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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】

[108:アサシンのお話の人(2009/06/07(日) 01:49:39 ID:TmE1IyGc)]
 セリアは本当にファルを舐め始めた。
柔肌に走る汗のひと玉ひと玉、涙の一しずく、
涎の一滴も逃さず陶然としながらすくい、舐める。舌だけではない。
唇でセリアはファルの肌や、肌と一体化したスーツに吸い付き、柔らかな唇で圧力を加え、
キスマークをつけながら顔や体、腋に腿、そして大事なところに染み付いた愛液や小便まで舐めとり、
飲み込む。汚い、きたない。とうわ言のように繰り返しつつ、
ファルは与えられる刺激に従順に反応し、身体を捩らせる。

「ふふ、素直になっちゃえばいいのに」

 セリアは身体を汚しながらも愛しげにファルにキスするのをやめない。
彼女は捕らえ、拘束したファルに『奉仕』するかのような行為で逆に陶然とし、
行為を加速させる。口内に広がる甘酸っぱい味も、部屋中に広がる淫臭も、
セリアにとっては嫌悪感を覚えるどころか逆に興奮を高めるらしく、
セリアの乳首はスーツの上にくっきりと浮き出ていた。

 一方のファルはもう意味のある言葉は言えない。しかしその心には今、黒いものが落ちていた。

(気持ちいい……)

 度重なる愛撫に麻痺した思考回路はそれを否定しない。
気持ちいいことをどうして否定しなきゃならないの?
ファルは今そんなことを考えていた。

(あぁ、美味しそうに舐めてる……わたしって、美味しいの?)

 ファルから見るセリアは嫌がってやっていたり、
ファルを責めるためだけにやっているようには見えなかった。
ファルを舐めて喘がせると同時に、セリアもまた全身を火照らせ、
うっとりとした表情になっている。

(んっ……汚いのに、舐めて……)

 濁ったファルの目には、セリアがとても魅惑的に見えた。
彼女に舐められている自分の姿を思い描くと胸が高鳴る。
天井に鏡でもあればいいのに、とすら思った。

(セリアさん……わたしも……)

 舐めたい、と思いながらファルの精神は深みに嵌っていった。

 セリアはファルを嬲るだけ嬲ると、牢を後にした。
『舐めても舐めてもキリがないね。どんどん溢れてくるよ』
 そんなことを言いながら、弱りきったファルを拘束台から外し、全身に縄を這わせた後で。

『ずっと手足を動かしていないと、あちこちだめになっちゃうからね。ふふ』

 もちろん嘘に決まっている。でなければ後ろ手に縛るはずがない。
しかし両脚は確かに自由に動かせた。しかし縄は厳しく胸や腹を拘束しており、
動くたびに擦れてしまう。特に股間部の縛りはクリとアソコと尿道口の三点に瘤が配置されており、
歩くと激しい刺激が全身を貫いた。

 それでも自由は自由である。まる一日ぶりにファルは行動の自由を手にした。

(逃げなきゃ)

 そうしないと、近いうちに取り返しのつかないことになる、とファルは思っていた。
あと数日も捕らえられれば、或いはセリアのことをお姉さまとかご主人様とか呼んでしまうかもしれない。
今でさえそう呼ぶかも、と思う自分に大した抵抗がないのだ。

 両手は拘束されている。だが口と足は動く。なら手の打ち用はあった。
牢内には大量の拷問器具が揃っているのだから、
少し探せば何か針金のようなものが見つかるに違いない。

「んっ……」

 手を使わずに身を起す。それだけで縄が身体に食い込み、鋭い痛みを覚えた。
痛みだけではなかったのだが、それは無視して痛いだけだとファルは思い込んだ。

「は……くぅ……ん」

 歩くのは更にきつかった。下半身が乱暴な縄によって酷く刺激される。
ファルはこれも無視してゆっくりと歩を進め、牢屋を探る。

(うう、きつい……)

 すぐにつらくなった。もとより疲労が濃い。
だが、今を逃せば脱出の機会は恐らくない。悠長なことを言っていては、
身も心も支配される可能性がある。

 10分ほどそのまま探したか。幸い針金はすぐに見つかった。
たったそれだけの時間でもそのまま一休みしたいほどファルは疲れきっていたが、
休めば多分そのまま寝てしまうと思い直し、そのまま開錠にかかる。

(んっ、くうっ……)

 錠はそれほど大したものではなかった。粗末な扉に相応しい粗末な錠だ。
口で操作しなければいけないとはいえ、天才であるファルにはそう難しくはない。
案の定、すぐに開けることに成功した。そのまま扉をそっと開け、牢を抜け出すファル。

(ここ、どこなんだろ……)

 広がる景色は牢の中と同様に薄暗く、そこここに拷問のための道具が置いてある。
また妙に広く、とてもセリア個人の持ち物とは思えない。

「あれ、なんだろ、看板?」

 見上げると、そこには一枚の看板がぶら下がっていた。
『調査室独房3番』と書かれた看板に何故か嫌な予感がよぎる。
魔力の気配のないテレポート、アカウントハッキング、調査室。
何かが繋がろうとしていた。


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