサシンたちは今、そんな呼び名で呼ばれていた。それもそのはず、彼らのうちでまともに歩けるものは一人としておらず、全員が包帯塗れのミイラ男と化して詰め所でうんうんと唸っているのだから。
いや、ぼろぞうきんと呼ばれるのはそのためだけではない。寧ろ理由としてはこちらのほうが大きかった。即ち彼らは任務に完全に失敗したのだ。
「くそっ! くそっ! くそっ! くそっ!」
だんだんとテーブルを叩き、悔しさの余りに包帯の下の顔を真っ赤にしているのはどこからどうみてもピラミッドダンジョンのマミー、ではなく、王城を護衛するアサシンたちを束ねる隊長、だったノービスである。彼は非常にわかりやすい形で責任を取らされていた。即ち彼の視線の先、窓から見えるプロンテラ王城にでかでかとされた落書きの主のために。
『王家の宝物、頂戴しました』
出てくる世界を間違えたのではないかと思うほどに場違いな内容の落書きは、どうやって描いたのかプロンテラ王城の正面に見事な色使いで描かれ、朝日に燦然と輝いている。それは彼らの敗北の証であった。盗まれた宝物は『怪盗アサシン』の興味を引かなかったらしく、バラバラに寸断された挙句に市内中にばら撒かれており、お陰でやんごとなき方々の同人誌の趣味が市井に知れ渡り、王家の威信は大いに衰えた。
「な、何が怪盗アサシンだっ! お陰で俺たちアサシンのイメージはがた落ちだ!」
「きみはもうノービスでしょ?」
横から無遠慮に心臓を抉った言葉に、包帯塗れのノービスは身悶えして苦しんだ。
「予告状まで貰って、名誉挽回のために水も漏らさぬ警備をしておいて、城の一番深いところまで侵入された挙句、仕掛けた罠は全部解除され、挙句に街中が注目する中で大立ち回りを演じた結果がこれじゃ、確かに無能のそしりは免れないと思うよ。ぼくも」
「セリアか……何しにここにきた」
現れたのはやはりアサシン。しかし女だ。昨日街中を荒らしまわったアサシンクロス程ではないが、その衣装はかなり際どい。動きやすいよう肌に密着したスーツは妖艶さを強調し、むき出しの腿は目を惹きつける。流れるような銀髪から覗く瞳はガーネットのようだ。
「きみたちを笑いに。でもこれは笑い事じゃないねぇ」
軽蔑と憐憫の入り混じった視線を周囲で唸る元アサシン達に向けると、セリアはテーブルに投げ出されたMNNを手に取った。そこには得意げにカメラに向かってVサインをするファルが大見出しで載っていた。
「天才アサシンクロス・ファルね」
天才。
今や怪盗アサシンを称するファルはそう呼ばれている。シーフの頃から有名だった。1を聞いて10を知るどころの騒ぎではない。何も学んでいないのに、彼女はおよそ必要なことはなんでもできた。彼女はレベル1の頃から恐るべき才能を発揮する天才の中の天才だった。
天才は学ぶことが少ない。早くに頂点まで上り詰めたファルはあっという間に退屈した。彼女とて一人の人間である以上、冷静に見ればその力など高が知れたもののはずだが、苦労知らずで頂上まで駆け上がったファルは慢心した。たちの悪いことに、それを矯正できる人間もいなかった。
結果、これである。有り余る才能を普通に使うことに嫌気がさしたファルは、己の才能で世界をからかうだけからかってやろうと考えた。わざと際どい衣装に身を包み、衆目が監視する中、堂々と下らないものを盗み、捨て、立ちふさがる物はその必要がなくとも当たって倒す。こうして今まで数多の権威ある存在が彼女一人のために大きくその威信を喪失していた。
「でも、そろそろお仕置きが必要だね」
高く飛びすぎた存在は、太陽によって羽をもぎ取られる。それをそろそろ誰かが教えてあげなければ、とセリアは呟く。
「できるのか、平凡なアサシンのお前に。奴は本物の天才だぞ。50人以上いたアサシンが3分で全滅したのだ」
「なんというピクミン。流石に呆れざるを得ないよ、それは」
周囲の元アサシン達は更にうんうんと唸った。
「ま、見ててよ。ぼくに秘策ありだよ。それに……」
写真(スクリーンショット)に写る『天才アサシン』の姿に、セリアはぽう、と頬を染め、唇を舐める。その仕草は酷く妖しかった。
(この子、とても好みだよ)
- 94 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/04(木) 01:21:24 ID:ysg8yW82
- うおう、読みづらい……改行すべきだったか。ワードで書いてるもんで気付かなかった。
まだ完成してないけど、これがOP。この後エロい方に展開しますので、よければお付き合いの程お願いします。
- 95 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/04(木) 07:59:05 ID:lWLudGOQ
- わっふるわっふる
- 96 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 01:53:16 ID:/rXJNrfc
- 「あーあ、退屈退屈―」
隠れ家で一人、くだんの天才アサシンことファルは一人腐っていた。
ベッドで寝そべる彼女の周囲にはうず高く積まれたがらくたの山。
中には黄金の宝杖や銀の短剣など、がらくたとは言えないものも混じっていたが、
いずれもがらくた類と一緒くたに扱われてしまっては宝物としての威厳も失せてしまう他なかった。
「ダンジョンもボスも怪盗ごっこもつまんなーい」
がらくたは彼女の戦果だ。モンスターから、或いは遺跡から、
或いは人から正々堂々と奪い取ったり盗み出したりしたものである。
中には冒険者達が血眼で捜し求めるようなものもあるし、
国家機関までもが必死で追い求めるものとてあるが、
彼女の前には一律全てがらくたである。どれほど価値があろうと、
手を伸ばせばすぐに手に入るようなものに価値など感じられない。と彼女は常々ぼやいている。
(世界は酷く甘くて狭くて、『怪盗ごっこ』なんて馬鹿げたことをして舐めてみても通る。
でもわたしの心は満たされないまま……)
MNNに目を通す。華麗に夜を舞う自分の姿に多くの人たちが幻惑されていた。
子供っぽすぎるやり方で世間をからかってみれば面白いかもと思って始めた『怪盗アサシン』だが、
実際にやっていることはいつもと大して変わらない上、楽しむのは寧ろ世間であって自分ではなかった。
(つまんない。怪盗も廃業しようかな)
何でもいい。自分の心を誰か、震えさせて。ファルは大の字になって寝そべりながら、そんなことを考えた。
(産まれたときからずっと、なんの失敗もしないって、実は不幸かも……)
贅沢な悩みなのは知っている。しかしこのまま何の感動も喜びもなく人生を終えるのかと思うと、
酷く面倒になる。ここが人生の頂点だというなら、誰かに代わってあげたかった。
「あーもう、誰かわたしを満足させてよーっ!」
「いいよ? 代償は案外高くつくかも、だけどね?」
突如として響いた声に対するファルの反応は早かった。必要なことしかしなかったのだ。
風を切り裂いて4本のナイフが真っ直ぐ何もない壁に向かう。
壁に赤錆が目立つ刃が立つか、と思われた瞬間、壁が突如として膨らんで一枚の布に変化し、そのままナイフを振り払う。
「あぶなっ、ベノムナイフじゃないか。かすり傷でもすぐに膿んじゃう特別製。そんなの常備してるの?」
壁に化けた布の後ろから現れたのはアサシン。セリアである。
喋りつつも彼女はカタールを構え、ファルに相対する。瞬時の油断も許されない。ファルは既に戦闘態勢で突っ込んできているのだ。
ぎん、と金属音、カタール同士がぶつかり合う。
狭い室内ゆえにアサシンらしい機動性を活かした戦いは望むべくもなく、
そのまま鍔迫り合いになる。ぎぎぎ、と金属が擦れる音が響くことしばし、
セリアは脂汗を早くも浮かべていた。
(冗談じゃない。なんて馬鹿力)
完全に不意をついたにも関わらずノータイムでこちらの位置を見極め、
ナイフを放つ眼力といい、それを牽制に突っ込んできて逃げる余地をなくす判断力といい、規格外だ。
その上この馬鹿力はなるほど、天才と称されるのも頷ける。
対照的にファルは汗ひとつ掻いていない。
体勢を崩そうとするセリアのありとあらゆる企みを巧みに力加減することで挫折させ、
ますます追い込むだけである。
「確かに強いけど、それほどじゃ、ない」
ぎりぎりと押さえ込みながら、ファルが言う。
「穏形もすぐに見破れた。わたしに匹敵するほどのアサシンじゃないのに……
なんであの瞬間まで気づかなかったの?」
「さあ、なんでだろうね?」
その間にも攻防は続けられる。しかし優劣は今や明らかだ。
ファルが上から押し倒すようにしているのに対し、
セリアは両手を交差させてやっと支えているだけである。
「不意をつけばいけるかと思ったけど……! これは、奥の手を使わざるを得ないかな……?」
「そんな暇ないわ」
「どうかな? 甘く見ていると足元をすくわれるよ」
ファルがまさにセリアを床に叩きつけようとした瞬間。
「……え?」
セリアの姿が掻き消えた。支えを失ったファルは逆に床に激しく叩きつけられる。
「っ……!? テレポート!? 室内なのに!」
この相手は何かおかしい、とファルは考えた。最初に気付かなかったのもそうだし、
今のテレポートもかなり無理がある。魔力の高まりすら感じなかったのだ。
一旦引くべきだろうか、とも考えるがプライドがそれを邪魔する。
それに、誰にも知られていないはずの隠れ家にすら潜入されていたのだから、逃げても無駄とも思える。
(ここで決着をつけるしか)
カタールを構えなおし、気配を探ろうとした、その時。
「……っ!? 身体が、動かない!?」
いつもなら羽のように動く手足が、突然鉛よりも重くファルをその場に縫いとめた。
「ふう、あのままやられちゃうかと思ったけど、間一髪だったかな」
「こ、このっ」
全力を込めるが、手足はぴくりとも動かない。
カタールを構え、今正に突進しようとする構えのまま、ファルは動きを封じられた。
目を凝らしてみれば、手足には細い銀糸が巻き付いており、ぴんと張った糸のその先にはセリアがいた。
「マリオネットコントロール!? 違う……こんな魔法聞いたこと……」
「すぐにわかるよ、ほらっ」
セリアが指を軽く曲げると、ファルの右腕が主の意思によらずに動き、
カタールを取り落とす。更に指が曲がり、左手からもカタールが落とされた。
「よっ……と」
そのまま指を動かし、糸を操る。ファルは操り人形のようにその場で踊った。
「な、なにこれっ! や、やめなさい!」
「止めたらぼくの立場も命も危ないし、もう観念してもらうしかないかな」
ファルが動かせるのは僅かに首から上だけだ。ひょっとしたら心臓だって止められるのではないだろうか。
そう思うと恐怖がこみ上げてくる。
(こんなことって……なんでアサシンがこんなの……まさか)
身動きが取れないだけでなく、思うが侭に操られる。その瞬間、ファルは自分が何をされたのか理解した。
「アカウントハッキング……」
「ご名答」
ファルは戦慄した。アカウントハッキングは重犯罪という言葉すら生ぬるい、
最悪の犯罪だ。これに比べればファルのしたことなど児戯に等しいだろう。
だがそれだけに効果は恐ろく強力だ。当人や周囲が何をしようと、身体の自由が完全に奪われ、
場合によっては思考すらも奪われる。事実上かかった時点で終わりの、最悪の業なのだ。
「くっ、何よ。アンタのほうがよっぽど犯罪者じゃないっ」
「きみを捕らえようと言うんだから、これぐらいの用心は許して欲しいかな。
もっとも、少しヒヤリとさせられたからね、お礼はさせてもらうよ」
お礼という言葉と共にセリアは唇の端を吊り上げる。
指が軽く動くとファルの右腕が動き、左腕が下がる。
「な、や、やめなさい! 後で酷いわよ!」
「その格好で言われても、説得力ないよ? ほら、ぼくを楽しませて」
- 97 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 01:53:52 ID:/rXJNrfc
- 右手の親指と一指し指が胸に迫り、衣装の上から乳首を摘み上げる。
左手は大胆に食い込んだ秘所へと伸び、軽くそこを擦りあげた。
予想外の行動にファルは目を白黒させたがそれもつかの間、
乳首に激しい痛みが走ったのだ。
「あぐっ、くうっ!」
「あら、力加減間違えちゃったかな、ごめんね」
謝りつつもセリアは指を止めない。いや、そもそも本気で謝ってなどいない。
彼女は目の前で悲鳴をあげながら自慰をさせられているファルをうっとりと眺めながら、
艶然と微笑み、両手を動かすのを止めない。
「な……っ! なんで、こんなっ! へ、変態っ! すぐにやめなさ……あぅっ!」
何を言っても指は止まらない。今や掌全体で衣装から半ば溢れる豊かな胸を愛撫し、
乳首を摘んで擦り、股間を幾度も幾度も擦り上げる。
銀糸に囚われた天才アサシンは自らを陥れた敵の目の前で自慰を続けた。
全身をくねらせ、露出した肌を真っ赤に染めながら悲鳴をあげ、
自慰を続ける彼女の姿は、とてもいやらしく、美しかった。
「あははっ、かーわいい。それにとっても綺麗だよ」
「う、うるさいっ、止めなさいよ、このっ……変態っ!」
言葉で微かな抵抗を繰り返すファル。だがセリアは一向にこたえた様子はない。
そもそもその気になれば口を閉ざす事だってできるだろうにそうしないのは、
悲鳴や苦し紛れの悪口も楽しみの一つと考えているからだろう。
それを知っていてもファルには他に打つ手がなく、経験したことのない屈辱に彼女は震えるのだった。
「少し飾りも追加してあげる。胸を出して」
「やっ、やめてっ! お願い」
哀願こそセリアが最も聞きたいものだと知っていても、ファルは哀願せずにはいられなかった。だが、
「だーめ♪」
セリアがそれを聞くはずもなかった。指が翻り、ファルは密着したスーツの胸部分をずらし、
豊かな両胸を露にする。恥ずかしさの余りに顔が真っ赤になり、このまま死んでしまいたいとすら思ったが、
相手に身体を操られている身ではそれも叶わなかった。
「綺麗な胸だね。ふふっ」
「うるさいっ、見るなばかぁ」
セリアはそのまま暫く動きを止めさせ、じろじろとファルを観察する。
視線で犯されるようないやらしい目にファルは更に屈辱を覚えた。
本来なら負けるはずがない格下の相手というのも最悪だった。
「それじゃ、もっと綺麗にしてあげるね」
セリアが腕を大きく振ると、新たな銀糸がファルに襲い掛かる。
命を持った蛇の如く襲い掛かる二本の糸は二本ともファルの両乳首に巻きつき、強く締め上げた。
「あぐっ! き、きついぃっ」
「そのうちよくなるよ。ぼくも手伝ってあげる」
セリアの指が複雑に舞い、そのたびにマリオネットとなったファルが悶える。
両乳首はぴんと張った銀糸によって締め付けられた上引っ張られ、
片方の胸は執拗に自分の手によって責められる。
そして秘所を擦る指の動きはさらに激しさを増し、指が熱を持つほどだ。
ファルの吐息はいつしか荒くなり、声にも甘いものが混じり出した。
「やっ、こんな、ことでっ……あっ、やぁぁ……」
指が擦るのを止めて軽く敏感なところをスーツ越しに突いた時、ファルは意識を手放した。
「あはは、イっちゃったかな。次はもっと可愛がってあげる」
だらん、と力なく立ち尽くすファルの前で、セリアはウィンクをした。
「ぼくのおもちゃさん」
ファルは彼女の操り人形になったのだ。
- 98 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 01:54:55 ID:/rXJNrfc
- 以上。
不評ならこの場で打ち切りますが、
好評ならこの後アサシンさんがアサクロさんを自宅にお持ち帰りします。
- 99 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 14:05:51 ID:oQI0VSDo
- お疲れ様ー
もっと書いてくれるともっともっと嬉しいぞ!
- 100 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/05(金) 20:02:57 ID:wwjZbZoo
- 読ませていただきましたー
お持ち帰り!是非お持ち帰りを・・・!(*´Д`)ハァハァ
心待ちにしておりまーす
- 101 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 00:33:51 ID:TlErA.Rs
- ぴちゃん、という水音でファルは目を覚ました。
気がつけば薄暗い部屋に連れ込まれている。身体を縛る糸は既に外されているようだが。
「くっ……やっぱり、動けない……」
ぐい、と手足に拘束感。ファルは敗れた時のまま、
両胸をむき出しにした状態で大の字に括られていた。
縄抜けしようにも相手もアサシン、そこは心得ているらしくどうやっても外せそうにない。
「でも、ここを抜け出せれば……次は負けないんだから」
銀糸は奇襲だったからこそかかったものの、二度は通用しない。
上手くここを脱出できれば、相手にこれ以上の隠しだまがなければ勝つ自信はあった。
なんとかして隙をうかがわなくては、とファルは己に言い聞かせる。
「おや、お目覚めかな。お姫様」
がちゃり、と耳障りな音を立てて扉が開くと、
嘲弄するような言葉と共にセリアが入ってきた。
ファルを見つめるセリアの目は相変わらず熱っぽく、ひどく艶かしい。
「な、なによ、お姫様って。馬鹿にしてるの?」
「囚われの姫君、っていうシチュエーション、知らないかな? ぼくは好きだけど」
言いながらセリアはファルにゆっくりと近づく。ファルは思わず身を縮めた。
「悪者に囚われたお姫様が、危機に陥っちゃうっていうの。ほら、この部屋なんかそれっぽいでしょ?」
暗さに目が慣れてくるにつれ、周囲の景色がわかるようになる。
ファルが寝かされているのはX字をした歪なベッド、
壁に立てかけてあるのは鉄の輪と鞭、視界の端には木馬らしきものも見えた。
拷問部屋。自然とそんな言葉が浮かび、ファルは震え上がる。
「大体は悪者に何かされる前に正義のヒーローが助けにくるんだけど……ここには来ないよ?」
「いやっ、やめっ、やめっ……はぅ……っ」
悲鳴の後半はファルが自分でも驚くほどの甘い声になった。
セリアがお腹から胸までをそっと撫でたのだ。
「いい声……ゾクゾクしちゃうね。それに可愛い顔、キスしちゃおうかな?」
褒めつつ無理矢理唇を奪う。パニックに陥っていたファルは反撃できない。
濡れた唇が重ねられ、同時に胸を優しく撫でられる。
噛み付いてやる、と思ったのも束の間、柔らかな唇の感触と、柔肌を撫でる冷たい手に思考が蕩ける。
そこへ秘所への緩い刺激が混ざれば、ファルの身体は思考のコントロールを離れ、ただ甘い唇に身を任せた。
「あ……くぅ……や、やめ……はぅ」
「ふふ、説得力ないね」
「うぅ……」
頬を朱に染め、セリアの唇を物欲しげに見るファル。理性は残っている。
だが、目の前の唇はとても魅惑的に映った。
「ふふ、仕方ないよね。きみは拘束されてて身動きとれないんだし、
こんなことされたらおかしくなっちゃうのも仕方ないよ」
言いつつ、またキス。遠めには人工呼吸を施しているようだが、
実際にはキスは熱っぽく、そして長く。
セリアの両手は触れるか触れないかの境目でファルの胸や腹や腿を愛撫しており、
指先が掠る度にファルは甘い声を室内に響かせるのだった。
(ん……、だめ、流されちゃ……でも、動けないんだから……今は身を任せて、後で隙を……)
自分では冷静なつもりのファルは心理的な陥穽に嵌っている。
セリアが用意した『動けないのだからしょうがない』という落とし穴に逃げ込み、
今の状況を拒絶するのではなく受け入れてしまったのだ。
その結果は自らの身体にすぐに跳ね返り、
触れるか触れないかの微妙な愛撫に全身は火照り、
強制的に行わされた自慰と違って、
二人きりの密室で甘い言葉を交えてなされる行為に不覚にも心はときめき、
縛られたまま行われる同性どうしのキスという倒錯的な行為にファルは耽っていくのだった。
- 102 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 00:36:06 ID:TlErA.Rs
- どれだけキスが続いたろう。1分かもしれないし、1時間かもしれない。
思考能力の低下したファルにはとても短く、だが長く感じた。
セリアは口内にまで舌を送り込み、舌と舌を重ねあい、唾液を送り込んだ。
その間にも微妙な力加減の愛撫は続いており、
全身を性感帯のように仕立て上げられたファルには、
僅かな動きで生じる衣ずれでさえ身体を切なくさせるほどたまらなく、
キスの切れ間には熱い吐息と共に聞くものを蕩かすような喘ぎ声をあげた。
「ふふ、えっちな顔」
キスが終わる。ぼう……とした表情のままファルは2人の唇からかかる銀の橋を見つめ続けていた。
「こっちの味見も、しちゃおうかな?」
きゅう、と強く秘所が締め付けられる。セリアがスーツを思い切り引っ張ったのだ。
ただでさえ強い食い込みが激しくなり、ファルは意識を手放しそうになる。
「ね、していい?」
しようと思えばすぐできるだろうに、セリアはわざとファルの耳元でそう囁く。
手はそのままぐいぐいとスーツを食い込ませて刺激し続けていた。
セリアの指が上下に動くたびに甘い声が部屋に響き、
やがてクチュクチュという水音がするようになる。
ファルの理性は欠けていくパズルのように崩壊していった。
「あぐ、うぅ……やめてぇ……」
『やめて』が言えたのは奇跡に近かった。言葉とは裏腹に身体は新たな刺激を求め、
縛られたまま艶かしく動き、食い込むスーツには大きな染みが広がっている。
全身に汗が輝き、光を反射してきらきらと輝くその様は美しかった。
「あはっ、意思が強いんだね」
ささやかな抵抗は、しかしセリアにとっては嗜虐心を満足させる材料に過ぎない。
「じゃあ、強情な子にはご褒美あげちゃおうかな」
セリアは近くの引き出しから羽箒を取り出すと、
身を捩って身体中を走りぬける快楽と戦うファルの乳首に近づけ、そっと撫でる。
「ひんッ!?」
たちまち電流のような感覚がファルを駆け抜けた。
「くすくす、汗いっぱいかいちゃったからね、吸い取ってあげる」
胸先をくすぐる羽箒。胸だけではない、腕、首、腋、腿に至るまでセリアは羽先で時に一度だけ優しく、
時に丹念に何度も、時には羽全体で撫で上げる。優しくも激しい刺激にファルは甲高い悲鳴をあげた。
「なんか、身体から出る液は今、全部出てたりして?」
そんなことを言いながら、セリアはファルの身体に口付け、流れる汗を丹念に舌で舐め取る。
羞恥と柔らかな舌が肌をすべる感触、
そして同性が自分の身体を舐めて汗を飲んでいるという倒錯的な興奮にファルの理性は完全に崩壊した。
「舐めてっ、お願い、舐めてくださいっ!」
「ふふ、よくできました」
そう言うとセリアはX字のベッドに拘束されたファルの両脚の間に身体を入れ、
限界まで食い込んで肌と殆ど一体化したそこをまじまじと見つめた。
「あは、凄いことになってる。楽しんでくれたみたいで嬉しいな」
ファルにはまともな返答ができない。ただ喘ぐだけだ。代わりに、
欲しいと身体が泣き叫んでいる。
「いいよ、キスしたげる」
セリアがキスをする。その光景は倒錯的ながら美しかった。
「あぁーっ!」
セリアが唇で浮き出たクリを刺激する。そのまま舌でスーツ越しに舐めあげられると、ファルは気が狂うほどに悶えた。
「きみの、美味しいよ」
自らの行為にセリアもまた昂ぶる。ぽたぽたと地面にファルの液が落下し、狭い室内に淫臭が立ち込める。
ファルが身を捩るたびに汗が飛び散り、セリアが舐めるたびに愛液が落ちた。
「このまま放置するのも楽しそうだけど、可哀相だし、してあげるね」
唾液と愛液と汗と、或いは小便まで混ざっているかもしれないファルの股間を何度も何度も舐めながら、
セリアは楽しげに囁く。そして。
「んぅぅぅぅっ!」
部屋中に高い声を響かせながら、ファルは激しく達した。
「くすくす、いっちゃったかな?」
ファルの体液に塗れたセリアは妖艶に微笑む。ファルは答えることができない。
疲労と快感で意識を手放している。
「あーあ、べとべと。ふふっ、次はSMごっこでもして、お仕置きしちゃおうかな」
- 103 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 00:37:00 ID:TlErA.Rs
- 投下終了です。希望があれば続き書きます。
不評なら影武者を立てて身を隠します。
- 104 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 16:22:58 ID:1BmDvsoA
- アサシン物って随分久しぶりに見たなぁ。
やはりプリやナイト等とは違った心理描写等になって面白いね。
何はともあれ執筆お疲れ様です。
できれば続き読みたいですぉ!
- 105 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/06(土) 22:49:11 ID:mEy706BY
- も、もうちょっとだけ長くねっとりと書いて欲しかった…
それくらい好みのシチュと展開とやり取りでした!GJ!
- 106 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:03:49 ID:TmE1IyGc
- 今新しいの書いております。2時ぐらいに投下?
何故前置きしたかというと、今回はかなり変態くさいなーと思わないでもなかったので。
応援ありがとうです。皆の感想が励みです。
- 107 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:49:05 ID:TmE1IyGc
- くちゃ、くちゃ、と薄暗い一室に音が響く。合間には喘ぎ声と水の滴る音。
「あっ……くぅっ……ん……」
唇と唇が重ねられ、黒衣と黒衣が重なり合う。黒衣の一方はアサシン、
からかうような、虐めるような小悪魔的な微笑を湛えつつ、キスを繰り返す。セリアだ。
黒衣の一方はアサシンクロス、いや、その胸元は大胆に開き、
衣装は身体にぴったりと吸い付き、ボディラインを露にしてよりいやらしくする役割しか果たしていない。
全身を拘束されたままセリアに圧し掛かられ、身体中を撫で回されながら陶然とキスを受け入れ、
流し込まれる液体を飲み込む。ファルだ。
「くすくす、美味しい? 今日の食事だよ」
顎をそっと持ち上げ、またキスをしながらセリアが囁く。
傍らのテーブルにはスープとパンがあった。
セリアは拘束されて身動きがとれないファルに、口移しで食事を運んでいた。
雛に餌をやる親鳥のように。
「んっ……、に、逃げないから……普通に……んっ……」
唇が塞がれる。
「だーめ、ぼくは油断しないの。スプーンだって、お皿だって、
きみにかかったら脱出の道具にも武器にもなるしね。
だから大変だけどぼくが面倒見てあげる。ふふ、感謝してね」
また、キス。送り込まれるスープと噛み砕かれたパン、そして唾液。
実際のところファルは食事の際に出されるスプーンやお皿を脱出のための重要な道具と考えていたし、
その時には拘束も解かれるだろうと期待していたのだからファルの考えは見透かされていたことになる。
だが拘束したまま食事を与えるなら他にもやりようがあるはずなのに、
敢えて口移しという方法を選んだのは明らかにセリアの趣味だろう。
その証拠にセリアは食事を与えながらもファルを愛撫するのをやめない。
「ひんっ! せめて、着替えさせ……っ! んっ!」
舌がファルの口内に侵入する。度重なるキスで蕩けそうなファルは舌と舌が重なるとなおさら陶然とし、
このまま唇だけで達してしまうかと思うほどだ。
「き、きもち悪くて……あぁっ!」
ファルが囚われてから既にまる一日。彼女は一度も着替えていない。
普段でさえ24時間同じ服を着ることはまずない。増してや本来これは戦闘服で、
長時間の着用に適さない。その上囚われてからは度重なる愛撫と色責めで汗は噴き出し、
涎や涙は垂れる。特に大事な部分に食い込んだところは愛液や小便でぐちゃぐちゃになっている。
ファルにとっては全身から漂う異臭も、身じろぎするたびに自分を襲う不快感も耐えがたかった。
お風呂に入れてくれとは言わないが、せめて別の服に着替えさせて欲しい。
「ふふ、綺麗好きなんだね。なら、綺麗にしてあげる」
「え……?」
予想外の申し出に驚くファルに、セリアがそっと耳元で囁いた。
「身体中、舐めてあげようか?」
ぼっ、と音がしそうな勢いで顔を真っ赤にするファル。
先日の記憶がよみがえり、愛撫が倍ほどにも感じ出した。
「あうっ! あっ……! くぅ……ん……!」
「あら感度がよくなった、期待してるの?」
「し、してない! してないったら! だからやめてっ! あぁっ……!」
ここぞとばかりに胸を揉み、秘所を締め付けるセリア。
皿はとっくに空なのにキスを繰り返し、唾液を送り込む。
「やめてっ! あひっ、き、汚いっ! 舐めないでっ! あく……うぁぁっ!」
- 108 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:49:39 ID:TmE1IyGc
- セリアは本当にファルを舐め始めた。
柔肌に走る汗のひと玉ひと玉、涙の一しずく、
涎の一滴も逃さず陶然としながらすくい、舐める。舌だけではない。
唇でセリアはファルの肌や、肌と一体化したスーツに吸い付き、柔らかな唇で圧力を加え、
キスマークをつけながら顔や体、腋に腿、そして大事なところに染み付いた愛液や小便まで舐めとり、
飲み込む。汚い、きたない。とうわ言のように繰り返しつつ、
ファルは与えられる刺激に従順に反応し、身体を捩らせる。
「ふふ、素直になっちゃえばいいのに」
セリアは身体を汚しながらも愛しげにファルにキスするのをやめない。
彼女は捕らえ、拘束したファルに『奉仕』するかのような行為で逆に陶然とし、
行為を加速させる。口内に広がる甘酸っぱい味も、部屋中に広がる淫臭も、
セリアにとっては嫌悪感を覚えるどころか逆に興奮を高めるらしく、
セリアの乳首はスーツの上にくっきりと浮き出ていた。
一方のファルはもう意味のある言葉は言えない。しかしその心には今、黒いものが落ちていた。
(気持ちいい……)
度重なる愛撫に麻痺した思考回路はそれを否定しない。
気持ちいいことをどうして否定しなきゃならないの?
ファルは今そんなことを考えていた。
(あぁ、美味しそうに舐めてる……わたしって、美味しいの?)
ファルから見るセリアは嫌がってやっていたり、
ファルを責めるためだけにやっているようには見えなかった。
ファルを舐めて喘がせると同時に、セリアもまた全身を火照らせ、
うっとりとした表情になっている。
(んっ……汚いのに、舐めて……)
濁ったファルの目には、セリアがとても魅惑的に見えた。
彼女に舐められている自分の姿を思い描くと胸が高鳴る。
天井に鏡でもあればいいのに、とすら思った。
(セリアさん……わたしも……)
舐めたい、と思いながらファルの精神は深みに嵌っていった。
セリアはファルを嬲るだけ嬲ると、牢を後にした。
『舐めても舐めてもキリがないね。どんどん溢れてくるよ』
そんなことを言いながら、弱りきったファルを拘束台から外し、全身に縄を這わせた後で。
『ずっと手足を動かしていないと、あちこちだめになっちゃうからね。ふふ』
もちろん嘘に決まっている。でなければ後ろ手に縛るはずがない。
しかし両脚は確かに自由に動かせた。しかし縄は厳しく胸や腹を拘束しており、
動くたびに擦れてしまう。特に股間部の縛りはクリとアソコと尿道口の三点に瘤が配置されており、
歩くと激しい刺激が全身を貫いた。
それでも自由は自由である。まる一日ぶりにファルは行動の自由を手にした。
(逃げなきゃ)
そうしないと、近いうちに取り返しのつかないことになる、とファルは思っていた。
あと数日も捕らえられれば、或いはセリアのことをお姉さまとかご主人様とか呼んでしまうかもしれない。
今でさえそう呼ぶかも、と思う自分に大した抵抗がないのだ。
両手は拘束されている。だが口と足は動く。なら手の打ち用はあった。
牢内には大量の拷問器具が揃っているのだから、
少し探せば何か針金のようなものが見つかるに違いない。
「んっ……」
手を使わずに身を起す。それだけで縄が身体に食い込み、鋭い痛みを覚えた。
痛みだけではなかったのだが、それは無視して痛いだけだとファルは思い込んだ。
「は……くぅ……ん」
歩くのは更にきつかった。下半身が乱暴な縄によって酷く刺激される。
ファルはこれも無視してゆっくりと歩を進め、牢屋を探る。
(うう、きつい……)
すぐにつらくなった。もとより疲労が濃い。
だが、今を逃せば脱出の機会は恐らくない。悠長なことを言っていては、
身も心も支配される可能性がある。
10分ほどそのまま探したか。幸い針金はすぐに見つかった。
たったそれだけの時間でもそのまま一休みしたいほどファルは疲れきっていたが、
休めば多分そのまま寝てしまうと思い直し、そのまま開錠にかかる。
(んっ、くうっ……)
錠はそれほど大したものではなかった。粗末な扉に相応しい粗末な錠だ。
口で操作しなければいけないとはいえ、天才であるファルにはそう難しくはない。
案の定、すぐに開けることに成功した。そのまま扉をそっと開け、牢を抜け出すファル。
(ここ、どこなんだろ……)
広がる景色は牢の中と同様に薄暗く、そこここに拷問のための道具が置いてある。
また妙に広く、とてもセリア個人の持ち物とは思えない。
「あれ、なんだろ、看板?」
見上げると、そこには一枚の看板がぶら下がっていた。
『調査室独房3番』と書かれた看板に何故か嫌な予感がよぎる。
魔力の気配のないテレポート、アカウントハッキング、調査室。
何かが繋がろうとしていた。
- 109 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:50:07 ID:TmE1IyGc
- 「……んっ……」
気を抜くとすぐに身体が熱くなる。ファルは無関係なことを頭から追い出し、
逃げることに集中する。どんな場所でも自分なら逃げ出せる自信があった。
だが、少しも行かない内にファルはそれが困難なことに気付く。
「あくっ……うう……」
動いていなければ耐えられるが、いざ歩き出すと、巧みに配置された縄が全身を擦りあげ、
身体中を愛撫されているのと変わらない刺激を伝える。
特に瘤の当てられた三点は顕著で、少しでも大またになろうものなら、
すぐに敏感すぎる身体を責め立てた。
ふらふら、ふらふらとファルは行く。まっすぐ歩くことはとてもかなわず、
その上思考にもやがて霞がかかれば、足を踏み外し、
両手が縛られた状態ではバランスも取れず、その場に倒れこむ。
「あくっ、ひいいいぃんっ……!」
途端に床と肌が擦れ合い、縄が食い込み、ファルはやっと正気に戻る。
だがそうやって再び歩き出すのもつかの間、
やがてまたふらふらと頼りない足取りでバランスを崩すと、
再びファルはその場に倒れ、甘い声と共に正気を取り戻すのだった。
そんなことを何度、繰り返しただろう。進めた距離は僅かだが、
ファルの心身は完全に疲れ果てていた。
全身をスーツの上から荷物のように縄で括られた身体は上気しており、
玉のような汗が全身に浮かぶ。
その表情は熱にかかったように苦しげで切なげで、色っぽい。
口の端からは涎が滴り落ちていた。
(あ……床に……)
見れば、今まで通り過ぎた道には透明な液が糸を引いていた。
このままではうまく逃げおおせてもすぐに捕まるだろう。
(ん……わたしの、愛液……)
ぼうっとした頭でやっと理解する。
歩みを進めるうちに刺激を無視することができなくなったのだ。
だから歩く側から愛液が垂れ、床にシミを作って逃げたあとを残してしまっている。
(消さなきゃ……つかまっちゃう)
しかし両手が塞がっている。拭くものもない。どうやって消そうか、
ファルは鈍った頭で考えた。
(そうだ、舐め取って消せば)
もちろんそんなわけがない。
第一、そうしている間にもぽたぽたと愛液が垂れているわけで、
どれだけふき取っても無駄なのだ。
だがファルはこの考えに夢中になって腰を屈めた。
土下座するような姿勢でその場に座り込み、
陶然と床に染み込む自分の愛液を舐める拘束された半裸のアサシンクロス
……という想像にファルはぶる、と震えて。
(なっ、何考えてるの!)
正気に戻った。
(こ、こんなことしてる場合じゃない。早く逃げなきゃ)
しかし歩を進める毎に相変わらず縄は身体を刺激する。
頭は鈍る。真っ白になりかけた思考は、自然と先ほどの妄想を思い出した。
すると快楽が倍増する。
「んぐっ……! あっ……!」
ついに立てなくなってそのまま倒れこむ。もう立ち上がれない。
だがファルにとってもうそんなことはどうでもよかった。
さっきから一つのことしか考えられない。
(見て……)
熱っぽい目で、虚空を見る。
(セリアさん、こんなになった、わたしを見て……!)
跪き、床を舐める。行為に陶酔したファルは何もかも忘れてそれだけに没頭した。
そして、クローキングしながら一部始終を眺めていた目があった。
「うん、見てるよ♪」
ファルは堕ちた。
- 110 名前:アサシンのお話の人 投稿日:2009/06/07(日) 01:50:57 ID:TmE1IyGc
- 投下終了ー
今回は酷い、かなり酷い。
読者おいてけぼり、ドン引き覚悟。
不評なら毎度の如く、姿を消します。
- 111 名前:名無したん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/07(日) 18:02:10 ID:0Er4P9AU
- ここで止めるとはなんたる生殺しッ
是非続きを期待したいッッ
お願いしますハイ
- 112 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/07(日) 23:52:18 ID:FUdDvlSU
- ♀♀スレは広く深くだからこれくらいだと嬉しいくらいですね〜w
置いてけぼりなんてとんでもない。全力で食い付いていきます。ハイ。
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