【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[145:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2009/10/18(日) 04:50:13 ID:4u58yHcg)]
「せい!はあぁぁ・・・三段掌!」
俺は両手の拳に力を集中し相手の体目掛けて高速の三連打を叩き込む。
ガキィン!と甲高い音が響き、見ると俺の攻撃は全て相手の盾によって防がれていた。
だがそんな事は気にしない、俺は相手に反撃の隙を与えない為にさらにそこからの連携技を発動する。
「まだまだぁ!連打掌!」
相手が盾で防いでるが気にせずそこへ今度は高速の五連打を叩き込む。
またガキィン!と甲高い音が響いたが、さっきと違う点は相手が俺の攻撃の衝撃によってバランスを崩している事だ。
その隙を見過ごす俺では無い事は相手も気付いている、そしてそこから俺が繰り出す技も・・・。
「吹っ飛べ!猛龍拳!」
俺は前屈みになり、そこから相手の顎を狙った気を纏った右手のアッパーを繰り出す。
この技は右手が当たった瞬間に纏っていた気が爆発し、触れた物を後方へ吹き飛ばす技だ。
当然盾で防いでも同じ事で、バランスを崩しながらもかろうじて俺の攻撃を防いだ相手はその衝撃によって
後方空中へ身が投げ出された。当然バランスを崩しているから次の攻撃は防げないだろう。
俺は最後の追撃のために全身に溢れる全ての力を右手へと集中した。
「終わりだ!阿修羅覇凰・・・」
俺が攻撃を繰り出す刹那の瞬間、その時相手は空中でバランスを崩していたはずだった。
そう・・・バランスを崩していたはずだったんだ。
少なくとも俺はそう見えた。
「リフレクトシールド」
「・・・拳!」
全身に溢れる全ての力を纏った右手が止まることは無かった。
俺は周りの光景全てがスローモーションになったかの如く相手に向かって渾身の右ストレートを放った。
そして右手が盾に触れた瞬間、俺は目の前が真っ暗になった。
「結構いい線行ってたと思うんだけどなぁ」
PvPフィールドから出た俺は項垂れながらプロンテラ東通りをとぼとぼと歩いていた。
隣には先ほど戦ったクルセイダーも一緒だ。
俺より若干身長は低いが腰まで伸びた長髪の黒髪、前髪も片目が隠れるほど長いのが印象的で毎日鍛えているのにふっくらとした女性らしさ溢れる体を残している。
と、言っても今は鎧を身に着けているから分からないだろうが。
「最後まで私の動きを注意深く見ないからよ。ただでさえモンクはクルセイダーと相性悪いんだから」
今まで何度言われた事か。ユイもその事に気付いているから呆れたように言ってくるんだろう。
俺はさらに項垂れた。これじゃ自慢の逆毛も台無しだ。
「これで私の三勝ね。約束覚えてる?」
「ああ覚えてるよ。先に三勝した方が好きな物一つ貰える、だろ」
ああこれも何度目だろう。俺がユイより先に三勝した事なんてあったっけ・・・。
多分・・・いや確実に無いな。俺の記憶じゃ一勝はした事はあるが・・・。
「負けちまったもんはしょうがない。で、何が欲しいんだ?」
「んー・・・とりあえず宿に帰ってから」
そう言うとユイは俺の右腕に腕を絡ませ、寄り添ってきた。
腕に着けていた盾はいつの間にかユイが背負っていた。
肘に胸のゴツゴツとした感触が・・・って鎧着てんじゃねぇか!
「おいおい、気になるだろ」
「宿まで秘密〜」
「ったく・・・じゃあ帰るか」
「うん」
俺達は寄り添いながら宿までの道程をゆっくりと歩いた。
たまに吹き抜ける風によってユイの髪がふわっと流れ、それを掻き上げる仕草を見せ付けられながら・・・。
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