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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】

[170:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2009/11/23(月) 09:26:58 ID:h/Oi284w)]
 と考えた瞬間、視界がぐらっと揺れた。
「…あれ?」
「…うふふ、効いたみたいね」
「へ…き、いたって何が」
「このお酒ね、見た目も味もそんな風に見えないかもだけど、実は物凄くキツいお酒なの」
 ふと見ると、笑みを浮かべたシエルさんが私のすぐそばまで来て居た。
 そのまま、腰砕けになって居る私を抱き上げる。
「え…ええ?」
「通称『酒天狗殺し』。あのお酒の妖怪ですらこれを飲むと酔っぱらって倒れてしまうと言うお酒」
「え…な、なんで…?」
 何が何やら、訳がわからない。シエルさんの腕から逃れようとして見たのだが、力が出ない。
「あ、私がこれ好んで飲んで居るのは事実よ。と言ってもコップ一杯なんてたくさんは飲まないけどね」
 そう言いながら、シエルさんは私をベッドルームに連れて行って、私を寝かせて。
「ふふ、じゃあいただきまーす」
「え、なにんぐっ!?」
 そのまま唇を奪われた。
 唇を重ねるだけの軽いキスだったが、私にはそれが物凄く長い時間に感じられ。
 気がついたら瞼を閉じて居た。
「んちゅっ…はぁっ」
「はぁ…シエルさん…」
「ごめんなさいね」
「なんで…なんであやまるんですか?」
「実は、貴方を見かけた時から好きだったの。だけど、その時私は既に結婚してたし、女同士だなんて普通じゃないかなぁって」
「え? え?」
「だから貴方が養子になってくれるって言った時にすぐOKしたのよ。いつでも傍にいられるかなって」
「そうだったんですか…」
「そんな訳でこんなむりやりな事しちゃって…ごめんなさいね」
 そう言ったシエルさんは泣きそうな顔をして居た。
 …何かちょっとだけ、ほっとした自分が居る。
「いいですよ、私もシエルさんの事好きですから。だから養子になったんです」
「…え?」
 それを聞いたシエルさんは、驚いたように目を丸くした。
「ほんとに?」
「ええ。これは『ママ、パパ、大好き!』じゃないですよ」
 そう言うとシエルさんはくすりと笑った。


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