【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
[109:アサシンのお話の人(2009/06/07(日) 01:50:07 ID:TmE1IyGc)]
「……んっ……」
気を抜くとすぐに身体が熱くなる。ファルは無関係なことを頭から追い出し、
逃げることに集中する。どんな場所でも自分なら逃げ出せる自信があった。
だが、少しも行かない内にファルはそれが困難なことに気付く。
「あくっ……うう……」
動いていなければ耐えられるが、いざ歩き出すと、巧みに配置された縄が全身を擦りあげ、
身体中を愛撫されているのと変わらない刺激を伝える。
特に瘤の当てられた三点は顕著で、少しでも大またになろうものなら、
すぐに敏感すぎる身体を責め立てた。
ふらふら、ふらふらとファルは行く。まっすぐ歩くことはとてもかなわず、
その上思考にもやがて霞がかかれば、足を踏み外し、
両手が縛られた状態ではバランスも取れず、その場に倒れこむ。
「あくっ、ひいいいぃんっ……!」
途端に床と肌が擦れ合い、縄が食い込み、ファルはやっと正気に戻る。
だがそうやって再び歩き出すのもつかの間、
やがてまたふらふらと頼りない足取りでバランスを崩すと、
再びファルはその場に倒れ、甘い声と共に正気を取り戻すのだった。
そんなことを何度、繰り返しただろう。進めた距離は僅かだが、
ファルの心身は完全に疲れ果てていた。
全身をスーツの上から荷物のように縄で括られた身体は上気しており、
玉のような汗が全身に浮かぶ。
その表情は熱にかかったように苦しげで切なげで、色っぽい。
口の端からは涎が滴り落ちていた。
(あ……床に……)
見れば、今まで通り過ぎた道には透明な液が糸を引いていた。
このままではうまく逃げおおせてもすぐに捕まるだろう。
(ん……わたしの、愛液……)
ぼうっとした頭でやっと理解する。
歩みを進めるうちに刺激を無視することができなくなったのだ。
だから歩く側から愛液が垂れ、床にシミを作って逃げたあとを残してしまっている。
(消さなきゃ……つかまっちゃう)
しかし両手が塞がっている。拭くものもない。どうやって消そうか、
ファルは鈍った頭で考えた。
(そうだ、舐め取って消せば)
もちろんそんなわけがない。
第一、そうしている間にもぽたぽたと愛液が垂れているわけで、
どれだけふき取っても無駄なのだ。
だがファルはこの考えに夢中になって腰を屈めた。
土下座するような姿勢でその場に座り込み、
陶然と床に染み込む自分の愛液を舐める拘束された半裸のアサシンクロス
……という想像にファルはぶる、と震えて。
(なっ、何考えてるの!)
正気に戻った。
(こ、こんなことしてる場合じゃない。早く逃げなきゃ)
しかし歩を進める毎に相変わらず縄は身体を刺激する。
頭は鈍る。真っ白になりかけた思考は、自然と先ほどの妄想を思い出した。
すると快楽が倍増する。
「んぐっ……! あっ……!」
ついに立てなくなってそのまま倒れこむ。もう立ち上がれない。
だがファルにとってもうそんなことはどうでもよかった。
さっきから一つのことしか考えられない。
(見て……)
熱っぽい目で、虚空を見る。
(セリアさん、こんなになった、わたしを見て……!)
跪き、床を舐める。行為に陶酔したファルは何もかも忘れてそれだけに没頭した。
そして、クローキングしながら一部始終を眺めていた目があった。
「うん、見てるよ♪」
ファルは堕ちた。
read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)